2021.07.01 登録
[ 和歌山県 ]
土曜日、ご無沙汰しました山吹温泉。
駐車場はラス1空いてました。
ギリギリセーフ❣️
こんばんはーと番台のお姉さんにお声かけると、「田中さんも今きたとこやで。待ってるよ」
とのこと。
浴室に入ると、少し人が多かったがだんだんと人が帰るところのようだった。
水風呂にぽちゃんと浸かってみる。
今日もしっかり冷たい。
サウナに向かうと田中さんが今日も座っていた。
「こんばんは、田中さん」
「はい、いらっしゃい」
「田中さん明日から3日も山吹夏休みやねー、明日は遠足行きますか?」と明日のお風呂の約束を交わす。
山吹が休みの時は、遠足に出かける私たちです。
サウナ10分×3
水風呂1分×3
休憩3分×3
ちょっといつもよりサウナ室が熱く感じるものの、10分を1段目で過ごした。
3セットする間に田中さんと他愛のない世間話。高校野球や、天気のこと、戦争のこと…。
そうだ。田中さんは戦争を経験しているのだ。小学生低学年で経験したことを少し聞いた。
深くは聞かなかった。
防空頭巾を持って学校似通い、防空壕に行ったよ。そんな会話。
色々な日本を見てきた人なんだなと思いに更けた。
サウナを終え、あつ湯に浸かる。
気がつけば2人きりだった。
いつものように電気風呂やジェットバス、ぬる湯をめぐり、水風呂で最後締めた。
帰り際、明日はふくろうの湯行こうねと約束した。
迎えにくるから待っててねと。
おばば載せてってくれるんやったりどこへでもいくよ、と嬉しい返事。
田中さんを自宅まで送り届け、大阪へと向かった。
[ 和歌山県 ]
3連休、田中さんとは来週くるかどうかの約束はしなかったがなんとかいけそうなのですぐさま和歌山へ向かう。
駐車場ラスト1台。よかった😊
こんばんはと番台のお姉ちゃんに声をかけると、脱衣所から龍の絵の奴のダミ声。
ちょうど帰り際のようだ。
浴室に向かうと妊婦の女の子。
こんばんはとアイコンタクトだけ交わす。
友達のかよちゃんもいた。
まさみちゃんは今日くると言ってたけどさぁ、どうやらー。とのこと。
身体を洗いながら人間ウォッチングしていると、妊婦の女の子が田中さんの近くに寄って行った。田中さんに背中を流してもらっている。寂しがりなのだろう。
田中さんにご挨拶。
「あらnamiちゃん、いらっしゃい。今日はこれたんやね!」
はい、これました。
多分次は来週になると伝えた。
明日は京セラドームで阪神vs広島を見に行くと伝えると、阪神、昨日も今日も負けてたなぁ。と阪神談義。
正しく関西の会話。
「明日しっかり応援してくるからテレビ見といてな笑笑」「お。わかったよ」みたいな。
かよちゃんと田中さんと私で3人のサウナ室。
タイミングよくかよちゃんが氷を持ち込んでくれたので田中さんも私もよばれる。
平和である。
サウナ室ではかよちゃんが田中さんと妊婦の女の子を帰りに車に乗せて帰る話をしていた。
少し会わない間にシステムが変わっている。
親切でとても明るく、あっけらかんとしているかよちゃん。
確かによく見ると脱衣所でずっと妊婦の女の子が帰らず待っているようだ。
サウナ10分×3
水風呂1分×3
休憩3分×3
水風呂が何度入っても気持ち良すぎる。
目線を水風呂の水面に持っていくとよくわかるのだが、ほんの少しだけ湯気になってかすんでいる。
よく冷えている証拠。
この冷えている水のかすみ、冷凍庫開けた感じでいい。
ほんとに気持ちいい。
一週間のつかれ吹っ飛ぶ。
まさみちゃんも入ってきていつもの4人。
ガヤガヤの浴室でのおしゃべり。
居心地いい。
先に脱衣所へ向かい、帰る用意をする。
田中さんも来たが結局時間がかかるのは私。
田中さんと妊婦の女の子が座って話をしている。
「おばあ、今日はのせてもらうん?」
「うん、今日はnamiちゃんいてるからあのお姉さんに乗せてもらうん」
私も2人送ってあげてもいいのだけど。。
なんだか気まずい。
かよちゃんがきて、田中さんは今日namiちゃんに送ってもらいな!私この子送っていくから!と指示。
「ほっ」わたしはなんとなくホッとした。
田中さんを家まで送る。
また来週。
[ 和歌山県 ]
こんばんはー。
番台のお姉さんに声をかけると「あぁ、よかったわあー。田中さん1人じゃないわぁ」
と声をかけられた。
「?」
脱衣所で帰る用意をしていたマダム2人にも「あら、お姉ちゃん。田中さん今1人やからきてくれてよかったわぁ」
と言われた。
あぁ、今田中さん1人なのね。
浴室のドアを開けると、田中さんが奥からニコニコ笑顔を向けてくれた。
「私1人やったからよかったわぁ」
