阿佐ヶ谷温泉 天徳泉
銭湯 - 東京都 杉並区
銭湯 - 東京都 杉並区
阿佐ヶ谷のディープスポットのさらに奥、「この道であってるよな…」という心細さの先に位置する昔ながらの銭湯
フォントの揃わない「ゆ 天徳泉 サウナ」の文字
屋根に立てられた数本ののぼり
そして波動水…
どこかサイケな印象を受けるが、気にせず受付へ
サウナ利用を告げ、料金を支払い、説明を受ける
・サウナへはサウナタオルを必ず持って入り、敷くこと
・番号が書いてあるので帰る時に番号を伝え、下足札を受け取ること
・サウナ入室は3名まで
脱衣所には背の低い二段ロッカーが並ぶ
ベンチ、ソファーがそれぞれ一脚づつ
そしてかなり年季の入ったマッサージチェア
所々に錆が見られるがまだ現役らしくお金を入れれば動くようだ
しかしその見た目はマッサージチェアというよりもB級ホラー映画に出てきそうな拷問イスのように見える…
浴室に入ると白を基調にした天井、床、カラン
壁にはモザイク画
そしてその奥で並々と湧き上がる波動水…
妙に透明でキラキラとして見える
入ってみるとなかなかのあつ湯だが何となく水が硬質なのを実感できる気がする
これは気持ちがいい
サウナは表ののぼりでもアピールしてたスチームサウナ
ミストサウナとどう違うの?と思っていたがそんなことどうでもよかった
オートロウリュ━━それは突然にやって来る━━
勢いよく水が流れ落ちて来る音が聞こえ、辺りがだんだんと熱くなる
蒸気で肌がしっとりするが汗が噴き出しているのがしっかりとわかる
ダバダバのウルウルでこれまた気持ちがいい
水風呂は後から設置しました感満載
循環は殆ど無し
タイミングによってはぬるい
ぱっと見、生け簀みたい
ロックのついたシャワーボックスがあるのでそちらと併用推奨
水風呂に浸かりながら天井を見上げると所々にくすみや汚れが見える
電灯の支柱も錆が目立つ
あぁこのディストピア感━━平成に乗り遅れた昭和━━令和に取り遺された昭和━━
まるで「昭和ロマン」から「ロマン」の部分をそっくり取り除いた昭和━━
マイペースに流れる演歌に絡め取られいつの間にか独特の時間感覚に巻き込まれている気がする
━━私もまた時間に取り残され始めたのだろうか
この際、気の済むまで気持ちよく放心
たまらん、たまらん
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