2020.01.02 登録
[ 千葉県 ]
本日は夕方の時間帯からスタート。
すっかり黙浴が浸透した世の中だが、以前はサウナ室に響く声の中にも良いと思うものがあった。
これは実際にケロサウナで聴いたトークだが、あるご年配の紳士二人の囁くような会話がいまも心に残っている。
紳士A「おまえもう決めたか?」
紳士B「いやー、高いからな。迷ってるよ。でも、やっぱりストーブ型だな」
紳士A「イシは?キリョク?カンラン?」
紳士B「そこはミカゲかなー」
サウナでも作るのかなと私は思った。
紳士A「財産はどうするの?」
紳士B「寄付だね」
紳士A「そうか。ま、終活だな」
紳士B「ん...」
そう。墓石の話だったのだ。ストーブ型の墓石って何?という話はさておき。サウナという生の場所で己の死の話をする。この渋さ。年輪の重ね方。
私は自分の命が尽きる時までにこの領域に辿りつけるだろうか。私もこの紳士にロウリュの墓参りさせて欲しいものだ。そう思い、その後メチャクチャととのった。
一方、あまり聴きたくないトークもある。それはいわゆるテントサウナ販売のビジネストークだったのだが、聞くに耐えず出てしまった苦い思い出がある。
今夜はお父さんと娘さんの会話を耳にした。他愛もない会話で、「暑いから出たい」「おしりぐりぐり〜ギャハハ!」という感じだったが、こういうのはとてもいい。幸せな光景は、なにかお裾分けを頂いたような気持ちになる。きっとお父さんはととのう暇もなかったろうなと思ったが、いつか娘さんが大人になった時に思い出して欲しい。そしてサウナ好きに育って欲しいと思い、私はメチャクチャととのった。
今の世の中には黙浴は必要なものだ。だが、サウナには良い会話もあるのだ。その事を、世が平和に戻った時にもう一度思い出したい。
男
[ 東京都 ]
ハリー・トルネードK山さんのハロウィンアウフグースを受けに来ました!
K山さんは魔法学校の先輩、お客様は新入生という設定で、みんなに熱波の魔法を掛けるというコンセプトのアウフグースでした。
ロウリュ時になにやら呪文を唱えるK山さん。エクスペクトパトローナムの魔法は、原作では守護霊を呼び出す強力な魔法なのだが、失敗した時には蒸気が霧散するようなエフェクトになる。これが正にロウリュの立ち上がり方と同じような具合で笑った。
他に、アグアメンティという水の魔法が出現!例の魔法の杖から水が出てくる仕掛けに驚くも、さほど水量はなくチョロチョロ出る感じがシシオドシのようで風流だった。
途中、ヴォルデモート卿が乱入して額にKのマークのある生徒を探しにくるシーンが有り。タオルで扇ぐ風圧で前髪が跳ね上がるというギミック。その様子はさながら日本民話のなまはげのようであり、いつ絡まれてしまうのかハラハラした。ちなみに原作はハリーの額に雷の傷痕はあるものの、一人一人探しにくるようなシーンはない。そこにも爆笑。そして闇の魔法に耐えきれず退出するお客様にはしっかりご挨拶する卿の後ろ姿にまたもや笑った。
ラストは原作さながらのハリーvsヴォルデモートの魔法対決。ikiストーブを中心に旋回していく魔法の圧と熱は凄まじく、見守るこちらも耐えるのがギリギリ。最後はハリーの勝利に終わったが、ここまでやったら決着シーンはエクスペリアームズの武装解除でタオルを跳ね飛ばして締めて欲しかった気もする。しかし、大変楽しかった!
おそらく、やりこんでいけば相当面白くなる演目だったように思う。やり込むほどに演目は育つもの。
また、「さあ、笑ってください!」ではなく、自然と笑えるのは本当に尊い。この感じがいい。ガチの演技ではなく、終始ゆるいのもまた良さだと思う。また来年もバージョンアップしたハリー・K山さんに会いたいものだ。
男
[ 千葉県 ]
里見の桜にご挨拶した折に来訪。
ちょうど目の前でバスが行ってしまいタクシーを使用することに。
運転手さんはオリンピックが終わってから引っ越してきたらしくトークが弾む。捨てる神いれば拾う神あり。今日のサウナはまさしく地元に愛されている同祖神のようなもの。吉兆か。
笑顔で迎えてくれる女将さんの丁寧なアテンドで更衣室へ。
下駄箱で選んだ番号は、ロッカー、荷物置き場まで通し番号になっている。
ロッカーは大きめのタイプで、いつも大荷物を担いでいる自分には嬉しい。
篠山紀信のカレンダーを横目に通り過ぎて浴室へ。
そこは天井が高く広々とした開放的空間。入って左手にあるスチームサウナは2021年1月からボイラー故障で休止中。時が止まったサウナ室を見ると、復旧せぬまま廃業してしまった地元の松の湯を思い出す。
正面に浴槽が3つあり、漫画を読みつつ入浴中の方がいた。
一番右が大きめの水風呂。LEDライトでシーリングが落ちており青く染まっている。おしゃん。水温は18度。
中央にはととのいスペースとして、パラソル1つとチェアが6脚がある。
既に先輩戦士がテーブルの土台部分に両足を乗せて整っていた。歴戦の兵は環境を味方にする。重ねた年輪が自然と工夫を生み出すのだ。
左手にカランがあり、シャンプーやボディソープ、ボディタオルが整然と並ぶ。支配人の旦那さんが自ら清掃してくれているようだ。
そして右手にサウナ室。身体を清めていざ突入。
熱ゥゥい!メッッッチャ熱い!!!