まぁ確かに高齢者1人で入っていたら、もしもがあっても大変ですものね。。
2人きりの浴室。サウナも2人か…と思っていたら、ちょくちょくとお客さんが増えてきた。
山吹の混み具合予測不可能。
サウナ10分×3
水風呂1分×3
休憩3分×3
いつものようにサウナ3セットをこなす。
水風呂がマジ気持ちいい。
ぬる湯、あつ湯、電気風呂を巡り、また水風呂。
最高。夏の水風呂のとりこです。
今夜は夜カフェも休みだし、お風呂とサウナを満喫しさっさと帰路へ。
と思ったら田中さんが携帯を見てくれと寄ってきた。
電話帳の使い方がわからないとのこと。
こうやでー、と教えてあげるとふむふむと納得してくれた。
じゃあ帰りましょうかと田中さんを家まで送り届け、すぐさま大阪は帰った。
[ 和歌山県 ]
二夜連続、山吹温泉。
今夜は駐車場も空いていた。
4月の値上がり前に買い置きした回数券20枚を使い切ったので5000円で11枚の回数券を購入した。
和歌山の公衆浴場の入浴料は490円。
大阪より安い。
5000円で100円お釣りがあるのでなんだか子供の頃に戻ったようで嬉しい。
田中さんはまだ来られていなかったが、脱衣所で遭遇した。
「こんばんは、いらっしゃい」
後から来た田中さんに声をかけられた。
ここは誰の風呂なの(笑)
浴室内はいつもより少なめだった。
ささっと身体を洗ってサウナ室へ向かう。
田中さんと二人で入る。
なんと平和な。
先帰るねと、優しいマダムが田中さんに氷を渡す。
「お姉ちゃんにもあげて」
いつも私までいただく。
田中さんから手渡しでもらう(笑)
ありがとうございます笑笑
サウナは利用者が少なかったのか、とてもカラカラで熱かった。
1段目で10分耐えるのきつい。
サウナ10分×3
水風呂1分×3
休憩3分×3
水風呂がオアシスすぎる。
ジャグジー、あつ湯、電気風呂。
また水風呂オアシス。
満足して帰ろうとしたところに、バケツバックを持ったまさみちゃん。
「まさみちゃん!この前誕生日やったんやてぇ?」
「もおおお!おめでとうの歳ちゃうわ!」
いつもの顔ぶれに会うと、ほんわかする。
「じゃあまたねー!」
田中さんを家にお送りして、日曜日は夜カフェお休みのため、すぐに大阪へ帰った。
[ 和歌山県 ]
土曜、山吹温泉。
今日は朝早くからの来客のためか、昼からダウン。昼寝してから来た。
めちゃくちゃ復活。
自分のために時間を使えることがとても幸せなことだとつくづく思う。
元気でいられること、山吹に来れたことにも感謝。
普通のことが普通にできる平和が一番いい。
山吹に着くと、今日も少し人数が多めだった。
身体を洗っていると、龍を背中に描いたおばさんがまた今宵も暴れ散らしてサウナから出てきた。
おっと、気をつけよう。
洗い終わったあとに水風呂の水を浴びてから、サウナ室へ向かう。龍の絵のおばさんは2段目にべちゃべちゃのタオルを置いてある。
私は1段目のストーブ真横に陣取った。
田中さんは今日もサウナの入り口に座っている。
そうこうしていると龍の絵のおばはんが入ってきて態度がでかい。
それから田中さんと私の間に、1段目利用希望のおばちゃんがやってきた。
田中さんのお知り合いのようだ。
龍の絵のオバはんは気を遣うともせず、足を退けない。
田中さんが噛み付く。
「遠くからサウナしたいと思ってきてくれたんやからどうぞここへ座ってね」
田中さんと田中さんのお知り合いのマダムが話を始めた。私は黙っていた。
そうこうして2段目に座っていたオバハンが出ていった。
「何あの人。どいてくれもせずでかい態度で足広げて座って」マダムが言った。
「そう、気も遣えない人やから、相手にしないのがいいですよ」私がそう言った。
水風呂に浸かると本当に気持ちいい。
夏の水風呂、最強。
2セット目、田中さんとおしゃべりしているとまた間を割って入ってきた龍の絵オバハン。
「あっついわ、あついあつい」
独り言多い。
無視しまくって田中さんと喋る。
相手にしてもらえないとわかると出ていった。
龍の絵のオバハンは自分が使った備品の風呂椅子を蹴り飛ばし、身の回りの荷物だけ持って出ていく。いつもの光景。
いつもその風呂椅子とおけの片付けは田中さんがしているようだったので、先に私が片付けておいた。
周りのマダム達が「今日も蹴り飛ばしてったで!」とクスクス。
たしかに見た目若いとはいえ、孫までいるらしい。あの歳になって笑われるって…笑笑
ただの寂しがり、かまってちゃん。
人数が減ったお風呂を満喫。
あつ湯の後に入る水風呂がやはり気持ちが良かった。
田中さんと談笑しながら、彼女を家まで送り届けた。
それから少しだけ夜カフェに寄り道。
コーヒーゼリーかき氷🍧
