2020.02.24 登録
[ 神奈川県 ]
帰りの電車に揺られながらサ活の記録をスマホに打ち込んでいた。そういえば、サウナと言うと、北欧の洋風の、ヴィヒタやオークのイメージが、いつのまにか染み込みすぎていたことに気がついた。ゆけむりの庄は、縦よりも、横に長く、低く広がる空間で、紛れもない和の日本の空間に、たまたまサウナと冷泉が、温泉が、ゆけむりが、沸いている、ととのうと言うよりは、日の本の大地や自然に癒される、漆黒の温泉と冷泉に、眩しい中庭の緑と太陽の光に、魂が解放されて大空に飛び回れそうなくらい、体と心が軽くなっていた。型にとらわれず、どうあるべきかを試行錯誤し積み重ねた結果なのでしょう。だからこそ、わがままを言わせてください。サ室のドアを二重にして熱のロス抑えれば、更に完成度が上がるはず。近隣の、ゆいるといいビッグといい、まだ見ぬスカイスパ、しばらくは、神奈川から目を離せずにいる。
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黒い壁と天井と、広さの割に少し派手なストーブで、この感じ、初めてではない感じ、人が少なめではあるが人の流れが途切れないのはおそらく根強い人気がある証拠。
サ室に入り、腰掛けて、しばらくすると、オートローリュウが始まった。けっこうな熱量で、初めは1段目で正解だ。15分おきのイベントにも関わらず、すぐさまカラカラに戻るのは、ストーブのトルクのおかげかもと、頬をゆるませていると、汗がメガネに垂れてきた。
水風呂は貸切状態、自由気ままなマイペースを貫けた。氷の用意もされていて、至り尽せりのサービスに、ここまで良いとは想像を超えてきた。
若いサウナー意外と多く、ここの良さは本物だ。最後に外気浴に気がついて、扉を開けたその先で、マルシンを思い出していた。
[ 東京都 ]
アッチィ・・完全になめてたな、値段が高い割にあちこちが古めかしくて、いささかがっかりしながら入ったサ室は、思ったより広く、天井が低い印象だったので、初めは様子を見ようと2段目に腰掛けた。
あたりをぐるりと見渡して、TVの音がようやく頭に響いてきたころ、自然と目線が下がってて、本能で体の防御を始めてた。
2段目でこれかよ・・期待せず、準備もなしではそうなることは今でこそわかること、最近は、甘々な銭湯サウナに慣れてたせいか、あっという間にブアッと汗が吹き出して、TVを楽しむヒマもなく、耐えきれず、外に出た。
水風呂は、優しくて、冷たすぎず、ゆっくりとクールダウンを楽しめた。
ほっとして、あたりを見回している時に、水風呂の水がきれいなことに気がついた。
空いてるせいもあると思うが、そういえば最初に入った湯船の時も、水がきれいだったなと、受付のスタッフは丁寧にしっかり案内してくれた、きれいにたたまれた館内着、食事所で席に着くと注文待ちのスタンバイ、鮭さんのイベント目当てで来ただけの偶然なのに、また来たいと思わせる、竹取の湯、熱いサ室の3段目、月明かりのない蒸した真夏の夜に、ペダルを熱く踏み込んだ。
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それにしても最近熱い、天気だけでなく、サ室も熱さがトレンドだ。富士見湯も、サ室に入った2歩目で察知して、初回は1段目に腰掛けた。それもそのはず、広くないサ室になぜかストーブ2台、以前とはひな壇のレイアウトが変化して、TVが見にくくなってたが、後半熱さで下向き加減なスタイルでは、BGMがわりに丁度いい。
富士見湯は、なんといっても水風呂が気持ちいい。冷たさの質が上質で、シルクのような肌触り、水温が高めなので、ゆっくりと浸れる至福の時間、これだけは変わっていなかった。
空いてる時を狙ったが、人が多く、人気の様子がよくわかる。
自転車で汗かいて、昭島の、まろやかな水に浸る、熱い夏の楽しみ方がまた増えた。
