2021.08.22 登録
[ 兵庫県 ]
日が傾いて影の落ち始めた閑静な住宅街を、ただ黙々と歩く。都会の喧騒とも田舎の静けさとも違う独特な雰囲気にふわつく感覚を覚える。
そんな半分夢見心地のよう気分を味わいながら本日訪れたのは『private sauna苦楽園』。正式にオープンするのは3月15日からとのこと。
今回はプレオープンに招待された方からお誘い頂けたので、一足先にこちらのプライベートサウナを楽しませて貰った。
施設を利用する前に軽く説明を受けたが、『ロウリュは10分に1度』という事以外、注意すべき点は他のプライベートサウナと変わらない。特に質問することもなく説明は終了する。
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この施設にはルーム1からルーム3が用意されており、全てが違う作りとなっている。今回私が案内されたのはルーム3。
プライベートサウナといえばこれといった風体で、オーソドックスにサウナを楽しみたいならこの部屋だろう。
間接照明に照らされた横並び3人程座れるスペースに、セルフロウリュ可能なハリビアのストーブ。
石造りの浴槽にたっぷりと水の張られた浴槽。そしてオーバーヘッドシャワー。
調節可能な空調の取り付けられた部屋に置かれているリクライニングチェア。人数分の飲み物の入った冷蔵庫も置かれている。
必要なものを手堅く集めたという、ある種の質実剛健さを感じる。
湿度を高めた部屋で時間をかけて蒸され、全身を水に沈めて冷やし、リクライニングチェアで存分にサウナトランスを味わう。
普段と変わらない事をしているはずなのに普段以上の満足度。空間を独占しているという非日常がそうさせるのだろうか。
教えられなければ恐らく私が気付く事すら無い施設だったが、サウナで知り合った友人のお陰で素晴らしい施設に出会えた。
施設の方々、そしてサウナ坊主さんのご厚意で素晴らしい時間を過ごすことが出来ました。ありがとうございます。
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追記
『ヴォー‼︎スゲェー‼︎』
サウナに入る少し前、ルーム2の方から微かに聞こえてきた野太い歓声。この歓声の正体が気になり、退館時にルーム2を覗かせて頂いた。
入室後、すぐ右で威圧感を放つ石の壁。私の背丈(165cm)よりも高く、その横に添えられるように設置された梯子。
これが水風呂だと理解するのに数秒掛かった。歓声の正体はこれか。確かにこれは凄い。凄過ぎて写真撮るの忘れた。
そしてサウナ室の方も見せて貰ったのだが、こちらも独特な作り。なんと座る場所が無い。寝転がって蒸されることを前提に作ってあるのだろうか。こちらもかなり面白い。面白すぎて写真撮るの忘れた。
次来る時はルーム2にしよう。
そう心に決めて私は施設を後にした。
[ 京都府 ]
「京都の漬物が食べたいんやけど」
野暮用を片付ける際、たまたま寄った店の漬物が思いのほか美味しかったため、それならばと実家にお裾分けしたのが先月の話。あれ気に入ったのか。
しかし、漬物を買う為だけに他県に行くなんて正直馬鹿馬鹿しい。ここは心を鬼にして断ろう。私も暇ではないのだ。
「弟から送ってくる牛肉でタタキ作って待ってるよ」
母からの願いを断るほど私は狭量ではない事を突然思い出し、すぐさま京都行きを決意。親孝行は出来る時にやるべきだ。
残業を片付け、家にも寄らずにやってきた。『京都祇園 ルーマプラザ』。改装された後に訪れるのはこれが初となる。
入館して荷物をロッカーに押し込み、足早く浴槽に向かったが想像以上の変化。何が変わったというより、変わっていない場所を探す方が難しい。すべてはとても書ききれないので省略するが、どのサウナも二重扉になっていたのには驚いた。
気に入ったのはやはりフィンランドサウナ。テレビのない暗めの設定で、セルフロウリュ可能。そして金曜の夜だというのに人が少ない。これはたまたまなのだろうか。
サウナを出てすぐの場所には20度前後と14度前後の水風呂。そして休憩スペースには大量のリクライニングタイプの休憩椅子と羽織る為のバスタオル。自販機があるのも嬉しいポイント。外気浴に対する力の入れ方が半端ではない。
惜しむらくは0:00〜6:00の間は使えないという事。あと何故か自販機にコーラが無い事。カプセルホテル前の自販機にはあるのだが。
一応かき氷会に使えるかどうかを見るためにレストランにも足を運んでみたが…残念ながらかき氷は無し。というより甘味自体がない。もしかして甘味がある場所は意外と少ないのだろうか。
まだ書きたい事はあるが、明日の朝食に備えて就寝。豚の角煮がオミットされていませんように…
男
[ 兵庫県 ]
大阪での食べ歩きを終えて帰宅したのは良いものの、どうも体が油っぽい気がする。
よく考えたら串カツ屋の油煙、お好み焼きの煙、あと客の吸っていたタバコの煙を浴び続けていたのでだいぶ薄汚ない。
今はサウナというより風呂に入りたい。体にこびりついた串カツやお好み焼きの香りを落としたい。
しかし、猫の額ほどしか無い自宅の風呂に入るのは嫌。そしてもう自転車を温泉施設へと運ぶ気力など残ってなどいない…なのでダメ元で電話してみることにした。
俺「車出して」
友人「どこに?」
俺「延羽。奢るよ」
友人(車)「いいよ」
やはり車は良いものだ。こんなところにまで自転車で来るなんて馬鹿馬鹿しい。