大満足して帰った。
[ 大阪府 ]
いざ、いざ。なにわ健康ランド湯〜トピア。
7月に入り、夏の思い出にと申し込んだイベントの抽選に落ちたので忘れようとしていたら友達から当選したと連絡がきた。
6月に受けた文科省後援の書写検定・毛筆の受験結果も見事不合格。えっ!嘘でしょ。確かに初めて受けた。先生と相談して2級いけると思いますと言われたのに。
私師範免許持ってるのにな。膝から崩れ落ちる。だって最高級の受験でもないんだもの。
準1級でも1級でもない2級なのに不合格だ。
仕事でもやる気いまいち。今一度始めた勉強も何もかも嫌になりそうだと言うタイミングで、友達からなにけんへ行こうとお誘いをもらった。
お出かけ水曜サ活。
モチベーションを上げようと、なにけんで写真を撮ってみる。平日昼前、店前チャリだらけ。
受付のお姉さんが手際よく館内の案内をしてくれた。
女性はバスタオルがついている。受付前で一つ取って3階へ。
ロッカー手前で館内着のムームーやフェイスタオル、館内用バッグをピックする。なにけんといえば、ハワイアンスタイルの青を基調とした館内着❤️館内にもハワイアンミュージック。ムームーはちょっと恥ずかしい気もするけど可愛い🩷
浴室2階。階段で降りる途中に鏡がある。ここでみなさんなにけんポーズで写真を撮るらしい。私も自撮り。
浴室はめちゃくちゃ広い!
薬草湯の香りがぷんぷん。サウナは高温と塩、ロウリュの3種類。
水風呂2種類と確認しながら先に露天風呂のエリアにあったロウリュサウナへ向かう。
「なぬ!」熊本湯らっくすみたいな深い水風呂があるのか!
ここ、すご…
フィンランドロウリュのサウナは新しく綺麗。室内にサ道のサウンドミュージックが流れる。
落ち着く。。
温度高めかも…と思っていたら2セット目にお店の方が見回りと調整に来てくれて、温度が上がりすぎるのでこれくらいで大丈夫ですかとお声をかけていただいた。
深水風呂めちゃくちゃ気に入った。
岩盤浴のような小石を敷き詰めたお部屋、湯治もめちゃくちゃ気に入った。
薬草湯もいいし、高温サウナも、キンキンの水風呂もいい!全体的に梅田の大東洋に似た感じ。
コスパもいいし…ここならまた来たい😊
久しぶりにいいお風呂に出会った❤️
ちょっと元気が出た。
サウナスパ健康アドバイザーで200円割引となったのでヘアターバンをお土産に買って、友達に感謝してルンルンで帰った。
[ 和歌山県 ]
友人のいとこであった知り合いのおじさんが、術後の経過が良くないと前回の山吹の帰りに聞いた。私も知っているおじさん。
ICUに見舞いに行こうと病院を訪れたが、結局その晩に息を引き取った。私が最後の訪問者であったとのこと。
3連休は山吹へ来ることもなく通夜と葬式の手伝いで慌ただしく過ぎ去った。
今日は和歌山港で港まつりが開催されていた。
大阪からバイパスを抜け、紀ノ川大橋を通ると海の方から花火が上がるのが見えた。
今年も平和な花火が見られるのは、ありがたいと日々の感謝をする。
今夜は近所の幸福湯も身内の方の不幸があったとのことでおやすみをされていた。山吹の駐車場はどうだろうかと向かうと前にタクシーが一台停車した。
降りてきたのは田中さんだった。
周りを見渡し、私の車を見つけた田中さんは駐車場が満車なことを告げにきた。
「namiちゃん、久しぶりやねこんばんは。車いっぱいやわ」
「はい、こんばんは、順番待ちするから先にお風呂行っといて。先週来れずにごめんやで」
少し待つと空車になったので車をとめて浴室へ向かう。
花火効果か、幸福湯効果なのか。少しだけお客さんの数が多かった。カランに座ると隣はいつも私が出る頃にやってくる中村さんだった。
「今日は花火大会あるから早めにきた」とのこと。
一緒に水風呂へと浸かると、日頃の体の火照りなのかなんなのか。
ものすごい気持ちがいい。
まだサウナへ入っていないのにすでに驚くほどに水風呂の虜。
恐るべし山吹温泉。
サウナへ入ると田中さんニコニコ。
先週来れなかった話や、私がいきなりどうしても行きたくなった西国三十三所巡礼の方法など人生の先輩に色々ありがたい話を聞くことができた。
もちろん田中さんは巡礼もこなしていた。
さすがは先輩。
サウナ10分×1,15分×1
水風呂1分×2
休憩3分×2
2セット目にサウナへ入っていると、帰る人がもういらんからと、持ち込みの氷をいただいた。
10分は経過していたが氷を口に含んでさらに5分田中さんとおしゃべり。
久しぶりにきたサウナで長居は禁物。
それなのに15分も経っていたため、今日のところはこの辺でと2セットで止めることにした。
ぬる湯とジェットバス、あつ湯を巡って終了。
