2020.07.08 登録
[ 大阪府 ]
ドーミーイン大阪谷町で目覚めた朝。
6:30起床予定が二日酔いのため7:40ベッドアウト。
1セットのサウナと新鮮な朝の空気の外気浴を堪能して8:50チェックアウト。
大阪阿部野橋駅の駅そば屋で「焼きサバ丼そばセット」(430円)という驚愕のそばをいただき、いざ奈良の吉野へ。
久々の近鉄。オリックス、最高の日本シリーズをありがとう。
1336年に京から逃れた後醍醐天皇が南朝を構えた吉野。桜の名所として知られ、世界文化遺産に登録された金峰山寺や吉水神社が鎮座する地。
日本最大秘仏本尊ご開帳は圧巻、豊臣秀吉が愛でた一目千本は絶景、さらに後醍醐天皇の玉座、源義経の鎧。まるで日本史の玉手箱。
夕方、上本町ハイタンで3軒はしご酒。
贔屓の天山閣が日曜定休だったのは予習不足だったが、なにわ酒場の実力をまざまざと見せつけられた低価格+極上のアテ。
幾夜あっても探訪は尽きない。
今夜はドーミーインPREMIUM大阪北浜。
ドーミーイン新規開拓24棟目。
ワッフル生地の館内着がPREMIUMならではか。
ストーンサウナ95度。L字型の配置はドーミーでは珍しい。極上の熱波で蒸されながら、インバウンド旅行客と民放番組を見つめる。
2名サイズの水風呂は備長炭、15.7度。
露天風呂はあつ湯のみ。
椅子2脚と半リクライニング1脚。
この半リクライニングがよい。あおもり健康ランドや函館の谷地頭温泉を彷彿させる「あなたは一生起き上がることができない」タイプ。
北浜の心地よい夜風に吹かれる。
夜が終わらないでほしいと願う。
浴室はドーミー谷町と比較するとハーフサイズ。しかしながら必要条件が全て揃った完璧な構造。恐るべしドーミースタンダート。
当然のことながら闇を照らすライティングも逸品。
今夜も私は天上のサウナ人となる。
大阪でドーミーインをこころゆくまで満喫するには街が魅力的すぎる。時間が不足しすぎる。
旅人泣かせの大阪ドーミー。
せやけど、やっぱ好きやねん❤️。
男
[ 大阪府 ]
ドーミーイン新規開拓の旅。
23棟目、ドーミーイン大阪谷町。
梅田やなんばの繁華街、さらに天満や京橋などの飲屋街から少々離れた立地。
だが、大阪府庁や本町の問屋街が近く、この手のビジネスの方々には便利なのかもしれない。
営業職時代、何度もお世話になった地下鉄谷町線、谷町4丁目駅に降り立つ。
15:30。
浪華の湯は最上階の13階にある。個人的に特徴的だと感じた点は2つ。
まずレストランが13階にあること。Hatagoは1階や2階など低層階が多いが、13階とは珍しい。
米や小麦粉、肉や魚や野菜、そして調味料。食材を高層階まで運ぶのには気苦労もあることだろう。
2つ目は泉質が単純弱放射能冷鉱泉であること。おそらく人生初の放射能泉。
サウナ室は97度のストーンサウナ、12名席でTVあり
3名サイズの水風呂はニコーリフレを彷彿させる14.7度の備長炭。
露天には露天風呂と壺湯。
椅子は内湯に2脚、露天に3脚。
広々として無駄が一切ない極上の入浴空間。さすがドーミーイン。
ドーミーインミュージックも心地よい。
夜は西宮北口で前職の先輩と和食。
毎年夏に送っている野菜をいつもおいしくいただいているとのこと。聞けば今年キッチンのオーブンを5万円で買い替え、以来パン作りが趣味になったとのこと。来年からはお歳暮もお中元も止めて、野菜とパンの物々交換とすることにした。
帰路、赤茶色の阪急電車に乗り梅田へ。U2を聞いた。一瞬で2004年12月、私の大阪時代へタイムトラベル。
ボノが歌うメロディが魂を鷲掴みにした。感情がとろけ、新たな親父ギャグや下らぬアイディアが次々と湧いてくる。
大阪時代は呑んだ後に電車で帰るのが億劫だった。青森のようにちゃりで帰ることができればどんなによいかと思った。
青森生活の今、呑んだ後に電車で帰るのも悪くないと思った。ぼーっとしながら車窓に見えるオレンジ色の街並みを眺める。乗客の生活感、そして音楽。
私はとても仕合わせなおっさんだと思った。
ドーミーインに帰宅。
部屋で館内着に着替えて13階へ。
風呂の前に夜鳴きそばを麺抜きで。
サウナ2セットが極上すぎて言うことなし。露天の椅子から空を見上げると、夜空に穴が空いたような見事な満月が見えた。
美しいライティングが肌のシワを見事に隠してくれる。
1日の終わりにドーミーインが待っている仕合わせ。
1日の始まりがドーミーインからという仕合わせ。
これだからドーミーインは止められない。
