2022.11.25 登録
[ 北海道 ]
たまに大喜湯に行く前にイオンに寄る日がある。
今夜は運転しながら月を見ていたら何となくクリームパンが食べたくなったので、柳月の向かいのパン屋で見切り品を買う。
半月から少し膨らみ出した月は、どことなくカスタードたっぷりのクリームパンみたいな形でふんわりと夜空に浮かんでいる。
一緒ににチルアウトとアクエリアス。
※
バイブラ(すだち)→内湯→露天へ
風がひんやりと冷たい。気持ちが良い。
露天で少し涼んでからサウナへ。
外気浴カットでF式→水浴び→水風呂×3→露天で腰湯→小さなラッコになってゆらゆら寝湯
2セット目の水風呂でぐわぁんと身体が上に引き上げられるような快感が走る。
あ、これはそろそろ出た方が良い奴だ。
名残惜しいけどさよなら水風呂。肺が良い具合に冷たくなって呼吸がひんやりしている。
ここから間髪入れずに高温サウナで熱に喰われて身体の輪郭が曖昧になる感覚を存分に味わう。
ふわふわと露天で揺られながら風を浴びて目を閉じる。
気持ちが穏やかになっていく。
帰り道のおやつにはクリームパンもあるし、浅い春の風は優しく肌を撫でていくし、なべて世はこともなしだなあ。
すっきりふわふわで内湯へ。
バイブラ→内湯→脱衣所へ。
※
脱衣所にヒロテテさんらしき人がいる。
ロッカー前で俯いているらしく、こちらに気がついていない。
髪の毛の色合いと白い上着。
間違いないな、ヒロテテさんだ。
これは違う人だったら大変な事になるなと思いながら、忍び足で近寄ってつむじの辺りを人差し指でつんっと突っついてみる。
驚いた顔を上げたのはヒロテテさんだった。良かった、人違いじゃなくて。
おやすみなさい、良いサウナを。
※
クリームパンを頬張りながら帰路につく。
今日も良いお湯、良いサウナでした。
女
[ 北海道 ]
風呂に行ってくるねと家を出る頃には、外は濃くて深い霧が立ち込めていて、橙色の街灯がぼんやりと霞んでいた。
ひんやりと涼しい風が磯の匂いと魚の油粕の匂いを運んでくる。先が見えづらい道をゆっくりと走る。
※
金曜の夜はやっぱり混雑している。
カランも内湯もそこそこの賑わい。
内湯→バイブラ(すだち)
露天でゆっくりしてからF式へ
外気浴カットでF式→水浴び→水風呂×3→露天で腰湯
長めに水風呂に浸かってしっかり身体を冷やしてからサウナ室に入った時の気持ち良さで、どんどん身体がほぐれていく。
冷えた身体が熱に喰われてぶわっと膨れ上がる感覚。
露天で揺られながら霧と湯けむりに包まれる。あるかないかの優しい夜風、しっとりとした空気。
すっきりしたところで最後にもう1セット。汗を流してから内湯へ。
※
忘れ物と勘違いして回収されたらしい水温計をフロントで受け取った際に、スタッフのお姉さんに水風呂の温度を訊かれる。
大喜湯さんの水風呂、今は13~14℃キープで、日によったらもうちょい冷たい日もあるのかな。
キリッとした冷え冷えの良い水風呂だと思う。
更に濃くなってきた霧の中。
窓を開けて涼しい風を浴びながら安全運転で帰宅の夜でした。
女
[ 北海道 ]
今日のアロマはふくじゅこう。入る前から嬉しくなってくる。
漢方系の匂いって嗅いだだけで身体の具合が良くなりそうな気分になるのは何でだろう。
暖簾をくぐる前に、氷と水を半分だけ詰めてきたナルゲンボトルを出して紙コップディスペンサーの冷たいはちみつ柚子を注ぎ入れる。
味が薄まってサウナの合間に飲むのに丁度いい味に。
※
バイブラ(ふくじゅこう)→内湯→露天へ
F式→水浴び→水風呂を外気浴カットで×3からの露天で寝湯
2セット目から身体の輪郭が曖昧になり始める。
腕から背中からだくだくと流れる汗。今夜は温度も湿度も中々に高い。
露天でゆらゆらと揺られながら空を見る。
薄曇りの空に星は見えない。
それなりに混雑はしているけれど静かで気持ちが良い夜。
F式→頭から水浴び→水風呂→F式→頭から水浴び→さっと水風呂→内湯へ
※
