2021.12.29 登録
[ 福岡県 ]
久留米に行くなら必ず大きな河を渡らねばならない
そう、国境を超えるには一級河川『筑後川』を渡らねばならぬのだ
子供の頃からJRで久留米に帰る際、眠っていても鉄橋を渡る音がすると知った
『あぁ…着いたな』と
休日の今日、最所産業温浴施設三兄弟を1日にて周る225㌔の旅
そのフィナーレを飾るのは、超地元『久留米游心の湯』
キタキュウの次男おとぎの杜、佐賀の三男こもれび、どちらも大満足で普段なら更に何処かに行こうとは思わぬが、今日は違う
3店行脚が目的なのだ
何故だ?それはスキだから
私はこれ等施設が心からスキだ
だからそのスキを自分の中で、確固たるものにしたいから
いつの世も、自己満足とは他人から見れば取るに足らぬ小さき事であろうが、本人にとっては人生が変わるくらい大切な事であったりする
これぞ『マニア道』
JR鹿児島本線が鉄橋を渡る
着いた
久留米だ
久大本線に乗り換え最寄で降りたら、30分弱歩く
時刻は22時を軽く過ぎているが游心は25時まで
23時までに着けば楽勝である
私は無になり歩いた
バイパスを渡り、路地を入ると
見えた!
『游心の湯』とのサインが
時刻は22:47、無事225㌔の旅の最終地、昨日も来た、いや寧ろほぼ毎日来ている『游心の湯』到着である
なんだか泣きそうになった
一瞬フワッと立ちくらみもした
しかしとにかく着いた
もう安心
フロントにはウエムラ熱波師と、游心ツインズアイドルのNちゃんが
私の本日のストーリーを軽くご披露し、3人で大笑いして浴室へ
体を洗い炭酸不感湯の沼で1日の疲れを癒すとメディテーションへと向かう
サ室前にはいつもの様に、地元の若いコちゃん等が数人お喋り
私と同じ言葉を話す人達の元に帰ってきた感半端ない
無人のサ室にて、15.5℃の水風呂にて、そして外気浴『皇帝の椅子』にて
誰に気兼ねもなく、游心の湯を心から堪能
次男、三男が素敵な事はよく解った
有意義な1日だった
でもそれは、長男、あなたがいてくれてこそ
游心沼は死ぬまで続くね
きっと
歩いた距離 6km
女
[ 佐賀県 ]
修行か…これは修行だな
炎天下をJR駅へと歩く歩く
折尾-佐賀間 2時間は涼しい車内を堪能したが、降りたら又20分弱
西陽射す猛暑の中、ひたすら目的地へと歩く歩く
サウナの様な汗、否それ以上の汗
私は今、体力勝負の225㌔の旅をしている
久留米は最所産業Gの所有する温浴施設三兄弟…
即ち長男游心、次男おとぎ、三男こもれびを一日にて制覇する野望達成の為に
しかし、よくよく考えてみれば、それをしてどうなるというのか
酷暑の中、疲労のピークの時刻は17時、デイモスは私に様々な誘惑を囁くけれど、不屈の精神にて跳ね退け歩く
確かに達成したとて何もない
何もないけど私の中で大きく変わる事がある
好きの絶対的樹立
私はあなた達が好きという強い気持ちで結ばれたくて、只々修行僧の様に歩く
こもれびのエントランスをくぐると『ワニ子さん』と呼び止めるジェントルヴォイスが
振り向くと久保支配人!
ここで、このシチュエーションで久保さんにお逢いし、普段の100倍、否10000倍位嬉しい
早速、現在のチャレンジを久保さんに話す
優しい笑顔で激励頂き、いや、頂かなかったかも知れぬが、その時の私にはそう聞こえ、気力復活
まずは絶品アジフライと、いつもは飲まぬ生ビールを体に入れて、更にバディも復活
あとは慣れ親しんだ三男に、遠い八幡西区のお兄ちゃんのカッコよさを語りながらバレルにて3S
ここは最新設備揃うラグジュアリーな三男こもれびだ
実は私はこの時点で、かなり満足してしまっていた
だけど駄目
あの人が待っている
地元久留米の游心の湯
長男に帰り締めてこそのマニア道
それに記録樹立は?
好きの気持ちを絶対的なものにするんじゃなかとね?