今日は水風呂がなにより最高だった。
田中さんを家まで送り届けると、ちょっと待っとけと言われた。何やらくれるらしい。
なんだろうと待っていると、持ってきたのはまたもやきゅうりの漬物と大きな箱。
「これね、前から渡そうと思ってたんやけど今日来てくれたからよかったわ、もらって」
と田中さんがいつも送ってくれるお礼にと私に持たせてくれたのは、まさかの本物のお中元でしたとさ。
[ 和歌山県 ]
七夕の夜。
番台のお姉さんから連絡があった。
「namiちゃん、今日はお風呂来てくれるんだったら、田中さんお願い」
「御意」
ひざの悪いお風呂友達に電話を掛ける。
「田中さん、namiです、今日私お迎え・・・・」
間髪入れずに田中さんが言った「何時?何時?」
私が迎えに行くのも何度目だろう。
タイミングよく、駐車場で私の友達も来た。
「田中さんこんばんは」
ニコニコ田中さん。
平和な時間が流れる。
浴室内やサウナでも他愛のない会話。
サウナ10分x3
水風呂1分x3
休憩3分x3
帰り際に脱衣所で、例の妊婦の女の子が来た。
「おばあ!!」
田中さんへ声をかけていた。
「今日は遅くになったん。会えてよかった、おばあ、今日もうタクシー呼んである?」
気遣えていて優しい。
「今日はね、namiちゃんおるからね、送ってもらうんよ」
「よかったな、じゃあね~」
と彼女は浴室へ消えていった。
「田中さん、帰りましょうか」
私はいつものように田中さんを引き連れ、家路についた。
[ 和歌山県 ]
二夜連続の山吹温泉。
靴箱に目が行った。52番の鍵が空いたままだ。
あれ?田中さんまだかな?
…と思っていたらそのあと田中先生の登場。
「こんばんは!」と言った直後、妊婦の女の子がまた現れた。
「おばあ!」
田中さんはニコニコこちらに近づいてきて「namiちゃんこれな、またきゅうりのキューちゃん漬けたから持って帰り!」と手渡してくれた。
なぜか瓶が二つ入っている。
「おばあ、いま何あげたん??」
妊婦の女の子が無邪気に言った。
きゅうりの漬物を渡していたと田中さんが妊婦の女の子に伝えていた。
「私も欲しい!」
(えっ?その会話聞いてしまったら私これもらいにくい…)
彼女はいつここにくるかわからない。
毎日くるわけでもないようだ。
私は2本入っていたうちの一つを彼女に差し出した。
「これ、もらったとこやけど2本入ってたから、持って帰りな」
田中さんはnamiちゃんにあげたのにって顔をしながら、まぁ良いか。みたいな顔をした。
サウナ室で田中さんとご一緒した。
「先程はありがとう。欲しそうだったから譲ったんやけど、彼女いつくるかわからんからついね、ごめんな」
「おん、ええ、いつくるかわからんし。あの子、きゅうりのキューちゃん漬けなんか食べるん?てきいたらなんでも食べる、ほしいっていうから…。お料理まだ苦手みたいやわ」
あ、そうなのですね。
素直になんでも言えるって大人になってからできなくなったなとおもった。
良くも悪くも、ね。
まさみちゃんも加わって、先程の話を聞いてもらうといつものガヤガヤ山吹温泉。
サウナ10分×3
水風呂1分×3
休憩3分×3
今夜もしっかり熱い。
田中さん、次は七夕の夜にくるね🎋
とだけお伝えしてまた大阪へと戻った。
会社のランチタイムにいただいたきゅうりは、今年もバチクソ美味しいです笑笑
まちげーねーです。
[ 和歌山県 ]
土曜日、山吹温泉へ向かう。
田中さんは今日も元気だ。
銭湯内はまぁまぁ人がいたが、ワカモノのファミリー。ママタトゥー気味。
「今日は多いね」
サウナ室で田中さんにお話しした。
ここに来て一週間の出来事を話すのが日課になっている。
「この前、室生寺行ってきたよ。田中さんいったことある?」
「あるよ、室生寺て奈良の山奥やろ?私、そこへは1人で電車とバスとで行ったわ」
高齢であるが記憶力が素晴らしい。
結局、そのあとはおしゃべりおばちゃんが入り込んできたので、田中さんとおばちゃんは整骨院の話で盛り上がっていた。
手と足がつるときは、経口補水液OS-1で回復するとのこと。
水分が不足してしまうのだろう。
田中さんもおばちゃんも、気がついたら飲むようにしているとのこと。常備必須です…よろしくお願いします。
サウナは今日も熱かった。
日中のめんどくさい出来事や理不尽な思い出が吹き飛ぶ。
土曜日にマイナスな気持ちになるなんて。
思いの丈は田中さんに少し話すだけで、消え去るのであった。
サウナ10分×3
水風呂1分×3
休憩3分×3
田中さんを家まで送る。
また明日も来ますと伝えて大阪へと戻った。
[ 奈良県 ]
久しぶりの水曜サ活!
