YoungBoyTsuyopon

つよぽんのディープな本厚木サウナ探訪記。

皆様にとっての「ディープ」ってなんですか？

ほら色々あるじゃないですが。

あれですよ。ギターを買ったら必ず最初に練習するヤツ。

ジャッジャッジャーン♪
ジャッジャッジャッラーン♫

そうですDeep PurpleのSmoke On The Water。

まあ全然世代じゃないのでそれ以上は知らないんDEATHけどね。

でね。私にとっての「ディープ」はやっぱりディープインパクトなんですよ。

ほらあれですよ。
小彗星が落ちてきて1000メートルにも及ぶTSUNAMIがNYのマンハッタンを襲ってきてキャーッて皆逃げたと思ったらKJがHey yo motherfuckerって言って。ラッパ我リヤのQが脳天から落とすパイルドライバーを喰らわしてきて、そんでもって山田マンがたとえ死んでも墓石って言ったと思ったらそれを破壊し蘇るんですよ。
そしたら凄い末脚で京都競馬場を蘇ったディープインパクトが疾走して「世界のホースマンよ見てくれ、これが日本近代競馬の結晶だ！！」って3冠馬になるんですよ。

いやーディープインパクトって本当に深いですねー。

うんうん。分かるよ。見つめ合うと素直にお喋り出来ないよね。風に戸惑う弱気な僕らだもんね。

そんな訳で今宵は厚木カプセルホテルに再訪問。サ室の壁に解読不能な落書きが沢山あったので気になってまた来ちゃいましたYO。

前回はジルラムという難解なダイイングメッセージの解読に夢中になってしまったのでその他を今日は紹介しますね。

じゃあ行ってみよう。ピリオドの向こうへ。

「ジミスケ」
地味な青春時代を過ごしたスケさんがカクさんを探す旅の道中で書いた哀愁漂うメッセージに切なくなりました。

「川崎」
これはもうBKBの仕業ですね。

「俺は社長になる2021」
最先端の落書きですね。
是非イーロンマスクを超えてSPACE Xばりに宇宙を開拓して下さい。君は人類の希望だ。

「エックス」
紅に染まって感じてみて全てを脱ぎ捨ててください。

「殺伐」
殺伐としたこの世の中。
僕と一緒にレディオヘッド聴いて一緒に鬱になりましょう。Airbagが良いよね。本当に憂鬱になる。

「Tomo ズットハタチノマンマ　mr.t」
来ましたね。斜め上をいくメッセージ。
加齢は人類の永遠のテーマ。私も自称20代。Forever Youngでいきましょう。

因みに私ならこう落書きします。

「不思議東京シンデレラ」

「ギンザボナンザ」

「広瀬すず」

七夕前夜。

これは夜空の向こうのお話。

織姫と彦星はスマートフォンを片手に話していた。

織姫「はあーん。彦星ぃ。明日は1年振りに逢えるねー。もうこの1年間ヒコニャンとは電話とLINEばかりで、私もう確実にヒコニャン不足。明日はヒコニャンの点滴を1年分宜しくね。ヒコニャンは私のアルギニンだを。」

彦星「まあまあ。150年前と比べたら便利な世界じゃないか。下界の人々には感謝だね。こうやって毎日オリリンと話せるだけでも私は幸せだよ。」

織姫「ヒコニャーン。明日は曇ってくれないかな？晴れたら私達は公開デートよ。皆見てる。下界の人達は天の川が見たいなんて勝手なことを言うけど曇りでも雨でも実際私達には関係ないのよ。私は2人だけの時間を楽しみたいの。1年分のヒコニャンへの愛情をこれでもかとぶつけたいの！！アイツ等が見てたら全然楽しめない。台無しよ台無し。それに皆願い事多すぎ。明日はヒコニャンとゆっくりしたいの。しかもHydeなんて〜机からドラえもんが現れますように〜だってさ。影響力がある人の無責任な発言はやめて欲しい。そもそもドラえもんなんて実在しませんから。」

彦星「はははっ。まあ良いじゃないか。彼には色々お世話になった。オリリン昔大ファンだったじゃん。彼には素敵なmilky way（天の川）を作って貰おうじゃないか。」

織姫「まあ良いんだけどさっ。じゃあ明日のBGMはラルクアンシエルで決まりだね。かわいた風を宜しくね。なんならからませてね。」

7月7日曇り。

私は乾いた風を求めてアーバンスパへ入館。織姫と彦星だって理性を保てないのだから私が理性を保てるはずがない。

欲望のまま私は102℃の熱波をからませた。なんなら50℃の激熱スチームでは団扇を仰ぎまくってスチームをからめてからめてからめまくった。

サ室では永野芽郁ちゃんのドラマが放送されている。常連さん達は永野芽郁と戸田恵梨香の警察官コスプレに釘付けだ。

なんなら西野七瀬までいる。

完全にサ室から出たくない。乾いた102℃の熱波が私を襲う。でも芽郁ちゃんが見たい。芽郁ちゃんは織姫だ。そして私は彦星。

七夕の奇跡。

私は生涯の伴侶を見つけた。
Honey（永野芽郁）はSo SweetでまさにI want to flyだった。

飛んだ。16℃の水風呂で飛んだ。
水質最高。天の川最高。

アーバンスパでは永野芽郁が織姫として降臨します。来年の7月7日は絶対にアーバンスパへ行こう。

なんなら最後の方、確実に三途の川を泳いでました。走馬灯まで見ちゃいましたYO。

朝から胸がドキドキしていた。
火曜日の朝はいつもそうだ。

スーツに着替え車に乗る。
そして助手席には君がいる。

君の名は？
まあ別にただの「お着替え」なんですけどね。

サウナ後にスーツにまた着替えるのは不快極まりない。
だから私は必ず着替えを持っていく。
特に着替えをうっかり忘れた日なんて最悪だ。サウナ後にくたびれた靴下を履き革靴を履く。この瞬間ほど不快なモーメントを私は知らない。

今日は準備万端だ。

しかし、7月の爆風ロウリュは19時30分から。残念ながら間に合いそうもない。

そんな私は前日から鏡の前で仮病の演技を必死で練習していた。

私はこう見えて演技力に定評のある男だ。
あれはまだ私が25歳の時だ。いきなり脱サラをして俳優になると宣言した友達に連れられて某大手芸能プロダクションのオーディションを受けたことがある。