私はインフィニティから立ち上がり、又佐賀駅へと歩き始めた
最終目的地に向けて
女
[ 福岡県 ]
彼氏は三兄弟の長男だが、実は三男クンとも、ちょくちょく逢っている
でも私、次男坊とは一度も逢った事が無い
勿論、どんな人だろうと想像くらいはした事あるが会うチャンスが無かった
それが今朝起きて、今日は次男に逢いに行こう…と、意味もなく閃き、鹿児島本線に飛び乗った
私の彼氏長男は『久留米游心の湯』
安定感と飽きさせない定期的なリニューアル、常に私を虜にするあの包容力は、正にオトナの男
三男は今年4月にデビューの『佐賀の湯処こもれび』、若いが洗練された魅力の彼は、さすが現代っ子、バレルサウナなんか所持してる
しかし次男は北九州市にある『おとぎの杜』という事しか知らない
人気施設と聞きながらも、今日まで縁がなかったが、なぜだか急に逢いたくなった
そして道中、又しても閃く
今日は一日、3人に順に逢いに行こうと
久留米から80㌔かけ、キタキュウの おとぎの杜へ、そこから115㌔かけて、佐賀のこもれびへ
最後は佐賀から30㌔かけ、地元久留米の游心の湯へ
シンガリの游心は25時閉館だ
一日を最大限に使えば不可能では無い
実に225㌔の旅の始まりである
斯くして2時間半かけて、ワニ子おとぎの杜に立つ
施設は2階建、浴室は2階
脱衣所やドライヤースペースはクールでモダン
浴室は左右一望出来る様な作り
目前に広がる天然温泉、左右には33℃の冷泉、電気風呂、ジェットバスがある
サ室は今や兄弟中ここだけとなった塩サウナと、オートロウリュウ方式のフィンランドサ室、4段L字型の二つ、此処は最大25人は入れそう
水風呂は16.7℃
定員は3名程か
外気浴へと露天に出る
屋根付テラスにはリクライニングされた椅子が三脚、青空の下にベンチが一脚
リクライニングが埋まっていた為、ベンチに腰掛けると1人のマダムが立ち上がり私に手招き
『ごめんね気づかずに、此処へどうぞ』
エレガントだなぁと感激しながら礼を言い寝そべる
目線を少し上げると、八幡西区の青い空、抜ける風が最高に気持ちいい
まるでリゾートホテルのテラスにいる様だ
浴室を出て一階に降りると、レストラン横にソファのフリースペースが
まるでホテルのロビーの様
ここはきっと出来た頃はオシャレと評判だったんじゃないか
三兄弟中、此処だけは全く違った作り、非常にクールでアーバンなムード
もっとゆっくり堪能したかったが、私の野望の為には、長居は出来ない
次は次男だけの為に来よう
初対面の彼は、とても好印象なナイスガイだった
歩いた距離 2km
女
[ 福岡県 ]
思えば
『推し』という呼び方は、いつ頃から浸透したのだろうか
推しの熱波師、推しのフロント嬢、推しの支配人、そして推しのサウナ
ローカルなイチ施設に、ここまで愛を捧げれる私は幸せか
今宵、游心フロントに到着した私を見た瞬間、推しのフロント嬢 親指姫がインカムにてある人を呼ぶ
次の瞬間、現れたのはこれ又推しのふるかわ熱波師、実は我々色々な不遇が重なり、1か月以上逢えなかったのだ
久々の3人での再会に感激でウルウルしつつ歓んで、やっとサウナへ
本日は推しの水曜日『游心水風呂の日』
幸い貸切だったメディテーションサ室を出て、12℃台の水風呂にゆっくりと体を沈める
静かな水面、澄んだ水
夏休みの喧騒もひと段落
今宵は全てをゆっくりと堪能
私が游心を推す理由の一つに、浴室の程よい照明具合という要素がある
いい感じの暗さ
いい感じのライティング
好きだと全てが肯定〈笑〉
これが『好き』って事なんだ
脱衣所では『ワニ子さんっ!』と呼び止められ、振り向けば推しのヤングサウナー『サウナちゃん』、こもれびバレル新設日に出会い、すっかり仲良くなった彼女に游心をご紹介、以来遠方から相方氏と度々訪問くださっている
この日も豪雨の中、車を飛ばし御来館との事
サウナちゃん、游心好きになってくださり、ありがとう