男
[ 青森県 ]
今年2月、札幌グランドホテルに2連泊した。
初日の夜にふとアイディアが浮かんだ。
「明日はホテルから一歩も外へ出ず、24時間ホテル内で過ごしてみよう」
夜のうちに道庁前のセコマで食料と酒を買い込み、翌日アイディアを実行した。
あれから9ヶ月、このアイディアはドーミーイン弘前にも降りてきた。
2連泊の2日目の本日。
朝風呂後は部屋で過ごし、夕方から再び10階にある岩木桜の湯へ。
青森県黒石市追子野木温泉の運び湯に浸かり、ボナサウナで汗をかく。
山にある温泉旅館さながらの湯治。
農閑期ならではの醍醐味。
札幌でも弘前でも、午後は心地よいベッドで昼寝をしてしまうのが共通項だった(笑)。
24時間ホテル内で過ごすことができるのは、そのホテルが快適な証拠。
館内から1歩も外出したくない、チェックアウト後に再訪を誓う、そしてその街の定宿となる。
何度でも言おう。
私にとってドーミーイン弘前はもうひとつのわが家。
男
[ 青森県 ]
晩秋の雨が降る1日。
2ヶ月ぶりのドーミーイン弘前。
ボナサウナ94度、水風呂15.1度、外気浴11.6度。
2時間4セットでこころに浮かんだのは、KANさんとの想い出だった。
午前11時のNHKニュースで訃報を知った。享年61歳。
STVラジオ「アタックヤング」を毎週聞いていたこと。
1989年秋、番組でビリー・ジョエルのLeningradが流れて好きになり、その17年後にサンクトペテルブルクにあるエルミタージュ美術館裏のネヴァ川でLeningradを14回聴いたこと。
初ライブは2008年2月、ZEPP SAPPORO。開口一番、「みなさん、お久しブリティッシュ・ロック🇬🇧」という挨拶に度肝を抜かれたこと。
2014年11月、青森でサインをいただいたこと。
ラジオで読まれたときの私のラジオネームは「吉出三(よしだすぞう)」だったこと(爆笑)。
真冬の札幌で必ず「言えずのI LOVE YOU」を聴くこと。
そんな尽きない想い出がサウナ室の蒸気とともに湧き上がってくる。
露天のオレンジ色のあかりは、紅葉したイロハモミジと私の追憶を照らす。
ドーミーイン弘前は変わらず至福の天然温泉。
ボナストーブは訃報を知ってか知らぬか、変わらずに高温で稼働し続ける。
変わるものと変わらぬもの。
その狭間で私たちは生きている。
旧ソ連諸国やフランスが好きだったKANさん。
私の親父ギャグの師匠だったKANさん。
日本のピアノマンだったKANさん。
謹んでご冥福をお祈りします。
来年2月の札幌で会いましょう。
では股。
(2023.3.19のサ活から再掲)
♪水風呂あるからね〜 冷えた水風呂〜
水道水で〜 ホースがあるからすぐ飲める〜
♪サウナで汗かいて〜 蒸されたあとは〜
谷地頭名物〜 かけ湯して冷たい水入る〜
from 愛は勝つ/ KAN
男
[ 青森県 ]
♪冬が〜 来る前に〜
もう一度〜 あの椅子と〜
めぐり会いたい〜
STVラジオ「リクエストプラザ」でこの季節によく流れる紙ふうせんの1977年の名曲。
津軽地方に初雪が降り、晩秋と初冬の間のドアが開いたこの週末。
冬季は道路事情により訪問チャンスが減る鰐comeのあの椅子に、あの椅子に、あの椅子に、冬が来る前にもう一度座りたかった。
道中の音楽はマイスキーの「ロシアン・ロマンス」を爆音で。車内はサンクトペテルブルクの住宅街に佇む小さな教会と化す。
11:40到着。
道の駅レベルの売店でいつも完売の名物、大鰐温泉もやしを発見し、即購入。
サウナ前飯は雰囲気がよい館内レストランで。
注文は大鰐温泉もやしそば(950円)。
そばは駅そば派の私。一杯のそばに950円を費やすとは私にとって清水の舞台から飛び降りる気分だったが、スープを一口含むと、「あ、うまい」。
私のそばの概念を覆すそばだった。
地鶏の大鰐産青森シャモロックのやさしく濃厚な出汁はそばつゆの領域を遥かに越えている。関西風でも関東風でもない、鶏ガラの中華そばでもない。
そして名物の大鰐温泉もやしの唯一無二のシャキシャキ感、素朴な津軽そばの歯応え。さらにしいたけとシャモロックの具材もイン。
これ程うまいそばがこの世にあったのか。地産地消、驚愕の逸品だった。
食後に鰐の湯へ。
本日の男湯はつつじの湯。アルパインサウナは相変わらず故障中。
室温74度。やわらかい熱波でじっくりと汗をかく。
ロウリュOKのストーンサウナ。機械仕掛けのロウリュが不可ならば、人力のセルフロウリュは可能ではないか?