付き添いの私はとにかくやる気がない。

目の前には数名の審査員。

私の番では私と3人の女の子が審査を受ける。自己紹介を聞いていると皆劇団員らしい。

私は特に経験はないので「ラッパーです。」と答えた。

そして台本がいきなり渡される。

女の子は多部未華子役。
私は松岡昌宏役。

多部「どうしてお兄ちゃんはいつも特攻服なの？」

私「うるせーこれが俺の一張羅だー！！」

演技未経験の私はその場で読み込んだ台本通りに人生初めての迫真の演技をした。

因みに結果は見事合格で母は非常に喜んでくれた。

私は合格した事実は嬉しかったが、正直興味がないのでお断りさせて頂いた。

付き添いだしね。

因みによくある話だけど私の友達は落ちました。

そんな訳で私は本日、仮病で30分だけ早退しました。

さすがの演技力で腹痛を演じ、顔面蒼白。
そして極め付けは私の十八番である過呼吸の演技。

バッチリ決まったZE。

部下達は皆心配し私に声をかける。
「村井さんもう帰ってください。」


キター。
サウナチャーンス！！


SSK氏の爆風ロウリュには全く間に合わなかったけど21:30 in。

それでもSSK氏が作り出した魅惑のサウナ室は102℃で湿度高めの最高のコンディション。
4分が限界で1時間で8セットしちゃいました。


いやーいいですねーサウナって素敵ですねー。仮病した甲斐がありましたよー。

本日はいつもの勝手に尊敬している先輩方達&はじめましての方達と楽しい時間を過ごせました。

人生一期一会それは幸です。

子供の頃、先生は言った。
「家に帰るまでが遠足ですよー。」

ほほーうっ。
私は義務教育でそう教わった。

本日も仕事をオンタイムで終え新宿から本厚木への電車に飛び乗る。

家に帰るまでが仕事だ。
だから仕事後のサウナは残業ということになる。私は確かに義務教育でそう教わった。

そんな私は本厚木駅に着くと足早に歩いた。駅前では同級生だった女性が男性と抱き合っている。確か夫も子供もいたはずだ。

すごい光景を目にしたものだ。

まさか地元の駅で文春砲の流れ弾を喰らうとは思わなかった。

ここは何処だ？

アフガニスタンか？

そんな私はサウナ前に「ととのって」しまったのだが、サウナ前のととのいは御法度だ。この快感を今すぐに「怒りのアフガン」へと変異させないといけない。

私の戦争は終わってはいない。

世の中の不条理に私は怒っている。

フリン・ダメ・ゼッタイ

そして私は世界平和を祈り22時の退館までの90分の戦闘に自らの命を捧げることにした。

本日のお客様は私を含めて8人。
全員顔見知りだ。（顔見知りなだけ。）

すなわち彼らは同士でありアーバンスパ連合軍の構成員のみで形成されていた。

サ室では105℃の熱波が私を襲う。
恐らくこれは習近平の指導の下に作られた新手のウィルスか何かだ。

熱い。

TVからはミニモ二ジャンケン（矢口真里、辻希美）feat.ふわちゃん&滝沢カレン。

加護ちゃんはどうやら金正恩に連れ去られてしまった様だ。

私はどうにか中国共産党のウィルスから逃れるとスチームサウナへ。

50℃のスチームサウナがフィーバーし戦場はホワイトアウト。

前は見えないが攻撃力は相当なものだ。
ベトコンだ。確実にベトコンだ。

頭上のスチームというジャングルから南ベトナム解放民族戦線が襲いかかる。

しかし、今日は戦わなければいけない。
これはまさに「わが闘争」。

私は世界平和を祈り裸一貫攻撃に転じた。



エイドリアーーーーン！！



ととのった。ととのった。

毎日いるルパンさんから挨拶される様になったしね。

私は帰宅後堂々と妻に言ってやりましたよ。

「90分残業しちゃったよ。」

帰宅するまでが仕事ですからね。


もう一度言うよ。
「仕事は家に帰るまでが仕事だよ。」

私は確かに義務教育でそう教わりました。

世界平和と「当たり前の未来」を祈ります。

今日もナイスアーバン。

気まぐれな女の子は素敵だ。

私がまだ高校生の頃、授業中にシャープペンシルで私の背中を力強く刺してきた女の子がいた。

私はあまりの痛さに悶絶した表情で振り向くと彼女はあどけない笑顔を浮かべ微笑んでいた。


気まぐれなサ室もそれはそれで素敵なものだ。

本日は厚木カプセルホテルに初訪問。

施設は至ってシンプルでジャグジー、水風呂、サウナの3点セット。

サ室にはテレビは無く浴室にテレビがあるスタイル。

早速サウナへ入る。
始まりは98℃。湿度は微塵もなくカラカラだ。収容人数は3人。詰めれば4人の収容が可能だ。

サ室内にはスピーカーがあるが何も流れてはいない。聞こえるのは浴室から聞こえるテレビの音のみ。

因みにサ室の中には15分砂時計が設置されている。

利用客は土曜の夜だと言うのに私含め3人。
ここでは落ち着いてサウナと対峙出来そうだ。

サ室の臭いは焼け焦げた材木の臭いで浴室含め圧倒的な昭和を感じることが出来る。

そして圧巻はサ室の壁だ。
壁には年季の入った無数の落書きがある。

「俺はここから這い上がる！！」

その文字からは圧倒的な悲壮感と未来への希望を感じた。

「玉城夏希、玉城夕希」

絶対美少女の双子だろう。
出身は純度100%で沖縄だ。

多分恋してたんだね。
顔が同じだからどっちも選べないという男の葛藤をその文字から感じた。