寛ぎのバスタイムを経たら、上がって再びフロントへ✨コールドストーンアイスのオレンジマンゴーを食べつつ、お仕事の合間を縫っての推しのお二人とトーク
話題はもっぱら『第5回 劇団ゆうしん』の次回の茶番劇アウフグースの事
スタッフ手作りの劇とアウフグースのコラボであるこの企画は、男性サ室にて、定期的に講演されている人気演目
ちゃんと絵コンテやら台本やらあって、非常に綿密に作られており、これを観れぬ私は、女に生まれ残念で仕方ない
今回も『東京ラブストーリー』のオマージュ作品で、推しのふるかわ氏に内容紹介を受けながら、クライマックス部でウルウルしてしまった
正に笑いあり、ちょっと感動ありのアウフグース
男性諸氏、8/20の18時〜、お時間あれば是非私の代わりに体験して来て頂きたい
さて、色々と大笑いしあっという間に閉館時間…今日も入館料以上のエンタメ度
推しの2人に見送られながら、本日も退館
考えてみれば、此処はローカルのイチ温泉施設である
しかし私の人生に於いての構成比の数%は確実に占めている
自分を言うのもナンだけど 全くファンって有難いよね
推しの游心は
私の生まれ育った超地元
安心して寛げる社交界である
★游心YouTubeも是非
女
[ 佐賀県 ]
August
PM2:00 外気温は36℃
こんな最中にサウナにinして
外気浴で目を閉じる…なんて
海水浴じゃあるまいし
そう思ったが、いや待てよ
海水浴と思えば良く無い?
それに、現在こもれび祭中で
日曜日はバレル前に『ほうじ茶』『アップルティ』のタンク設置
好きな方を備え付けのミニバケツに汲んでバレルへ持ち込み、ロウリュウ出来るのだ
惹かれる
斯くして海水浴並みの装備で佐賀へ
ほうじ茶ロウリュウは、定員4名のバレル内いっぱいに、香ばしさが広がりなんとも言えぬ芳しさ
対してアップルティは少々マイルドな薫り方
ほんのりと甘さが漂う
バレルは常に満員で、皆、代わる代わるロウリュウを楽しんでいる
14.0℃との表示の水風呂を経て
灼熱の太陽と、設置されたミストが同時に降り注ぐインフィニティにて目を閉じる
もしかしたら今
虹が出ているかも知れない
だけど目を開ける前に
何処か遠くに落ちてゆく
まるでバリ島の
バカンスの様な昼下がり
女
[ 佐賀県 ]
4/26の春生まれ、牡牛座の女の子、私は『こもれび』
血液型は多分A型、繊細だねって皆に言われるから
生まれてすぐにゴールデンウィークが来て、その後は梅雨、夏休み…と、今日まであっという間だったけど
気がつけば、もう8/12
昨夜は、エントランスの小さな森や、露天スペースでね
沢山の虫が鳴いててさ
ムード満点だったんだよ〜
2022年の立秋は
8/7だったらしいから
もう秋が忍び寄ってきてるんだね
私には初めての秋
外気浴でトトノイ中の女子達も
虫の声を聞きながら、目を閉じてるよ
次の季節もきっと素敵だね
そんな予感に嬉しくなっちゃった
そうそう、昨夜はワニのお姉さんが仲良しの親指姫さんと、露天不感湯に沼ってお喋り
何、話してるのかなって聞き耳立ててみたんだよね
そしたらね、話題は専ら、"蚊に刺されなくなった"という件だったよ
ほら、私生まれて初めての夏だったから、蚊がどのくらい出るなんて解らなくって
夏になってすぐの頃は、めちゃくちゃ蚊に刺された~っていう女子サウナ~さん達の話をよく聞いてたんだよ
それが最近全く刺されないね、何か対策してくださったのかな?ってお話だった
あ~よかったなぁ
実は私、気になっていて、久保支配人や、施設管理のごとう熱波師さんに相談してたんだ~
だって、悲しいもんね
蚊に刺されるから、こもれびちゃんとは、遊ばない…なんて言われたらさ
でも、久保支配人、ごとうさん、他皆さんで、色々試行錯誤してくださって、最終的に『これだッ』って策を講じてくださったんだよ
その効果が出たんだね~
ヤッター!私嬉しい!