風呂道具置き場でヒロテテさんの声が聞こえて振り返る。
やあ、お帰りなさい。
隣に腰掛けて垢擦りをしながら知床の話を聞かせて貰う。
良いなあ、私も忙しくなる前に二日ぐらい休みを作ってKIKIに行ってみたいな。
ワッカボタン(マッドマックスみたいな奴)の冷え冷え滝行、想像しただけで気持ちが高まってくる。
内湯にざぶんと浸かってから脱衣所へ。
着替えていたら知床土産だよと饅頭を頂く。食べながら帰るよと笑っておやすみなさい。ありがとう、ヒロテテさん。
※
今日は半日近く葵の鉢の植え替えやハーブの植え付けをしていたので、爪の間まで土っぽいというか埃っぽいというか。
それもお湯とサウナでさっぱりすっきり。
ハンドルを握りながら知床饅頭を食べつつメッツを飲む。
良い夜、良いお湯、良いサウナ。
女
[ 北海道 ]
毛布と掛け布団をコインランドリーに放り込んでから大喜湯へ。
※
今夜はアロマの日。アイスミント。
サウナからの水風呂が楽しみになるアロマで嬉しい。
バイブラ(柚子)→露天
F式→水浴び→水風呂→座り休み
F式→頭から水浴び→水風呂で頭の天辺がぱかんと開く→露天で寝湯
インターバル垢擦り
F式→頭から水浴び→水風呂→露天で寝湯
アイスミント、夏の暑い時期に来たら堪らないだろうな。
水風呂の感触も外気浴で浴びる風の感触も、いつもよりも数段はっきりとした気持ち良さになるような気がする。
さっぱりふわふわしながら脱衣所へ。
※
ロビーでメッツを一口飲んで玄関へ向かう。わやさんとGenkiさんを発見。
挨拶をして外へ。
ひんやりとした風がそよそよ吹いてとても良い夜。
洗濯物を回収して帰路へ。
サウナ後に洗い立てのふかふかの布団で眠る贅沢。いつも一緒に寝ている犬は念入りにぐるぐると回って寝床作りに励んでいる。
匂い、消えちゃったからね。ごめんね。
今夜も良い夜、良いサウナでした。
女
[ 北海道 ]
仕事の隙間にサウナチャンス。
巧く時間が空くとは思っていなかったので風呂道具を車に積んでいなかった。
開封していない仕事道具のフェイスタオルを開け、ついでにロビーで丹頂鶴がでかでかとプリントされたタオルと垢擦りを買う。
久し振りの山花リフレ。しかも嬉しい事に今日は女性が山の日だ。ドライサウナに入る事が出来る。
熱々のミストサウナも悪くないけれど、山花に来るならドライサウナの方が好き。
※
身体を洗ってジェットへ。
背中をほぐしながら昼間の陽の光がきらめく広い浴場を眺める。そこはかとない背徳感。
サウナ→水浴び→水風呂→野草湯に腰で浸かりながら内気浴
サウナ→水浴び→水風呂→露天
サウナ→水浴び→水風呂→露天
暖かい陽射し。
露天を吹き抜けていく風。
すっきりキマッて午後からも良く働けそう。
野草湯からはお年寄りの匂いというか木の薬箱の匂いがした。
とっくに期限が切れたタイガーバームが隅っこに入っていて、ヨードチンキとか湿布の匂いが一緒に仕舞ってあるキズバンにまで染み付いている薬箱の匂い。
何が入ってるんだろうな。絶対にドクダミは入ってる気がする。途方もなく懐かしくて好きな匂い。
最後に野草湯でしっかり温まってから脱衣所へ。
※
チルアウトを飲みながら窓全開でドライブ。
あっという間に乾く髪の毛。
鼻をくすぐるのは乾いた草の匂い、柔らかそうな土の匂い、それに混ざるかすかな堆肥の匂い。
本当に春がもう鼻の先まで近づいている。
男
[ 北海道 ]
春の雨降る大喜湯熱波祭り、20:00回から。
※
20:00アイリさん。アロマはラベンダー。
19:00回の参加人数が少なく、サウナ客自体が少なかったからか、いつもより湿度が低めで高温になっていた。
ラベンダーのアロマが撹拌されてサウナ室中に拡がっていく。
しっかり熱々の熱波を受けて水風呂へ。
ベンチで一休みしてから休憩所に移動して大喜湯の皆が固まって談笑しているところにご挨拶。
ジェラードでクールダウン。シングルでミルクを頼んだら、中の方にこっそりほうじ茶の欠片が。何だか得した気分。