「ジルラム」

もはや解読不可能なダヴィンチコード
私は考えた。ジルラムの意味を。

そんな最中だ。とにかく鼻呼吸が困難になっていることに私は気付いた。

シャープペンシルで背中を刺されたことがある人なら分かると思うが、まさにそんな感じの世界観。

鋭利な黒鉛が鼻を強襲する。
センノナイフガハナヲサス。

私は思わず温度計を目にすると114℃。

一見さんを98℃で優しく迎え入れたサ室はいつの間にか114℃でサディスティックに私を追い詰めていた。

私は思わず発狂した。

「きまぐれオレンジロード！！」

ジルラムの解読が出来ぬまま水風呂へ緊急避難。

温い。温水洋一さんくらい温い。

しかし確実にインフィニティー。
この水風呂だったら無限で浸れる。

悪くないだろう。

時を戻そう。

そうジルラム問題だ。

ジ　地元で有名な玉城夏希、夕希は双子
ル　ルックスはとっても玉城ティナ
ラ　ラブまじでLOVE2000
ム　ムラムラしちゃう

玉城夏希と玉城夕希の落書きとジルラムを書いた人物は同一人物だ。

間違いない！！

「今日は爆風ロウリュかー。行きたいなー。」

8:15 a.m.
息子の保育園登園のため、私は妻と息子を本厚木駅南口まで車で送っていった。
そのタイミングで必ず出くわすのが東名厚木健康センターの送迎バスだ。

私は冒頭のフレーズを口にし、しっかりと妻の脳裏に「爆風ロウリュ」という言葉を焼き付けた。

期待するのはサブリミナル効果だ。
妻の潜在意識にまでアプローチする私は余念がない。

3:00 p.m.
息子を町田まで迎えに行く。

ここからが本当の戦いだ。
8:00 p.m. から開催される爆風ロウリュの時間から逆算して過ごす必要がある。

妻が料理をすれば、そのまま皿を洗う。
息子がおもちゃで遊べばそのまま片付ける。

時間が空けば掃除機をかける。

私は行動で妻の潜在意識にアプローチ。
午前は聴覚、午後は視覚に訴えかけた。

残るは触覚だ。

7:00 p.m.
サブリミナル効果の集大成の時間が来た。
妻に全身マッサージを施し触覚をも制覇。

私は完璧に仕上げた自宅を後にしAKCへ向かった。後ろめたさは何もない。

ここからが新米パパのフィーバータイム。

7:55 p.m.
息子とお風呂に入ったばかりなので、理論上私は身体を洗う必要は無いが、小心者の私ははやる気持ちを押し殺して身体を洗う。

8:00 p.m.
私はon timeでサ室へ入ると104℃の熱波がいきなり私を襲った。さらに湿度がもう激ヤバSHITだ。ヤンチャでワンパクなサ室をSSK氏がオーガナイズしていた。

青森ヒバの匂いがFeel so so good。

104℃なのに鼻呼吸をしたくて堪らない。

そしてSSK氏のマキタのブロワーから奏でられる爆風を浴びる。
こんな快感はなかなか味わえないよYou。

乳首はしっかりガードハロー。

しかし乳首を守ろうが関係ない。
1セット目からジョージフォアマンばりのヘビーなパンチを食らった私はTKO。

白目を向いてしまった。
（AKCの奇跡と名付けよう。）

8:50 p.m
ミントの匂いがサ室に充満する。
熱いのに冷たい摩訶不思議アドベンチャー。

そして104℃のクールな爆風を浴びる。

熱い。冷たい。やっぱり熱いよSSK！！

喰らった。お腹いっぱい夢いっぱい。
私はサウナに来たら2時間は滞在する派だが、60分で大満足。

これがAKCクオリティー。

オリコン顧客満足度NO.1

モンドセレクションもあげちゃう。


ミント DE パンチ！！

私はアーバンなシティーで生まれたアーバンの申し子だ。

劣等感なんて持っていなかった。
なんなら本当に都会育ちだと思っていた。

私がカナダのトロントに留学していた時なんて周りの日本人は皆こう言ったものだ。

「つよぽん神奈川出身なんだ。都会人だねー。」

日本の津々浦々から集まった留学生達は茨城、大分、岐阜、宮崎など恐らく私が日本だけに留まっていたら出会えていなかった面々だろう。

人生一期一会。素晴らしい出逢いに感謝。

しかし、日本人の間ではアーバンなシティーで生まれたアーバンの申し子でいられた私だったが外国人との自己紹介では苦労したものだ。

外国人（カナダでは私が外国人なのだが）
「Where in Japan are you from?」

私「I’m from Atsugi born and raised.」

外国人「Whaaat!?」

私「I’m from Kanagawa.」

外国人「Whaaat!?」

私「I’m from a place called Atsugi It’s near Yokohama.」

外国人「Oh Yokohama I know I know.」

基本外国人には神奈川でさえ通じないので私はカナダでは横浜出身ということにしていた。

だから私は大都会横浜が大嫌いだ。

しかし、それでも私はアーバンなシティーで生まれたアーバンの申し子のはずだった。

横浜生まれ横浜育ちの妻は言う。

「厚木ってクッソ田舎だな。徒歩圏内に駅がないなんてあり得ない。私車の免許なんて必要のない人生だったから、免許ないんだけど。この街じゃ免許ないと何も出来ないじゃん。大体最寄りのバス停なんて1時間に1本しかバス来ないし。」