これで安心して、遊びに来て貰えちゃうな〜
"これからどんどん、月が綺麗な季節になるね、露天が楽しみだね"って
他のお客様も言ってらしたから
私、秋が来るのが楽しみだよ
あ、そろそろ0時だ
私寝る時間だから
又明朝の9時に逢おうね〜
それじゃあバイバイ
またね〜
女
[ 熊本県 ]
と或るやよい軒にて夕飯を食べていたら、店内BGMにショパンのノクターンが
すぐに白いパチスロ台が浮かんだ
古のレトロ台
パル工業の"ニューペガサス"だ
パチスロ 台にてビッグボーナス時にかかる音楽といえば、威勢のいい曲とのイメージがあるが、このニューペガは違った
ショパンのノクターンの冒頭が、かかるのだ
1987年登場の1.5号機だから、35年前の台か
しかし、それにしても、ビッグ時にノクターン、良いセンスしてるわ
あの三拍子にジャンキーは
狂ったのか、熱狂したのか、酔狂したか
私はこの台の事をリアルでは知らぬが、後にパチスロ台と、その縁者等とに或る縁が出来て識った
我ながら驚くのは、最初の職はピアノを弾く仕事だったにも関わらず、ノクターン流れる今日のやよい軒にて、思い出すのがニューペガの事だという件
これは多分、最近熊本サ活時、やたら施設の周辺にあるパチ屋を見続けたサブリミナルなんだと思う
そう考えなきゃ、私のピアニスト時代があまりにも、アレだ〈笑〉
さて
島原港からフェリーで1h
今日も熊本へ
目指すはカンデオホテルズ熊本新市
街
今日も、FACEや1.2.3を通過し、到着したカンデオ
私の中に、更に強力にノクターン=ニューペガとのシナプスが確立せぬか、些か心配ではあるが
さて
ボンヤリと15時から5時間
12S
先日不調だったオートロウリュウも絶好調、30分に一度、10秒間の恵みの雨でストーンを濡らす
今日も1人で空と熊本城
たまに通過する飛行機
旅を締めるに相応しい
今1番の恋人
歩いた距離 1km
女
[ 長崎県 ]
不感温度の炭酸泉が沼るだなんて言ってるけれど、所詮人工でしょ
あそこにいってみなよ
驚くから
ちょっと前に来た南風楼サ室にて
島原マダムに、地元の不感炭酸泉の話をしたら、鼻で笑われた
そこにはオープンしたての10年前に一回行った筈だが、どうしても感想が思い出せなくて
宿泊中の南風楼を出てやってきた『HOTELシーサイド島原』は、26℃の自然の高濃度炭酸泉が有名で、長崎市内や佐賀からも、通い客が絶えぬらしい
今日はホテル本館6階の浴場ではなく、別棟一階にある"湯治処"の方へ
viewの良い本館でなく、こちらにきたのは、シーサイドの炭酸泉ならこちらだと、皆口を揃えるから
湯治処に着いた途端、魔法が解けた様に記憶が甦る
それに沿って中へ進むと
あの時のままの小さな浴場が目の前に
82℃、 6人がやっとのサ室
その前に鎮座する、壺湯形式の掛け流し水風呂は、伊坂corporation水温計で22℃
小さな露天には熱い温泉湯船
その前に白い椅子が一脚
そして右側には、詰めてやっと2人入れる程の丸い壺湯
これこそが、26℃ 高濃度を誇るシーサイドの炭酸泉
前には時計が置いてあり、1人5分まで、譲り合いましょう…とのポップが掲示
わかるよ、わかる
私みたく沼って2hとか入ったら、皆が入れない
鬼太郎のお父さんが入っているお風呂みたいな広さなんだから
体を洗い、サ室へ
二段の上段に3人のマダム
私は下段へ
ストーブは"こもれびバレル"にあるのと同じ、小さなストーンのストーブが2台、ロウリュウ等なくとも不思議と湿度を感じ、すぐに発汗
目前の水風呂を経て、いよいよ露天、高濃度炭酸泉へ
丁度ギュウギュウに詰めて入っていた仲良しマダム2人組が上がるところ
私を見つけると手招きし、5分の掟を指南
入るとすぐに別マダムが慣れた感じで入ってきて、中はギュウギュウ
しかし何この感覚
小さな針で軽く刺され続ける様な、心地よい痛み
そして体中につく気泡
この匂いは…鉄…
鉄の匂いがする
そういえば湯船も赤く染まっている
すぐそばに見える海には丁度、私が乗るはずのフェリーが通る
汽笛と白い鳥の鳴き声が、重なりなんだか いってしまいそう
上がっても体中に広がるピリピリはしばらく続き、私の焼けた肌が真っ赤に
確かにこれを天然レベルで知ったら、