奈良県宇陀市、大宇陀温泉あきのの湯。
最近の休日は京都より、奈良派。宇陀の山奥にある室生寺へ。
龍の住む川と言われる室生川はとても美しく、女人高野と呼ばれる室生寺は奈良時代の末期からある修行僧のための寺院であった。境内は苔が生い茂り二日前に倒れた桜の倒木が歩道の手すりはへしゃげていた。
シャクナゲの時期は参拝客で賑わうそうで、法隆寺の次に古い五重塔は国内最小だそう。
徳川五代将軍綱吉の生母、桂昌院が仏教再建に力を尽くした室生寺のご本尊、6本の手がある如意輪観音様に手を合わせていると、御朱印を書いて下さった僧侶が寺の縁起を語ってくれた。高野山と同じ真言宗になり、女人禁制の高野山とは対照的に早くから女人禁制を解いたため女人高野と呼ばれているそうだ。
手を合わせるだけでもありがたいのに解説付きに感動…
感動しまくりで室生寺を後にし、少し山へ登ったご近所の龍穴神社も参拝。
社寺パワー充電完了。
大宇陀あきのの湯へ。
平日750円。
マダム達が多いと下調べに書いていた通り、こじんまりとしたサウナは利用も多め。
温泉の風呂はあつ湯、ぬる湯、勢い強めのジャグジーに檜風呂。大和当帰の薬草風呂。
露天もあるし、塩サウナ、ノーマルサウナ。男女入れ替え制。
真ん中にはバーデのプールがあるので、そちらは男女利用可能。水着着用必須。
沖縄の久米島バーデハウスをかなりコンパクトにした作りではあるが、こちらも露天もあってなかなか遊べる。
奈良の山奥にバーデがあったなんて!
先にお風呂で体を洗い、シャワーのプッシュがやけに短いので苦戦。大和当帰の薬草風呂は匂いもよく、他のお風呂も堪能。
バーデが気になりすぎて一旦水着に着替えてバーデを堪能したのは言うまでもなく。
それからまた風呂に戻りサウナは1セットのみ。
サウナ10分×1
水風呂1分×1
露天チェアで休憩3分×1
着替えている時に「お姉ちゃん、背中ベトベトやで!」とマダムに言われたけれど、その後マダム達はおやすみーといって帰って行った。
まだ18時だけれど…
奈良の山奥の夜は早いのだろうか。
泉質はちょっと滑りがある程度でめちゃくちゃ温泉って感じはないのだけれど750円で大満足した休日であった。
時間のない方は近くの道の駅大宇陀で、同じ温泉の足湯利用ができます◎
[ 和歌山県 ]
名古屋の友達が、土曜に大阪へ出張にくると言う。土日の予定が埋まってしまった。
でも週に1回は山吹イキタイ!
ホーム銭湯、山吹温泉へと車を走らせる。
浴室の奥から「田中さん、今日私ら自転車族やから送ってあげられへんわー。あらっ!あれnamiちゃんじゃない?世の中上手いことなってるなぁ!namiちゃんに送ってもらえるなー」
私はニヤニヤするしかなかった。
身体を洗い終えサウナへ向かう。
「こんばんはー」
田中さんやまさみちゃん、かよちゃんの3人組が迎えてくれた。
「土日の予定が入ってしまったから、今日顔見にきたよ。週1回は田中さんに会いに来ないとね」
と声をかけると、田中さんは微笑んだ。
「おばあに会いに来てくれたんかー、おばあ生きてたわー」
とのこと。
よかったです。
サウナ上段からかよちゃんが話しかけてきた。
「namiちゃんなー、男の人が好きそうな色気めちゃめちゃ出てるよなー、かよちゃんずっと思っててん」
「!?」
かよちゃんはちょっと酔ってるらしかった。
お酒飲んでのサウナはキィつけてよ、とだけ返しましたが、女子に身体を褒められて嬉しくないはずがない。
「若くないんですけど、、、ありがとう」
普段みてないようでみんな見てるんやな、身体メンテ気をつけておかないとなと思いつつサウナタイムを楽しんだ。
サウナ10分×3
水風呂1分×3
休憩3分×3
私がいつもよりちょっと遅くきたものの、いつもの顔ぶれだけでのゆったりお風呂タイム。
落ち着く。非常に。
田中さん、明日明後日これやんけど今日は私が送りますね、帰りましょかー。
と田中さんを家まで送り届けてまたいつものカフェに寄り、大阪へと戻った。
[ 和歌山県 ]
2024.06.15
金曜の昼ごろ、番台のお姉さんからLINEが来た。
「namiちゃんもし今週土日山吹に来てくれる予定にしてたら、田中さんまたお迎えたのんどきます…」
お姉さんは週末東京にいるらしかった。
「はい、じゃあ行く日は田中さんと一緒に行きますね!」
土曜の夜、山吹へ向かう前に何も知らない田中さんへ電話をいれた。
「田中さんこんばんは!今日はお迎えはnamiが行くよー」
「はえ、namiちゃん?お姉ちゃん東京からおばあの心配してくれたんやなあ」
