2020.07.27 登録
[ 東京都 ]
横浜ツーリングの後に友人を背中に乗せて訪問。
デカいバイクなので停める場所に困ったが「コインランドリーの横なら過去にバイクを停めてるお客さんを見た」と常連のお姉様からのアドバイスを受け目に見えない何かに謝りながら停める。お邪魔だったらホント申し訳ありません。
こう宮殿作りのようにドーン!ジャーン!と現在してる外観ではない。駅から数分の裏道にある交差点の横にビルと同化して駒の湯は存在する。バイクを停めながら交差点を観察しているとと、チャリでフラフラしているおじさんやシルバーカーを押しながら歩くマダム、親子連れの間を足早に駆けるOLなど様々な人々が行き来する。一見ガラス越しに街の営みを見ているようだったが、時々その中からスッと暖簾をくぐる人が現れる。暖簾から現れる人もまた誰かと二言三言挨拶をして交差点から街の中に溶けていく。まるでジャンクションだ。銭湯と生活の境界線が良い意味で曖昧で、それが駒の湯に対する第一印象だった。
#湯船
私はどうも着替えるのが遅く、一方で友人はさっさと服を脱ぎ浴室に入る。なので私がはち切れそうな腹部に泡を塗りたくっている頃には、彼は湯船に浸かっていることが多い。
先にサウナか、それとも夏日で熱った体を冷やすかと悩んだが、あまりにも気持ちよさそうに湯船に入ってるので、まずは湯船に入る。バイブラやジェットが激しく吹き出している。まるでナブラのようだ。足先を入れた時点でかなり熱いのが分かった。一気に首元まで浸かると全身を電気が走ったような緊張、そして湯に溶けるように脱力。熱い湯船は最高だ、思ったよりもバイクで体が冷えていたらしい。
「やっぱお湯って大切だよなぁ」
バイブラ越しに聞こえる声に無言で頷く。
#サウナ
私は身体が大きい分よく常連のおじ様に絡まれる。
今日は入室早々
「兄ちゃん大きいんだから上の段に行きなよ」
「ほら早く動くんだよ、太ってるからだよ、遅いなぁ」
こうなると私の悪戯心に火がつく。よりゆっくり、より贅肉をバルンバルン震わせながらオクサレ様のように歩く。
「その席なら俺は6分だけど、兄ちゃんは12分だ。針が一周するまでは出ちゃだめだよ。俺は外で見張ってるからな。」
少し頑張ってみたが5分が限界だった。デブの耐久力の無さを舐めないで欲しい。また手刀を切りながら膝頭をすり抜けて出る。何か言われるかなとワクワクしてたが既に常連さんの姿は無かった。まあ人生こんなもんですよね。
#水風呂
キンッキンに冷えてる。長方形と正方形が組み合わさったデザイン。手足を上手く使って好みの体勢で冷やす。水質もかなり良い。好き。
外に出ると家族連れが増えていた。
オレンジ色の三軒茶屋、良い街だなぁ。
[ 東京都 ]
「ここの水風呂は清流だな!はっはっはっは!!!」
浴室に入りオケを取りに行くとまず水風呂に入ってる方と目が合う。今日は常連さんが水中から嬉しそうに話しかけてきた。◯ウかな?
気温が上がってきたのでタワシングを復活した。垢すりタオルで落とせなかった汚れを掻き出す。擦った後はマーブル模様になり見るからに痛そうだが実はめちゃくちゃ気持ち良い。レンコンのように毛穴が開放された状態でサウナに入ると汗がこれでもかと出る。清流に入り蛇口から水分補給、古い水分を出して新しい新鮮な水分を吸収するのだ。
5年くらい通っているが、本当にここは水質が良い。慣れてきたように思えても、3日空けて入ればその素晴らしいに感動する。願わくばあと100年は営業して欲しい。この銭湯のない人生なんて考えられない。
[ 東京都 ]
#ODA★トロピカル☆夏男
西の方から襲ってくる大量のスギ花粉は昼夜問わず私の鼻腔に侵入しぶぁくしょーーい!!ふぁんくしょん!!と私の尊厳をボロボロにする。そんな私の唯一の楽園がサウナになる。鼻も目も痒くない、人に戻れる僅か10分。ふわふわ幸せな私の前に夏が…夏がやってきた☀️
低めのバリトンボイス、名前の印象から湘南乃風とEXILEを足して割らないような方かと思っていたが少し違った。丁寧な前口上、音楽も夏☆真っ盛り❗️もう春は終わったんだ、夏が来たんだ、南風よ杉花粉を吹き飛ばせ❗️脳内でレゲエ砂浜ビッグウェーブしてたら限界が来てサントルに逃げました。
屋上で空を見上げてたら少し青空が見えました。本当に夏を連れてきてくれたみたい、ありがとうございました。
#夢海
某アニメの主題歌から始まった今夜のアウフグース。人気投票第2位、運命まであと何センチ進めば良いのだろうとthe peggiesの歌声に合わせて音ハメしながら強烈ランバージャック。来年は1位に届くぞと意気込みを感じつつ頭に巻いたタオルが吹き飛ばないように抑える。
ラストは筋トレ!秋葉原で今日イベントをしていた声優さんの歌声に合わせて汗だくの漢たちが吠える!モストマスキュラー!!おっちゃんも若者もみんな平等に競える競技、それこそがサウナ。みんなで汗かいて塩分摂って水分取ってお金落としたら明日はもっと良い日になるんじゃないの!?ステロイドはNG、人生に必要なものは筋トレとサウナだぞ…と背中で語っている気がしました。魂のデトックスをしたので寝ます。
[ 山梨県 ]
僕の大好きな温浴施設。今日はホームサウナのサ友と一緒にお邪魔します。