そんな訳で私は今宵も自称アーバンな街にあるアーバンなスパに入館した。

ここでは私はアーバンな男でいられる。

無駄のない洗練された作りはまさに大都会のオアシスだ。（厚木だけどね。）

本日はTwitterでいつも絡んでくれるタケスさんと偶然さん。

タケスさんは55℃のスチームサウナに非常に感動してくれていた。

良いよね。良いよね。分かるよ分かる。

もうね。何回言ったらいいのでしょうか？

でも言っちゃう。勇気を出して、

「厚木に厚木基地はありませんからー！！」

東京ディズニーランドと同じ理屈です。
何故なら厚木はアーバンなシティーだからね。

そう私はアーバンなシティーで生まれたアーバンの申し子Youngboy Tsuyopon（30代）

皆様は孤独を感じたことはありますか。

そうあのふとした瞬間に襲いかかる絶望的な不安だ。

視界は暗くなり、いても立ってもいられない。焦燥感が足下から全身に寄生し私をどん底へと陥れる。

その時は必ず意識する。
自らの死、妻の死、息子の死、両親の死、そして永遠と続く終わりのない宇宙のことを。

終わりがあるということは素敵なことだ、私は今日も儚いこのひと時を105℃のサ室の中で過ごしていた。

終わりのない宇宙も恐ろしいが、終わりのある人生も恐ろしい。それに反して終わりがない未来があったとしたらそれはそれで恐ろしい。

私は何故かアーバンスパの外気浴椅子に座りながら孤独と戦っていた。

本日は常に3.4人のお客様が孤独と対峙していた。施設内は常に無音。かろうじてサ室のみテレビの音で賑わっている。

サ室内では恐らく40代の男性がニューウィングのサウナマットを敷き体育座り。
テレビなどは見ずにサ室の1番端で壁と対峙している。

おいおいっ。孤独と向き合いすぎだろ。

そして私の横では恐らく中学生の男子がサウナハットを被りテレビなどは見ずにタオルを顔全体に覆っている。

おいおいっ。若いのに孤独と向き合い過ぎだろYou。

そんな訳で孤独を感じる私と孤独と向き合う40代男性、さらには孤独と戦う中学生に挟まれた私は孤独のサンドウィッチ。

孤独界の頂点を極めるサンドウィッチ伯爵となってしまった。

そんなものは決して極めたくないが、それなら極めよう。

孤独は人を賢者にする。

そう私は賢者になった。

スチームサウナ内で私は団扇を仰ぐ。特にお腹周りのセルライトを燃焼させようと必死に熱波を送る。

私の斜め前では孤独と向き合っていた男性がこれでもかと団扇を仰いでいる。

小手伸也に少し似ている。

そして恒例のフィーバータイム。
スチームがサ室内に充満しホワイトアウト。通称ニューウィングな小手伸也さんが私の視界から消えていく。

孤独だ。だがしかし、こんな孤独なら悪くない。

こんなに幸せな孤独がこの世にあるとは知らなかった。

孤独を感じるということは今を生きている証拠だ。

孤独とは生きる希望だったのか。

そしてスチームサウナ室から出る時が一番の苦行だ。とにかく熱い。私は小走りで外へ出ると。

通称小手伸也さんと孤独な中学生が話をしている。どうやら親子だった様だ。

全然孤独じゃないじゃん。
めちゃくちゃ素敵じゃん。

もしかしたら孤独なんてこの世には存在しないのではないか。

全ては考え方次第。
文字数制限。

神奈川県唯一の盆地秦野。
LUNA SEAのRYUICHI以外を輩出した街、秦野。
そして神奈川県民の定番デートスポットであるヤビツ峠がある秦野。

これは私が大学生の時のお話。

友人とドライブをしていると何かに導かれる様に私達はヤビツ峠を目指した。
今宵はロマンチックに友人と夜景鑑賞だ。

当時私は愛車のRAV4を庭で盗難されるという前代未聞の災難に見舞われていた。

車は盗難保険で購入したVOXY。
盗難された当初はひどく落ち込んだものだったが幸い盗難保険に加入していた為、少しだけお金を足しただけで10年型落ちの親から譲り受けた車が新車になってしまった。

我ながらラッキーこの上ない。

そんな中、ヤビツ峠をドライブしていると友人が不穏なことを言う。

マーシー「なんか声しない？」

マーシー「おいっつよしなんか声が聞こえるぞ。」

私は確かにその声が聞こえていたが私だけに聞こえるものだと信じていた。
しかしどうだ友人にも聞こえている様だ。これはつまりはクロかシロかで言ったら限りなく漆黒のブラックだ。