予定の時間に田中さん自宅へ車を滑り込ませ、ニコニコの田中さんと一緒に出勤した。昨日は雨だったのといつも迎えに来てくれる番台のお姉さんが東京に行ってしまって、田中さんは足も痛んだとのことでお風呂は休んだらしい。
今日も雨だったので家風呂に入ろうと諦めていた時に私からの電話があったと話してくれた。
後を追いかけるように、妊婦の女の子が来た。
「おばあ!今日は会いに来たよ!」
と声がした。
いつもはもう少し早い時間にお風呂へ来ているらしい彼女は最近田中さんに会いにくる。
迎えに行って良かった。
私、救世主やな(笑)と心の中で思いながら、サウナで3セット汗を流した。
友達もちらほら来て賑やかな山吹の夜。
サウナ10分×3
水風呂1分×3
休憩3分×3
いつもと変わらないセットを田中さんとこなす。
田中さん、帰りましょかと声をかけ一緒に帰った。
明日も来たかったけどまた来週にしますねと和歌山を後にした。
[ 和歌山県 ]
雨の日、ふと靴箱52番を見る。
あれ!鍵がかかっていない。
雨だから田中さん休みなのかな…すぐ家に電話して迎えに行ってあげないと…
と思ったら一台車が玄関に横付け。
スーパーヒーローのように田中さんが降りてきた。
「田中さんこんばんは!」
「こんばんは、ぐふふふふ」
番台のお姉さんに迎えにきてもらって喜んでおられます。
サウナ10分×3
水風呂1分×3
休憩3分×3
帰りは私がお家まで送迎。
梅雨入り前とは言え、6月の雨の日の蒸し暑さったらない。
サウナで汗をかいて、ここのあつ湯で温まる。
物凄いさっぱりする。
田中さん、また来週くるねーと挨拶して大阪へもどった。
[ 和歌山県 ]
金曜日に山吹温泉に現れると、みんなから「どうしたん」
「今日はは金曜日やんな?」
と和歌山弁の「今日はは」が聞けます。
私はだいたい土日にしか来ませんので、皆さんに驚かれます。
やや空いた駐車場、女湯も見慣れた顔しかいない。
「あら、こんばんは」
サウナ室には田中さんとお久しぶりな、かよちゃん。
人生の先輩はたくさんのことをおしゃべりしてくれるので、サウナ中ずっと聞いている。
サウナ10分×3
水風呂1分×3
休憩3分×3
田中さんから夕刊に長谷寺の紫陽花の記事が載っていたよと教えてくれた。それから今夜のサウナ室は四国八十八ヶ所の巡礼の話。
とても勉強になりました。
私が来たらいつも田中さんを家まで送ってあげるので、田中さんは喜ぶ。「今日はタクシー呼ばんでええから助かるわ。いつもありがとう」
はい、大丈夫です。
帰る道のついで、ですから。
またねーと家へ送り届けてから大阪へと戻った。
[ 和歌山県 ]
今日はなぜか、駐車場がガラガラだった。
番台のお姉さんにも「今日空いてるね、なんでかね?」と声をかけたが、「ね、なんでかね?」って。
わ~いと思いながら、カランで身体を洗っていると、きたきた。
背中に大きい龍の絵が入ったおばちゃん。
このおばちゃんは風呂桶風呂椅子出しっぱなし。
サウナ室に置いてあるマットは、いきなり外に出して足で洗いますよ。
帰りはロッカーも開けっ放し!
この方、基本的に田中さんにはオラオラで話をする。
大きい顔をしたいらしい。
おけや椅子をなおさないのは「次のやつ来たら使うやろが!」だそうで。
まわりのみんなも知ってるので、彼女が来たら警戒する。
「最近早い時間にきてたのになあ」サウナ室で田中さんがぼやいた。
「namiちゃんこっちよっとき!」警戒警報か。
「田中さん、私居てるから大丈夫ちゃう?」
でえええん!とそのおばちゃんは2段目に腰を掛け、下段で私と田中さんがガヤガヤしゃべりまくっていると割って話しかけられることもなく、「あっついなああ、あっついなああ」って。
サウナのドアばああああん!べちょべちょのタオルは放置のまま出て行った。
2セット目も田中さんと話していると入ってきた彼女。
「あっついなああ、あっついなああ、2段目はあっついわ!」と、
3分も持たずに出て行った。
「あの子いつもサウナあんな感じよ」と田中さん。
「ふーん、サウナのあったまった空気吐き出されまくりやな」って返した。
3セット目も来るのかと思いきや、
結局べちょべちょで放置していったタオルを回収に来て、
彼女のサウナは終了した模様。
私がいるせいで我が物顔でサウナ室でオラオラできなかったのが気に入らなかったのかな。
こう見えて、か弱い女子じゃないから、なに言われても問題はない。
返す言葉も持っている。
そうこうして様子をうかがっていると、おけと風呂椅子は使いっぱなしで豪快に帰って行った。
サウナ10分x3
水風呂1分x3
休憩3分x3
また山吹温泉に平和が戻る。
田中さんが彼女の使った銭湯の備品を直そうとしていたので、すかさず「私なおすわ!」と片付けておく。
