ふちうサウナ

20年前の都留市民にとっては、キンキンの外気浴は望むところ。

松鶴での晩メシの後は、これも付き合いの長い泰安温泉に行こうかと思っていた。
しかし20時からの熱波があるのを思い出してこちらを選択。
偶然だが、今日からサウナ室の間引きを取っ払って大盛況の熱波だった。
大きなうちわで扇いでくれるのが、今となってはオールドスタイル。
でもはっきり風をもらえるこれが好き。

あと露天の隅っこにある、やたら柑橘系の香りが強い忘れられたミストサウナ。
あれも好き。
今日の浴室は、まるで雲の中を歩いているようだった。

今年もまた世の中を、俺の後厄に付き合わせた一年間にしてしまったのではないか。
などと、激しい風を受けながらの外気浴の中で、身の丈に合わないことを思ってしまった。
斜め上の隙間からあれだけの強風が入ってくるとは、あの時間の厚木はどんな気候だったのだろうか？
サンマーメン食って、クラフトビールおかわりして、気分よくなって帰ってしまったから、そこのところはわからない。

サウナは最上段までいかなくても、そのひとつ下の段を選んで2分間長く入る感覚で。
するといい汗がかけて「ゆっくりしてからもう1セット」の気分に持っていける。
結果、6セットもしてしまった。
タオルがあればここに800円で入れるのだから、世の中は案外やさしい。

薬湯に入りながらボーッとしていると、相模と記憶が重なった。

サウナ室に突然真っ赤な照明がついたかと思ったら、スパッと切り裂くタイプのオートロウリュが始まった。
というより、そこにもうひとつサウナストーブ置いたの？
その瞬間まで全然気づいていなかったのに笑ってしまった。
オートロウリュの装置は30分に一度作動するらしい。
ただ熱風が飛んでくる感覚ではなく、以前から頑張っている遠赤ストーブの真ん前に座るのが一番熱いことに変わりはない。

なんだかんだでサウナに手を加える施設が増えてきた感。
これはサウナブームの功、なのかな？

今夜は武蔵野プレイスで調べ物をしてからの境南浴場。
学んだはずのものが、サウナで汗とともに流れていった…では困るのだが、そんな体感だった。
それなりに盛況だったのだが、下段の一番奥、足元から温まれる「でんぼうシート」だけは3セットとも空いていて、3セットともそこにはまり込んだ。

まだ年内、2回や3回はお世話になります。

「一日予定のない日があったらロスコで過ごそう」というのが最近自分と交わした契約。
今日の空きは半日だったが、それでもロスコにやってきたのだから、俺は契約以上の働きをしたということだ。
どういうこと？

サウナはごろ寝の人が多かった。
鋭さよりも角の削られた優しさのある水風呂が、疲れた体にはありがたい。
食堂のゆったりとした時の流れは、他の何にも例えようがない。

グルグルといろいろなサウナを回っても、結局は出発点に帰ってくるらしい。
自分のサウナの付き合いも、あとどれだけの日々を残しているのだろうか。

あまり食事をしているお客さんがおらず、浴室もまったく混雑とはかけ離れた状況で、これは当たりの日曜午後を引いたか？
そう思ったらサウナ室だけ満員で、順番待ちまで出ていたのであった。

サウナ室はマットが間引かれて満員で20人くらい。
しかし設定温度が低いため、回転率が上がらない。
大相撲中継があったならば、結びの三番を仕切りからすべて見られる程度に滞在できてしまう。
その店の設定なりに楽しむのが一番だけれど、ストーブも2基あるので、もう少しなんとかならんか…というのが正直なところ。

水風呂は良い。
外気浴も椅子に畳に寝ころび湯と多彩な選択肢がある。
サウナをもうちょっと…
いや、さすがに客商売なのだから、そこは合理性があってこの設定にしているのだろう。
もしくは性能の限界か。

しかしちょっともったいないな、という印象だった。

入った瞬間、これまでの記憶よりサウナがマイルドに感じられたのは、俺が冷たくなっていただけだった。
定休日前の夜だからかまずまずサウナ利用客は多かったが、定員の7人を越えることはなく、水風呂に渋滞が発生することもなく。
単身の利用者ばかりの構成になると、意識せずともうまくタイミングがバラけてくれるのがいい。

武蔵境駅前には毎年おなじみのイルミネーション。
クリスマスツリーが飾られて、クリスマスソングが流れていた境南浴場。
この街にも、境南浴場にも、去年より楽しい年末がやってきた。

午後の1時だったか2時だったか、数分間だが浴室でひとりぼっちになったタイミングがあった。
サウナブームの今では、平日の昼だってこんな瞬間は珍しい。
しかし自分が社会と会社に不貞腐れながらほとんど毎日過ごしていた8年前のロスコには、まだまだこんな瞬間がたくさんあった。
瞬間と瞬間で、今日と8年前が一瞬だけ繋がった気がした。
そんな気がしてしまうくらい、白い椅子が置かれた以外の光景は変わっていないように見える。
それがロスコの愛すべき点。

やはり午前中の清掃後の、普段よりさらにカラッとした空気のサウナ室がいい。
ずっと前から知っているくせに、どんどん好きになっていく。

去年の2月以来のAKスパだったが、記憶の限りでは何も変わっているようには見えず。
前室が低温サウナになっている、その割に室温の動きが大きい高温サウナもそのままで現在だった。
ちょっと水風呂がペターっとした体感で、確か以前はこの季節になるとキンキンだった気がするのだが、こういうのはたまたまかもしれない。
もう何度か来てみないと。

歌舞伎町にも人が戻っていて「ぼちぼち師走」くらいの雰囲気は確かにあった。
まだ空きテナントが多いのも事実なんだけど、それでもこのあたりは簡単に手を出せる値段じゃないだろうし。
来年はとにかく景気が良くなってほしい。

偶数日なので男湯は2階。
オートロウリュされながらハリーポッターを見るサウナと、横からさらさらと水が注ぐだけの凪いだ水風呂。
今日の稲荷湯はいつもより静かで、穏やかだった。
安心してぼんやりできる空間。

水曜定休の稲荷湯だが、12月22日（水）は冬至に合わせて営業するというその心意気。
ゆず湯だね。

木の黒が濃くて照明が抑えられたサウナ室。
ストーブはセルフロウリュができるものに代わっていた。
砂時計が落ち切るたびに「ロウリュしていいですか？」と声をかけてくれるのがどうしてかいつも同じおじさんで、そういうタイミングにハマっていたのだな。

なかなか汗が出ない、数年前までの区役所前サウナのイメージは完全に消え去った。
特にサウナ室は横浜のカプセルプラスを広くした印象。
あちらより水風呂はキレているし、これは普段使いのサウナになる。
京王線ユーザーにとって、この店が新宿にあるのはありがたい。

また来ます。

中華料理 五十番

五目チャーハン

とにかくしょっぱいのが欲しい時はノーマルチャーハンでもよし。