21:00くまこさん。柚子とミント。
柚子のオイルが発火する。ふわりと焦げた匂いが混ざって焼き蜜柑みたいな香りになる。
撹拌後、ミント投入。
清涼感よりも甘さが際立つミントで鼻や喉への刺激が少ない。柚子と混ざりあって良い匂い。
おかわり後のベンチでの涼風アウフグースでふわふわに。
とても良く蒸された今こそ垢擦りチャンス。カランで垢擦りをし、ついでにヒロテテさんの背中もこする。
垢擦りは良い汗が出るし、上がりにボディークリームを塗ってから薄手のシャツを着るとそれだけで気持ちが良い。
店の外に出て雨を浴びる。
夜半に掛けて風が強くなる模様。ひんやりとした雨粒と風と煙草の煙。春の嵐が通りすぎていく。
※
ロビーに戻って水分補給ついでに初体験のサウナーるを買ってみる。
この後のサウナで使ってみたかったので、脱衣所で衣服を脱いでから舌下にオイルを含ませる。シャワーを浴びてF式へ。舌下のオイルをぐっと飲み込む。
レモンの風味が口の中に拡がる。
F式→水浴び→水風呂→座り休み
F式→頭から水浴び→水風呂→露天で寝湯
F式→頭から水浴び→水風呂→露天で寝湯
2セット目辺りから効いてきたのか、熱の中でいつもよりサウナに没入出来ている感覚があった。
垢擦りのおかげもあって水風呂がいつも以上に気持ち良い。
露天の隅で横たわって湯に揺られる。
雨音、顔を塗らす冷たい雫、人の話し声。
身体の力が無理なく抜けて穏やかな心地に包まれる。時間が優しく溶けていく。
サウナーる、中々良いかも知れない。
疲れきってぐっすり眠りたい夜にも良さそう。ここぞという時の高い栄養剤みたいな使い方で使ってみるのもありかも。
あんまりリラックスし過ぎて気がついたら23:00過ぎでびっくり。
さっと着替えてロビーへ。
わやさんに「効いたかも知れない」と伝える。値段も張るから効いたなら良かったとにこにこ。
多少はプラセボもあるかも知れないけれど、良い体験でした。
また試してみよう。
女
[ 北海道 ]
昨夜に引き続き濃霧の中を走って大喜湯へ。
※
バイブラ(すだち)→露天
霧の細かい粒を受けながら半身浴。そよそよと優しげな風が吹いている。
F式→水浴び→水風呂→座り休み
F式→水浴び→水風呂→座り休み
F式→頭から水浴び→水風呂の隅で土左衛門のようになっている人の出来上がり。ゆらゆらのふわふわ→座り休み
水温15℃!
サウナ室に戻ってしばらくして、ヒロテテさんが入ってくる。やあ、と挨拶して少しお喋り。
F式→水浴び→水風呂→座り休み
ベンチ上のトタンを叩く雨音。雨が降り始めた。立ち上がって手すりの側からオンコの木に手を伸ばしてみる。ちくちくとした葉を揺らすと雨粒が落ちる。
熱を帯びた肌に雫がゆっくり染み込んでいくようで気持ちが良い。
いつも見かける色の付いた謎の飲み物が入ったボトルの持ち主判明。あれ、ヒロテテさんのだったの。
ファンタのポカリ割り、中々良さそう。
今夜はミステリーファンタだったようで、何かポーションみたいな色だった。
F式→水浴び→水風呂→露天で寝湯
雨音と湯口から溢れる湯の音がクリアに聞こえる。仰向けに寝そべり、畳んだ手拭いを瞼の上に置いてゆらゆら。
バイブラ→内湯
※
この雨で残った雪が溶けて土が柔らかくなれば良いなあ。そうしたら本格的に春が始まる。あちこちで緑が芽吹いて草木の若々しい良い匂いが漂うようになる。
もっともっと暖かくなったら阿寒湖畔辺りでサウナに入るのも良いな。塘路湖にも行きたい。休みが取れるようなら糠平にも足を向けたいし。
そんな事を考えながら家路を辿る。
今夜も良いサウナをありがとう。
女
[ 北海道 ]
日中の眩しさ暖かさが嘘みたいにひんやりとして濃い霧に包まれた夜。
イオンでちらっと本を見てから大喜湯へ。
少し遅い時間だからか駐車場はいつもより空いてるような気がする。
※
脱衣所の入り口でふくじゅこうの札を見て、心の中で小さくガッツポーズ。
やった。今夜はついてる!