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青い椅子3つ、空の青?京浜東北線?ここは地下1階、赤羽駅より徒歩3分、井戸の底を思わせる異空間、サ室の壁のあの赤と対照的で気になった。しっかり熱い湯船とサ室でダクダクになった体を青い椅子が支えてくれた、年季が入った施設に比べ、どうやら椅子は新参者、3人とも若い力でしっかりと支えてくれた。赤羽の歓楽街を盛り上げる、呼び込みの若いにいちゃんを思い出し、なにやら嬉しくなってきた。そういえば、チラチラと、小雨が体に心地よく、駅から3分とは思えない。近所にもしもあったなら、フラフラと通ってしまいそう。なんと言ってもホテルの入り口が、小さな周り階段で降りた地下にある、ドシー五反田系の秘密基地感がたまらない。ただでさえ、コンパクトにまとまった、動線に、スピードのあるエレベーターの組み合わせ、手を伸ばせば全てがこなせるような、大人の基地の居心地がたまらない。初めて降りたその街は、何処か懐かしく、活気に溢れてた。
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立て看板のお好み焼きが気になって、ホッピーと組み合わせ、半カレーで締めてみた。ほろ酔い具合が絶妙で、珍しくスッキリと目が覚めて、ひさびさの朝ウナにありつけた。
昨夜と違い、一段目が大人気。アウフグースやロウリュウも、もちろんいいが、じっくりと仕上がった、朝ウナの醍醐味は、濃厚でトルクの太い熟成された熱の質、改めて味わって思い出すことができた。チェックアウトに受け取れる、あの薄緑のドリンク券を見るたびに蘇る、あのサ室、上野の空、サウナイキタクテタマラナイ
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レインボーのハイパワーのバイブラに体がふわりと浮かんでた、ちょっとぬるめの水風呂のふわふわ感が心地よい。サウナの駆け出しの頃、キンキンの水風呂よりもぬるめの水風呂で楽しんでたのを思い出す。フクロウ、高温の1段目と、徐々にギアをあげ楽しめた。高温のサウナはウワサに違わずパワフルで、いきなりの3段は無理だった。体調や、気分によって位置取りや組み合わせを楽しめる、玄人好みのセッティング、2つの水風呂、椅子の位置と種類の変化にサ活の多さの納得できた。スタッフが、サ室に這いつくばってマットを直し、汗だくで敷物の交換をしてくれた。近所なら毎週来たい、改めて素直にそう思う。
商店街から階段を登り、受付を済まし、入場した時に感じた清潔感、ロッカーの中にある、メッシュの袋とフェイスタオル2枚の配慮にやられてすでにファンになっていたからだ。
これは本八幡にも行かなくてはならなくなってきたのでこれから作戦を練ることにした。そういえば、ソフトクリームを食べそびれた、これは、再訪の言い訳にすることにした。
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薪サウナに入りたい、今日の仕事を片付けて、ようやく炭酸泉にありついて、目を閉じて、冷えた体に湯船の温度に馴染んできた頃、ふとそんなことを思い出す。かるまるに来るたびに、あの赤い炎のゆらめき、薪の香りに憧れる。ところが人気がありすぎて、簡単には入れなく、いつもあきらめが続いてたし今回も、入りたい時に入りたい天邪鬼が発動し、結局はケロサウナを楽しんだ。帰り道、いつも満足して、また行きたい、と思えるのは、サウナだけでなく、スタッフの水質をチェック、トイレの掃除、気持ち良い受付、そしてマナーのよいサウナーたちのおかげ。感謝して、目を閉じて、電車の揺れにに身を任せ、あの赤い炎と薪の香りを思い出し、最後の締めにした。やっぱり薪サウナに入りたい。
[ 東京都 ]
松見湯は清潔感に溢れてて、清々しい気持ちに満たされる。水栓や手すりの金具はピカピカで、そういえば、サ室でよくありがちな不快な匂いを嗅いだことがない。サッシの周りとか、汚れがちになるとこも、とにかくきれいでストレスフリー。これはおそらくオーナーが、こだわり抜いてくれていることと、通う人が大事にしてるおかげに違いない。
最近の人気のサウナも素敵だが、昔から地域に根差した銭湯の心意気にココロ躍らせて、今日もまたフラフラと立ち寄ってしまっている。
TVのないサ室、14度の水風呂バイブラ付き、4脚の外気浴スペース。3セット、最後は露天で暖まり、シャワーで締めるルーティン。
ロッカーキーを返却し、出口に向かう背中に向けて、「ありがとうございました!」と、番台からのいつものセリフ、その度に頬がゆるんで「またきます」と心のなかでつぶやいた、これもいつものルーティン。
男
