2022.07.09 登録
[ 東京都 ]
雨の休日には、サンフラワーに行きたくなる。巣鴨駅から徒歩30秒。学校のような白い外観の建物の5階が受付になる。3時間で入室する。
あいかわらず、サンフラワーのタオルや館内着が好きだ。ロッカーの中で、毎回ビニールに包まれて置かれているその様子に、いつも感動している。嬉しくなる。なんてホスピタリティかと思う。
スタッフさんたちはキビキビと動いている。ロッカー内を掃除してからタオルと館内着をセットする様子。浴室で空いた洗い場に溜まった泡を水で流してからシャワーのホースを蛇口に巻いて収納している。使用済みのサウナマットを洗う。
どうすれば、こんなに能動的に働けるのだろうか。やはり、サンフラワーのブランドを守っているのはご自身たちのホスピタリティである、と理解されているからだろうか。だとすれば、なんてロイヤリティだろうか。素晴らしいと思う。
照明の設置されている箇所が少なく、ほの明るい雰囲気が好きだ。サンフラワー、郊外の教会に入った時のときのような静謐な気分になる。強いジェットバスが噴出されたお湯風呂に浸る。今日は雨で寒かったので、余計に心地がいい。
サウナは3セット。ドライサウナ、ミストサウナ、ドライサウナの順。ドライサウナの湿度が高くなったように感じる。いよいよ心地よい。朝のニュース番組を見ながら蒸される。
この日の水風呂の水温は15℃台だった(曇っていてよく見えなかった)。変化としては浴室内にベンチが2つ、新たに設置されていた。水風呂の後に体を拭くにはちょうどいい。
休憩はミストサウナのそばにあるととのい椅子にて。水風呂の前後で十分に後頭部を冷やし、その後頭部を、今度はミストサウナのガラス面にあてて温める。意識が遠ざかる中で、脳内にはエンドルフィンが放出されていく。
ととのいまくったのち、4回の休憩スペースで大休憩を取り、サンフラワーを後にする。いつも多くない客入りに、喜んでいいのか複雑になるが、サンフラワーのブランドとクオリティがいつまでも続きますように、と願っている。
男
[ 東京都 ]
久々の上野・北欧である。サウナ室追加の工事期間があり、その間は萩の湯かサウナセンターにお世話になっていた。そろそろトゴールの湯の貴族的な愉悦が懐かしく、日曜、朝早くに向かった。
ようやく残暑の熱が過ぎた陽気である。浴室に入るなり、右側の壁がせり出している。なるほどこれが新たに追加されたサ室か、と楽しみになる。体を清めてから、まずは室内のジェットバス。朝の光が差し込む中に泡沫が輝いていて、美しい。
まずは新しいほうのサ室へ。2段で、1段あたり3人がゆったり座れる感じ。4人でも行けそうではある。真新しい壁面は木製で覆われている。テレビは無く、湿度は高めで集中して蒸されたい人はこちらもアリかも知れない。
水風呂の水温は14℃。やっぱり北欧の水風呂って格別にイイ、と思う。外気浴スペースのととのい椅子。遠くにベイジアグループのビルの看板が見える。「ああ、北欧よ! 俺は還ってきた!」とわけのわからない感慨に耽る。
2セット目はおなじみ3段のサウナへ。自分も含むおっさんたちが、テレビアニメが流れる中、寡黙におのれの身体と対話している。ごつごつとしたサ室内の壁面も久しぶりだ。
水風呂にくぐらせて外気浴スペースに向かうとフルフラットのデッキチェアが空いていて、神の恩寵、と思う。秋が近づく灰色の空、逆巻く風に身をさらしていると、思考が真っ白になっていく。すなわちととのう。
2セット目の後にトゴールの湯で体を漂わせる。ととのった後にトゴールの湯で体を横たえていると、もはや過去の後悔や未来の不安とは無縁だった童心に返るような心地がする。サウナの効用である。サウナフルネスというやつか。
3セット目も同様にこなして、10時の清掃が始まる前にそそくさと退室。5階の休憩室で「大休憩」を取れば、もう極楽の極み、という気がする。新しいサウナで余裕のできたサ室、キンキンの水風呂、吹き抜けの外気浴スペース、そして童心に還らせてくれるトゴールの湯。やはり北欧は最高です。ありがとうございました。
男
[ 東京都 ]
連日の飲み会が祟り、単純な重量増にむくみも重なって体が重い。泥のように重い。もう使い物にならない。ということで、平日に午後半休を取得してサウナに行く。初めて、Spa LaQuaに臨んでみる。前から行ってみたかったのだ。
後楽園駅から出てすぐのラクーアの建物。専用エレベータで6階受付へ。平日というのに複数人が受付中。初めてで施設の説明をしてもらってからロッカーへ行く。デジタル式のロッカーキーがありがたい。物理的な鍵のだと、収納してもブラブラと出てくるのが気になっていたんだよな。と細かな点に感謝する。
