2020.06.22 登録
[ 北海道 ]
新年初の銭湯。女子中学生3人ともうすぐ40代になる男性は月見湯に向かった。少しずつ見えてくる大きな建物に私はわくわくした。
中に入ると招き猫と蛙の置物が迎えてくれた。靴箱は大きな木のカギがついた、見たことのない仕組みで驚いた。その先のロビーは、広々としていた。
早速脱衣所へ。3人でトイレの取り合いをしたあと、服を脱いだ。ほとんど脱いで、あとは下着だけになったそのとき。
「○○、パンツの柄バレリーナだねー」
私は思ったことをポロリと口に出してしまった。するとそのバレリーナパンツは下着のまま踊りだし、似非バレリーナと化した。
そして、浴場へ。
バレリーナパンツのあいつは「真ん中がいい!」と1人ごねていた。結局端っこに座った。バレリーナパンツはその後も文句を言い続けていた。
私たちは体を洗い終え、超音波風呂に入った。浸かりやすい温度だった。そのあとは露天風呂へ。北海道の冬は寒いが、火照った体には丁度良かった。
露天風呂では友人たちが恋愛トークに花を咲かせていた。2人の話を聞いていたら、人に好かれにくい自分を改めて実感し、悲しくなってきた。1人寂しく体育座りをしながら空を眺めた。
露天風呂があまりに気持ち良すぎて「7時半には出てきてね」と言われていたのに、気がついたら7時40分になっていた。
私たちは急いで脱衣所に戻って服を着始めた。急いでいるのに、バレリーナパンツはまた鏡の前で踊りだした。私はバレリーナパンツと友達だと思われたくなかった。ちなみに、こいつは替えの下着を忘れて、帰りもバレリーナパンツだった。
服を着終わり、急いでロビーへ向かった。ロビーについた瞬間、私はアイスと牛乳たちのことが気になり始めた。時間はないが、フルーツ牛乳を買った。
うますぎる。
一口で風呂上がりの牛乳の虜になってしまった。すぐさまイチゴ牛乳とコーヒ―牛乳を追加した。牛乳に囲まれて幸せだった。さらに、火がついた食欲に任せ、わらび餅アイスも買い、5秒で平らげた。
私たちが帰ってきたのは8時半ごろ。気づけばさっき食べたはずのアイスがすでに恋しくなっていた。火がついた食欲の暴走は止まることなく、私を近所のスーパーへ向かわせた。そして、暴走した食欲が私に無理やりチョコモナカジャンボを購入させ、それも5秒で平らげさせた。計アイス2個・牛乳2本。
―その夜私はお腹を壊した。
でも、飲めなかったイチゴ牛乳は次の日に美味しくいただいた。
[ 北海道 ]
【これは中学生女子の銭湯体験記である】
コロナでなかなか銭湯に行けない中、久しぶりに銭湯に行けると聞き、うれしかった。しかし、当日、私は待ち合わせ時間に遅刻してしまった。なぜなら、銭湯に行く前、私は友達と遊んでいたからだ。もし、あのときママがLINEをしてくれていなかったら、私はもっと大遅刻をしていたと思う。だから、私は遅刻をしたが、そんなに悪くない。だって大遅刻はしなくてすんでいるのだから。
遅刻をしたので、他のみんなはバスで行ったが、私はママの車に乗せていってもらった。だから、みんなよりはやく着いた。私はバスに乗りたくなかったので、遅刻をしてよかったと思った。
月見湯に行って、最初に目に入ったのは、オリジナルTシャツ。結構売れていた。
そして、友達2人と合流してロビーに行った。中学生は入湯料が340円だった。優しすぎると思った。お金を払うと、カウンターのお姉さんがあめちゃんをくれた。その後ろには、マスクチャームやイヤリングがあった。いろいろなデザインがあってすごくかわいかった。
脱衣所は、銭湯とは思えない広さだった。そして、なんといっても大きな鏡!私は鏡を見るとダンスを踊る人なので、下着姿でダンスを踊った。
下着を脱いで、いざお風呂へ!と思ったそのとき、友達に「マスク付けたまま行くの?」と言われ、私はロッカーに戻ってマスクをはずした。その間に友達は先に行ってしまった。
よし、今度こそお風呂へ。私は、座る席は真ん中と決めている。だが、友達に真ん中を取られてしまった。私の言うことを聞いてくれればいいのに、どうして意地悪をするのだろうと思った。