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気持ちよく目覚めることができたはずなのに、なんだか今日はモヤモヤする。ぽっかりとスケジュールが空いてるし、明日から再び仕事が始まるからに違いない。
ぼんやり天を仰いでしたら、ROOFTOPの抜けた空を思い出した。生まれて初めてオープンカーに乗ったかのような爽快感、1人乗りの白くて冷たい湯船で、tokyoの空を自由に飛び回りたくなった。自転車を駐輪場に放り込み、中央線に飛び乗って、イキタイのサ活をググっていたら、いつのまにか西荻窪を乗り越していた。
なんだ、それならもう少し、サ活が読めるじゃないかと、心に余裕があるわけは、サウナのおかげと改めて感謝した。
天井がないだけなのに、スコーンと頭の重しが飛んでって、ととのいイスにお姫様だっこされ、これだよこれって目一杯だらしなく緩み切ってきた。2度違いの水風呂、じゃばじゃばのオートロウリュウ、あぐらをかきやすい深めの雛壇、シャワーのみの湯船のない潔さ。今日はあえての1h、縛ることでひとつづつ確かめるように味わって癒されてきた。最後の締めのスタッフの丁寧な対応に、また来たいと後ろ髪引かれながらエレベーターの1を押下した。
[ 東京都 ]
QRコードを読み込んで予約をしたところ、54組待ちだった、入館が可能となると、Lineにお知らせが届くシステムだ。思ったより早く1時間ほどでお知らせがやってきた。靴をしまい下駄箱の鍵をセンサーにかざすと、サ室へのゲートが開かれた。下駄箱のキーはロッカーキーとも共用、意外とないこのシステム、シンプルでとてもいい。浴室は全体的に暗めで秘密基地のような空間に、裸の男たちが蠢いている。サウナはどれも一級品、水風呂も3段階の水温設定、欲しいものを全て揃えた楽園は3時間でも持て余した。特にケロサウナは何度でも並んでまでも入りたい。オススメは、瞑想サウナの前にある、木製のととのいイス、ちょっとした個室感と風が抜けて心地いい。しばらくは赤坂からは目が離せない。
[ 東京都 ]
石鹸置きの汚れが気になって、使い終えた歯ブラシで、ゴシゴシと擦ってみたが、意外となかなか頑固者、最後は爪で掻き取った。ふと我に帰り、はじかしくなって、あたりを見回した。いつもなら3時間、3セットと生ビール、ガッツリと真正面、前褌を取りに行くのだが、今回は青のキーケース、さらに連泊ともなると、どうしたもんかと無精髭を撫でながら、湯気が立ち風情が出てきた内湯に浸かり、のんびりとぼんやりにどっぷりと浸ってた。
シャンプーの補充、排水溝の掃除をしていたスタッフが、サウナーから何やら話かけられて、お互い笑顔で話してた。いつもの3時間の裏側をゆっくりとじっくりと垣間見て、北欧がまた一つ好きになった。
北欧の、泊まりサウナの醍醐味は、人の少ない深夜にあり。しっかりと熟成されたカラカラの圧倒的な熱量をじっくりと味わうために、最近は一段目がお気に入り。今回もゆっくりと味わった。そういえば、シャワーヘッドをハブラシでゴシゴシしていたサウナーを思い出し、似た人もいるもんだと、くらやみの中、こっそりとにやけてた。スタッフからのご提案、水風呂は短めに、さっそく従って楽しんだ。サウナのおかげでほぐされて、素直に耳を傾けて、柔軟に受け止めた。水風呂の時間一つで季節の巡りを感じていたら、真夜中の上野の白いチェアの上で鮮やかな木々の紅葉と多摩湖のコントラストを思い出し、包まれて、冷たい湖畔を抜ける風を感じてた。
歩いた距離 0.5km
[ 東京都 ]
スター諸星さんのイベントは、初参加。終始盛り上げ上手の進行と、タオル捌きに圧倒されて、汗がだくだく流れ出た。
休憩中、ふと気がつくと、諸星さんが自らひとりひとり声をかけ、あおいでくれていた。その後ろ姿をぼんやりとながめていたら、いつのまにか、心にそよかぜが届いてた。サ室から水風呂も、ベンチも混んでいて、仕方なく、空いていた、売れ残りの湯船の縁は、アウフグースのアフターイベントがトゴール越しによく見える特等席。イベントに参加したからこそ見える景色。スターの背中から放たれるそよかぜに、いつまでも癒されたくて、しばらく背中の白いVihtaに目が離せなかった。
[ 東京都 ]
個室のサウナは初体験、ナインアワーズ浅草の存在も知っていたこともあり、ワクワクしながらエレベーターに乗り込んだ。
受付は9階、一度外に出て入る感じ、入ってみるとエントランスは、なんだかいい香り、北欧のエレベーターを思い出す。
