2021.02.01 登録
男
[ 神奈川県 ]
SSKさんは爆風ロウリュの最中に私に言った。
「熱耐性鍛えて来たんですって?」
そうだ、私は土曜日に井上勝正氏の熱波道に初参加し17分の苦行に耐えてみせた。
それも全て日頃からSSKさんとロウリュウ姉妹に焼かれている鍛錬の成果だろう。
SSKさんは冒頭の言葉を発すると容赦なくブロワーで私を焼いた。
やめてくれなかった。
恐らく面白い言葉を一言発しさえすれば私への爆風は終わるのだが、これがなかなか難しい。
私は即興が苦手だ。
私は20代の頃、真面目にラッパーをしていた。
そんな真面目なラッパーの私が苦手なことはクラブ遊びとフリースタイルだった。
昔から即興が苦手だ。
机の上にノートを開かないとリリックなんて出て来なかった。
今考えれば恐らく冒頭のSSKさんの一言は壮大なフリだった。私がとある言葉を発するのを待っていたのだ。
今日のサウナは珍しくぬるかった。
私は誇張なしで1分間爆風を浴びせ続けられたのだが、ついぞや面白いフレーズは思い付かず最後は、
「パネッパー!!」
っと叫んだ。
しかし答えはそれじゃないのは明白だ。
違う違う、
そうじゃ、
そうじゃない。
恐らくだが、
私「ねーねーねー。」
SSK氏「ぱーぱーぱー。」
私「ねーねーねー。」
SSK氏「ぱーぱーぱー。」
これを求めていたのだ。
そして最後にSSK氏が、
「パネッパー!!」で締める。
完璧じゃないか。
SSK氏はコールアンドレスポンス的な素敵なSomethingを私に求めていたのだ。
あーなんで気付かなかったのだ。
SSKさんのメッセージ付きのスルーパスに全然追い付けなかった。
次は絶対に何か一言面白いことを言って早めに爆風を終わらせたい。
だからもう決めておこう、
爆風ロウリュを終わらせる魔法の言葉を。
「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない!!」
噛まずに言ってやるぜ。
ウルトラソウルッ!!ハイッ!!
男
[ 神奈川県 ]
つよぽんのはじめての熱波道体験記。
本日は妻が仕事の為、1日中3才の息子の子守りDAYだった。
朝早く起床しては野毛山動物園に行き、ライオンを見た訳だが、ライオンを見るといつも、
「ホントにホントにホントにホントにライオンだ。近すぎちゃってどうしよ。富士サファリパークっ♫」のCMフレーズが頭から離れなくなる。
野毛山動物園は最高だ。ライオンがいるのに無料だ。近隣の金沢動物園はライオンがいないのに有料だ。
そんな訳で昼食は野毛の三陽へ。
毛沢東もびっくりと自称するチンチンラーメンと餃子を食しては文化大革命のことが頭から離れなくなり、1人の権力者によって全てが変わってしまう人類を憂いた。
戦争反対。
台湾有事はダメゼッタイ。
そんな訳で仕事から帰ってきた妻と息子の子守りをバトンタッチした私は今日もサウナへ繰り出した。
後ろめたさはナッシング。
私だけの統計だが、悩みや不安を抱えてサウナに入る時より精神が安定している時の方がサウナは断然気持ちいい。
20時30分、私はおふろの国へ入国すると1人の端正な顔立ちの熱波道の方が話しかけてきた。
「あと1枠ありますよ。」
私は迷わず熱波券を購入し20時55分にサ室へ向かった。
端正な顔立ちの方がまた話かけてくれた。
「水分はしっかりと補給しましたか?長丁場になりますよ。」
私は念の為もう一度水分を補給した。
そして21時になると井上勝正氏による熱波道が始まった。サウナストーンが入った寸胴をサ室に置いてからの口上は噂通りの長さだ。
因みに私は整理番号が最後の17番だったのでIt’s Automaticに最上段に座っていた。
口上は長かった。
サ室から何度も出ようと思った。
そんな時だ、遂に井上勝正氏がサウナストーンが入った寸胴に聖水を投下した。
ぱーぱーぱー
ねーねーねーwith手拍子
そして井上勝正氏と端正な顔立ちの方がタオルをこれでもかと上下に振った。
極限だった。蜘蛛の糸が目の前にあったら私だけでも掴んでは頭上の光を目指したかった。
熱波道が終わりサ室を飛び出すと時刻は21:17。大満足だ。
未だかつて私が17分もサ室にいたことはない。
私は恐らく没頭していたのだ。
サウナ後、脱衣所で着替えていると熱波道の端正な顔立ちの方がまた話かけてくれた。