そして狭い道を走り急カーブを曲がっている時だ。カーステレオからは藤本美貴の曲が流れていた。

ローマンティック恋の〜♫

そして、その瞬間限りなく漆黒のブラックが紛れもない漆黒のブラックへと変貌を遂げた。

のいこクッィテンマーロ〜♫

カーステレオの曲が逆再生。
MDだぞ。カセットテープでもCDでもない。MDから流れる曲が逆再生。

どんと来い超常現象！！

私達は失意のドン底に堕とされながらも暗闇に浮かぶ美しい夜景という、幾千の星に抱かれてロマンを叫んだものだ。

そんな訳でお久しブリリアントグリーン。

今宵は湯花楽秦野さんに初訪問。

入館の際にチケットを購入しようとするとお兄さんが、「これどうぞ。」と割引券を下さいました。

うむ。超ラッキー。これはお兄さんにサ室でお礼を言わなければいけない。

サ室は94℃でセルフロウリュが出来るとのことで、湿度も低かったので勇気を出してセルフロウリュ1.2。

サ室は私とお兄さんの2人きり。
私は軽く会釈をした。

外気浴でお兄さんに改めてお礼を言うと、その方はいつもサ活にコメントをくれる西湘ミドルサウナーさんでした。

西湘さん曰くなんとなく私かな？っと思ったとのこと。

すごいよマサルさん！！

私なんならアイコンFace Appで加工した女の子だし、私服完全にB-Boyで100%ヒップホッパーだし。

そんな素敵な出逢いがありました。

ロージア！！

「今日もありがとう。サウナいってらっしゃい。」

妻はこう言うと私をサウナへ送り出した。

私は週3.4回サウナへ通っているが、妻と2歳の子がいる身では、サウナの時間を確保することは容易ではない。

休日の夜になると、さも「当たり前」かの様に家を出て行くのだが、この「当たり前」をメイクしてミラクルするのには日頃からの入念な準備が必要だ。

そんな私はサウナへ行きたいという3/3の純情な感情に従い料理以外の家事を全て担当するという途方もない荒業を選んだ。

百日回峰行もびっくりの世界観だ。

平日は23時に帰宅し毎日1時間かけて食器洗い、掃除、ゴミ出し。

休日は朝から家族サービス。
妻のリクエスト通りにどこへでも行くスタイル。

帰宅したら掃除、食器洗い、息子をお風呂に入れ洗濯物を畳む。
（最近は洗濯は妻がしてくれる様になりました。）

しかし、これだけでは終わらない。
人一倍小心者の私は「これだけ」では不安だ。

妻への絶対的奉仕も欠かさない。

足ツボ、リンパ、肩、首、ヘッドを入念にマッサージし、やっと「今日もありがとう。サウナいってらっしゃい。」

という冒頭の妻の言葉まで辿り着く。

理解のある妻の自慢話と思いましたか？

夫婦円満な幸せなストーリーが展開されると思いましたか？

堀北真希じゃないんだから、乙葉じゃないんだから。そんなドラマみたいな話はないんですよ。

サウナに行く為の努力。
それは並大抵のものではありません。「当たり前」ってね、自ら努力して勝ち取るんだよ。

「当たり前」ってね失って初めて尊さに気付くんだよ。

だから失わない様に頑張るんだよ！！

そんな訳で今宵もサウナチャンスを勝ち取った私の本日のアーバンハイライト。

私が外気浴をしていると、水風呂に入ろうとした若者が足を滑らす。

私は咄嗟に彼が倒れない様に背後に回る。

結局彼はどうにか持ち堪えたのだが、水風呂に浸かっていたマッチョの常連さんが私の姿勢に大爆笑。

全裸だしね。そりゃ滑稽なポージングだよね。

でもこれ彼がどうにか持ち堪えたから大惨事は免れた訳だけど、もし仮にそのまま倒れてきたら彼は私より一回り大きかったので被害は倍だったかもしれませんね。

いやーね。一瞬の判断は命取りだよね。

反省ですよ。

あとね。スチームサウナでね。
55℃最高〜ってな感じでね天井眺めてね酩酊してたらね。水滴が落ちてきたんですよ。

それがね目にね。

ジャストミーーーートッ！！

世界で1番熱い目薬でした。

キターーっ！！

競技人口問題。

たまーに思うんですよ。
競技人口の少ないスポーツの方が金メダルが取りやすいのではないのか？って。

例えば女子レスリング。
吉田沙保里さんは世界大会16連覇。
霊長類最強女子なんて言われてますよね。

さて女子レスリングの競技人口。
国内だけでも2000人未満。
さらにそこから階級で分かれるとなれば、確かにメダルは取りやすいと確率論的には言えます。

そして究極は近代五種。
日本の競技人口は男子25人、女子6人の計31人だそうです。

オリンピック種目ですよ？

そんなことを考えつつサ室に入りテレビを見る。テレビではカラオケバトルが放送されている。中学2年生の女子がスピッツのチェリーを歌っている。

サ室は私を含めお兄さん3人。

お兄さん2人が中学2年生女子の歌声に体を揺らしている。

マジかよ！！

めっちゃ純粋じゃん。
私は純真無垢でイノセントでピュアな30代のギリギリお兄さんだ。

イノセントワールド界のカーストでは明らかにバラモンであり、もしかしたらJAPAN最強のイノセントボーイかもしれないと自称していた。

しかしどうだ。サ室のお兄さん2人を見てみろ。中学2年生女子のチェリーを聴きながら体を揺らしている。

まさにこれは。

「想像した以上に騒がしい未来だよ。」

イノセントワールドの中だけでは私は世界レベルだと信じていた。

しかし私の体は決して揺れない。
純粋でピュアでイノセントなはずなのに。

私は考えた。

もしかしたら私が今対峙している2人は全人類78億人の中のTop of the topなのではないかと。その可能性は限りなく低いが誰にもその可能性は否定出来ない。

そう考えれば私は確実に世界3位であり、銅メダルYeahだ。

だから私は言いたい。
今宵の敗北を以ってして主張したい。

競技人口なんて関係ない。

大体あなたレスリングしますか？
レスリングで勝てる程のフィジカルありますか？

近代五種なんて競技人口は少ないけど1人で射撃・フェンシング・水泳・馬術・ランニングしないといけないんですよ？

そんなマルチタスクこなせますか？

学生の頃思いませんでした？

ギターよりベースの方が簡単だよ。4弦しかないし。

浅はかDEATH！！

あなたにそんなリズム感ありますか？

レッチリのAround the Worldに挑戦したことありますか？

そんな訳で何が言いたいかと言うと。

何かを極めるのってSUGOI世界感。
文字数制限。

「どこか連れてけ。」

不貞腐れた顔の妻は言った。

妻と息子（2歳）は妻の友人と横浜でランチの予定だったが、荒天予報の為どうやら中止になった様だ。

私は心が痛かった。
これは制御不能の感情だ。

私は今日はどこか少し遠くに足を伸ばし、「はじめまして」の施設に訪問すると決めていた。

だがしかし、朝起きると妻は言った。

「どこか連れてけ。」

サウナに行くと決めていた私は戸惑った。
休日の家族サービスは当たり前だが、当たり前じゃない時だってある。

だってさ。

だってさ。

「横浜でランチしてくる。」て言ってたじゃん。

なんで？なんで？中止なの？
荒天予報って言うけどさ、ランチって屋内でしょ！？違うの！？

はーっ！？

なんなら3日前に梅雨入りしたのにベイクォーターかどこかでお洒落にパラソルの下テラスランチでもするつもりだったのですか！？

