藤の湯
銭湯 - 北海道 札幌市
銭湯 - 北海道 札幌市
平日の夜に来るのは初めてだ
先客が5人程居いらっしゃる
一週間の仕事終わり、ゆっくりと身体を洗う
のんびりした空気に包まれて実にくつろげる
先客5人は代わる代わるに主浴槽に浸かり
一様に苦悶の表情を浮かべている
皆「んぐぐぐぐ・・」うめき声を漏らしているがその自覚はあるのだろうか
そして彼らは誰一人、煮えくり返るような浴槽に水を入れようとしない
47℃の熱湯と「がっぷりよつ」で組み合っている
「FUJINOYU-FIVE」
後にそう呼ばれる伝説の男たちである
そんな妄想をしながらボクも主浴槽に浸かる
「ぐぐぐ」どころの騒ぎじゃないじゃない
ジェット噴射が当たって背中が熱い
2門のジェットの真ん中に陣取って直撃をかわす
何か気を散らさないと耐えられないってんで脱衣場に目をやってみる
ここでは珍しい20歳そこそこの若者3人組が談笑しながら脱衣しているのが見えた
「年齢は角度でわかる」
【悟り】が開けたところで限界だが来た!
小走りに滑り込む水風呂の何と素晴らしきこと!
だけど
ボクにはピアノが無い
キミに伝える語彙も無い
涙目になりながらミストサウナに入る
なかには墨を背負った「FUJINOYU-FIVE」の1人が座っていた
恐らく隊長だろう、オーラ、ハンパ無し
たいちょ「熱かったでしょ?水で埋めたかい?」
てるちん「いやいや熱いの好きなので。それに他の方も埋めていなかったようですし」
たいちょ「うむ!ようこそ!FUJINOYU-FIVEへ」にっこり
てるちん「隊長、既にFUJINOYU-SIXです!」
たいちょ「こりゃ1本とられたな!」
2人「はっはっは!」
だめだ、妄想が止まらない
再び水風呂でクールダウンする
ずっとこのままで居られる
若者3人が並んでカランに陣取っている
「ん?」
何やら様子がおかしい。。。
街の銭湯は色々な事があって楽しいです。若者3人のエピソードを書こうと思ったのですが辿り付かなかったです。
灼熱の主浴槽に引きずりこんでやるっw
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