体・髪を洗い浴槽へ行くことに。いろいろなお風呂に入り温まったので、露天風呂に行くことに。外に行くと、すごく寒い……しかし、お風呂に入るとすぐに心と体が温まった。
露天風呂では、みんなで恋バナをした。時が過ぎ、友達が「時間大丈夫?」と言ってきた。その時の時間7時40分。時間が時間だったので、すぐ脱衣所に行った。しかし、鏡を見てしまい、私はまた大好きなTWICEのダンスを踊った。やっぱり、大きい鏡は最高だ。踊り終わってから、服を着た。
ロビーに戻り、フルーツ牛乳を飲み、アイスを食べた。ここは天国か?最高の時間だった。
月見湯は駐車場も脱衣所も広く、鏡もすごくでかかった。私は、月見湯のファンになってしまったみたいだ。これからも機会があれば月見湯に行きたいと思う。
[ 北海道 ]
【これは中学生女子の初めての銭湯体験記である】
ついたときに見えた大きな竹。初めて来た銭湯に興奮と期待に満ち溢れながら写真を撮っていた。中に入ると、ロビーにはマスクチャームとピアスやイヤリングが売っていた。ここは本当に銭湯なのか。
そして、先生(※1)についていくと「なについてくるの!!」と叱られた。私は意味が分からず首をかしげていると、「ここ男湯だから!」と言われた。上を見上げると「男湯」と書いてあるのれん。作文教室(※2)のメンバーから笑い声が聞こえた。恥ずかしさのあまりに下を向いて他のメンバーのもとへ走った。
脱衣所の中はとても広かった。しかし、私の体内ではそれよりもすごいことが起こっていた。ぼうこうが破裂しそうだったのだ。トイレを見つけた瞬間、荷物をかごに置いて走った。
トイレの中に駆け込むと、音姫の代わりに和風な音楽が流れていた。トイレから出てウキウキスッキリして、お風呂に入るととってもたくさんのシャワーがあった。髪や顔、体を洗い終えて早速浴槽に向かう。最初に向かったのは、電気風呂。しかし、熱すぎて入れなかった。だから、隣にあったジャグジーにつかった。温度はちょうどよく、5分ほど入った後に、ずっと楽しみにしていた露天風呂に入った。
のぼせそうになったら出て、少し体が冷えたら入るを繰り返して、25分ほどたったときだった。
浴槽の中で体育座りをしているといきなり友だちが私の股を触ってきたのだ。
「なにやってんの!変態!」と私は叫んだ。
「いや違うんだって、抱っこしようと思ったの!」
「いや、ちがわない!絶対意識して触ったじゃん!」
「ね、ほんとに抱っこしようとしたの!ねぇ、信じて!」
「まぁ、触ったのは事実なので」
「いや~。ほんとだもん!!」
私たちがやりあっていると、もう1人の子も参戦してきて、セクハラした子の胸を触り始めた。私もやり返すためにその触りあいの中に入った。結局、全員が全員に触られて、全員が全員を触った。
こうして私の銭湯初体験は終わった。まさかセクハラをされたり、したりするとは思わなかった。でも、とても楽しい時間だった。次は家族でも来てみたいと思った。
※1 豊平の寺子屋という塾の男の先生
※2 豊平の寺子屋の作文専門コース
[ 北海道 ]
公衆浴場としての銭湯。
銭湯の存在は『施設』の域を超えている。それは歴史であり、生活であり、文化だ。
だが、その昔と今をつなぐ文化の糸は年々細くなっていっている。
かつては銭湯に行くのに『家に風呂がない』という理由があった。やがて、その正当性は失われ、癒しや娯楽などが目的に代わっていった。
それらは、銭湯以外でも満たすことができる類のものだ。すべての人に開かれているはずの場所がすべての人から求められる場所ではなくなってしまった。
それでも、銭湯にしかない魅力はたしかにある。
この文化としかいいようがない唯一無二の『何か』は「不要不急」という言葉に飲み込まれつつある。未来につなぐすでに細くなってしまった糸が切れてしまう。
私はこの細い細い糸を次世代につなぎたい。
札幌市内でも有数の『THE銭湯』。銭湯文化そのものといってもいい『月見湯』。
日ごろ、銭湯に行きつけていない子どもたちはここでどんな体験をするのか。
豊平区豊平でひっそりと営んでいる塾の作文教室に通う中学生の少女たちの『月見湯体験』をこれからこのアカウントでアップしていきます。