甘いよ。甘い！！
そんな甘い考えで計画されたテラスランチ の被害をなんで私が受けないといけないのですか！？

私は妻に8マイルのEMINEMの如く怒涛のフリースタイルを展開した。

このクソPapa Docがっ！！（8マイルでのEMのフリースタイルの相手）

私:
オツムがあるなら使いなよHoney
サウナに行けない 君はBad Bunny
ランチ計画どこ行った？
サウナに行きたい俺ASAP

妻:
ごちゃごちゃうるせー連れてけ何処か
私は行きたい　それはシーパラ
行きたきゃ行けよマーファッキンサウナ
どちらの夢も叶えてよ　Husband

審査員の判定は！？

いとうせいこう:妻
Lily:妻
Ken The 390:妻

負けた！！
派手に負けた。

致し方なく私は「八景島 サウナ」で検索した。

そしてドンピシャでヒットしたのがシーサイド・スパ八景島。


そんな訳で「はじめまして」


妻と息子はご機嫌でシーパラダイスへ。
そして私も負けじとご機嫌でシーサイド・スパ八景島へ。

本日は「八景」の日。
サ室は狭いが92℃のドライサウナ。
テレビ有り。

サ室内では常連さんがビート板を2枚使いし聖地メッカの方角へ礼拝をしている。

すごい世界観。
もうこれだけでお腹一杯夢一杯。

メッカの方角が分かっただけでも1200円の価値があるモハメッド。

8分我慢し水風呂は露天風呂！！
これは嬉しいハッとしてGood。

文字数制限により本日はここまで。
そんな訳で今宵はフェードアウト。

最近人の名前を思い出せない。

私は永野芽郁ちゃんが好きなのだが、ふとした瞬間に「永野」が抜けてしまう。

大好きなのに。だ。

さらに難問なのが芳根京子さん。
彼女の場合はフルネームがまるっとスルっと脳から抜けてしまう。

超タイプなのに。だ。

重症だ。確実に私は重症患者。

そんな私は常連さんを芸能人に例えてはリハビリをしている。

そんな訳で105℃のサ室 DE 脳トレスタート！！

まずはいつものジェントルマン課長島耕作さん。

ピロン。「宅間伸！！」

次いで、いつものカリオストロさん。

ピロン。「ルパン三世！！」

さらにはさらに恐らくドクターの方。

ピロン。「石丸謙二郎！！」

お茶の子さいさいだ。
今日は脳の調子が最&高。

よしっカモーン。次だ次。
どんと来い超常現象！！

高身長イケメンの…
えーっと、あれだよあれ、杏ちゃんと結婚してた…唐田えりかと不倫してた。
爽やかイケメンの…

全然っ思い出せない！！

よしっ、水風呂で頭を覚醒させよう。
ザブングルッ！！

覚醒 Night Fever!!

「東出昌大！！」

うむ絶好調。

どうやらアーバンスパは私の脳の偏差値をイリノイ大学レベルまで引き上げてくれる様だ。

そうそう厚木の外国人タレントと言えば？

ピロン。「厚切りベーコン！！」

ジューシーだ。とってもジューシーだ。

そんなこんなでリハビリをしていると圭丸さんと偶然さん。

一緒にサ室へ入るとまさに異世界だった。
満員御礼！！

満室だよ満室。

どうにか居場所を確保して格闘技を観る。
流行ってきたなーアーバンスパ（遠い目）

そして大御所くじらさんが入室するも、目を丸くしながら立ち去っていった。


21:30

閉店時間が近付いている。
くじらさん、圭丸さんと3人でサ室へ入ると私達が知る愛すべきアーバンスパがそこにはあった。

誰もいないサ室で満面の笑みでアイコンタクト。

そして誰もいないスチームサウナで3人でチキチキアウフグース大会。

ホワイトアウトしたスチームサウナ室で私は団扇を仰ぐ。くじらさんはタオルをぶん回している。

3人同時にサ室を出ようとするが、出口付近がまさにデスヴァレー。小走りしないと火傷必至の世界観。

アウフグースの甲斐もあり久しぶりに耳鳴りを催し酩酊のメディテーション。

退館後は歩くサウナ百科事典くじらさんのサウナ談義を聞いて本日のサ活終了。

楽しかったZE！！

「祝・内定！！」

私は2月からサ活を積極的な休養と称し、あくまでサ活をメインに転職活動を展開してきた。

まあ例えるなら、

サ活 feat.転職活動だ。

その間サ活をフューチャリングアーティストである転職活動がメインアーティストを食っちゃうなんてことは1度もなかった。

しかし、今日は転職活動がサ活を食ってしまう偉大なるT-Pain現象が起きた。


「祝・内定」（2回目）


待望だった。

なんなら書類選考で100社落ちた。

私はその度に地下施設であるアーバンスパへ逃げ込んだものだ。

そんな私は内定通知をE-Mailで受け取った早朝。仕事帰りにアーバンスパで1人祝勝会を開くことを決めていた。

20:15にオンタイム中のオンタイムで仕事を終える。

21:00電車が止まる。

私が今生きている世界は1分の世界だ。
23:00にアーバンスパは閉店ガラガラなんだぞ。

焦る。さすがに焦る。

タイムイズマネー！！
時間大切イジメ・ダメ・ゼッタイ

21:30本厚木駅に到着。

走る走るメロスは走る

そんな走るメロスを風俗のキャッチが追いかけてくる。

「おっぱい 。」「おっぱい。」「おっぱい 」

走っている時点で察しろ！！
私はそういった類の店には1ミクロンも興味がない。

しかし、並走してくるキャッチのお兄さんには大爆笑してしまい。ほっこりした。

まあしょうがないアーバンスパがあるストリートはそういうストリートだ。

私は厚木のスキッドロウと呼んでいる。

21:45待望の入館。

残時間は75分。始まる前から終わりを意識する切ないラブストーリーの始まりだ。

とにかく残時間が少ない時は楽しまないことだ。

小学生の頃の授業の1時間は永遠に感じたものでしょ？

105℃のサ室へ入るとTVプログラムはグーニーズ。私は楽しんではいけないので目を閉じる。

吹き替え版のグーニーズを目を閉じ聴く。

グーニーズを聴いてるはずなのに、悟空、ヤムチャ、メイ、キテレツ。

目を閉じてるからこそ分かる声優陣の豪華絢爛。なんなら目を閉じた方が面白い。

目を開けたら開けたでスタンドバイミーのテディが出てる。しかもテディの声が悟空じゃん。

滅茶苦茶楽しいじゃんアーバンスパ。

帰り際、スタッフのゴータマさんが嬉々として私に話かけてくる。

「つよぽんさんサ活投稿500いきました！！」

おめでとうアーバンスパ。
そして俺。

「東名厚木健康センター行ってきなよ。特別優待券もあるし、送り迎えもしてあげるよ。」

日頃の育児に疲れている妻を労い私は妻にスペシャルオファーをした。

だがしかし、

妻「なんで東名厚木健康センター1択なの？興味ないんだけど。」

妻は拒絶した。

スペシャルでプレシャスでホーリーな私のオファーは予想外過ぎる結末を迎えた。

まさに「Holy Shit!!」とはこの事だ。

あれから数ヶ月が経った。
息子を保育園へ預けた後、本日は珍しく気が向いた妻と朝10時から入館。

私は自腹だが、妻は特別優待券での入館だ。
気前が良過ぎるぞ！！

俺！！すごい！！男前！！

この日の為に使わずに取っておいたのだ。
因みに妻をサウナーにするつもりは毛頭なく、むしろなったらなったで私の貴重な1人になれる時間を失う訳で困る訳だが、
「1度だけ」私が足繁く通う私のアナザースカイに招待したかった。