スタッフの丁寧な説明と受付を済まし、ロッカーキー兼用のスマートウォッチを受け取った。
あらかじめ、YouTubeで予習をしていたおかげもあって、表面上は冷静を装っていたが、エレベーターに向かいながら左手にはめてみたところ、心拍数は120、どうやらスパイにはとうてい向いてないようだ。
スタッフの衣装、内装、とにかく目につくところは厳選されたしつらえでスキがなく、他の利用者の立ち振る舞いも上質で素晴らしかったので、ひとりでエレベーターに乗り込んで、6のボタンを3回押して、勢いで予約を入れた過去の自分にイイネを送ってみた。
個室サウナは初体験、初めはVIP613の、たったひとりの空間に、なんとも言えない淋しさを感じていたが、準備して、早速サ室に入り、行儀よく座ってみて、あたりを見渡して、湿度や心拍数を確かめていると、汗が流れ始めた。しばらくして、目を閉じて、姿勢を正すと、先ほどの、優しく話しかけてくれた人、親切に案内してくれた人、スタッフの掃除や整理をする姿、それらがスッと浮かんできて、淋しさもどこかに吹き飛んで、どんどん気持ちが緩んでいった。
仕上げに好みの熱さのロウリュウも味わいタオルをフリフリセルフパネッパ、続いて専用の水風呂にドボンして、頭もついでにドボンして冷やしまくったあとは、専属の、森の彩にたったひとつのあのイスで雲の上を漂って、最後は天国に1番近い場所にいた。
ひとりぼっちの天国も、瞼を閉じればスタッフの、顔が頭に浮かんできて、いよいよ楽しくなってきて、寝てみたり、ストレッチ、いろいろとやりたいことが湧いてきた。
帰り道、思い出すのは親切なスタッフの方のこと、個室サウナは利用者よりも、スタッフの方との関係が深いからかと気がついて、よく通う、サウナで楽しく過ごすことができるのも、そういったスタッフの方のおかげだと、改めて気付かされ、せっかくなので浅草寺へ引き返し、全てのスタッフに感謝してお賽銭を投げ込んだ。
歩いた距離 1.5km
[ 東京都 ]
ぐうぜんの、もっとtokyoのおかげもあって、13時頃にはチェックインしたにもかかわらず、仕事にまったくもってケリつけられず、コノヤロと、画面を睨みつけながら、しばらくマウスを握り締めていた。
アウフグースがようやく始まったころ、おととい寝落ちして、予約合戦に不戦敗、何しとんねん!とばかりにENTERに八つ当たりを繰り返した。
ようやく仕事にケリをつけ、軽めの2セット繰り返し、戦の前の腹ごしらえにレストランに向かった矢先、扇風機の前にしゃがんだ鮭さんを発見し、勇気を絞って出だ言葉、おめでとうございます、それしか言えず、でも言えた自分にめっちゃ満足して、階段は降りるはずが、気持ちは激上がりました。
改めて、鮭さん、鯱さん、おめでとうございます㊗️。
勇気を出せたご褒美として、最高級のチャーシュー麺と、ホッピーセットを頂きました!
食べ終わって、レストランの出口に向かっていると、鮭さんの声が・・・幻聴?いや、イター!
のどがやられて〜って聞こえてきて、再び勇気を出すチャンスとばかりに声をかけましたが、2回目にも関わらず、さらに緊張したらしく、何を話したのか、さっぱり思い出せません。
あまりにも偶然が重なって、おととい偶然寝落ちして、逃した予約合戦から、今日の運命は決まっていた。
サウナより、鮭さんの笑顔の独り占めでととのって、サ道の偶然さんの『ぐうぜんぐうぜん』と、新婚さんいらっしゃいでバルコニーで井上さんが、小声で『パネッパ』の呟きが、頭の中を駆け巡りながら、本日のおすすめの、焼き鳥が気になり始めだ。
[ 東京都 ]
森乃彩は森に包まれていた。森の緑はとても濃く、風に揺られて一つの大きな緑の巨大生物のように蠢いていた。
サウナが好きになってから、緑を多く感じ取れるようになってきたような気がしてる。たぶんこれは、上を向くことが増えたからだと思っていて、上を向くことが多ければ、防げたかもしれない、と思うニュースが最近多くて残念に思う。
森の緑は、はじめは神々しくも、恐ろしくもあるが、よく見ているうちに、だんだんと、人は、緑に包まれて生きている、優しく包まれている、緑の自然の中で生かされていると感じるようになってきて、風に吹かれてここちよく、瞼が重くなっていった。
瞼が閉じたその瞬間、突然血の色の赤に包まれて、太陽の光を感じていたら、サウナのあの赤ランプと2つの穴の暴風がピンときて、太陽と北風のまさかの夢のタッグなら、やられても仕方がないなと気が付いて、スチームのイスにささってた、キャプテンスタッグの黄色いうちわで白旗上げて、プレジに助けを求めてみた。