ぬる湯、あつ湯、電気風呂からバイブラ湯と巡って、今夜は終了。
脱衣所で着替えていると田中さんが「これ」とおやつをくれた。
「私に気をつかわなくて別にいいのに」と言ったが、「日持ちするから」と持たせてくれた。
人を思いやるって素敵だなと思い、田中さんを送りとどけ大阪へと戻った。
[ 和歌山県 ]
山吹温泉へと車を走らせたら、駐車場は満車・・・
あとどれくらいで空くだろうかと物思いにふけっていると20分が経過した。
ようやく1台空きが出たので、いつもよりだいぶ遅刻して浴室へ向かった。
サウナ室には一人田中さんが座っていた。
「田中さん、こんばんは」
「ああnamiちゃん、ようお越し」
私はここで1週間の話をするのが好きだ。
火曜日が大雨だったことや、水曜に奈良県桜井市にある長谷寺へお参りに行ったこと。時間があったので明日香の岡寺と、その近くにある壷阪寺まで足を伸ばしたこと。
今日はあべのハルカスまで行ったこと。
とりあえずなんでも報告する。
「行ってきましたよ、長谷寺」
先生は、「ほお、よかったかい?石段すごかったでしょ。私もおっぱ(おんぶ)してもらったら行きたいわ」とぼけてきた。
奈良の山の中にある、天空の御寺。昭和感漂う門前のお店や、平安時代の人たちがこぞって遠足に来たという長谷寺。
JR東海のCMで今こちらのお寺が絶賛放送中のようだが、
関西ではその鈴木亮平くんの「いざいざ奈良」CMは見ることがないのである。
田中さんは私が訪れた3寺すべてお参りに行ったことがあるらしかった。
思い出のひきだしを引っ張り出して「70代くらいから西国三十三所の巡礼にいったからね、覚えてるよ」って。
今日もサウナ室は平和なのである。
サウナ10分x3
水風呂1分x3
休憩3分x3
今夜、到着が遅れたがいつものペースでサウナは3セット。
お風呂の時間は少なめにして、あつ湯とジェットバスだけを堪能し、出ることにした。
サウナ室で話していた3寺の写真と、その3寺でただいま絶賛開催中の「あじさい回廊」の写真を田中さんに見せていると「あら、どこいってきたん?」とほかのマダムも入ってきてぺちゃくちゃ。
脱衣所に活けられていた紫陽花がしおれていることに気が付いた田中さんは、いきなり風呂桶を持ってきて番台のお姉さんにハサミを借り、チョキチョキ。
紫陽花レスキューを始めた。
今日は帰る気がないのだろうか。
レスキューが終わってひと段落したので、田中さん帰りましょかと声をかけ家路についた。
[ 和歌山県 ]
5月風呂の日、山吹温泉。
先週は日曜に「ふくろうの湯」に遠足に出かけてから久しぶりにやってきました。
「こんばんは」
浴室から田中さんと常連の友達がニコニコ見ています。
「このまえは遠足に連れて行ってくれてありがとう」田中さんにお礼を言われました。
サウナ室では基本田中さんとご一緒なので、1週間の出来事や阪神タイガースの勝敗、また来週の予定についての話をする。
長居しないよう5分の砂時計を持ち込んではいるものの、久しぶり山吹温泉のサウナ室はいつもより熱く感じられた。
サウナ室ドアから見える浴室内の風景。
先週からよく見かける妊婦の女の子がちらっと見えた。
「田中さんまたあの妊婦の女の子来てるよ」
「へえ、あの子昨日も来てたよ。昨日は一人で来たと言ってたからか私の帰るまで一緒にお風呂におったんよ」
ほーん。
話を聞くと彼女は妊娠中期とのことで、私はまだ体動かしやすいんかもねって返事をした。
いつもぬる湯に浸かっている友達のまさみちゃんもその彼女と会話をしているようだった。
田中先生がサウナを終え、カランの前に腰を据えるとちょこちょこっと寄っていき、先生が女の子の背中を流す。(どういう仕組みなん・・・)
サウナ室の窓から外の様子を眺めながら、寂しがり屋さんなのかもなと思いつつ・・・私もサウナ3セットをそつなくこなした。
サウナ10分x3
水風呂1分x3
休憩3分x3
休憩を終え、ぬる湯ジェットバスでまさみちゃんとお喋り。
妊婦の女の子は帰ってしまっていた。
「早く生みたい、って言ってたよ、彼女。出てからが大変なのにね」
「まあね、でも若いママやから、頑張れるといいね。」と返した。
私は彼女と同い年の頃は大学生だったから。
お喋りが過ぎて、時間が押した。
先週のお出かけが嬉しかったのか、湯上り後に先生はいきなり私に「今日何飲む?」と問いかけながら番台のお姉さん前に置いてある冷蔵庫からオロナミンCを取り出した。
いや、、、いいのよ。。。
と思っておりましが、いらないよ~の声を聞いてくれるわけでもない。
先生が選んでくれたのは鶴瓶の麦茶。
チョイスが渋い。