俺！！ピュア！！愛妻家！！

そんな訳で入館を済まし私は男湯へ。

やはり平日の午前ということもあり夜の大喧噪が嘘かの様な落ち着いた世界。

太陽の光が美しく陰と陽を演出する。

サ室の温度は圧巻の102℃で強烈な湿度を纏っていた。

8分もすれば火照った身体を14.7℃の水風呂がおもてなしてくれた。

そして太陽の下の外気浴。

ここにはサ室待ちも外気浴待ちも存在しない。

太陽の下目を閉じる。瞼の裏がスカーレットに染め上げられていく。
私の1番好きな瞬間だ。
この瞬間だけ私はこの世の存在ではなくなれる。

私は太陽からのエネルギーを贅沢にも一身に受け昇天した。

6セットをこなし、リクライニングシートで漫画を読む妻と合流し、お昼ご飯を食べることにした。

「普通だった。塩サウナは気持ち良かったかな。まあ漫画読みにまた来たいかも。高温サウナは入らなかった。」

何冊ものハンターハンターを平積みにした妻は言った。

人の価値観とは千差万別だ。
皆違ってそれで良い。

しかし高温サウナにだけは入って欲しかった。君は今確かに目の前のフォアグラを食べ残している感覚だ。

フォアグラはなー。
ガチョウに欲望のまま餌を食べさせ肝臓を肥大させて作られる人間のエゴの塊みたいな食べ物なんだぞ。

それを残すとは。ガチョウに謝れ！！

そして最後に激辛チャレンジ。
私が選んだのはトマトサンラータンメン2辛。激辛チャーハン2辛。

O おしり
P ピリピリ
Pパンデミック

食べきった私を褒め称えたい。
小林礼奈！！

100連敗。

2003年12月14日ハルウララは金字塔を打ち立てた。

あれから17年が経った。
私は働き盛りの30代。
某大手教育系企業のマネージャー職をしている。そんな私は満を辞して2021年2月から転職活動を始めた。

スペックはなかなか悪くない。
英語は日本人の中では流暢な方でTOEICは860点。ファイナンシャルプランナーの資格だって持っている。

意気揚々だった。

しかし、私は今不名誉な金字塔を打ち立ててしまった。

書類選考100連敗。（正確には100連敗ではないがここは盛っておこう。ただ100敗なのは紛れもない事実だ。）

コロナ禍もあり1つの求人に応募が殺到します。目安は10社受けてやっと1社の面接DEATHっとエージェントは説明する。

しかし私の場合はどうだ100社に書類を提出して面接はまだ3社。明らかに平均以下。
これが私の現在地であり需要が無いのは明白だ。

私の何が悪いのだ！？年齢か！？
私はガラスの30代だが見た目はサウナのお陰で20代。そして何より面接でサウナ愛を語る程の文字通り熱い男だ。

面接官「全国津々浦々出張がありますが問題ありませんか。」

私「魅力的です。全国津々浦々サウナ巡りが出来るなんて御社は私にとってまさに湯〜とぴあです。」なーんてね。

そんな世間一般からしてみれば低スペックなサウナLoverの私だがどうにかこうにかサ活を最優先した上で明日は最終面接というところまで漕ぎ着けた。

そんな訳でゲン担ぎはAKC。
お髭を剃りにラッコーランドに入館した。

もう本当に夢の国。サ室待ちとかマジで快感。当時の彼女とスプラッシュマウンテン待ちをする思い出がフラッシュバック。

目の前に木下優樹菜とフジモンがいたことだってあるんだぜ。

サ室は94℃で超夢の国。
最高のコンディションのTuesday Night Fever。
8分もすれば水風呂でスプラッシュマウンテン。恐らく偉大なるSSK氏の爆風ロウリュのため混雑していたのか20℃の優しいおもてなし。