彼は熱波道の前後、さらには脱衣所でもお声がけしてくれるホスピタリティを持ち合わせていた。
感動した私は思わず名前を聞いた。
「ハッシーです。」
男
[ 神奈川県 ]
本日は待ちに待ったラッコパーク。
ラッコパークが始まる直前に主催者のウラケンさんから転職祝いを頂く。
ご祝儀袋には一体何が入っているのか。
この場で開けてしまっては失礼だ。
私は「はやる心」を押し殺しては東名厚木健康センターの4階へ向かった。
さて本日のメインイベントであるラッコパークなのだが、私は極めて簡潔に一言でまとめたいと思う。
〜ラッコパーク最高っ!!〜
さてさてラッコパークも終わり大広間で唐揚げ定食も頂いたのだから、
そろそろご祝儀袋を開けても良いだろう。
ご祝儀袋を開ける時はいつもドキドキするものだ。
それはまるでお年玉袋を開ける時の様。
それはまるで宝くじを宝くじ売り場に換金しに行った際に「高額」と表示された時の様。
それはまるで学生の頃、下駄箱を開けると入っていた一通の手紙を開ける時の様。
それはまるで同級生がAVに出演してレンタルビデオ屋で借りてきたDVDを再生する時の様。
それはまるで大学生の頃、深夜のヤビツ峠でドライブしながら藤本美貴の「ロマンティック浮かれモード」を聴いていた際に心霊現象により「ロマンティック浮かれモード」が逆再生した時の様。
因みにMDだ。
MDが逆再生したのだからこれは確実に心霊現象だ。
どんと来い超常現象!!
そんな訳でウラケンさんから頂いたご祝儀袋を私はAKCの脱衣所で意を決して開けた。
それはきっと諭吉一枚だ。
ウラケンさんは私より一回りも歳上なのだから絶対に諭吉一枚だ。
さあその中身は!!
〜写真参照〜
「ラッコパーク最高!!」
「ウラケンさん最高!!」
One Love.
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[ 神奈川県 ]
私は悩んでいた。
それはこの世界にとって、とても小さな悩みだが、私にとっては大問題だ。
「今日サウナ行くの?行かないの?」
私はこの3日間壮大な実験をしていた。
仕事帰りにお風呂感覚で30分間サウナに入るという新感覚の実験だ。
まずは、その実験結果から発表したい。
〜仕事帰りの短時間のサウナは最高だ。でも短時間でも妻には1回にカウントされてしまう。〜
その為、本日の爆風ロウリュは「きょうちゃん feat.SSKさん」という爆風ロウリュマニアにとって至極のカードな訳なのだが、行くことを諦めていた。
分かり易く説明すると、これはですね。
EMINEM feat. Dr.Dreみたいな感じなんですよ。
だから絶対行きたい訳なのですが、なんせこちとら3日連続サウナに行っている訳で。
私は主張したい。
この3日間は1回あたり30分のサ活であり、つまりは3回のサ活=1回なのだ。
そして10月15日の朝を迎えた。
本日アルバイトの妻は言った。
「息子の予防接種、お風呂、掃除洗濯、シチューを作りなさい。」
私「夕食まで俺が作るの?」
妻「土曜日はサウナ行くんでしょ?」
まさかのキラーパスだった。
嫁の名はアンドレア・ピルロ。
拙者は村井インザーギ。
この究極のスルーパスをゴール出来ないなんてサウナー失格だ。
私は全てを完璧にこなし、少しの後ろめたさを胸に抱きつつもボールを追いかけた。
19時に入館し爆風ロウリュ前に1セット。
新しいサウナストーブは少しだけ前より優しい気がした。
でも正直言うと、そんなに変わらないので心底安心した。
そして爆風ロウリュ。
まずはきょうちゃん。
今日はすっぴんだった。私は人見知りなのできょうちゃんに話かけたことはないが、「今日はすっぴんだね。」っと話かけたかったのだが、初めての一言が「すっぴんだね。」はセクハラなのではないかと思い空気を読んだ。
爆風を浴びた。
そしたら、きょうちゃんは言った。
「お久しぶりなので、もう一回。」
最高だ。
たまたまだが3週も恒例の土曜爆風ロウリュを欠席していた私には最高のプレゼントだった。
「ととのったー。」
因みに我が師SSKさんの爆風ロウリュも最高だった訳だが、それは今まで沢山書いてきたので今日は割愛致します。
最後に一言。
俺今日ハットトリックしたから。
マジで。
我が名は村井インザーギ。
こぼれ球をそっとゴールに押し込みます。
One Love.
