スパ&ホテル 舞浜ユーラシア
ホテル・旅館 - 千葉県 浦安市
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本日は夕方の時間帯からスタート。
すっかり黙浴が浸透した世の中だが、以前はサウナ室に響く声の中にも良いと思うものがあった。
これは実際にケロサウナで聴いたトークだが、あるご年配の紳士二人の囁くような会話がいまも心に残っている。
紳士A「おまえもう決めたか?」
紳士B「いやー、高いからな。迷ってるよ。でも、やっぱりストーブ型だな」
紳士A「イシは?キリョク?カンラン?」
紳士B「そこはミカゲかなー」
サウナでも作るのかなと私は思った。
紳士A「財産はどうするの?」
紳士B「寄付だね」
紳士A「そうか。ま、終活だな」
紳士B「ん...」
そう。墓石の話だったのだ。ストーブ型の墓石って何?という話はさておき。サウナという生の場所で己の死の話をする。この渋さ。年輪の重ね方。
私は自分の命が尽きる時までにこの領域に辿りつけるだろうか。私もこの紳士にロウリュの墓参りさせて欲しいものだ。そう思い、その後メチャクチャととのった。
一方、あまり聴きたくないトークもある。それはいわゆるテントサウナ販売のビジネストークだったのだが、聞くに耐えず出てしまった苦い思い出がある。
今夜はお父さんと娘さんの会話を耳にした。他愛もない会話で、「暑いから出たい」「おしりぐりぐり〜ギャハハ!」という感じだったが、こういうのはとてもいい。幸せな光景は、なにかお裾分けを頂いたような気持ちになる。きっとお父さんはととのう暇もなかったろうなと思ったが、いつか娘さんが大人になった時に思い出して欲しい。そしてサウナ好きに育って欲しいと思い、私はメチャクチャととのった。
今の世の中には黙浴は必要なものだ。だが、サウナには良い会話もあるのだ。その事を、世が平和に戻った時にもう一度思い出したい。
男
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