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大晦日の午後、2件目に選んだのは「ドーミーインEXPRESS仙台シーサイド」
3日前、初めて湯をくぐった瞬間に心を持っていかれ、気づけばまた同じ自動ドアの前に立っていた。
雪が舞い始めた15時過ぎに入館。
年の瀬だからぎゅうぎゅうだろう、と身構えていたのに、館内は意外なほど落ち着いている。ロビーの明かりも、廊下の人口タタミの柔らかさも、どこか「急がなくていい」と言ってくれる。
浴室に入れば、聞こえるのは湯の音と足音だけ。
湯と熱と静寂を愛する紳士たちが、言葉少なに自分の調律をしている。まるで小さな社交場だが、挨拶は視線の端で済むのが粋だ。互いの邪魔をしない距離感が、年末の心にちょうどいい。
身を清め、内湯の海神の湯へ。ほのかな塩気が肌にまとわり、体の芯がほどけるように温まっていく。外は海風が冷たいはずなのに、湯の中ではその事実さえ遠い。
湯面を眺めていると、今年の出来事が勝手に浮かんでは沈む。新しい出会い、別れ、仕事の山場、何気ない休日、妙に胸に残った一言。嬉しかった日も、うまくいかなかった夜も、全部ひとつの年の中にちゃんと収まっているんだな、と不思議に納得する。
ここまで来た自分を、誰より自分が労ってやらねば、と湯気の中で思う。
サウナ室はハーブの香りが優しく、20分おきのオートロウリュが容赦なく熱を足してくる。
蒸気が降りてくるたび、余計な考えが汗と一緒に流れ落ち、「今年」という荷物が軽くなる。テレビの音量は控えめで、ただ呼吸と心拍だけが整っていく。
深い水風呂は15度。しっかり冷たく、沈むほどに頭が澄む。
耳の奥まで冷えて、逆に目が冴える。
中庭のような露天で外気浴をすれば、雪が「おつかれさま」と言っているみたいだ。
椅子に背を預けた瞬間、今年の自分の輪郭がふっとほどけ、代わりに小さな感謝が残る。
これで今年のサウナ納め。
2025年の最後にここへ来て良かった。来年がどんな一年になるかは分からない。楽しいことばかりでも、順風満帆でもなくていい。ただ、熱いものを熱いまま受け止め、冷たいものを冷たいまま味わえる心でいたい。
迷ったらまた、湯と熱と静寂の真ん中へ戻ればいい。そう思える場所があるだけで、新しい年はもう少し優しく迎えられる気がした。
風呂上がり、鏡の前で髪を拭きながら深呼吸する。
湯上がりの頬は赤く、窓の外では雪が細く横に流れている。ポケットの中の小銭の音まで穏やかに聞こえた。
よし、また明日から、ととのったまま歩いていこう。玄関を出ると、冷たい空気が一気に肺へ入る。それでも体の奥には海神の温もりが残り、足取りは軽い。
振り返れば、灯りが小さく背中を押してくれた。
来年もまた来よう。ゆけ、来年。
以上
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仙台駅で降りた瞬間、胸の奥にしまっていた季節が、ふいに息を吹き返した。
冬の乾いた空気の中に、遠い記憶の甘さが混ざっている。人の流れに押されながら改札を抜けると、帰ってきたという実感が遅れて追いつき、肩の力がすっと抜けた。
年末年始の宮城は、どこか静かで、でも確かに賑やかだ。街の灯りが早く灯り、吐く息が白くなるたび、時間が優しく区切られていく。
駅から海側へ向かう道は、記憶より少し広く、看板も新しい。それでも交差点の曲がり角だけは昔のままで、身体が勝手に次の景色を知っている。窓の外を流れる冬の空は低く、遠くの海が鈍く光っていた。車内で一度深呼吸すると、胸の奥に溜まっていた都会の速度がゆっくり落ちる。「ただいま」と口に出さなくても、風景が先に言ってくれるのが故郷のずるさだ。
この一湯が、帰省のスイッチになった。体を温めるほど、心の凍りもほどけていく。年末の忙しさを、湯に預けてしまおう。静かに、深く息をする。それでいい。
帰省して最初に向かったのは、ドーミーインEXPRESS仙台シーサイド。
仙台港からほど近い場所に佇む、初めてのホテルへ日帰り入浴で立ち寄った。館内は和モダンで、所々に仙台っぽさが忍ばせてある。飾りすぎないのに、ちゃんと温かい。
受付で会釈を交わし、廊下を進むだけで、移動の疲れが小さくほどけていった。
海神の湯と名付けられた天然温泉は無色透明。
けれど塩気のあるお湯が肌に触れた途端、海の近さが体に伝わる。じわり、じわりと熱が芯へ入り、冬に縮こまっていた背中がゆっくり開く。湯気の向こうで誰かも同じように息を吐いていて、その気配が「ここにいていい」と言ってくれる。
サウナ室はL字型、ベンチは3段。
照明は抑えめで、立派なikiストーブが黙々と熱を抱えている。テレビではバラエティー番組。笑い声が遠くで鳴り、こちらは汗だけを真面目に流す。
20分に一度のオートロウリュが始まると、水量多めの蒸気が天井から落ち、体感温度が一段上がる。爽やかなハーブの香りが一気に広がり、鼻の通りまで良くなりそうで、思わず深呼吸をした。
水風呂はチラーが効いた15℃。冷たさが輪郭を描き直し、余計な考えをすっぱり切ってくれる。
外気浴は中庭のような露天。
海風が頬を撫で、耳の奥で遠い波の気配がする。
椅子に身を預けると、今年の忙しさや焦りが、引き潮みたいにすっと遠ざかっていった。
ととのいの静けさの中で、帰省という言葉がようやく体温を持つ。ここから先の数日、予定が詰まっていても、心のどこかにこの湯と風が残ってくれるだろう。
宮城の冬は冷たい。
でも、冷たいからこそ温かさがくっきりする。そんな当たり前を、今日の一湯が思い出させてくれた。
以上

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- 2017.11.24 23:28 yuuizu
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