ありがとうございます。
ご満悦でオロナミンCを一気飲みし、「ほな、帰ろか!」
番台のおねえさんが「さよなら~」って言いながら出てきた。
「あの女の子、田中さんのこと好きなんやなあ。寂しがりの女の子やで、あの子」
私は田中さんに彼女の名前を知っているのかを問いかけた。
「田中さん、あの子の名前知ってんの?」
「しらん!!」
みんなびっくりして和歌山の夜は更けていった。
[ 和歌山県 ]
外は土砂降りの雨だった。
車を走らせ、途中寄り道した店の駐車場から田中さんの家電に電話をかけた。
「もしもし、田中さん。namiです」
「namiちゃん?お風呂行くの?」
「はい行きますよ。雨やからキィつけて待っといてくださいね」
待ち合わせの時間を伝え、バイパスを走り抜ける。
電話の声がだいぶ行く気満々やったな…と心の中で思っていたが、マンションの下に着くと待ち遠しさ満載で田中さんニコニコ顔。
「こんばんは、雨やのにご苦労さんです」
「いえいえ、行きましょうか」
いつもの山吹温泉が遅めのGW休み。
今夜向かうは山吹から300m先にある「ふくろうの湯」(笑)
山吹温泉常連の私たちにとって、今日は遠足なのだ。
もちろんふくろうの湯もまた、田中さんの庭。
いつもの靴箱に靴を入れ受付を済ませると、ささっと脱衣所を抜け浴室へ向かった。
絡んで身体を洗っていると、田中さんが話しかけてきた。
「今日は温泉へ入るか」
源泉の浴槽に浸かるのだと言う田中さん。
雨の日曜であったからか、利用者が少なめだった。
私も田中さんの後を追い一緒に源泉の浴槽へ入った。
ちょっとして私はサウナへ向かう旨を伝えると田中さんはこのまま浸かってると言った。
サウナ室はテレビがついている。
テレビ付きのサウナ室は妙に新鮮だった。
サウナ10分×2
水風呂1分×2
休憩3分×1
スチームサウナ10分×1
1セット目を終えて外に出るも、田中さんは源泉の浴槽で固まったままだった。
2セット目を終えようとする頃、サウナ室のドアを覗きにくる田中が手招きをしている。
「はて?」と思い外に出る。
「namiちゃん、薬草サウナ行こ」
薬草サウナ(スチームサウナ)は女湯にしかない。
「あ、はい、まぁちょっと待って…」
水風呂には入らせてもらったが、退屈そうにしていたので休憩はカットし、ついて行った。
スチームサウナに入ると絶対に咳き込む田中です。
座り湯(こちらも女湯のみ)で一息ついた後、壺湯に入った田中さん。
「namiちゃん、一緒に入ろ」
(え!笑)
家風呂のように壺湯ご一緒させていただきました。
他のお湯も巡って満足した田中さん、「かえろか」と言った。
「普通のサウナはいつも山吹で入るからええわ」とのこと。大満足したふくろうの湯の巻でした。
[ 和歌山県 ]
脱衣所で田中さんをお見かけしたので、「こんばんは」と話しかけた途端、若い女の子が田中さんへ駆け寄った。
「おばあ!」
田中さんの友達なのだろう。
私も長くこちらに通っているが見たことはなかった(と、思う)
「今日も背中ゴシゴシしてくれる?」
彼女が田中さんに言った。
「うんうん、ええよ」
私は他のお風呂友達と一緒に、ジェットバスから田中さんとそのお嬢さんとの様子を眺めていた。
「田中さん、孫きたんやなぁ」
「うん、そうみたいやね、孫、お腹に赤ちゃんおるっぽいよ」
どんな関係なのだろうかと後日聞いたところ、山吹に集うお風呂の友達だったそうだ。
彼女はサウナ室にも田中さんと一緒に入ってきて、
ささっと30分くらいで帰って行った。
「最近21になったと言うてたかな…人懐っこい子でね、可愛い子やけど私のこと『おばあ!』ってまぁ口が悪いんよ」
「田中さん、みんなのアイドルですね」と私が言った。
「私子供おらへんねんけどね。みんな寄ってきてくれるん」
いや、アイドルだと思います。
お腹の大きい彼女は11月ごろに出産とのことで、これからどんどんお腹が大きくなって今より動けなくなっていくだろう。妊婦も人それぞれだし、若い妊婦さんだから余計無理だけはしないでほしい。
1人の身体ではないのだから。
ファッションタトゥーがちらほらあって、田中さんも心配なようだった。「産んでもええと聞いたんか?と言うたら、良いってゆうたらしいわ。ほな、元気な赤ちゃん産めよ、て、わたしゆうたん。生まれたらすぐここにおばあに見せにくるって言うからな、まぁ生きてたらなってゆうたんよ。公衆浴場にすぐ連れてこられてもなぁ…」
そう言う会話をしながら、今夜もサウナ3セット。
サウナ10分×3
水風呂1分×3
休憩3分×3
田中さんを家まで送り届けた。
また日曜、電話するねとだけ伝え和歌山を後にした。