到着して受付を済ませるなり食事処のメニューを真っ先に見に行く友人(車)。…牛ハラミグリル丼を探してるようだが、残念ながら復活はしていない。私も来るたびに見てはいるのだが…
落ち込んでも仕方ないのでさっさとロッカーに衣服を放り込み、さっさと体を洗い、さっさと露天風呂へと向かう。もう風呂に入りたくて仕方なかったのだ。
自然の中にある巨大な露天風呂をまさかの独占状態で贅沢に利用。街の施設では絶対に味わえない魅力を噛み締め、体を温めた後は塩サウナで汗を流す。
広々としたドーム状のサウナ室は、部屋というより釜の中にいるような錯覚を覚える。中央に鎮座する塩を体に乗せ、溶け出したところで塗り広げる。そしてさらに時間をおいて発汗。
塩サウナの使い方がこれで合っているのかどうかは分からないが、おかげでこびりついていた汚れは綺麗さっぱり無くなった。
残り時間は休憩室でダラダラと過ごして退館。ここに来てメインサウナにも水風呂にも入らなかったのは初めてかもしれない。
[ 大阪府 ]
傍らに転がっている何本ものロング缶。周囲に散らばった小銭と爪楊枝。放り投げられたように置かれたメーカー不明のタブレットとハサミ。
6階休憩室中央のクッションに居座る異様な男。ここまで凄い人を見るのは2年ぶりくらいだろうか。
「アーイタイ!ホント!アーホントイタイアシイタイア-!」
かなりの声量で喚き散らし、偶に立ち上がっては辺りに唾を吐きながらうろついて再びクッションへと戻る。相当に酔いが酷いようだ。
おもむろに周りにあるロング缶の中から1本を手に取り、軽く振って中身があるかを確認。音を立てて啜ったと思えばまた寝転がってしまう。
スタッフさんに伝えたほうが良いとは思ったものの、付近にそれらしき人は見当たらなかった為にそのままサウナへ。
出禁になりますように。
そう強く願いながらのサウナになった。
追記
入船温泉からの大寅の黄金コースか。それとも計画通りお好み焼きからの串カツコースか。サウナ活動の締めをフロントにあるソファであれこれと思案。
そうしているとあの男が姿を現した。スタッフさんに連れられて色々とやり取り…していると思ったら床で荷物を散乱させながら何か探し出す。
スタッフさんの顔が険しいのは気のせいではないはず…本当にお疲れ様です。
しばらくのやり取りの後無事に退館していったようだが、その時確かに耳にした『出禁』という単語。
先程の願いが叶ったのかも知れないが、心に掛かったモヤのようなものは結局拭えず。サ飯選びがますます外せなくなった。
男
[ 兵庫県 ]
水風呂に汗を流さないで入る人を見ても私は口を開かない。しかし、何も感じていないという訳ではない。心の内に負の感情は少しずつ積み重なって確かな澱となっていく。
人の顔や名前を覚えるのは苦手だが、そういった人の事はあだ名付きで記憶に残してしまう。我ながら嫌な性分である。
今日もサウナの中で胡座をかきながら、水風呂に入ろうとする名前付きをつい目で追ってしまった。
どうせ、きっと、また汗を流さずはいるのだろう…そう思っていたら名前付きと私の目と目が合ってしまう。そして水風呂には入らずシャワーを浴びに行く名前付き。
感情がモロに表情に出ていたのだろうか。社会人になっても直らない自分の癖に辟易し、肺に溜まった息を全て床に吐き出した。
負に塗れた心境であったはずだが、何故か今日は整えた。整う条件がいまだに掴みきれないでいる。
追記
ささみかつが無くなってからというもの、足がすっかり遠のいてしまっていた『とんかつ 松のや』。
冷蔵庫の中身を全て消費し、買い物にいく気力も無くなったということもあって久しぶりに来店したのだが…
ささみかついつの間にか復活してた。しかも増量キャンペーン中。気分を晴らしてくれるのいつだってサ飯。気分良くなったので書くつもり無かったサ活も書く。
なおキャンペーンは3/6〜3/13。興味のある人はお早めに。
男
[ 兵庫県 ]
闇夜の中、自転車ライトの明かりだけを頼りに道を見極め、黙々とペダルを踏み続ける。
目的地は山間部にある上に街灯もほぼ無し。更には雨雲が星月の光を隠し、目の前の光源を指で落とせば完全な暗闇が出来上がる。
車の通りは無く、耳に入ってくるのは草葉の騒めきと雨粒の衝突音。そして時折タイヤが小枝を踏み折る音のみ。
寒さ、冷たさ、寂しさ、そして一抹の恐怖。それらを一身に纏いながらひたすら進み、やがて見えてくる温泉施設の明かり。
この瞬間に味わえる達成感や安堵感がとても好きで、だからこその自転車での来館。『延羽の湯 野天閑雅山荘』。
平日の夜中。更には雨という条件が重なった為なのか、入館者はかなり少ない。サウナ水風呂焚き火エリアは貸切状態だった。
サウナで足を目一杯伸ばして蒸され、頭を縁に預け水風呂で大の字となり、本日の主菜となる焚き火を眺めながらの外気浴を心ゆくまで堪能。
締めは館内の休憩スペースで岩泉のヨーグルトドリンク。各地のサイダーや白薔薇牛乳シリーズ等、選択肢が多いのもこの施設の魅力だと思う。
久しぶりにサウナを気力尽きるまで全力で楽しんだ。後先考えないサウナもたまには良いかもしれない。
追記
帰りは行きと同じ道を通らなけばならないという当たり前の現実をロッカー内の雨水の染み込んだ靴に叩きつけられる。後先は最低限考えるべきであった。次は友人に連れてきてもらおうと思う。
男
日程や人数、部屋数を指定して、空室のあるサウナを検索できます。