鰐comeさん、ぜひご検討を。
そして浴室に2脚ある白色の椅子。
天井が高く、広い浴室、オレンジ色の照明。
壁際にある椅子に座り、壁に頭をもたれると、正面の巨大なガラス越しに露天エリアが見える。まるで美術館。
ととのい加速注意報発令。
心身の心地よさに抗えず、30分のうたた寝。
内湯にととのい椅子がほぼない津軽において、この椅子は貴重すぎる。寒さを増すこれからの季節は重宝、重宝、長方形。
もちろん露天外気浴も最高。
気温3度、ほどよい冷気に肌が歓喜。
露天エリアにある寝湯も最高。
冬を迎えつつある山々が見える。
2時間30分のニューヨーク。
ヨークベニマルもニューヨークニューヨークもない町で、至福の入浴体験。
冬よ、ようこそ。
男
[ 北海道 ]
今日も谷地頭温泉へ。
10:00am、月曜の朝。
格納庫のように巨大な浴室が閑散としている。
大きな窓から惜しみなく注がれる陽光。
湯が浴槽に注がれる音しか聞こえない静寂。
何と贅沢な空間なのだろう。
460円の天国。
サウナ2セット、そして温泉+外気浴+王様の椅子をリピート(ラピートは南海電鉄)。
11時台の味噌ラーメンを挟んで3時間コース。
昨日失敗したCoke Onが無事に接続され、コカコーラゼロはボタンを間違えずに無事購入。
やはり風呂の後はこれに限る。20歳からわが人生の相棒。
退館すると火照った身体に乾いた風が吹く。
函館は秋の空気がよく似合う。
最高、最高、最高。
次回は冬に!
男
[ 北海道 ]
秋の函館へ。
津軽海峡フェリー。
いつもの青森発7:40発の便は、10月から復活した室蘭航路の影響で運休(涙)。代替は6:25発。
朝が苦手な私にとって1時間以上の更なる早起きは辛い。だが函館でランチをいただくにはこの便しかない。
という訳で朝5時に起床してフェリーターミナルへ。
朝日に浮かぶ陸奥湾が美しい。冬の旅ではきっとまだ暗闇なのだろう。
マイベスト焼肉 in Hakodateの焼肉番長で昼食後、バスで函館駅へ。ホテルに荷物を預け、谷地頭へ散歩。
漁火海岸の砂浜、スーパー魚長、唐草館、函館公園。
穏やかで平和な秋の日曜日。
15:00、谷地頭温泉到着。
鳥が羽を伸ばしたような建築。宇治にある平等院鳳凰堂を彷彿させるとは言いすぎか。
入口で回数券を家に忘れたことに気づいた。確か2回分残っていたはず。回数券忘れは人生初だった。
お気に入り湯守のKさんは元気に働いていた。
温度89度、高湿度のサウナ室はいつでも快適。
BGMは定番だった歌謡曲のオルゴールからカラオケへ変わっていた。
①今すぐKiss Me / LINDBERG
②MUGO・ん…色っぽい / 工藤静香
③サマータイムブルース / 渡辺美里
①も②も好きだが、③がマイフェイバリット。秋に聞いても名曲中の名曲。
水風呂は15.9度。11月下旬のシングルを目指して降下中。
露天から見上げる空は高く、秋らしい雲が浮かぶ。
外気温19.2度、最高の外気浴。
内湯に5脚あるデッキチェア。
個人的に「王様の椅子」と呼ぶ。座るが最後、シエスタに突入(単なる昼寝ですが)。これも谷地頭名物のひとつ。