これは自分史上最高最強の熱さだ。ジートピアを上回る熱気。
かなり歴史のあるサウナ室だろうが木材のいい香りして清潔感がある。何か風格のようなものすら感じさせる。
まずは2段目から。温度は128度。マジで何度も確認したが128度だった。1段目は118度を示していた。
サウナストーブはメトスのものらしいが詳細は不明。分厚くストーンが積んであり、真ん中には苦悶の表情の厳ついトントゥが鎮座していた。この場所でこの顔を見せられたら半端な泣き言は許されない。そういえば先輩戦士たちも一様にこの表情ではなかっただろうか。こうなれ、いや、こう在れという導きか。
ストロングな熱を受け切り水風呂へ。オーバーフローの水は気持ちよく、18度でも全く問題ない。むしろ18度がいい。そう思える。
3セット行い、2セット目でかなりグラグラ来た。床の模様が101匹ワンチャンに見えた。何を言ってるんだろう私は。同じ思いをした人はどれくらいいるのだろう。
昭和を色濃く残した店内は実に居心地が良くずっと滞在したくなる。この空気感、掛け替えがない。支配人さんと女将さん、いつまでもお元気で。
男
[ 東京都 ]
トルネードK山さんのアウフグースを受けに赤坂オリエンタルへ。
2000時の回は大盛況で入室できませんでした。しかし、まさかの2ターン実施で入室できることに!なんというサービス精神でしょうか。K山さんはほぼインターバルが無かったので有り難い反面、少々心配でした。もしこれを毎回やったら実質6回で体力的にヤバ過ぎですね...。圧倒的感謝を捧げます。申し訳ない...ありがとう、ありがとう。
本日のアロマはヒバ&グリーンバーチ。樹木系の組み合わせで間違いない良い香り。
恵体から繰り出される強烈な吹き下ろしは、まさにヒート・トルネード、これぞ赤坂名物灼熱熱波。上段のそこかしこから男たちの低い呻き声が漏れ聞こえ、下段の足先までアチアチの風が届きました。足元は温まりにくいので、やはり熱風が届くと嬉しいです。
フェイクヴィヒタの散水も心地よく、その後のグルシン水風呂&滝がちょうど良く感じましたね。
K山さんは見る度に何かしらのアップデートがあり、本当に素晴らしい。心から拍手を送ります。
熱波7の火蓋は切って落とされました。熱いぜ、赤坂オリエンタル。
男
[ 千葉県 ]
私の記憶が確かならば、男女入れ替え風呂が実施されたのは7、8年振り。とても貴重な機会に胸がトキメキました。
男湯に比べて女湯のケロサウナは小さいサイズ。ストーブは大きめのHarviaが一機中央に鎮座しており、不思議な配置ではありますが男性側に比べて1段目でもしっかりと暖まる印象です。上段も熱のムラがなくとても良い状態でした。
しかし、扉を開けてすぐに置いてある木の椅子は腰掛けても良いのか少々迷いました。普段はどう運用されているのか気になります。満員の時に室内で待つ用の椅子なのかな。
16時のアウフグースはなんと2人体制でした。担当はケイノさんとグルンさん。アロマはアカマツの香りでケロサウナとの相性抜群!素晴らしい。やはりケロには甘い香りよりもスパッとした樹木系が合います。
ケイノさんのゆったりとした口上と風も雰囲気にピッタリでした。ラドルに細工をされているようで、ロウリュの立ち上がりが早かったのが印象的です。ファーストロウリュで低温から一気に上昇するのが好きなので、これはとても良かった。序盤は比較的緩やかでしたが通常の2倍の風はやはり相当ガツンと来ますね。ギリギリ耐えられました。
水風呂は16度。ケロとセットの温度で絶妙。ちょうど良いです。アウフグース後は18度まで上昇していました。
アウフグース後にハンマムの中で暖かい椅子に寝転んで休憩するのが最高でした。これは通常の男湯では利用できないので、正直羨ましいです。これからの寒い時期は特に良いかと思います。羨ましいな。
ありがとうございました。
また来ます。
男
[ 千葉県 ]
この日、自分は初めての体験をした。13時のアウフグースを受けて寝湯に転がっている時にそれは訪れた。
意識の混濁するなか、なんとか水風呂に入り、水に濡らして冷たくしたタオルを顔にかけ呼吸だけできるようにして寝転がる。
瞬間、自分は宇宙にいた。宇宙空間に漂い、たくさんの光の明滅のなかで地球を目指していた。
これは消して比喩などではなく、確実にそのようなヴィジョンを見た。地球へと向かう旅の中で、私はこれまでお世話になった人、憎んだ人、愛した人、もう会えない人、全ての人たちに出会い感謝をし、やがて帰って来た。
文章だけで見るとスピリチュアル体験すぎて自分でもひいちゃうけど、本当にそのような体験だったのでしょうがない。
時間にして15分程度のものだったと思う。タオルを取るとそこは地球だった。ユーラシアの寝湯に転がってフガフガ笑っている自分がいた。頬には汗や温泉の雫ではない水が流れていた。生きている事に感謝をした。圧倒的な感謝。ただただそれだけが溢れる思いだった。
この日、自分は人生の節目を迎えた。ここ数年続いた裁判がやっと終わったのだ。
それまでの持続的な精神的ストレスから解放された確かに喜びはあったと思う。けれど、それだけではない何らかの超常的体験があった。
知人に聞けばそれは「ととのう」という言葉で表せるという。初めて聞いた言葉であったが、なにかしっくりくるものがあった。
ととのう。
そういう言葉があるんだ。
私の人生に関わってくれた全ての人たちに恩返しする事は叶わないが、これから出逢う人たちに何らかの形で渡していけるように生きていきたい。
そのために、アウフグースをしようと思っている。