衣服を脱いで浴室の扉を開けると途端に鼻をつくのはむわっとした漢方系の薬湯の匂い。
バイブラ(ふくじゅこう)→露天
空は柔らかい乳白色。肌を撫でていく細かい夜霧。
F式→水浴び→水風呂→座り休み
F式→頭から水浴び→水風呂→座り休み
F式→頭から水浴び→水風呂潜水→露天で寝湯
水風呂が良い具合にぬるくなってきているので、冬場のようなビリビリとした目が覚めるような刺激もなく、少し長めに浸かってゆらゆらするようになってきた。
ちょっと物足りないけれどこれはこれで柔らかくて気持ちが良い。
今夜は15℃。
身体を拭いて静かな露天の縁で寝転ぶ。小さなトッカリの出来上がり。
良いだけふわふわした後は、そのままお湯にスライドして寝湯で温まる。
F式→水浴び→水風呂→立ち休み
F式→頭から水浴び→水風呂潜水→通路の椅子で内気浴
カランに戻って垢擦りをしていたらヒロテテさんが。水温計と眼鏡が無くなっていたのでこれは身体を洗ってるな、と戻ってきたのだそう。
おやすみなさいと手を振って私はバイブラへ。
バイブラ→内湯
※
メッツを手に外に出ると、まだ霧は濃い。
温まった身体に丁度良いひんやりミストサウナだ。
ふわふわすっきりで夜風を吸い込みながら家路を辿る。
今日も良いお湯、良いサウナ。
女
[ 北海道 ]
暖かい日が続いている。
このまま春になるんじゃないかなってぐらい日中はぽかぽかと埃っぽくって暖かい。
あちこちの庭で福寿草の黄色い花が開いているのが目に入る。
風はまだどことなくひんやりしてはいるけれど、太陽が出ていれば背中がふわふわと暖かくて眠たくなってくるような季節になった。
夜のサウナ後の外気浴でもふわふわとした気持ち良さに始終包まれている。
柔らかい春の風は薄手のリネンみたいに優しく肌を撫でていく。
※
身体を洗ってからバイブラ(柚子)へ。
背中をほぐしてバキバキと鳴らしてから露天へと移動する。
F式→水浴び→水風呂→座り休み
F式→頭から水浴び→水風呂→座り休み
F式→頭から水浴び→水風呂→カランでふわふわしながら垢擦り
垢擦りを終えて露天に戻ると、あるかないかぐらいのかすかな風を感じる。垢をすっきりと落として皮膚がいつもよりも鋭敏になるこの感覚が好きだ。
そのままF式へ。
熱を受けて汗がさらさらと流れ出ていく。
F式→頭から水浴び→水風呂のいきもの→露天で寝湯
今夜はそんなに風がないので、露天から見える星もはっきりと輝いている。
そこそこ人はいるけれど、静かで穏やかな空気に満ちていて段々眠たくなってくる。
※
ロビーで少し休んで帰ろうとしたら、丁度入ってきたのがヒロテテさん。
冬の服じゃなくなっていたので一瞬気がつかずに思いっきり凝視してしまう。何かごめんね……という気持ちに。
客商売の癖に人を顔で覚えるのが苦手で、実は人を髪型や服や体格で覚えている節があるので、季節の変わり目は知り合いでも一瞬誰だか分からなくなる時がある。
夜風が気持ち良い。
窓を全開にしてふわふわ気分で帰宅。
明日も暖かい日になりそう。そろそろ山菜採りの道具を支度しても良いような気がするなあ。
女
[ 北海道 ]
昨夜のアロマの残り香を求めて大喜湯へ。
※
新しくフィンランド式サウナのアロマローテーションに入ると知って楽しみだったカモミール。
うっすら乾いた草のような香りが残っている。完全にハーブ系。花の甘い匂いよりも葉の匂いが若干強いタイプのカモミール茶でした。薬草系・樹木系が好きな人なら好きかもしれない香り。
私は好きだな。白樺辺りとブレンドしたら春先の野山の穏やかな雰囲気の匂いにならないかな。
F式→水浴び→水風呂→座り休み
F式→水浴び→水風呂→立ち休み
F式→頭から水浴び→水風呂でゆらゆら→露天
