月見湯
銭湯 - 北海道 札幌市
銭湯 - 北海道 札幌市
公衆浴場としての銭湯。
銭湯の存在は『施設』の域を超えている。それは歴史であり、生活であり、文化だ。
だが、その昔と今をつなぐ文化の糸は年々細くなっていっている。
かつては銭湯に行くのに『家に風呂がない』という理由があった。やがて、その正当性は失われ、癒しや娯楽などが目的に代わっていった。
それらは、銭湯以外でも満たすことができる類のものだ。すべての人に開かれているはずの場所がすべての人から求められる場所ではなくなってしまった。
それでも、銭湯にしかない魅力はたしかにある。
この文化としかいいようがない唯一無二の『何か』は「不要不急」という言葉に飲み込まれつつある。未来につなぐすでに細くなってしまった糸が切れてしまう。
私はこの細い細い糸を次世代につなぎたい。
札幌市内でも有数の『THE銭湯』。銭湯文化そのものといってもいい『月見湯』。
日ごろ、銭湯に行きつけていない子どもたちはここでどんな体験をするのか。
豊平区豊平でひっそりと営んでいる塾の作文教室に通う中学生の少女たちの『月見湯体験』をこれからこのアカウントでアップしていきます。
慣れない場所で浮足立った少女たちにつないだ銭湯文化の細い糸はどのようにつながったのか。ぜひご覧になっていただきたいと思います。
この活動を許可・ご協力していただいた月見湯様。また、発表の場所として利用させていただいたサウナイキタイ様に改めてお礼申し上げます。
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