目覚めると50分が経過。温度32度の浴室で早起きの代償を支払った。
3時間の旅を終え、休憩処のコカコーラ自販機の前に立つ。
スマホのCoke ONがなかなか接続されず、wifiの設定を試行錯誤するが喉の渇きが優先してCoke ONせずにコカコーラゼロを購入。
のはずが、何と隣にある普通のコカコーラを押してしまった(笑)。
ああ、何という失態。
仕方なく30年以上ぶりに普通のコカコーラを飲んだ。
口の中に甘さが広がる。しかし私にとってはほろ苦い味わいだった。
回数券といいコカコーラといい、歳を重ねる度に失態の数が増えていく。
「気をつけよう 注意と不注意 秋サウナ」by サウナ小学校4年生 Mazo Itoh
男
[ 青森県 ]
今日は毎年恒例のアップルマラソン。
最近食べた果物は梨とバナナ。りんごジュースよりポンジュースが好き。それでも走るのはアップルマラソン。
10kmにエントリー。
酷暑と農作業のため、練習は9月中旬から5kmと7kmを1回ずつ。目標は完走だが、一抹の不安が残る。
レース前の音楽は毎年同じ3曲。
カラヤン指揮のドイツ国歌🇩🇪、私のドイツ国歌Eagle Fly Free / HELLOWEEN、そして映画「ロッキー4」のHeart’s On Fire。
スタート10時の気温25.1度、湿度61%。晴れて暑い。だが人は天気を選ぶことはできない。
キロ5分ペースで岩木山巡礼の道を走る。
稲刈りを終えた美しい田園風景、沿道から惜しみなく注がれる声援、そして同じ苦悶の道を共にするランナー。
マラソンは苦しい。
いつでも歩きたいと思う。
私にとって人生で最も辛いことのひとつ。
でもどうして私は走るのだろう。
楽しみはほぼない。ただただ苦しいだけ。一刻も早く立ち止まりたいと思うだけ。
だが私は走ることが好き。
何も持たずに自力で移動すること。
自分の体力と精神力の限界がどこであるかを知ること。
そこには哲学的解釈もないし、詩的正義もないし、政治的正しさもない。あるのは自己満足、そして大会関係者や参加者への感謝だけ。
9km、小雨が降り始めた。
個人的に「弘前のモンジュイックの丘」🇪🇸と呼ぶ城西大橋で失速したものの、去年より約2分早い52:36でフィニッシュ。
私は今年も10kmを完走できるおっさんだった。
ゴール後のりんごをいただいた後、汗まみれの身体を洗い流すためアサヒサウナへ。
ランナーは90分350円。去年は300円、第三のビール同様に値上げのジャパン🇯🇵。
浴室は大勢のランナーで賑わっている。塩化物泉の湯で身体をほぐし、工藤さんのやさしいアウフグースで追い汗をかく。
サ室88度、水風呂22.9度。
半扉の外気風スペースから雨に煙る鍛冶町を見下ろす。
アサヒサウナはとてもいい。
最近訪れていなかったが、冬の間に宿泊しようか。
雨が止み、昼食のあとフルマラソン応援ため沿道へ。
サブ5の方々が走り、歩き、自販機で飲み物を買い、ゴールを目指す。
改めて思う。私はあなた方を尊敬する。
ありがとう、アップルマラソン。
ありがとう、アサヒサウナ。
ありがとう、全ランナー。
また来年!!
