とある温浴施設での考えごと。

新宿区の竹の湯。

森林浴という名前のミストに入り森林浴の定義って何なのだろうと考え、水風呂に入る。
ライオンの口やら女神の持っている壺なんて小洒落た吹き出し口から出てくるんじゃなくて塩ビのパイプから勢いよく流れてくる水。
此処の雰囲気には確かに塩ビが似合う。
砂時計が落ちきったことに気づかないほど漫画に夢中なおじさん達を横目に入るドライのサ室は無音でしっかり熱い。
さあサウナ入るぞっていうより、仕事終わって漫画読みながらサウナ入って飯食って寝ようみたいな日常的な気張らない雰囲気がとてもいい。
なんだか上手く説明出来ないけどツボだった。

サウナ入ってあちぃ－なってなってヘラシャワ－被って水風呂で気のすむまで向こう岸まで毛のびして浸かるともう他に何もいらないななんて気持ちになる。
何セット繰り返したか知らないが最後に外気浴。
錦糸町の風が抜ける。
もう何も言えねえ。

17時頃入ると混んでいるけど思いの外静か。

意識して入っていなかったが
ジャグジー→ミスト→冷やし湯
ふくろう→冷やし湯
又はふくろう→水風呂→冷やし湯
高温→水風呂→冷やし湯
冷やし湯に入らない選択肢が無い。
つまり私は新小岩の冷やし湯に入りに来ているんだななんてふと思った。

食堂のテレビでは阿部兄妹の決勝戦。
拍手をするおじさんもいたりとオリンピックが新小岩でも沸いていた。

某虹の温浴施設の先輩から仁岸はいいよと何度か聞いていたけどようやく来れた。
特別変わった形状ではないのに不思議と輻射熱が強いせいか表示温度よりも全然熱い気がするサ室。
そこから肌の当りが軟らかい水風呂は一度入ると出たくなくなる良さがある。
気がすむまで繰り返し楽しんで水風呂横のベンチに座ると想像以上にいい風が抜ける。
最高か。

パンダ湯は笹のかほり。
なるほど。

なんて雰囲気のあるそそる外観なのだろうか。
19時から入ると貸切状態。
ヒーリングミュージックの流れるコンパクトなサ室は出入りが自分１人だけなのでしっかりした輻射熱。
水風呂も自分しか入らないので足伸ばしてゆっくり浸かる。
この時間帯でお客さん居ないと閉店しちゃうんじゃないかと逆に不安に思った20時前にサウナ利用者がもう１人。少し安心した。

夜勤の仕事先が南常盤台。
なんの下調べもなく近くの銭湯にふらっと立ち寄ってみたわけだが、想像以上の満足感に驚いた。
身体洗っている時に軟水かと気がついて水風呂に期待感を持つパターン。
湿度のあるコンフォートで熱を入れて、お楽しみの水風呂に入ると強めのバイブラの効果か水温計21℃の表示が狂っているのか体感16℃くらいの冷たさ。
そこから半露天？的なスペースにある歩行浴25℃が冷まし湯としてジャストな水温。
そのどちらもが軟水なわけだから最高なわけだ。
19時頃なのにサ室も歩行浴も貸し切り状態のタイミングがあった。歩行せずに座って浸かるとあわや出られなくなる軟らかさで出勤せずにここの水になってしまおうかと思った。
仕事行きたくねぇと思いながら髪を乾かす。
頻繁に朝ウナに行っている人のメンタルはスゴいなと感じて浴場を後にした。

後楽園ホールに友人の試合の応援に。
以前は試合の話しや近況の報告やらで友人達と居酒屋で盛り上がったりしたものだがコロナで店もやっていないし、寂しいもんだがまっすぐバラける。
サウナ好きな残った友人と2人でアスカへ。
随分久しぶりだったけどイメージとブレのない熱さと出たくなくなる水風呂。
浴場内で意識せずとも黙浴できる友人とお互い気楽なサウニング。
退館後、ジュースを飲みながら一緒に後楽園駅まで。
今のご時世に添ったサ活だった。

17時頃から入るとこれからロウリュでも始まるんじゃないかってくらいの人の入り。
大概の人が高温に集まるのでミストとふくろうで回し締めに高温。冷やし湯にのんびり浸かる。

アイスオロポ飲んでマンガ読んで大河見ながら寝る。
だらだらとした休日。

目を覚ますと23時過ぎ。
食堂にはお久しぶりの先輩がいらっしゃったのでご一緒してサウナへ。
ミストは終了していたけど人が減り、熱さも冷たさも状態が良好。
業務が終わった緑の方もストーブ前にやってきて賑わう3段目。水風呂→冷やし湯でいい顔していた。
こんな感じでいいんだよなといった休日だった。

２年くらい前から気になるものの騒がしいと評判が悪く敬遠していたけれど、うるさい処と割り切って入ればなんとかなるもの。

今井さんの建築は好きだ。

場所が渋谷じゃなかったら客層が変わってよかったのかも？なんて考えるも、郊外にもしもあったとしたらムーディーな照明やサ室のBGMは変わり今とは違う雰囲気の施設になってしまうのかもなとも考える。
おしゃべりメインの子供達に此処は勿体ない。

写真はお約束のくじら。