慣れない場所で浮足立った少女たちにつないだ銭湯文化の細い糸はどのようにつながったのか。ぜひご覧になっていただきたいと思います。
この活動を許可・ご協力していただいた月見湯様。また、発表の場所として利用させていただいたサウナイキタイ様に改めてお礼申し上げます。
[ 北海道 ]
7月中旬、僕は初めて銭湯でととのった。
僕の中の銭湯のイメージは、うす暗くこじんまりとして汚い所だった。しかし、共栄湯は違った。ロビーは白を基調としていて、とても綺麗だった。(勝手なイメージをもってすみませんでした)
服を脱ぎ、浴室に入った。中には42~3度ある熱湯、40度ぐらいある主浴、38度ぐらいのマンゴー風呂(ぬる湯)、サウナ、水風呂がある。
僕は今回、札幌で銭湯のブログを書いているおふろニスタさんという方と一緒に入った。一番熱い風呂に入っておふろニスタさんを驚かした。そして、おふろニスタさん直伝の風呂のやり方を教えてもらった。
最初はサウナや水風呂が熱かったり、冷たかったりして大変だったが、徐々に慣れていき、無理なくサウナと水風呂の繰り返しが出来るようになっていった。
すると体ふわってなってとても気持ちがよくなった。なんか色々すごい。
gtgくてtd--!!!!!!!
ととのったあああああああああああああああああああああああああ
ととのった後の、サイダーはめちゃくちゃうまかった。
また銭湯に行きたい。そう思った。もちろん、共栄湯に。皆さんも共栄湯に行ってみてください。
もしかしたら、おふろニスタさんに会えるかも・・・・
zzz
[ 北海道 ]
ついにきてしまった。
人生で初めて約15000円のシャンプー、「オージュア」を使う日が......
暑い夏の日、私と友達は共栄湯に訪れた。
入ってすぐにオージュアを見てテンションが上がる。そしてすぐに借りる。オージュアの周りには、金色のオーラが漂っていた。
女湯に入ると、鏡の前に大量のスキンケア用品や、高級ドライヤーが並んでいた(お風呂からあがったら絶対に使う......!)そう思いながらお風呂に入る準備をした。
ついに浴場へ。まずは体を洗う。洗い終わったらシャンプー。オージュアはいかにも高級シャンプーという感じの自然の香り(オーガニック?の香り)がした。使用感は言うまでもないが、最高。シャンプーだけで髪の毛とぅるっとぅる。というかちゅるっちゅる。トリートメントをつけるともっとちゅるっちゅる。最高。
シャンプーも終わり、マンゴー風呂へ。なんともいえないぬるさが心地良い。ずっと浸かっていたい。
そんなわけにもいかないので次はサウナへ。暑い。熱い。暑くて熱いけどきれいになっている感覚がする。美しくなりたぁい。
ずっと入って体調不良になるのも嫌なので2分ほどで水風呂へ。冷だッッッいけど体に良さそうなので頑張って入る。努力する女の子はかわいいってよく聞くので。
そんなこんなで3セットこれを繰り返した。だんだん水風呂に浸かれるようになってきて調子に乗りそうになった。
汗をかいたのでまた体と頭を洗って、浴場を出た。
そして体を拭いたあと、大豆の成分が入った全身用化粧水を塗りたくる。あぁ。きれいになった気がする。
その後はハトムギ化粧水を顔に塗って、Curelで蓋をした。明日は肌の調子が良い気がする。
そして高級ドライヤーも使った。今日は髪の毛だけ贅沢をしていると、内臓が羨ましがっていた。
乾いたあとの髪の毛はちゅるちゅるでつやつや。つやつやすぎてとゅやとゅや。
顔に冷風を当てるとリフトアップ効果があるとのことなので試してみる。が、よくわからなかった。
すべてを終えて脱衣所を出る。そしてチョコモナカジャンボを買って食べる。おいしい。銭湯✕アイス最高。
最後に倉島サイダーを買って帰った。
共栄湯さん、ありがとうございます。おかげで最高の日曜日になりました。
これを読んだあなたも、ぜひ共栄湯さんに行ってみたらいかがだろうか。髪の毛がちゅるとゅやになるので。
[ 北海道 ]
今からあなたが読むのは初めて銭湯に行った中学生の体験談である。
ロビーに行くと、目の前すぐにレンタルシャンプーが置いてあった。私のお目当てのオージュアのシャンプーを借り、いざおふろ場へ。
