山とサウナと時々晴れvol.7「なぜ山に登るのか。安達太良山・一切経山で見つけた下山口」

山とサウナと時々晴れvol.7「なぜ山に登るのか。安達太良山・一切経山で見つけた下山口」

好きなものと組み合わせたら、サウナがもっと楽しくなるはず!この連載では、2021年アドベントカレンダーにて「サウナ箱根駅伝」を執筆した、大のアウトドア派のロベルト本郷三丁目さんに、「山×サウナ」の楽しみ方を伝授してもらいます。さあ、週末は山に出かけてみませんか?

ロープウェイ登山のススメ

山登りを始めて間もない頃や体力に自信がない人におすすめしたいのがロープウェイ登山。

楽ができるから。
身体の負担が軽くなるから。
時間を節約できるから。

そして何より、絶景の近くまで一気に連れていってくれるから。遊びは、楽しいからこそ、続けられる。

新穂高ロープウェイ
木曽駒ヶ岳ロープウェイ
那須ロープウェイ

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そして、安達太良山(あだたらやま)ロープウェイ。

山好きの中には、「自分の足で登ってこそ」という人もいるかもしれない。

もちろん、それはそれで、素晴らしい。

でも、ロープウェイで温存した体力や時間を、景色を眺めたり、避難小屋でのんびりしたり、下山後のサウナを楽しんだりすることに使うのも悪くない。
特に、最初のうちは、天気の良い日のロープウェイ登山がおすすめだ。

いざ、安達太良山へ!


山登りをしていると、時々聞かれることがある。

「なぜ山に登るのですか?」

景色を見るためだろうか。
達成感を味わうためだろうか。
汗をかくためだろうか。

そのたびに答えに詰まる。

きっと、どれも正解で、どれも少し違う。そんなことを考えながら、この日も安達太良山ロープウェイに乗り込んだ。ロープウェイを降りて、2時間弱。

そこには別世界が広がっていた。

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沼ノ平の爆裂火口。
むき出しになった大地。
幾重にも重なる地層のグラデーション。

まるで地球の傷跡を見ているような景色だ。何度訪れても、毎回足が止まる。

さらに足を延ばせば、一切経山(いっさいきょうざん)。
安達太良側から縦走して、2泊3日で歩くのもいい。

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雪解けの季節、一切経山からみる魔女の瞳(五色沼)は定番だけど、駱駝山から眺める吾妻小富士は、何度見てもため息が出る。

東京から2~3時間で登山口までアクセスできる。ロープウェイを使えば半日でも楽しめる。

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それなのに、このスケール感だ。北アルプスに負けない絶景が、ここにはある。

山頂以外の楽しみを見つける

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最近は、山頂だけを目指す登山をしなくなった。
鉄山避難小屋でコーヒーを飲む。風の音を聞く。流れる雲を眺める。

誰もいない時間を楽しむ。
急がない。競わない。ただ、その場所に身を置く。それだけで満たされる日がある。

山は、考える場所であり、何も考えない場所。ただぼんやり雲を眺めて終わる日もある。

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好きな山には、何度も行く。なぜならば、同じ山はない。
春夏秋冬で表情が変わる。天気によって変わる。誰と歩くかによって変わる。

変わらない山を歩きながら、変わり続ける自分と出会っているのかもしれない。

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安達太良に通う理由は景色だけではない。
岳温泉で出会った人たち、温泉街で交わした何気ない会話と美味しいソフトクリーム。
避難小屋で交わす、おすすめの山の話。次に行きたいサウナの話。

そんな時間もまた、山旅の一部になっている。旅先の風景は忘れても、人との出会いは案外残り続ける。

山でも汗をかく。サウナでも汗をかく。

似ているようで少し違う。山では、歩くたびに汗がにじみ出る。風に乾き、また汗をかく。

サウナでは、一気に汗が吹き出し、水風呂で身体がほどけていく。

でも、どちらにも共通していることがある。頭が空っぽになること。目の前のことだけに集中すること。そして、今、ここに生きている実感が湧いてくることだ。

昔は山頂がゴールだった。コースタイムにこだわっていたかもしれない。

今は違う。山旅は、まだ終わらない。今の自分にとっての本当の下山口は、サウナと水風呂。

スカイピアあだたら 空の湯

安達太良帰りに立ち寄るスカイピアあだたら。グリーンピア事業の生き残り施設のひとつだ。

地元に愛されてきたサウナで、ささくれ立った背もたれの板は、入った人数の証だから。
サウナにある小さな扉はトントゥの出入り口だ。
サウナで小さなおじいちゃんと同じ時を過ごした。
おじいちゃんは筋肉隆々、畑仕事で鍛えた身体とわかる。金のネックレスが眩しい。

水風呂の位置は初めて見ると驚く。
安達太良の伏流水の水風呂は、山で歩き疲れた身体を預けるには十分すぎる。

大広間の食堂まで含めて、好きな場所だ。この日は、トンカツ定食をいただく。

バイパスサウナ

二本松から少し寄り道をしてでも立ち寄りたくなるローカルサウナだ。

今しか行けないサウナがここにある。
サウナの絶妙な背もたれの角度がいい。地元や物流業者の方々を温め続けてきた、東北の縁の下の力持ちサウナだろう。

サウナ上がりの食堂で繰り広げられる人生の交差点劇場に、筋書きはない。
この日は、異動でご無沙汰していた男性が久しぶりに食堂に顔をだして、スタッフのお姉さんと談笑していた。

そんな時間もまた、山旅の一部だ。

Sauna & Spa Green サウナ&スパ グリーン~愛宕山温泉~

熱いオートロウリュに冷たい水風呂。自然の音を聞きながらの外気浴。
目を閉じると、まだ安達太良の風の続きを浴びているような気がする。

サウナ F-トゥーリSAUNA F-tuuli

安達太良からの後泊時、何の前情報を持たずに訪れたサウナだ。
都内にあるサウナと錯覚するような施設、ビル内の1つのフロアで完結しつつ、コンパクトかつ、整理整頓された施設。
福島駅、徒歩3分という立地。
恵まれた立地のため、立ち寄った時間帯も会社帰りの方や飲み会前に身を清めている方もいた。

山をおりて、サウナの中で今回の山を思い出しながら、早くも次はどこの山へ行くか、それを考える時間もまた楽しい。
帰り道、朝の問いを思い出した。「なぜ山に登るのか。」

今でもうまく説明はできない。

景色のためかもしれない。
人との出会いのためかもしれない。
いや、サウナのためかもしれない。

ただ、一つだけ確かなことがある。

日本中に山がある。
日本中にサウナがある。
日本中に会いたい人がいる。

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山には、一生に一度が、何度もある。

だから、また次の山へ向かう。
サウナ上がりの身体で、山と高原地図を広げた。

一生かかっても、遊び尽くせそうにない。

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いろんな環境での登山いいですよね 私は北アルプス方面からの下山ドーミー泊がご褒美です

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