2020.07.27 登録
[ 神奈川県 ]
明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。
さて3年ほど前に初日の出を見に行こうと当時購入したばかりの中古の軽自動車に乗って海ほたるに行ったところ閉鎖中で、やむを得ず木更津のセブンイレブンで一夜を過ごした経験があります。ガソリンが勿体無いとエンジンを付けずに寝床から持ってきた毛布に包まりながらガタガタ震えながら、防風林で完全にカバーされた東の空を恨めしく眺めていました。
それ以降初日の出を見にいくと失敗する一種のジンクスのようなものがあるのではないか、とどうにも気持ちが前向きにならず2024年を迎えたわけであります。
しかし今年の私は違いました、バイクを一回り大きくしたことで失くしていた自信も少しだけ回復したみたいでネットで見つけた川崎の臨海公園に夜も明けぬうちに向かったのです。
記憶の限り人生初の初日の出はそれはそれは見事でした。時間にして1時間程砂浜で祈ったり鑑賞したり写真を撮ったり波に遊ばれている若者を眺めていると流石に体が冷えてきました。思えば私の地元から約1時間高速道路を飛ばして来たわけです。そこでTLを見ているとネッスル大野氏の愛のある文章が目に飛び込んできたわけで、これは行かねばならぬと再度高速道路に飛び乗ったわけであります。
元旦のおふろの国は早朝にも関わらず沢山の車と自転車で駐車場が溢れそうになっていました。浴室に入るとお湯の沸いた良い香り、変わり湯で気持ちよさそうに浮いているお爺様方が何だかとても良かったです。
新年1発目の熱波というのはまた縁起が良さそうです。昨夜も除夜の108発熱波を行ったというネッスル大野氏は気合十分。中には昨夜も参加されたお客様も居るそうで大野氏はとても嬉しそうでした。そんな口上を聞いていると徐々に体に熱が入るわけで、内心(もう限界だ〜はよ投入してくれ〜)と思っていると心を読んだかのようにジャストなタイミングでアロマ投入。ジューーーなんて上品な音色はモバイルロウリュは奏でません。ジャードーーーンブクブクブクと激しく揺れる鉄の壺から大量のロウリュが降ってくるのです。手を膝の上に置きグッと力を込めて第一波を耐えます。頭皮から肩、へそ、足と蒸気が降りてくるのを楽しみます。程よいタイミングで大野氏含めて2名で各人へ熱波サービスが始まるのです。
2周目で堪らず脱出しました。これだけ冷えていた体を10分少々で限界地点まで引き上げるおふろの国の素晴らしさです。水風呂が極上のエーテルのように細胞の中まで染み込んだように感じました。どことなくオレンジ色に染まった鶴見の空を眺め、カレーを食して帰路に着きました。
[ 東京都 ]
2023年ラストであります。
流石に大晦日、いつもよりかなーり空いてました。
それでも今年お世話になった常連さま方がいらっしゃったのでご挨拶。大変お世話になりました。
思えば今年は大切な家族🐈を亡くしたり色々ありましたが、毎日銭湯に行くというルーチンが機動力となり、今にも止まりそうな私の中のエンジンを無理矢理でも動かしてくれてた気がします。お陰様で大晦日までこうして銭湯に来ることが出来ました。
個人的には別にサウナが特別素晴らしい高尚な趣味とは思っていません、しかしサウナを通して様々な方と裸のお付き合いをすることで孤独感が薄まり客観視が出来て言語化が進むことで使いまわされた表現ですが『サウナに救われた』という瞬間が何回かあったように振り返ります。
来年はどんな一年になるでしょうか、楽しみであり不安でありますが第二喜多乃湯さんには沢山お世話になると思います。末長くお付き合いの程よろしくお願いします。
[ 東京都 ]
クリスマスに食べた七面鳥の追体験。
喉の奥にある水分がどんどん失われる普段では有り得ない感覚、喉が渇いたら水風呂の蛇口からガブガブ飲む。
そんな温度差100℃のバルコニー式垂直落下水風呂、次の人が出るまで出ぬと誓うと気がついたら立てなくなっている魔性を秘めている。
世の中にいちご白書をもう一度は数あれど、中村浴場で聴くのが1番好みだ。
立ってかけ水をして汗を流してるのか背中越しに湯船に給水しているのか分からない若者も絶対に胡座を崩さず誰も背後に座らせないゴルゴ13のようなおじさんも皆愛す。この猛烈な熱さの中呻き声ひとつ上げないストイックなサウナーたちに混ざり遠赤外線ストーブを睨みつけながら淡々と汗を流した。
[ 埼玉県 ]
今夜はクリスマス。普段こんなイベントには縁が無い私の元にもサンタさんはやってくる。
まず頭部が引っ込み手足はタイヤとなる。バトルクラッシャーのようにトナカイが変形してハンドルと化せば世界のHONDAが誇る優等生バイクことNC750Xである!V!「大事に使うんじゃぞ…」と優しそうな声が頭に響く。コワイ!
そんな納車式を終えて向かうは草加健康センター、大概の身体の不調はここに来れば治る。健康センターはそういうところだ、仮に爆食いしても遠回りかもしれないがそれは健康への第一歩なのだ。
想定の5倍くらい真っ赤な辛麺を食べる。翌日の大惨事を予感しつつも健康への祈り、もとい祈願は欠かせない。
唐辛子にやられた唇にブロワーの風が当たる。辛子明太子のように腫れ上がった唇がイメージとして流れる。何でこんなのを食べたのかと後悔しても遅い。こうなったら極限まで楽しむぞと薬湯にも入る。
ラストはいつも通り草津の湯、この香りがたまらない。また来年もよろしくお願いします。
[ 東京都 ]
外気浴をしていると息が白いことに気付く。今年は暖冬と言われるだけあって春のような暖かい日が多く思えたがようやく例年に歩調を合わせてきたように感じる。
M-1を見ながら常連さんたちと年末年始の予定を確かめ合う、箱根駅伝を見ながらビールを飲むのが毎年恒例な常連さんもいれば故郷に帰るそうでしばらく来れない方もいる。皆、お互いの年末年始を聞き良いねえ凄いねぇと褒め称える。
ふいに「🥦はどうするんだい?」と聞かれた。私は銭湯に行ったりサウナに行ったり、バイクに乗ったりですかねぇ…なんて返答しながら白く立ち昇る息を眺める。ほんとに好きだねぇ、ふいと煙を吐きタバコを消す常連さん。夜空に溶けかかった息が再度白く染められていた。
キリキリと弓が軋むように、寒さと共に年の瀬が近付く。手を離せば矢が五色の吹き流しを纏い新年を祝うであろうが、それはどうも私とは関係ないように思う。
年月が流れることに一喜一憂するほどの生き方が出来ていないのだろう。ただ時が過ぎて、日々が流れるのを眺めるだけなのだ。
年末になると沢山の人たちに生かされてる気がする。メリークリスマス、来年もより良い一年を。