鼻で笑いたくなるよね
サウナよりも水風呂よりも温泉よりも
『ここでは私が主役なのよ』
看板女優、天然の、高濃度炭酸泉
島原恐るべし
女
[ 長崎県 ]
私から私へ捧ぐ
誕生日のひと時
退勤後に来た私の天国
the name is 南風楼
22時から入る海の見えるサウナは
貸切…だったのだが、推定年齢age13、中学生くらいの少女が1人、サ室に入ってきた
すぐに彼女から、不躾で遠慮なき視線を浴びる
ストレートに私を見れるのは、幼さゆえか
しかし、彼女はそうして自分と私の違いを見つけては、『理解した』という様な顔をして正していく
例えば
直に座っていたが、ビート板を取ってきて敷く
胡座を真似て座る
ロウリュウしようかとラドルを取る一挙手一投足も、見逃すまいとする瞳に無視ができず、黙ってラドルを渡すと、首を傾げて受け取った
それが合図となり、私は彼女に少しだけ、サウナを披露した
ロウリュウの意味や、やり方
サウナの良さ
ハットを凝視してくる彼女に、これの必要性等々
彼女も自分の事を私に話した
福岡から、家族で来た南風楼
母は昼に温泉のみ楽しんだが、夜までは来る気なく、ましてやサウナは嫌いらしい
彼女は最近流行りのサウナを体験したくて夜中に1人来てみたら、私に逢ったらしい
私が出ると、彼女も出る
だけど、水を被り1人用水風呂に入った私を見て固まった
近寄り水に触れ『冷たっ』と手を引っ込めようとする
私は素早くその手を繋ぎ、手首まで沈めた
水風呂に沈む私と手を繋ぎ淵に立つ彼女
『水風呂は入れない?』
彼女は黙って頷く
『デッカい血管を冷やすとね、体が早く冷えるから、首の後ろまで浸かるんだよ、この後上がって寝転ぶとね、別世界が見えるよ』
手首の血管が冷えた頃、手を離すと、冷たいけど気持ちいい…と、彼女も笑った
その後インフィニティに座ると、同じ様に横のインフィニティに来た
背を倒す私を見て、戸惑う彼女に椅子の倒し方を教える
彼女が『ワッ』と小さな悲鳴をあげた瞬間、2人とも、もう空しか見えなくなった
星が浮かぶ空を見上げて、2人でサウナの話をした
いや、正確に言えば、彼女のサウナの感想を聞いたのだが、それはそれは可愛い体験談だった
インフィニティから立ち、私が椅子に水をかけると、彼女も同じ様に水をかける
又サウナへゆくと後からついてくる
こうしてたった2セットだけだが
私達は、ともに南風楼の夜を過ごした
いつかあなたが水風呂の良さを覚えた頃に、又一緒に入れたらいいね
ペコリと頭を下げ、部屋に戻る彼女に
私は心の中でそう言って、手を振った
なんだか可愛いサウナの妖精にでも逢った様な、楽しい楽しい夜の出来事
女
[ 佐賀県 ]
実は、車に乗らぬ私にとって、こもれびは遠い
JRがあれば何とかだが、早い時間に最終電車が終わる為、行けても帰れない
それでも、ここでしか感じ取れない感覚があるから、通ってしまう
朝から『これじゃないんだよな』という出来事が連発
5度目辺りから、嗚呼、今日はこういう日なのだ…と覚悟した
".小さなジャブ"も重なると意外とダメージがデカい
退勤する頃には、1日平静を装い続ける事に非常に疲労した
サ活を拝読すると、誰も皆、複数のお気に入りサウナを持っていて、気分や状況にてチョイスし、一日を締めている事と思う
『ここでしか味わえぬ"無"』
だから、今日は『こもれび』
広い浴場やサウナは、少々の混雑くらいでは密を感じず過ごせる
ゆっくり1人になれるって、こういう日には有難い
外気浴にて、繊細な細い線の竹の葉を見る
風に揺れ、設置されたミストに濡れて、見上げるセンシティブなグリーン
こもれびが寄り添ってくれたから
こうして立て直し、明日を迎える事が出来た
my favoriteのサウナの中で
『ここでしか得られぬ無』を持つ"こもれび"を
通いにくくても
行ったら帰れなくなっちゃったとしても
又行ってしまうのよ、きっと私
追記
気楽にお願い出来る仲ゆえ、気楽にお願いしてしまった御ステッカー帳に、こんなに心あるサインを頂き、感激してしまった
人生に於いて、こういうハートを持った方と知り合え、素直に嬉しい
女
[ 熊本県 ]
今年の春って何してただろう
たった数ヶ月前の事だが、あの春一体どんな気持ちで日々を過ごしていたか、もはやすぐには思い出せない