インフィニティー♾

水風呂なのにインフィニティー♾

ずっといれる♾

最&高！！

外気浴待ちも夢の国だから仕方ない。

23時にはバケツロウリュのスプラッシュ。
アロマの匂いが私を優しく包み込む。

充実の8セットワンツー！！

体重は1.5キロ減。

明らかに混雑してきてるけどやっぱりAKCが私のアナザースカイ。

髭も剃れたし明日は最終面接。
私は目一杯ラッコ愛を語ろうと誓った。

マーファッカー。

昔、浦島太郎という漁師がお母さんと暮らしていました。ある日のこと、太郎はいつものように小舟で釣りをしていましたが、魚が一匹も釣れません。

「仕方ない。今日は帰ろう。」

太郎は浜に上がりました。砂浜で子供達が騒いでいます。近付いてみると、小さな亀を棒で突いていじめているのです。
小さな亀は目に涙を浮かべもがいています。

「逃してやりなさい。弱い者をいじめてはなりません。」

「じゃあお兄さんこの亀を買っておくれよ。」

私は入館料690円を払い小さな亀を助けると、程なくすると大きな亀が泳いできました。

「太郎さん。小さな亀を助けてくれてありがとう。お礼に亀遊館のサ室へお連れします。」

亀は背中に太郎を乗せるとJ-POPが流れる脱衣所を抜け、浴室へ。
浴室で軽く体を洗い再び亀に乗ると亀は太郎をサ室へ連れて行った。

94℃の熱波とJ-POPが太郎を優しく包み込む。

「ここが竜宮城かっ。」

竜宮城では恋愛レボリューション21が流れている。

超超超　いい感じ　超超超超　いい感じ

8分を過ごすと太郎は14.5℃の海（水風呂）へと入水した。

超超超　いい感じ　超超超超　いい感じ

外気浴スペースでは人々が各々煙草をふかしたりスマートフォンをいじっている。
（外気浴スペースでの携帯利用はオフィシャルにOKです。スタッフの方に確認しました。）

竜宮城はフリーダム！！

固定概念なんて捨ててしまえ！！

そんな訳で太郎は5セット目で安田記念を見ることにした。

サウナと競馬。
もう当たる気しかしない。
絶対当たるでしょこれ！！

太郎の本命はダノンプレミアム。

1分31.7秒後

勝ったのはダノンキングリー！！

なんでやねん。なんでそっちやねん。

サウナ延長っ。竜宮城延長っ！！

競馬は外れた。なんなら駐車が下手な太郎は駐車場で車を擦っていた。

傷心だ。この傷心を癒やしてくれるのはサ室だけだ。太郎は再び亀に乗りサ室へ戻った。

♪ ありがとうって伝えたくて〜 ♪

いきものがかりが太郎を癒やしてくれた。
ありがとうと伝えたいのは私の方だよ。

太郎は時間を忘れ気付けば8セットをこなしていた。

「どうか帰らないで下さい。」
おとひめ様は太郎を引き止めた。

しかし、太郎の意思は固く、観念したおとひめ様は太郎に玉手箱を託した。

私は原作を知っているので玉手箱は開けずに再訪したいと思う。

本日の亀遊館サ室J-POP
globe - Stop In The Name of Love

サウナ脳

昨晩もサウナに行ったはずの朝、
寝惚け眼の脳内がサウナに浸食されていく。

こうなってくると、
「サウナNO」とは言えないものだ。

抑え切れない感情とは文字通りどうにもしようがない感情であり心が痛い。君に逢いたくて逢いたくて堪らない。

あれは大学受験を控えた高校3年生の夏。
私は大阪から転校してきた高校1年生の子に恋をしていた。

毎日予備校の自習室に8〜10時間は滞在するのだが、その約半分に値する3〜4時間は気になるあの子のプリクラを眺める日々。

世界史を勉強してはプリクラを眺める。
英語、現代文、古文を勉強するフリをしてはプリクラを眺める。

私は大阪からの転校生と付き合うことには成功したが大学受験には見事に失敗した。

因みに唯一の得意科目の世界史ですら第一志望の入試試験では歯が立たずアレッサンドロ・デルピエーロとかフィリッポ・インザーギとかそれらしいサッカー選手の名前を記述してその場を凌いだものだ。

サウナ脳とはまさに恋と同じ不可避の領域であり。
私は恋に恋焦がれた感情を抑えきれなくなっていた。

Good evening Ms.ラッコちゃん。

そんな私は今宵も仕事を終え23時に入館した。本日は静寂の世界を求めていた。

なんとなくだがそんな気分だった。

静寂の世界の中、蜃気楼を纏う浴室。
雰囲気はまさにパーフェクト。

私みたいなソロサウナーには22時からのクワイエットタイムはありがたい。

サ室は94℃で安定の高湿度。
凶暴過ぎるラッコが私に牙を剥き襲いかかる。

5分が限界だった。

3セットをこなしても5分以上はサ室にいれず。体調不良を疑った。

4セット目からは最下段でリラクゼーション。そして目を瞑り極上のメディテーション。

24:10

スタッフの峯田和伸さんが無言で今日も氷バケツロウリュのおもてなし。

そして6セット目。
サ室に明らかな異変が起きた。

ワキガだ。強烈なワキガの臭いがサ室に充満している。息が出来ない。この感覚は恋だ。多分絶対恋だ！！

私は思わず叫んだ！！

「田辺・ミッチェル・五郎っ！！」

恋とは儚いものだ。
私は思い出していた。
大阪からの転校生と過ごした7年間を。

7年も付き合ったのに。「待ってる。」って言ってくれたのに。

私がカナダのトロントに留学してから「たった」の3ヶ月で別れを告げられたことを。

サウナ脳。
それは時に甘酸っぱく儚いモノだ。

強烈な臭いと共に私の恋は今日再び終わりを告げた。

本日は家族サービスデイ。
朝から小田原まで行き窯でピザ作り。
我ながら上手く出来上がった。

名付けて「ツヨポンプルコギカリフォルニア風ピザ」

もうね。本場のナポリの方には怒られちゃうくらいのアメリカンスタイル。

ナポリのピザは本当にシンプルで無駄がない。対してアメリカンピザはなんでもありで、好きなものはなんでも乗せちゃうカロリーの押し売りスタイル。

私は迷わず後者を選んだが、妻はストイックにナポリ風ピザを焼き上げた。

さあ息子よ（2歳）。
どちらを選ぶ！？

息子は迷うことなく妻のナポリ風ピザを手に取った。

そして追い討ちをかけるかの様に息子はお決まりのフレーズを私に言い放った。

「ママじゃない奴！！」

奈落の底に落とされた私は今宵もアーバンスパへ。

アーバンな街の中に突如と現れる地下施設。それはまさにナポリ・ソッテラネア。

ナポリ・ソッテラネアとはナポリの旧市街にある古代巨大地下都市だ。

アーバンスパとは本厚木の地下に構えるストイックなサウナ施設。
ピザで例えるならナポリピッツァ。

ピザじゃないよピッツァだよ。

インテリアもナポリ風。

今日の私には丁度良い世界観だ。
まあ朝から行く予定だったんだけどね。

今日もAKCのレジェンドであるホテルの支配人風のモロ師岡さんがいる。

AKCでもモロ師岡さん。アーバンスパでもモロ師岡さん。

彼は確実に私が1番会っている他人だ。
因みに話したことはない。

本日もサ室は105℃のストロングスタイル。
スチームサウナは55℃の熱帯雨林からのアーバンスパ名物ホワイトアウトタイム。

とにかく団扇を仰ぎまくりセルフアウフグース。（スチームサウナ室には団扇が2つあります。）

スチームサウナはヴィヒタの匂いがMAX松浦なので、とにかく鼻呼吸をオススメする。因みに鼻毛処理がパーフェクトな私には少々キツイが体内の毒素が全部出る様な気がするので絶対に鼻呼吸をオススメする。

本日も充実の1.5キロ減。
ピザを食べる前の体重よりマイナスの世界観。アーバンスパは確実に私の煩悩を帳消しにしてくれるメシアだ。


ゲーテは言った。



〜ナポリを見てから死ね〜



因みに最後に一言だけ言わせて欲しい。
私はナポリなんて行ったことがないし、ましてやカリフォルニアにも行ったことがないので、そこんとこよろしくメカドック！！