男
[ 神奈川県 ]
ドーピングサウナ。
もし仮に君がいつもより気持ち良くなりたいのならドーピングサウナは良いアイデアだ。
私は仕事を定時で終え、通称「シゴオワダッシュ」で18時ちょうどに入館した。
私はもう既に焦っていた。
何故なら今日のサウナは倉木麻衣ばりにSecret of my heartだからだ。
昨晩も私はココにいた。
そして今宵もココにいる。
妻には言えるはずがない。
妻は朝から晩まで3才の息子と向き合っている。
だから言えるはずもない。
私が今薄暗いサ室の中、
105℃の乾いた熱波と向き合っているなんて。
早く帰らないといけない。
あたかも残業したかの様に、少しだけ残業したかの様にして帰るのだ。
淡麗な水風呂は今日も私に青い薔薇の棘を全身に突き刺してくれた。
進化したスチームサウナは完全にサ室をホワイトアウトして、まるで霧が立ち込めた大涌谷のロープウェイの様だった。
前が見えない。
前が見えない世界観なんて、霧が立ち込めた大涌谷のロープウェイに乗った時と、これでもかと霧が立ち込めた箱根ターンパイクをドライブしていた時以来だ。
私はホワイトアウトしたサ室の中で何故か箱根を感じていた。
ヴィヒタの香りも今日は硫黄の匂いに感じた程だ。
ドーピングサウナ。
それはそれは恐ろしい禁断の果実だ。
私はたった30分で満足しては浴室を出た。
私のサ活の賢明な読者にだけコツを与えよう。
それはほんの少しの不安を抱くことだ。
プーチンのことは考えてはいけない。
中国大陸のことは絶対に考えるな。
ほんの少しの「解決可能な不安」が最適だ。
そんな私は多少の不安を抱きつつも満足しては浴室を後にした訳だが、しっかりと禁断のヘアリキッドを使用し髪をセットしてから帰宅した。
そして何事もなかったかの様に、あたかも少しだけ残業をしたかの様に装っては3才の息子をお風呂に入れた。
でも本当はサウナに行っていた。
この少しの罪悪感こそがドーピング。
人生はバランスだ。
このくらいの嘘がちょうど良い。
男
[ 千葉県 ]
万華鏡を覗き込むと、そこには鮮やかな世界が広がっていた。
幼少期の頃、私は万華鏡を覗き込み回してみては変わりゆく色彩に、どこか異世界を意識しては恐怖を感じたものだ。
そんな私は本日は浦安にある万華郷を訪れた。
入館するや否や、
幾千の紅白提灯のお出迎えに圧倒された。
妻は言った。
「あとでゆっくりサウナに入って良いからね。」
私は本日は箱根ユネッサンに来る様な感覚で来てるので正直サウナは意識していなかった。
「温泉プールを家族で楽しむ。」これが本日の目的でありコンセプトだ。
しかし、気を使ってくれた妻の一言が私を惑わした。
それ以来、私は頭の片隅にサウナを整理するもしっかりとサウナを意識しながら家族で温泉プールを楽しんだ。
水着で入れる露天風呂スパニワは家族向けのエリアだ。
洞窟風呂があったり子供用滑り台から温泉にダイブ出来たり息子は大満足。
1時間程楽しむと食欲旺盛な3歳の息子はお腹が空いたと言うので昼食へ。
昼食を終えると気を使った妻はサウナに行ってくれば?っと言ってくれた。
日頃からサウナにばっかり行ってる私に気を使う必要などない訳だ。怒られたって仕方がないとさえ思っている。しかし妻はいつだって快く私をサウナへ送り出してくれる。