天神のカンデオホテルズに行ったのは、そんな春の日だった
あれから5ヶ月
今日は7/10、熊本新市街地にオープンした"カンデオホテルズ熊本新市街"に来た
屋上12階にあるスカイスパは、何とカンデオ初の屋上露天スペースにサウナ、水風呂がある
スパ&サウナのみならば15時~23時迄入場可能、¥1,400にてバスタオル、タオル付というのは、他のカンデオと一緒、熊本県民ならば、更に▲¥200にてok
勿論、宿泊ならば更に長い時間楽しめる
本日は日帰り入浴で15時in
お洒落なエントランスを抜けエレベーターにて13階がフロント
会員の私はそのままタオルを受け取りスパスペースへ
非会員様は、此処で住所、氏名、TELを記入
フロントロビーはラグジュアリーなラウンジ併設
スパ後はここで、市内一望しながら時を過ごせる
さて肝心の女性側サウナは、定員最大10名の二段で、"佐賀の湯処こもれび"と同型の、オートロウリュウ付ikiストーブ設置
オートロウリュウは、毎時00分、30分に作動だが、実際は水滴が数滴落ちる程度
熱気には少々物足りぬが、85℃に保たれたサ室は発汗には充分
サ室には天神のカンデオ同様オリジナルのピアノ曲が流れている
とてもセンチメンタルなメロディ
そういえば学生時代、人の心を如何様にもできるコード進行というのを習った
此処のサ室に流れるメロディは、人の心を孤独にし、センチメンタルな旅に連れてゆく作用があるのかも知れない
エスプレッソに焼かれたダーブラの壁板
小さく仄かなライトが四つ
あとは窓から差し込む光
例え何人入っていても、夜は1人になれる暗さだ
私は此処で6時間、10分✖️12Sを堪能、空がサックスブルーからパープルを経て、漆黒になるまでをほぼ貸切にて過ごした
サウナを出るとすぐに、サウナハットをハンギングするフックが4つ
そのまま前にある定員3名の水風呂は、水深約70cm
15.5℃と、とても冷たい
上がるとすぐ横の露天外気浴スペースには、椅子が4脚
座ると女性側からは熊本城が見える
8月の熊本
外気温は34℃だが、ここは風が気持ちいい
空を横切る飛行機を眺めながら、無音の外気浴に身を置くと
全てが手から離れ落ちてゆき、心がとても身軽になる
何も要らないって気持ちは
自分をとても強くする
此処に来れば、こんな気持ちになれるのか
私、多分又すぐ来ると思う
歩いた距離 2km
女
[ 熊本県 ]
何年かに1度、私にはオザケンブームが来る
そして、それが今
オザケン=小沢健二は、渋谷系と分類される音楽、ファッションが、それはそれはキラキラしていた頃に活躍したアーティストである
非常に文学的な歌詞と独特の歌唱、何より、なんとも育ちの良いシャイな少年というルッキングで多くを魅了した
当時、彼のナンバーに共通した魅力と言えば、"圧倒的な多幸感と、その中にあるなんとも言えない寂しさ"
ああいう気持ちは完成型の大人には書けないだろうし、初聴きが完成型の大人になってからでは深く傾倒出来なかったかも知れない
未完の私だったからこそ、バチっとハマったんだ
そして、そのルートを心が覚えていたからこそ、その後何度もフラッシュバックするのだろう
さて、夜
通勤電車にて、オザケンの"僕らが旅に出る理由"を聴いていたら私も旅に出たくなった
別に大袈裟な旅じゃなくて良い
いつもと違う事をするっていうのが旅なんだよ
だから行き先は例えば隣町だって良い
但し絶対譲れない事がある
駅を経て出かける事
空港でも港でもいい
車じゃなくて駅にて発ちたいし、駅にて到着したい
駅は、旅とは切っても切り離せぬ関係だから
そんなわけで昨夜いきなり決めた旅
よくよく知ってる場所だけど
今夜は違って見える
六花の湯は、私が経験した10店舗余りのドーミーインの中で1番好きな場所
もう昔々…初めて泊まったドーミーインだった
サウナの良さは勿論の事、露天の箱庭から見る空が何とも風情あり
私がここを好きな理由の一つだ
露天にて、椅子に座り外気浴中
"僕らが旅に出る理由"を反芻する
多幸感と、なんとも言えない寂しさ感じる、birth weekの夜
歩いた距離 1km
女
[ 福岡県 ]
August has come.
