後生掛温泉
ホテル・旅館 - 秋田県 鹿角市
ホテル・旅館 - 秋田県 鹿角市
弘前を出てじわり南下し、八幡平アスピーテラインの入口、標高1,000mあたりのこちらに到着。
あたりはしっかり秋の色。施設の入口付近にはもうもうと沸き立つ湯けむり。果てしない「こんなとこまでやってきた」感。
駐車場すぐ横の売店で宿泊受付。旅館部と湯治部の2部制で、湯治部におじゃまします。すずらん寮1階の四畳半オンドル部屋。温泉蒸気を床下に巡らせる構造のお部屋とのこと。入室後の感想は、「あたたかい」も、1晩泊まると汗だくに。これは泊まるサウナ。受付時に200円有料の浴衣を借りていてよかった。初っ端から未体験ゾーン真っ盛り。
ご飯は持ち込み自炊。そんなにやる気なかったから、道中の青森のスーパーで適当に買い込んだもので。共同の炊事場とか懐かしい。綺麗に整った感じ民度が高い。すれ違う他の湯治客の方々とも気持ちの良いご挨拶。
さて、満を持してのお風呂。浴室には鍵のかかるロッカーがないので、入口の100円有料ロッカー使います。ちゃりんと入浴料がわりか。
浴室に入り息を飲む。幻想的に湯気が立ち込める高い天井、そそり立つ力強い柱、水周りも含めて屋根以外総木。「湯屋」って、こういう施設のことを言うのかな。物語の中にいるみたい。
カラン周りにはシャワーなし。桶でざぶざぶと清めていきます。内湯には広々主浴槽にジャグジー、強めの打たせ湯に泥湯。好きなだけお湯につかる。ぼーっとしてきたら、掛け湯ゾーンにある毛せん峠の湧き水を全身にじゃぶじゃぶかける。冷え冷えしゃっきり生き返る。浴槽のわきに座り込んで、掛け流しのおこぼれを楽しみながらぼーっと休憩するのが気持ちよすぎる。
さて、サウナっぽい成分も。名物の箱蒸し風呂。外から見たら生首になって箱に蒸されるやつ。木板の枚数で座高調整できた。箱内からエンドレスにわきたつ温泉蒸気でしっかり蒸し蒸し。身体ほかほか、首元から蒸気も上がるので頭部もちゃんとあたたまる。少し高さがあり、ここから素敵な湯屋を眺めてるだけで過ぎ行く至高の時間。すごくいい。ころあいであがったらまた湧き水で冷え冷えリセット。
もうひとつ、蒸し風呂へ。こちらも温泉蒸気で室内を蒸し蒸しにするやつ。すごくいい蒸し具合。だまって2段目に座っていても十分にいいし、より熱いのが欲しい時はタオルで蒸気を降ろしてもいい。札幌の銭湯、美春湯の女湯スチームサウナ方式で、キャプテンスタッグのプラスチックうちわを持ち込んで、余すことなく蒸気を楽しむのもよかった。
雰囲気ありまくる内湯にたたずむ休憩もよかったけど、露天のひんやり外気浴もおたのしみ。さすがに山の空気は冷たい。とめどない湯水の音と、強めの風の音、おどろおどろしい夜の空気が神経を昂らせる。
アキネクトさん、箱蒸し楽しいです。外から自分の生首絵面を見てみたい。件のうちわ、2本持っている家族がいます……
おヌシちゃん、はい、行きたくなって行ってきました。炊事場、良いでした。長期滞在したいですね。温泉蒸ししたいでした。
鍛高譚さん、後生掛のネーミングの由来、儚く慈しい物語があるようです。すっごく趣深いお風呂で心を震わせてました。
Mazo Itohさん、オンドルあったかですね。寝てるというか蒸されてるというか。おかげでお風呂タイムが捗りました。この界隈の山深い土地、凄いですね。そこに湯治するぞ!と意気込む人間もまた凄い。
なるほど、当然さんもうちわセルフウィスキングの使い手でしたか。自分もうちわがある施設で足から一心不乱に扇いでいて怪しまれていますw
はまさん、札幌銭湯美春湯の女湯スチームサウナに件のうちわが常備されており、愛用している家人からの受け売りで使ってみたらすごくよかった、というやつであります。タオルと違って、比較的自分向けにピンポイントに使える気がするので、一応、他の方がいてもアリな感じですね。
温泉登山トラベラーさん!すごくよい極上のお宿でした。オンドルもびっくりほかほかで。また何か蒸しに行きたい気持ちでいっぱいです。
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