男
[ 青森県 ]
約1ヶ月半ぶりのふるさと温泉。
最近のサ活が気になりサウイキの施設ページを開くと、サ活TOP3には最近投稿がない「かめ」さんのサ活が。
改行なしで一気に読ませる抱腹絶倒の投稿を懐かしく再読した。
かめさんは元気だろうか。
誰にもサウイキの入口と出口がある。
私の出口はいつなのだろう。
そんなことを考えながら、爽やかな土曜の朝、国道4号線を疾走した。
🎵Mama, mama I’m coming home〜 by OZZY OZBOURNE🇬🇧
10:40現着(現着は©️大館の父さん)。
予想どおり入浴客は片手で数えるほどのゴールデンタイム。
一切会話がない静かな朝。
静寂、静寂、瀬戸内寂聴(もうすぐ三回忌)。
私の音楽の趣味は泣く子も黙るヘヴィメタルとクラシックだが(泣く子がさらに泣く演歌も)、入浴とサウナは静寂が大好物(夜鳴きそばも大好物)。
93度のサ室は心地よい低音で流れるUSENのストリングス・オーケストラ。今日はフランク・シナトラ🇺🇸の「My Way」が登場。🎵I did it my way〜
こころの中で歌っているといつの間にか「翼をください」になってしまうのが不思議。
You are what you eat.
You are what you hear.
食べるものや耳にするものが、今の自分。
今の自分が好きか否か。
私はいつでも自分が好きなB型。
さて、水風呂はマイ水温計で23.9度。
例年この時期は22度前後(施設ページの写真ギャラリー参照)。今夏は観測史上最高気温が連発したため、水温も同様にマイ観測史上最高に。
水温は気温を追いかけて約1ヶ月後に連動するという私の観測結果を踏まえると、20度を切るのは今年は10月下旬。
しかし外気浴は裏切らなかった。
今週後半から朝晩は長袖が必要なほど涼しい仲秋。
気温23.8度、湿度40%。
冷気を含んだ乾いた秋風が蒸された身体を冷ましていく。
外気浴で汗が流れる酷暑よ、さらば!
ああ、言葉が出ない。
安堵のため息しか出ない。
鎌倉時代に陸奥を治めた安藤氏もきっと納得の外気。赤とんぼが青空を泳いでいる。
気づいたら椅子で30分もうたた寝。
まるでエジプトのアブシンベル神殿の座像のように微動だにせず。
2時間30分の旅を終え、サ飯は館内で久しぶりの焼きそば。
いつものお姉さんも元気そうで何より。
サウナは素敵。
外気浴シーズンを迎え、私のサウナ活動が再起動した1日だった。
帰路、稲刈りの津軽平野が美しすぎた。
男
[ 青森県 ]
英エリザベス女王のほぼ1周忌、 🇬🇧WHITESNAKEを爆音で聴きながら車でドーミーイン弘前へ。
9/3(日)から7(木)まで休館し、設備改修工事を経た弘前ドーミー。目にする限り、外観も内装もいつものまま。きっと内部の給排水や電気系統などの工事だったのだろう。2008年4月の開業から15年、今後も私が他界するま健在でいてほしい。
外気浴は青空も夜空もドチラモ・ダイスキーな欲張りな私は、入湯開始を16:40に設定し、ドーミー天文台で空の観測に勤しむ計画。
95度のボナサウナ。
蒸されながら先週の出来事を振り返る。
最大の衝撃はBS NHKで見た1956年の映画「十戒」(The Ten Commandments)。旧約聖書「出エジプト記」の物語。約70年前の映画とは思えない映像技術、そして物語と演技の凄さ。
セリフを聴きながら、どこかで聞いた覚えがあると思い、発見したのはMETALLICAの「Creeping Death」の題材だったこと。30年以上好きな曲の歌詞ネタがこの映画だとは不覚だった。
西洋文化と聖書は切っても切れない。
これに因んで10セットに挑戦しようと2秒だけ考えたがすぐに止め、いつもの4セット。
水風呂は15.8度。
今夏の酷暑を振り返り、いつもより長めに入水。Oh、yes ・・・。
その後、ドーミーイン屈指の広さを誇る露天スペースで外気浴。
椅子に座り、庭園の木々や、わたあめのようにふわふわと浮かぶ秋雲を眺める。
まるで公園のよう。2時間裸で過ごせる公園。身も心も開放される幸せ。
「幸せは人に迷惑をかけない自己満足」by 河村道夫
岩木山に日が沈む。
やわらかい青からオレンジ、濃藍、漆黒、そして星々。
西側の窓は約1.8m辺の四角形。
この大きな窓が岩木山の風景を切り取り、額装された1枚の絵画となる。
