アーバンスパ
温浴施設 - 神奈川県 厚木市
温浴施設 - 神奈川県 厚木市
皆様は孤独を感じたことはありますか。
そうあのふとした瞬間に襲いかかる絶望的な不安だ。
視界は暗くなり、いても立ってもいられない。焦燥感が足下から全身に寄生し私をどん底へと陥れる。
その時は必ず意識する。
自らの死、妻の死、息子の死、両親の死、そして永遠と続く終わりのない宇宙のことを。
終わりがあるということは素敵なことだ、私は今日も儚いこのひと時を105℃のサ室の中で過ごしていた。
終わりのない宇宙も恐ろしいが、終わりのある人生も恐ろしい。それに反して終わりがない未来があったとしたらそれはそれで恐ろしい。
私は何故かアーバンスパの外気浴椅子に座りながら孤独と戦っていた。
本日は常に3.4人のお客様が孤独と対峙していた。施設内は常に無音。かろうじてサ室のみテレビの音で賑わっている。
サ室内では恐らく40代の男性がニューウィングのサウナマットを敷き体育座り。
テレビなどは見ずにサ室の1番端で壁と対峙している。
おいおいっ。孤独と向き合いすぎだろ。
そして私の横では恐らく中学生の男子がサウナハットを被りテレビなどは見ずにタオルを顔全体に覆っている。
おいおいっ。若いのに孤独と向き合い過ぎだろYou。
そんな訳で孤独を感じる私と孤独と向き合う40代男性、さらには孤独と戦う中学生に挟まれた私は孤独のサンドウィッチ。
孤独界の頂点を極めるサンドウィッチ伯爵となってしまった。
そんなものは決して極めたくないが、それなら極めよう。
孤独は人を賢者にする。
そう私は賢者になった。
スチームサウナ内で私は団扇を仰ぐ。特にお腹周りのセルライトを燃焼させようと必死に熱波を送る。
私の斜め前では孤独と向き合っていた男性がこれでもかと団扇を仰いでいる。
小手伸也に少し似ている。
そして恒例のフィーバータイム。
スチームがサ室内に充満しホワイトアウト。通称ニューウィングな小手伸也さんが私の視界から消えていく。
孤独だ。だがしかし、こんな孤独なら悪くない。
こんなに幸せな孤独がこの世にあるとは知らなかった。
孤独を感じるということは今を生きている証拠だ。
孤独とは生きる希望だったのか。
そしてスチームサウナ室から出る時が一番の苦行だ。とにかく熱い。私は小走りで外へ出ると。
通称小手伸也さんと孤独な中学生が話をしている。どうやら親子だった様だ。
全然孤独じゃないじゃん。
めちゃくちゃ素敵じゃん。
もしかしたら孤独なんてこの世には存在しないのではないか。
全ては考え方次第。
文字数制限。
男
あれ?孤独だったのはつよぽ……
あっ小手伸也似てるんだw初めて知りましたw 面白い小説ありがとうございました🙇♂️ 息子…身体が大きいんですよね(^_^;) 実は中2なんです(笑)
孤独…ある意味サウナでは最高な時間ですね。しかしアーバンのミストサウナはホント気持ち良さそう。私もタイムズカード作ろう。
修正wwwまで!ありがとうございます(笑) 息子からのトントゥです😊
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