さて浴場に入ってみる。もはや貴族の施設である。上野・北欧のトゴールの湯も貴族的な雰囲気があるが、スパラクーアの内湯の琥珀色、そしてその広さに感動する。湯船の縁に腰かけて、くつろいでいる皆さまの表情たるや恍惚の極みである。
体を清めて、しばし内湯の寝湯エリアで体を横にする。そのあとにジェットバスで体をほぐす。充分に体を温めたところで初回は高温のオールドログサウナへ。
100℃近い高温だけれども、ヒリつくような感覚ではなく心地よく蒸される。8分ほどして退室、シャワーで汗を流してから名物の高さのある水風呂へ。自然と肩まで17度の水風呂に包まれる。体がここちよく冷える。
外湯と外気浴スペースへ出てみると、運よく東京ドームシティに対面する窓際のととのい椅子が空いている。洗われたメンタルとフィジカルを、夏が去り行く風に晒す。「極楽の余り風」(宮本輝の小説の中にあった表現で、外気浴で風に吹かれていると、よくこの表現を思い出す)に吹かれる。最高である。
しばらくして、からだの「あまみ」も取れたら、外湯のひとつであるミルキーソーダ(炭酸泉・酵素泉)の湯舟を利用してみる。白濁した泉質で、炭酸泉のみの者とは違う、不思議な体の包まれ方である。15分も体をくぐらせていると、額に汗を感じる。
このあと、別のサ室を2つ、合計で3セットを愉しむ。17℃の水風呂のあとに22度のバイブラの利いた水風呂を試してみると、体が思った以上に冷えて、初めての体感だった。
結局2時間半以上、スパラクーアを満喫した。東京ドームシティのジェットコースター(ビッグ・オー)に乗っていて、滑落のスリルを味わう人々の悲鳴を耳にしながら、十分にととのった。遊園地の歓声に包まれる中での外気浴はオツだと思う。
最高だった。残暑の火照りが、サウナの熱とともに体から過ぎていく。もう夏が終わるなぁ、と風流なことを思いながら、ああ、今回も良いサ活だったと幸せを感じることができた。
男
[ 東京都 ]
萩の湯、早朝サウナを決め込んでいたが、なんとなく寝過ごして7時起床。今から向かって9:00までというのが忙しない。従業員の方々にも申し訳ない、と思い、11時以降に向かうことにする。
3人組の若い男衆と入り口で出くわす。すごいよな、鶯谷、午前中11時に、やんちゃそうな若い集団が銭湯に来る時代である。良いことだ。萩の湯の商売繁盛、永遠であれ、と願っています。
いつからか、寝違えたのか、ずっと右肩が痛い。もう年だからか。関節が外れ続けているのか。もう正体不明の体のガタが来てもいいころである、と覚悟している。本日は萩の湯で癒されることにする。
ジェットバスの湯船⇒サウナ⇒水風呂⇒外気浴⇒高濃度炭酸泉⇒万田酵素の高温風呂⇒水風呂⇒サウナ⇒水風呂⇒外気浴⇒高濃度炭酸泉⇒萬田酵素の高温風呂⇒水風呂⇒外気浴⇒高濃度炭酸泉⇒水風呂⇒フィニッシュ!
もうサウナより炭酸泉目当てなところもある。タンサンセンイキタイ。2時間くらい浴場を大いに堪能して、返るころには右肩の不調が改善していることに気づく。さすが回復の泉、萩の湯である。
大衆浴場として考えなくても、コスパとかも考えなくても、萩の湯は最高であると思っている。いつもありがとうこざいます。もしいずれ東京の地を離れることがあるとしても、萩の湯への感謝は永久に忘れないでいようと思う。
男
[ 神奈川県 ]
夜、横浜駅近くで会食の予定があり、早めに移動して、有名なスカイスパYOKOHAMAに訪問する。そごうのとなりのスカイビル14階が受付。日ごろは上野界隈のサウナがメインなので、こういう都会の中のスパには気おくれを感じてしまう心がなくもない。
14階の受付を済ませる。館内着を渡されて、タオルはロッカーや浴場入り口にあるスタイル。施設によって手順はさまざまである。なんとなく池袋のタイムズ・スパ・レスタと近い空気感を感じる。
浴室に入ってみると、さすがスカイビルの眺望。窓の外の視界を遮る建物はなく、開放感がある。まず左側のスペースの壁際に洗い場で体を清める。バイブラバスは高さがあって全身のマッサージ効果がある。サウナの前に体を温めてほぐす。
最初は右奥にある「Main Sauna」へ。大きな窓のある、広さの十分なサ室。座面も奥行きがあって座りやすい。窓の外には日産と富士フィルムのビルがそびえたっている。室温は90℃に満たないながら湿度たっぷり。
1セット目の後の水風呂。15℃くらいだろうか。深さも十分あって1分もたたずに出る。壁際にあるととのい椅子で内気浴。窓際に沿うように座って足を伸ばしている若者が幾人かいる。窓際から外気が入り込むのかもしれない。それもまた横浜らしくて良い、とかよくわからない感想。