[ 東京都 ]
プールサイドに頭を預けぼんやり夜空を見上げてた。そういえば、こんな気持ちは単身赴任以来だなと、肩の力が抜けてきて、引力に引き寄せられて、瞼がゆっくり降りてきて、だんだんと暗闇に包み込まれて行った。
中央線の帰り道、何気なく、新たなサウナを探してた。新宿を超えた頃、アクアという名前が気になった。カタカナが最近気になるキーワード、偶然に感謝して暗闇に身を任せた。
気がつくと体がフワリと浮かんでて、気分はまるで宇宙旅行、火照った体に柔らかい羽衣ひとつで、いつの間にか大気圏を脱出し、呼吸のたびに上下して、銀河系を漂っていた。
ストーブや、TVの配置、小さなプールや、狭いバイブラ、釘なしの年季の入った木のベンチや、サウナマットにジョイントマット。新旧大小入り乱れ、さまざまな衝突を繰り返し、偶然産まれた銀河系に何度も旅を繰り返した。
翌日の、月明かりのランニング、月を見て、昨日はどこまで行けたのか、偶然出会った釘のないあの木のベンチに教えてもらいたくなった。
歩いた距離 0.8km
[ 東京都 ]
初めてのCHILL OUTはプレジデントの4階だった。奇しくも今月は誕生月、サービス精神旺盛の、オーナーの好意をハイエナのようにむしゃぶり尽くしにやってきた。
館内は予想に反し混雑知らず、サ室の中も気分に応じて選択できた。
相変わらずのとめどない熱量の、トルクを全身で味わうと、ホントに消えてしまうのか、そんな疑念も吹き飛んで、ギリギリまで汗を搾り出し、キンキンに冷やし続けた。
12時20分、サ室を上がりクールダウン、目指すはプレジ鍋一択、あらかじめ心の中で決めていた。
鍋のお供に黒ホッピー、二度と会えないフルコース、締めの麺も頂いて、汁も全て頂いた。うますぎて、アカシアにバレないようにポーカーフェイスを決め込んだ。
3階で横たわり、もう一度、湯通しし初めてのCHILL OUT。
シャワーブースのゴミ箱がいっぱいだった。あるサウナーが、ゴミをキレイにしてくれていたことを思い出していた。
改めて、ありがとうを伝えたい。
初めてと終わりの共演に、プレジに集う全ての人に、感謝した。世界の平和を祈りながら、あちこちの、イビキさえ愛しくなってきた。
[ 東京都 ]
私の自転車には、スタンドは付けてない。ささやかな不自由は、時にささやかなサプライズを引き寄せる。置く場所の決め手に欠けて行ったり来たり、ウロウロとしていたら、青いシャツの男性が、手で招き、赤いバイロンを退けてくれたので、頭を下げて顔を上げたとき、背中の温泉マークが目をよぎった。
今日は下見に来たはずが、迷わず下駄箱の37番を握りしめ、番台に向かって歩いていった。
浴場は窓が多く、壁が白く明るく、
桶と風呂椅子は入り口近くに集めてあるオーソドックスなスタイルで、サ室にはひな壇がない。意外だが、初めてのスタイルだった。何段目に座ろうか、と言った選択肢のない不自由が、選択のストレスから開放してくれたので、入室して間もなくととのいへの一段を既に踏み出していた。
温度は87度、高湿度、ミストサウナに近いしっとりした感じ、TVもなく、明かりもひとつ、じっくりと蒸されていると、瞼が降りてきて、昨日のつまみのハツ刺しの、低温調理を思い出して親近感が芽生えた頃、時計はすでに12分を超えていたが、ゆっくりと汗を拭き取って最後の仕上げに入って行った。
水風呂は、正直ぬるいが、じっくり浸かりゆっくり衣を脱ぐと、体にまとわりつく絹のような肌触りが感じられ、いつもは冷え切る前にすぐ出るが、ゆっくりと水風呂を堪能できるのは、ささやかなサプライズだった。
浴場にはしょっちゅう青いシャツの方がウロウロ、換気やらお客さんの世話やらしていた。
皆さんマナーがよく、常連さん同士の挨拶もちょくちょく耳にして、たくさんの方が大切にされていることが
また、コミックコーナーの、少数精鋭の超厳選ぶりに感動し、思わずファブルの第二部を手にとって遅くなった。
銭湯はどんどん減っている。
でも、こんな場所はぜったいなくなるはずがないよ、なんて思いながら靴を履こうとしたところ、靴履きベンチに置かれた座布団に気が付いた。そのささやかな、優しさのサプライズに不意打されて、青シャツの背中の温泉マークに感謝した。
歩いた距離 1km
男