私は感謝の気持ちを胸にしっかりと刻みながら温泉エリアへ向かった。
岩塩黄土サウナは隣接する薬湯の影響からかとても良い匂いに包まれていた。88℃のサ室は湿度もしっかりあり本格的だ。
ファミリー向けの施設だけに浴室は喧騒としているがサ室は静寂の極みで、このコントラストが堪らなかった。
サ室の大きな窓からは浴室が見える。
そこには子供達や若者達が楽しそうにはしゃいでいる姿が見えた。
水風呂は15℃。
外気浴では賑やかな露天スペースに寝っ転がり目を閉じた。
そこには様々な音が木霊する。
子供達の声、若者の恋愛トーク、英語、中国語、もはや何語かも分からない言語。
私は目を少しだけ開き、この万華鏡を覗き込んだ。
目の前に広がる世界はコロナ禍において忘れ去られてしまった古き良き温泉文化があった。
ここでは何も気にならない。
人々の話し声も素敵なBGM。
忙しなく移り変わる目の前の登場人物も、ここは万華鏡。私の景色を色鮮やかに演出してくれた。
意図せず訪れたサウナチャンスだったが、サウナのクオリティも極めて高く7セットもしてしまった。
家族を待たせ申し訳ない気持ちで妻と息子の元へ戻ると休憩所で妻と息子は寝ていた。
ありがとう。文字数制限。
男
[ 神奈川県 ]
これは数年前の話だ。
私は家を建てた。
特に家を建てたかった訳では無かったが、暇潰しに妻と住宅展示場にいくと住友不動産の営業マンに乗せられ、なんとなくそのまま家を建てることにした。
注文住宅ということもあり、それから1年以上の月日が経ち35年ローンの1軒の平屋住宅が完成した。
そして新築の家に友人が訪れた。
友人は言った。
「う○こしに来た。」
手土産ひとつも持参せずに、その友人は一目散にトイレに向かい用を足しては帰っていった。
「良いトイレだったよ。」
それが最後に聞いた彼の言葉だった。
あれから数年が経つが、私はそれ以来彼とは会っていない。
連絡も取っていない。
何故なら新居にう○こをしに来た彼が許せなかったからだ。
そんなことを思い出した朝だった。
私は腹痛に襲われコンビニのトイレに駆け込んでいた。
そんな1日も、もうすぐ終わりを迎える。
21時におふろの国に着き、私は落胆した。
今日も井上勝正さんの熱波に間に合わなかった。
1セット目はマット交換を終えたばかりの88℃のマイルドなサ室だった。
熱耐性0の私でも10分も頑張れた。
そして外気浴へ向かうと「ととのい椅子」に座る者は誰一人いなかった。
私は誰もいない空間を堪能した。
空がいつもより大きく感じたものだ。
そして2セット目が終わり外気浴へ向かうと「ととのい椅子」は満席御礼だった。
私はとある事実に気付いてしまった。
何故1セット目の外気浴に誰もいなかったのか。
それはつまりだ。サウナマット交換後のマイルドなサ室を1番最初に抜け出したのが私だったのだ。
10分くらい頑張った。
私なりに頑張った。
でも世の中のほとんどの人が私より上だった。
どうやら私は人類において最底辺の位置に存在する、ちっぽけなボウフラの様な存在の様だ。
はい上がろう。
「負けたことがある」というのが いつか 財産になる。
One Love.
〜引用元〜
スラムダンク 山王戦
男
日程や人数、部屋数を指定して、空室のあるサウナを検索できます。