ドーミー国立美術館、私は美しい絵画の前でひれ伏した。
岩木山は標高1,625m。
覚え方は「いろんな日光 岩木山」。
2時間の天体観測と美術鑑賞を終え、ようやくビール。今日もうまい。
ドーミーイン弘前。
私にとってのモーゼ。
22歳のとき旅先のエジプトから出国したことはあるが、出ドーミーイン弘前は永遠にできない。
明日は秋田県境の日景温泉へ(サウナないけど旧日本秘湯を守る会会員、俗称「東北の草津」)。
男
[ 岩手県 ]
観測史上青森県最高気温39.3度を叩き出した今夏。酷暑が苦手な私は、仕事と畑以外、極力外出を避けていた。無論サウナもなし。
そんな夏が昨日で終わり、秋風に吹かれながら高速バスで盛岡へ。
目的地のひとつは岩手県立美術館で開催中の「フィンランド展」。
私はフィンランドが好き。
これまで3度訪れた。人生初サウナはヘルシンキのユースホステル。フィンランドの音楽やデザインや思想が大好き。
道中は私的フィンランド3大国歌を。
①The Hands of Time / STRATOVARIUS
②Totuutta ja tehtävää / MAIJA VILKKUMAA
③Finlandia Op.26 / JEAN SIBELIUS
②の美人女性シンガーをご存知の方はいないと思うが、ヘルシンキ駅前のデパートSTOCKMANNで偶然CDを購入して以来、私の人生に欠かせない音楽に(YouTubeでどうぞ)。
フィンランド展。
国旗🇫🇮の掲揚に歓喜。これほどシンプルで美しいデザインを私は知らない。
アルヴァ・アアルトのスツールが、カイ・フランクの食器が、そして美しいデザインのテクスタイルが炸裂する一大スペクタクル。
更にサウナの展示コーナーまで。アアルトが設計を手がけていたとは興味深い。
椅子の体感コーナーもあり、おっさんは子どものように椅子を移り回った。
日曜の午後、大勢の方々で賑わっている。これほどの人気とは凄い。
退館後、ジュンク堂で新刊「別冊太陽 河合隼雄」を購入し、いざドーミー。
1年ぶりの再訪。昨年は映画「ロッキー4」だった。
フィンランド展からフィンランドサウナへ。
95度のストーンサウナで1ヶ月ぶりにサウナ汗をかきながら考えごと。
フィンランド展に老若男女が集い、サウナが流行りのジャパン。フィンランド文化は極東の島国の地方まで浸透するほどの驚異的な輸出力。
人類史を辿れば、フィン族はウラル語系でアジアに起源を持つと言われる。
20代だった私がヘルシンキで感じた親近感、他のヨーロッパ人とは明らかに異なる親和性を、サウナーになった今、改めて感じる。
更に北欧と北日本は雪國で繋がる。
河合隼雄はきっとこう言うだろう。
「わっはっは。わしらの祖先はきっとムーミンやさかい」
薄暮に浮かぶ秋の雲を眺めながら外気浴。
秋風が私のこころを解き放つ。
そんなわけで、フィンランドと1ヶ月ぶりのサウナを満喫した盛岡。
因みに昼食は盛岡駅ビルのサイゼリアでパスタを食べた(イタリアンかい!)。
男
[ 青森県 ]
「熱いぜ青森〜!」というHOUND DOGの大友康平の定番MCを毎夏聴いた高校3年間。1990年代。
その後「熱いぜ大阪〜!」も「熱いぜ日比谷〜!」も聴いた。
バンドがほぼ解散状態のため、私が代わりに叫ぼう。
「暑すぎるぜ青森〜!」
7月下旬から連日35度の青森。
1956年、日本政府は経済白書で「もはや戦後ではない」と宣言したが、私は今夏宣言しよう。
「青森はもはや北国ではない」。
本当に暑い。
大阪や東京と変わらぬ最高気温。
そんな酷暑にもかかわらず、私は92度のサウナを求めて板柳へ車を走らせた。
約2ヶ月ぶりのマイセカンドホーム。
日曜日の午前。
浴室は3名ほどで超快適。思わず叫ぶ。
「空いてるぜ板柳〜!」
極上のメトス製ストーンサウナで蒸されるが、暑すぎて3分で離脱。
いそいそと向かった水風呂はマイ水温計21.5度。
「ぬるいぜ板柳〜!」
ああ、シングルの冬が恋しい。
外気浴。
H.Takahashiさんのサ活のとおり、椅子が2脚から5脚に。
椅子の間の空閑が狭くなったため、妙な違和感を感じる私。
だが、露天風呂がない完全たる外気浴スペースで完全たる休憩を遮るものは何もなかった。
青い空、白い雲、ケヤキの緑。
青と白と緑。
私にとっての夏の三原色を眺めながら休憩。
夏の盛り。
The heart of summer.