良い具合に汗が流れる日だった。
これはとどめの垢擦り→サウナにしようとカランに戻ったらヒロテテさんに発見される。
アロマの話をしつつ、サウナに消えるヒロテテさんを見送りながら垢擦り再開。
垢擦り→F式→水浴び→さっと水風呂→内湯
垢擦り後のサウナの気持ち良さ。
汗がさらさらと流れて落ちていくのをタオルでそっと押さえながら拭き取っていく。
これだけ毛穴が開いているなら、そこからカモミールの有用成分が染み込んでいったりしないかな、なんて事を考えながら目を閉じる。
ところで、風邪を引きかけた時に鍋に湯を沸かして仕事帰りにもりもり摘んできたヨモギを大量投入して、バスタオルを頭から被って額から汗が滲むまで蒸気を吸い込むっていうのを、生のヨモギが手に入る時期なら結構やるんですが、あれは広義の薬草サウナになるんだろうか。
飲み終わった後のハーブティーの出がらしとかも気持ちが良い。カモミールとかリンデンフラワーとか。
※
良い具合に仕上がってロビーへ。
メッツを手に外へ出ると夜風が優しく肌を撫でていく。ふわふわすっきり。
女
[ 北海道 ]
夕方頃。
ヒロテテさんからふみぞの湯臨時休業で大喜湯混みそうだねとLINEが。
そうなんだよなあ。どうしようかな。
そうだ、久し振りに鶴居まで行こう。
外はじり雨。湿原展望台の辺りはガスがかかっているかも知れないけれど、ゆっくり夜道のちょっとしたドライブだ。
途中、飛び出してくる狐を避け、目をキロキロ光らせる鹿を確認して速度を落とし、予想通りにガスに巻かれながら車を走らせる事、40分弱。
山道を抜ければ鶴居の小さな街灯りが見えて来る。
※
平日なら貸切に近くなるような時間帯だったのだけれど、流石に日曜、靴箱に人の気配。
一人ぼっちの贅沢も好きだけれど、公衆浴場はやっぱり少しは人の気配がある方が好きだったりする。
身体を洗い内湯へ。
身体を伸ばしてゆっくりと浸かる。
露天に出ると肌に纏わりつくのは優しい霧雨。空気がふわりと暖かい。やっぱり春が近い。
水風呂も13℃とぬるんでいる。
サウナ→水浴び→水風呂→インフィニティーチェアーでゆらゆらふわふわ
先客に挨拶してサウナ室に入る。
サウナ室はじわっと良い具合に温まっている。暫くロウリュされていないようだったので砂時計が落ちきっているのを確認し、声掛けしてロウリュ一回。
良い音で石が弾けるように鳴く。
一気に湿度と体感温度が上がる。蒸し焼きにされているような気分。軽い痛みと快感が押し寄せる。まだいけるかな。
念の為に「二杯目行って良いですか」と声掛けをし、もう一すくいロウリュ。
全身にまとわりつく熱い蒸気。
むせかえるような木の香り。
一気に吹き出る汗。
タオルで顔をガードしながら膝を抱えてそっと深く息を吸い込む。
このサウナ、どんどん良くなって来ているなあと嬉しくなる。ドアの閉まりが良くなったおかげで温度が下がりすぎてぬるいという事もない。
1セットでふわふわに出来上がってしまう。
もう1セット入って露天で温まってから脱衣所へ。
※
春本番になって忙しくなる前に、内湯の一面ガラス張りの大窓から陽の光が燦々と降りそそぐ中でゆっくりしたいなと思いながら夜道を走る。
まだ鼻の辺りでサウナ室の香りがふわっと漂っているような気がする夜でした。
女
[ 北海道 ]
昔は白糠にも銭湯が四軒あったと聞く。
恋問橋の白鳥を眺めながら海沿いの一本道を走る。石炭岬を過ぎて街へと入っていけば白糠でも一際大きなレストランがある。
レストランはまなす。団体予約して法事の会席なんかで使う人が多いんじゃないかな。
このレストランがある場所に昔は銭湯があったのだそう。
