壱の字

夏空綺麗な午後2時

貴重な平日休み
どこのサウナ行こうかな。最近のお休みは行くサウナを探すことからはじまる

かねてから行きたいと思いつつも
なかなか足を踏み入れなかったかるまるへ

フロントへ足を運ぶと
綺麗なロッカールームが迎えてくれる

ワクワクした気分と共に手にはタオルを握りしめ浴室へとイン

明るい光差し込む階段は
サウナに入る前から天にも昇る思いだ

しっかりと身体を清めた後
一通り浴槽やサウナを見渡す

どんな組み合わせで入ろうか
ワクワクが止まらない

まずはたまたま空いていた
蒸しサウナにイン

気持ちの良い蒸気と1人という空間が
自分の心を落ち着かせる

しっとりと汗をかいたあと、
階段を上りアクリルアヴァントへ

キラキラ光る太陽とキラキラ光る水風呂の組み合わせがとてもいい

そして次は岩サウナへ

たまたまなタイミングなのか
サウナ室にはじぶんひとり

あの広いサウナを独り占めなんて
なんて贅沢なことか

しっかりと汗を流し、
期待していたサンダートルネードへ

普段から水風呂耐性がつきすぎたのか
すぐに飛び出るようなものではなかった

1.2.3. 30秒で身体をおこす

出た直後からジーンとした痺れが
身体を纏う

これが…シングルの水風呂…

ビシバシに引き締まった身体は
いつもより見栄えがよくなった気さえする

ととのい椅子にすわり
空を見上げる

心臓のあたりがパチパチと
線香花火のように脈をうつ

久しぶりに感じたサウナのドキドキ感

次はケロサウナ、そして岩サウナ
ケロサウナ…

気づけば6セットも入っていた

もっと早く来ればよかったな。

そんな気持ちを抱きながら施設を後にする

ああ美しきサウナ道
冷たい水風呂また入りたし

自然の音聴く午後2時

梅雨が明けまっさらな空が広がる土曜日

友人と待ち合わせ、車を群馬へと走らせる

少しずつ高まっていく気温がサウナ欲を
加速度的にかきたてる

キャンプ場に併設された
フィンランドから輸入したログハウス

薪のいい香りに包まれながら
サウナに入る準備をする。

薪ストーブは馬力があり
時には110度を超える

フィンランド式でセルフロウリュができ
湿度も自由自在

バシャ　じゅわー。
耳が心地よい、
時計もなく目の前のストーブに配られる
薪が火を纏うのに目を向ける

パチパチ
そんな音と共に汗が流れ出す

天然水を使った水風呂は
しっかりと冷えていて心地よく
火照った身体が喜んでいる

そして外のインフィニティチェアへ

まぶたをゆっくりと閉じ
ととのいの世界へ

まぶたの先では
うっすらと緑がゆらめき
風が心地よく

鳥のさえずりさえ聞こえて来る

訪れたことはないが
自然に包まれたフィンランドのサウナはこんな感じなのかもしれない

心地よい
なにより心が癒される

仕事で疲れた身体と心が
少しずつほぐれていくのを感じる

気持ちよさ、健康的に
いろんな意味のサウナがあるとおもう

私は今日サウナで癒された
今までで1番癒されたかもしれない

ああ美しきサウナ道
自然のサウナはまりそう