生まれた時から私にとって
8月って特別な月だ
だから31日間の全てを
毎年忘れずストックしている
否、勿論
そういうつもりで生きていきたいとの希望ではあるが
なんとなく過ごす瞬間ですら
皆覚えていたい
例えば今日
貸切で過ごしたメディテーション
8分のうちの最後の1分間に見た
熱いサ室の壁の模様とか
水風呂の淵の
濡れた石の黒い緑とか
インフィニティに横たわるや否や
夢も見ず眠ってしまった時の事とか
目覚めた時のサラサラとした肌の感触とか
全て全て8月の全てを
今年も私は私の中の
Aug.22と書いた抽斗の中に
サクサク入れて とっておく
今日はその第1日目
始まったばかりの8月
女
[ 福岡県 ]
鳴かぬなら
鳴かせてみようホトトギス
鳴かぬなら
殺してしまえホトトギス
鳴かぬなら
鳴くまで待とうホトトギス
有名な戦国時代の三大武将
その性格を表した句だ
なんだか
最近待てない人が増えていて
なんとか鳴かせてみようとしたり
殺してしまおうとするけれど
これは時代がそうさせるのかな
苛々したり、生き急いでいたりで
待てない
ましてや、鳴かぬこともあるなんて考えられない、許せない
そういう人が増えている気がする
そういうシーンに度々出会った7月
そんな7月が終わる今日は
游心で締めると決めていた
記念すべきJul.22
游心にメディテーションサウナ誕生
月初は楽しみにここに来た
あれから今日で16回
游心を味わい
今日がその7月サウナ締めの日
20時のマイナス2℃のロウリュウとのイベントは、冷んやりミントテイスト
ネーミングがいいじゃない?
今日はミントです~じゃないのよ
マイナス2℃のロウリュウだなんて
どんなロマンティストが付けたんだろ
そして22時のイベントは
件のメディテーションサ室にて
我らが支配人"そよ風福島"のアウフグースイベント
熱いストーンの上に氷玉を置き
ミントのアロマをかける
石が鳴いてアウフグースが始まる
曲にのせ 振るタオルは こもれびの
久保支配人手作りの物
遠心力がかかる様にと、工夫し作られている流石さよ
我らが游心に、湯らっくすや伊都の湯処みたいなメディテーション出来ないかなって夢見てたよ、ずっと
いつか叶うのかすら解らなかったけど
待って待って待ち続けた
福島支配人の"もっともっと良くしていきますから"との言葉を信じて
そして今日
ついにそこでの初イベント
これから此処で
こういう事が幾度となく繰り返される
その、第1回目
感激で、途中ちょっと熱くなった
体とハート
涙も汗も流れた忘れえぬ記念日
さて
私は待てる方だと思う
ホトトギスが鳴くまで何年でも
それにホトトギスは鳴かぬという可能性も、今は知っている
待てば必ず鳴くわけでもない
それでも待てる方だと思う
無欲でただ、鳴くか鳴かぬかわからぬものを待ち続ける
そして待っている間に色々悟る
鳴くか鳴かぬかは もはや関係なくて
この悟りこそが着地点なんだろう
しかし7月
待っていた事の1つがいきなり叶った
この成功体験が又
待つ事に勇気をくれたから
あれや、これや、あの事も
まぁ気長に待とうかな
鳴かぬ場合も受け入れながら
女
日程や人数、部屋数を指定して、空室のあるサウナを検索できます。