しかし、12時の外気温は33.5度。
水風呂がぬるかったため冷めきれなかった身体から汗、汗、汗。
休憩中に汗をかく青森。
ここはもやは北国ではない。
3セット後、レストランでサウナ飯。
いつもの焼きそばではなく、前回ロックオンしていた冷やし中華を試食。
なん中華、かん中華。
とてもおいしかった。
板柳の後は家庭菜園へ。
サウナ級に汗をかきながらじゃがいもやミニトマトの収穫。
帽子からジーンズまで、首タオルもTシャツもアームカバーも汗、汗、汗。顔からしたたり落ちる汗がサングラスに溜まっていく。
やっぱり叫ぼう。
「暑すぎるぜ青森〜!」
男
[ 青森県 ]
2023年7月26日水曜日、開業日のドーミーイン青森に滞在した。ついに全貌が明らかに。
真新しいビルの4階でチェックイン。
まずはルームインスペクション。
リクエストが叶い、高層階のエレベーターから離れた部屋、1213号室。モデレートツイン。
北側の窓から陸奥湾が一望できる。津軽と下北の両半島に囲まれた穏やかな海。
青森市は全国の県庁所在地で最も繁華街が海に近い街のひとつ。この観光資源を最大限に生かした設計に喝采。絶景。
ドライヤーはReFa、シャワーブースは椅子付き。時代のアップデートを地方で感じる。
13階、淡雪の湯。
何という素敵な名前だろう。
ここは人口25万人以上の都市で世界一積雪量が多い街。旅人の旅情に訴える見事な命名。
看板には雪の細工が。斬新なアイディアに脱帽。
湯はドーミーイン弘前と同様、青森県黒石市追子野木温泉の運び湯。
2016年12月、NHK「ドキュメント72時間」で放映された100円温泉のアルカリ性単純温泉。
私がドーミーインを愛する理由のひとつが照明。フロアも浴室も全てが美しい暗さで満ち溢れている。
サウナ室。
2段12名席、温度計は91度。TVはABA青森朝日放送(♪Dancing queen〜)。
ストーブはメトスのZIEL、SN-009069。
ケルケスストーンにはドーミーいんこが。
セルフロウリュはドイツ産シュヴァルツヴァルト(黒い森)のアロマ水。
香り、熱量、木材の美しさ。
Oh yes・・・。
特筆すべきは「アロマ水補給ボタン」。
点灯中のボタンを押すとアロマ水が桶に補給されるギミック。
サウナとボタン。
これは熊本の湯らっくすのオマージュなのか。
水風呂は水深90cm、マイ水温計12.8度。
緊急事態宣言級の最高気温33.3度の1日に清冽な水のメサイア。
露天エリアには椅子2脚。壁掛け扇風機にはドーミーいんこの紋章。
男湯は東向き、浅虫温泉側。
女湯は西向き、青森駅+岩木山側。
少々窮屈かつ快適な空間はドーミーイン長野を彷彿させる。
脱湯後、広々としたシービューのラウンジでアイス。そして夜鳴きそば。
「You are what you eat」(追悼、ベニシアさん)
翌朝、2,300円の朝食。
ほたてフライが私のハートを貫いた。
全てがピカピカの1年生。ドーミースタンダードが炸裂する超快適空間だった。
適度な宿泊客の開業日。ドーミーインを愛する人は私だけではない。
ドーミーイン、青森へようこそ。
男
[ 青森県 ]
♪カランカランカラン〜 いい人ね〜
♪カランカランカラン〜 いい人よ〜
お約束の「おじゃまんが山田くん」の主題歌を口ずさみながらからんころん温泉へ。
6/23にリニューアルしたサ室の板の張り替え、そして外気浴スペースに新設されたデッキチェアを潜入調査。
11:00入湯。
土曜の昼前は入浴客がまばらで超快適。
★サウナ室
サ室に入りわかったこと。木が張り替えられたのは床、座面、背もたれのみ。壁一面は古い木のまま。
カプセルイン弘前のような全面リニューアルを期待していたが残念(私がお店のtwitterや皆さんのサ活をよく読んでいなかっただけか?)