服を脱ぎ、浴室に入ろうとした時、『まだパンツ脱がないの?』と友達に言われた。私はパンツを履いている意識は無かったので、びっくりした。
パンツを脱いでついに浴室へ。日曜日ということもあり、結構人がいた。まずはボディソープで体を洗った。そして、いよいよオージュアとご対面だ。虫よけの匂いがした。しかし、洗ってるうちに森の中にいるような涼しい気持ちになった。
その後もう一回洗ってからお風呂に入った。
まず初めに期間限定?のマンゴー風呂に入った。入る前はそんなに匂いはしなかったが、入ってみるとすごくマンゴーのいい香りがした。何分か入って次はサウナに入ることにした。私はサウナには入ったことはあるが、2分ほどしか入れなかった。しかし、共栄湯のサウナの温度は70度ほどだったため、5分も入っていられた。私には70度くらいがちょうどいいようだ。そして、水風呂に1分ほど入り、またサウナに4分入った。
最後にオージュアでもう一度髪を洗い、おふろ場から上がった。
そして、私が行った日曜日の共栄湯はレディースデイ。化粧水などが無料で使える女性にはうれしいサービスがある。そこで私は、使ったことのない美容用品をたくさん試してみた。
その後はドライヤーを使った。一回20円だった。使ってみると、すぐ髪が乾き、髪が、ふわふわになった。まだ時間が余ったので冷風で顔にあててみると顔が少し小さくなった。
最後にロビーでアイスを食べて、サイダーを飲んだ。お風呂上がりの冷たいものは最高に幸せだ。
初めて行った銭湯は想像以上に楽しかった。知らない方が話しかけてくれたり、サウナがとても気持ちよかったり、さまざまな初体験が味わえた。これからもいろいろな銭湯に行きたいと思った。
[ 北海道 ]
地球上の誰かがふと思った。
「家風呂が1/100になったら、銭湯に行く人が100倍に増えるのだろうか」
誰かがふと思った。
「町銭湯(みんな)の未来を守らねば……」
―
とよてら、作文教室。(楽しく作文を書いて、書く力を身につけようというコース)
「作文のテーマは銭湯です」
「えー」
「やだー」
「行ったことなーい」
「ふるーい」
とりつく島もない。
「でもね、共栄湯は15000円もするシャンプーとトリートメントが100円で借りられるよ」
少女たちの目の色が変わる。
「ぼく、興味ないですけど」
……時には聞こえないふりも必要だ。
―
「あんまり無理しなくていいからね」
初めての町の銭湯に戸惑う少年にやさしさを見せる私。実にジェントリーだ。くくく……あとで、無理矢理にでも水風呂に突っ込まれるとも知らずに……
すると少年はためらいも見せず、熱湯(43℃)へとすすむ。驚いた私は思わず聞く。
「え?大丈夫なの?」
少年は言う。
「これくらいなら家で入っています」
ギギギ
熱湯のあとは、ぬるめのマンゴー湯で2人くつろぐ。のへぇっとする。
「でも、サウナは厳しいか、さすがに」
「いえ、行ってみましょう」
ギギギ
「あつい!」
「そうだらう、そうだらう」
「サウナ、ぼくこんなに入っていたことないです」
「無理はよくないよ」
「はい」
「このあとの水風呂が気持ちいいんだけど、そっちも無理しなくてもいいからね」
「いえ、入ります」
ギギギギギ
「ふわあ、入れる!すごくないですか!あっ、なんかきもちいい!ふわあ!」
ギギギギギギギ
こいつ、初めてのサウナと水風呂でととのってやがるッ!!
啓蒙しにきたはずなのに、それが成功しているはずなのに、なんか悔しい!!キー!
―
どうやら子どもたちは共栄湯を思う存分楽しんだようだ。うまそうにアイスを食べ、倉島サイダーを飲んでいる。
彼らは、初めての町銭湯にどんな感想を持ったのだろう。
それは子どもたち自身から語られるサ活を楽しみにしようと思う。
―――
後日、少年少女が書いた今日の共栄湯体験記(サ活)を載せていきます。投稿は2週間後になるので時系列はおかしくなりますが、ぜひ楽しんでいただけるとさいわいです。
これを機に若い世代へ銭湯の素晴らしさが伝わることを祈っています。
ご協力いただいた共栄湯さん、勝手に企画に利用させていただきましたサウナイキタイ様、ありがとうございました。