2セット目はロウリュの方のサウナ。こちらも湿度が十分。メインサウナより少し暗めで、かすかに瞑想的な音楽が流れている。より落ち着くのはこちらのサ室かもしれない。
2セット目は、入り口から右側の小上がり?になったスペースととのい椅子が3つならんだところでととのう。低めの温度のミストが吹きかけられ、気化熱で急速に体が冷えていく。それが心地よい。初めての体験である。サウナセンターのペンギンルームの工夫に3日前改めて関心したところだけど、この仕組みもすごい。
3セット目のととのいは、運よく浴場の一番突き当りにある窓辺にあるインフィニティチェアが空いたので、無重力でととのう。こちらも大きな窓辺にあり、薄目を開けて視界を狭めていると空に浮かんでいるようである、なんて戯れつつ、心地よい境地にたどりつく。
さすが、サウナイキタイのサ活でも関東屈指の施設。レベルの高さを感じた。また、地味にいいなぁと思ったのは、窓辺に5つある寝湯のスペース。ガラス越しの空を眺めながら、お湯の書け布団に身を包まれながら寝そべられる。寝湯は好きでいろんな施設で試しているんだけど、スカイスパYOKOHAMAが一番かもしれない。
男
[ 東京都 ]
このところコスパを重視して萩の湯に入り浸っていた。サウナセンターに行くのは久々である。持参し忘れるたびにもらっていた複数のポイントカードをもっていき、一つのカードにまとめてもらった。
8時ごろの訪問だったので、受付時に「宿泊のお客様で浴室は混雑しているかもしれませんが構いませんか?」と聞かれる。サウナセンターでの混在は、いつもそこまで心配するほどではないので、問題ないと伝える。
実際に浴場に行ってみると、そこまでの混雑ぐあい。7つある洗い場のうち、5つは埋まっている。2つ空いている。充分だと思う。サウナセンターは誠実である、と改めて思う。
体を清めてから、いつ見ても美しい湯船に身をくぐらせる。ぶくぶくとしたジェットバスの音の中で、サウナセンター独特の香りがする。体がほぐれていくのを感じる。
サ室に入って7分ほど蒸される。お待ちかねのサウナセンターの水風呂は13℃。キンキンに冷えている。体の芯から急速に冷えていく。喉から吐く息も冷たくなっていく。いい感じだ。
1セット目の休憩は浴場のベンチ。浴場の非常口のそばで、残暑のぬるい風の匂いを嗅ぎながら、たゆたうように呼吸を落ち着けていく。
2セット目は8分程度サ室にいて、今後はペンギンルームで体を冷やしていく。夏場のペンギンルームのひんやりとした空気、扇風機の人工的な風のありがたさよ。脳内にエンドルフィンが満ちてきて、とろけるような感覚。
温浴施設としては、炭酸泉やら露天風呂やらもなく、さほどバラエティに富んでいるわけではない。でも、お湯風呂も水風呂もサ室もすべてが清潔で心地よい。サウナセンターの質実剛健さに、いつも感謝している。
男
[ 東京都 ]
昨日、根詰めて作成したプレゼン資料を作り終えたので、午前半休を取って萩の湯に行く。台風13号が関東を直撃するという日に暢気なもので、逆に空いてて僥倖、これ幸いを思う。
平日かつ台風の上陸前で雨脚の強い日。さすがに客入りもまばらだ。いつもの5分の1もいない。大衆浴場のにぎわった雰囲気は好きなので、混んでいてもあまり気にならないけれど、やっぱり空いているのはいいな。
いつもは両方の壁ぎわに5人ずつ鎮座する高濃度炭酸泉の湯舟。2人しかいない。若い衆がかたまって来た日には芋洗い場のようになる露天風呂も、これまた1、2人くらい。外気浴のためのととのい椅子に、誰も座っていない!
台風の日でも、萩の湯の魅力に負けてよかった、という気分になる。もはや、何が勝ちで何が負けかもわからない。それでよい。
サウナを2セット。ジャニーズの藤島ジュリー社長の退任、東山(ヒガシ)の社長就任が朝の情報番組で報道される。ジャニーズに思い入れもなにも無いけれど、ファンの人からすると心中複雑だろうと思う。一方で、被害者の人たちにとっては「ジャニーズ」の事務所名の存続にどう感じるだろうか、とも。
テレビをほとんど見ないので、こうしてテレビで情報バラエティを見るのもサウナくらいである。どこのスイーツが美味しいとか、この映画が素晴らしくて見ごたえがあるとか、そういう暢気な情報だけ浴びていたいんだけどなぁ。
そんなことを思っていても、外気浴で呼吸をととのえて、朝の風に吹かれていたら思考がまっさらに洗われる感覚がする。テレビの偏向報道、ジャニーズの性被害、STOPインボイス制度……我々はノイズがちりばめられた世の中に生きている。それを払拭すべく努力しないといけないんだけど、まずは我が身を清く透明に保っていたい、と思うばかりである。