最近外に出るたびに雨が降ってたけど今日は青空に恵まれた。甲府で大盛りのラーメンを食べて延命の湯へ、普段は中央道から行くから山道を走りながら向かうのはちょっと新鮮だった。
前もあったかしら?サウナ内のオルゴールを聴きながらじっくり汗を流す。山梨県、いや国内最高峰と思っている水風呂は純粋な水でないこその潜在力を感じる。例えるなら滝壺に入っているような、巨大な水の塊にお邪魔しているような感覚だ。3畳ほどの小さな風呂とは思えないほどの、メガロフォビア的な一種の不安感がとても良い。とにかく最高の水風呂だ。毎日入れる近所の方々が羨ましい。
外に出ると上空の流れはかなり速いみたいで雲が右から左にあっという間に流されて行く。光に当たったアカマツが巨大をふわりふわりと揺らしてまるで雲を避けているようだった。
こんな贅沢な外気浴はあるのだろうか、人の営みなんて数億年の歴史がある地球の一室を借りているだけなのだろう。
千年前ここにいた存在も、千年後にここにいる存在も僕のことを認知することはない。我々は連続しているにも関わらず、時間という隔たりで区切られているアパートの住人のようだ。隣人ははるか遠くだけど、雄大な自然を眺めているとその息遣いを感じ取れるような気がしてくる。
悠久の時に思いを馳せ始めたらそろそろ帰る時間だ。さらばです延命の湯、今度は夏に来ます。
[ 東京都 ]
人の循環器をエンジンに例えるなら、水冷単気筒エンジンとなるだろう。動物の中でも人は持久力に強いとされるだけあり、アイドリング時で70回転程度とは如何にも低燃費である。ただこれは一般人であり、発展途上国の経済を支えるような連日連夜過積載で過ごす私のエンジンは別だ。ちょっとしたスポーツや階段でオーバーヒートを引き起こすのである。最近はケミカルにも手を出しているが、荷台にくくりつけた荷物を下ろすほかに根本的解決法が無いのは周知の事実だ。まるで脂身たっぷりのカルビのような人生、美味しそうに焼ける鶏肉を横目に一瞬で焦げて紙ゴミと一緒に纏めて捨てられるのが関の山である。
そんなデb…失礼ぽっちゃり系が健康な方々と同じペースで楽しめるのがサウナである。熱ければ熱いほど両者の出るまでの時間差は少なくなる。道具に頼ればさらに差は縮まり、発揮する時と場所を完全に間違えた根性によって、時に出ていく背中をドヤ顔で見送るといった珍しいことも起こりうる。
と汗をかけば健康に近づいていると勘違いをしている私は寺島浴場へとやってきた。時々行く中村浴場と先月初めて暖簾をくぐった大森湯、そして誰が言ったか墨田区にキラリと光る赤い閃光こと寺島浴場はブルーな看板を目印に住宅街に一歩踏み込んだ静けさの中にあった。
まず脱衣所から良い香りがする。椅子に座ってリラックスしているおじさま方の表情が良い。期待が高まる。
浴室、ぶわっとさらに良い香り。薬草の湯らしきものがあったので多分それかと思う。まずは全身を一度洗いして湯船に浸かる。湯温もしっかり熱い、心拍数が上昇を開始しているのが分かる。
サウナはかなりコンパクト。大森湯も中村浴場も遠赤外線式ストーブなのに対してこちらは対流式だ。なので本来熱は上から降ってくるはずだが、上記の理由により普通に正面から熱い。というより四方八方からストーブの熱が乱反射して襲いかかってくる。昭和歌謡がレクイエムに感じる。玉汗というよりナイアガラだ、街中でこれだけ汗をかいたら職質レベルだがサウナでは許される。サウナ万歳、寺島浴場万歳。そのまま昇天したら本当に事件になるので水風呂へ避難した。
水風呂はキンッと冷えている。故に長居する方はそんなに居ないので水風呂難民は生まれ難いと思われる。新鮮な水の香りはいつ嗅いでも良い。露天からの森林浴の香りに誘われて外に出る。
石の椅子にペタリと座り深くため息をつく。露天には数人、皆静かにこの時間を楽しんでる。ドアが開くたびに喧騒が漏れて湯気と一緒に消えていく。霧散していた思考が徐々に纏まり始めるこの瞬間こそ、外気浴の醍醐味であり、自我と思考の分離を体感出来る数少ない機会だと思った。
[ 神奈川県 ]
旅の始まりはダンディロウリュ
ノーベルで臨んだら全く歯が立ちませんでした、毛根が燃え尽きるかと思いました。
あれだけ熱いと前日の夜に何を食べたかなんて関係ないですね、7時ごろから腹がグーグー鳴り始めました。退館後は登山隊の皆様とぎょうてん屋へ、ツーリングに必要なカロリーを摂取しました。
[ 埼玉県 ]
どうにも膝の関節が外れているようで湯治に来た。原因は明らかであるが、それはそれこれはこれと肉汁うどんを食す。接種したカロリーはサウナで消費すれば良いと思っていたが、ここのサウナはそんなに熱くない。10分でも20分でも入れるのでのんびりダラダラと過ごす。
鏡に映った姿を見るに首から下は七福神のようであるが顔つきはどうも疲れてる。膝の痛みと将来の不安と様々な感情が見え隠れしている気がする。眺めててもしょうがないので寝転がり湯で天体観測をしていたら、いつの間にか1時間ほど寝落ちしていた。
風呂から出た後に天気予報を調べると来週末の天気が雨から曇りに変わっていた。これでツーリングに行ける!吉報は寝て待てとはまさにこの事だろう。
明日の朝にはさらに好転していることを願いつつ、ジョッキのアクリを一息で飲み干す。