だが、2x4のホワイトウッドで仕上げた座面は強度抜群。そして新しい白さも清潔感抜群。
古きクラシカルな趣、そして時代を射抜くアップデートされた進化、両方好きな身にとってはこれもまたよし。
それにしても遠赤外線でありながら蒸し蒸しのストーブがたまらない。
★水風呂
マイ水温計で15.4度。この季節でこの水温はありがたき幸せ。
★外気浴
噂の新しいデッキチェアに身を委ね、7月の風に吹かれる。
うん、これはよい。
だが改善点を3つほど。
①天井の波板が半透明のため日光で暑い←日陰希望
②チェアを洗い流す水源と桶がない
③館内BGMの音量が大きすぎる
こんなわがままジュリエットさながらの苦言が浮かびつつも、極楽の外気浴を4セット(うたた寝10分含む)。
巨大な岩に腰掛け、全裸で津軽平野の広大な田んぼを眺める。
稲は育ち、緑に彩られ、風に揺られている。
津軽の7月も美しい。
またおじゃまんがします!
※施設内の画像は公式twitterから借用しました。
男
[ 青森県 ]
6月24日土曜日、晴れ。
サウナの前に家庭菜園で汗をかく。
畑ではミニトマトときゅうりが収穫の時期を迎えていた。きっと私は9月まで食べ飽きるほどのきゅうりとわかめの酢のものを作るのだろう。
そして6月の雑草はロウリュで湿度が急上昇するサウナ室のように急成長を遂げていた。
やれやれ。
2時間の草取りでサウナ前の汗かき完了。
幸楽苑で好物のみそ野菜たんめんのサウナ前めし後、ドーミーイン弘前へ。
17:20入湯。
土曜日だが閑散とした大浴場。
サウナ室に入ると思わず「あっつ!」。
ドーミー弘前のボナサウナはいつも熱いが、今日はギアが一段上がっていた。温度計95度、そしていつもより高湿度。
熱いサウナが好きな私にとってドーミー弘前は天国。
サウナとコーヒーは熱いに限る。
16.2度の水風呂とくもり空の外気浴。
サウナ4セット、そしてあつ湯と水風呂の温冷交代浴2セット。
2時間の旅。
私は完全に満たされた。
1週間に最低1回のサウナ。
これさえあれば私はハッピーな日々を送ることができる気がする。
男
[ 北海道 ]
連日の家庭菜園と蒸し暑い6月で疲れた身体を引っ張って函館へ。
蒸す雨が降っていた青森から一転し、涼しいくもり空の函館。14時の気温21.7度、やさしい風に吹かれながら谷地頭へ向かった。
この数週間は谷地頭の湯に浸かることを最大の楽しみに過ごした。蒸し暑い職場でも、玉ねぎ畑の草取りで腰を酷使した日も、そして二日酔いで迎えた月曜日の朝も。
何事にも休息が必要。
3ヶ月ぶりの谷地頭温泉。
14:40到着。金曜の午後はとても空いている。
濃い茶褐色の塩化物泉に身を委ねるだけで、PCやスマホの充電アイコンが一気に100%になるように身体が回復する。
と同時に私の身体が感覚以上に疲れていたことを知る。もうおっさん、10年前のような体力はない。
「無理はしても無茶はしない」by 伊達公子
91度のサウナ室。
人数制限のため座面に置かれていた木組みと黙浴ポスターが撤去されていた。
この3年間の意味を静かなサウナ室で考える。
遠赤外線ストーブは、ケムマキさんのサ活で知った北海道オリンピア工業のサンバーニング。その上にある大きな調理用バットから温泉オートロウリュ仕掛けの蒸気が室内を満たす。
2週間ぶりのサウナは私にサウナの魅力を十二分に再確認させてくれた。
6月でも水風呂はまだ冷たい。体感13〜14と思い計測すると14.2度。
冷たい水はよい。一瞬で身体が覚醒する。
やわらかい海風に吹かれながらの外気浴も、内湯のデッキチェアでのシエスタも、湯力最強の温泉も、すべてが私を解放させてくれた。
私に必要なのはこの場所だった。
夕焼けの空に間に合うように退館。
きれいに洗い流した身体を冷気を含んだ風が撫でる。空がやけに美しく見える。
谷地頭温泉、ありがとう。
来てよかった。本当によかった。
You saved my life today.
男