レストランの手前辺りから山側に折れて、白糠町温水プールへ。
白糠唯一の温浴施設。
肌寒い曇り空の下、向かいの公園で犬と遊んでから温水プールへ。
風呂道具を見た犬が「またかよ」という顔でこっちを見ている。私の登山道具と風呂道具はしっかり認識していて、見ると渋い顔をする犬。置いていかれるから。
※
入浴券の裏に名前と電話番号を記入して湯代を払う。どこから来たか、性別、年齢を書いて提出。
感染症対策がきっちりしている。
受付の左手のドアを開けて脱衣場へ。
ジム利用者のロッカーとフリーのロッカー。脱衣籠。
ロッカーに上着や貴重品を入れ、脱衣籠に衣服を入れる。
こじんまりしていて綺麗だなあ。ここからプールに行けるんだ。
浴室は左手にカラン、右手に浴槽、水風呂とシンプルな造り。
身体を洗ってトゴールの湯へ。
じんわりじんわり温まる。
そのまま身体をスライドさせて電気風呂へ。このまま永遠に電気を当てていたい気分になる。
トゴール→電気→水風呂
サウナ室へ。淡い飴色の壁、暖かな灯り、巨大なガスストーブ。温度も90度としっかり熱い。
先客に「眼鏡大丈夫かい、内の息子も温度差で眼鏡のレンズ割ったんだわ」と声を掛けられる。
何となく世間話をしていたらもう一人常連さんが入ってくる。
ぽつりぽつりとした会話。
常連さんの大きくはないが深みのある低い声で、僅かながら身体に心地好い振動が来る。
風呂は電気風呂、サウナにはバイブレーション。
セロひきのゴーシュで、ネズミの子供の病気を治す為に母ネズミがゴーシュのセロの中に子ネズミを放り込むのを思い出した。
サウナ→冷水シャワー→水風呂→電気→サウナ→冷水シャワー→水風呂
良い銭湯……!
人の雰囲気もサウナもとても良かった。ありがとう。
※
夏場、ここのジムに登録してお風呂に入りに来ても良いなあと思いながら車に戻ると、遅いんだよ!とばかりに犬に頭突きされる。
ごめんって。
チルアウトを飲みながら帰路に着く。
帰り道の白糠の海は淡い灰色。水平線が曖昧に霞んでいた。
女
[ 北海道 ]
今夜は概ねみんな野球を観ているのでは。
という事は銭湯は空いているのでは。
空いてました。
ロビーのTVは国際大会を映しているけれど、それよりも私は熱々のお湯に浸かってサウナに入りたい。
気温は-1℃。日中は薄手の長袖シャツ一枚でも充分なぐらい暖かっただけに、寒暖差で妙に寒く感じる。
※
今夜は……薬湯(すだち)の勝ち。
薬湯はビリビリ熱いのに主浴槽がなんだかぬるい。43℃ぐらいかな。
きっと水で埋めたのだろう。
熱々が良い人もいればあまり熱くないのが良い人もいる。それにしても、埋めた上でこの温度をキープしてるのだからありがたい事である。
肌寒いといつもより余計に熱く感じる事もあるし。
薬湯→水浴び→水風呂をループしてからサウナへ。
サウナ→水浴び→水風呂→内気浴(出来上がり)
ふわふわに出来上がってしまった。
暫くゆらゆらした後、カランで垢擦り。
二つある薬湯の内、一つに埋め水を流して盛大に撹拌している婦人が二人。
今日はどれも熱いわ、こっち埋めるべ
一つ残しとけばいいしょ、熱いの良いってのもいるー
私がそうです。私……熱いの好きです!
ありがとう!
ありがたいありがたいと薬湯に浸かってから再びサウナへ。
サウナ→水浴び→水風呂→露天の漢方薬湯で寝湯
少しずつ人が増え始める。
やっぱりみんな野球観てたのかな。
※
栄湯さんは今夜も湯冷め知らずの良いお湯、良いサウナでした。
女
[ 北海道 ]
昨夜のアロマのアイスミントの強いメントール香が薄れて、かすかに甘い匂いが漂っている。
湿度高め。背中から良い具合に汗が流れていくのを乾いたタオルで押さえるようにして汗取りをする。
露天に出れば、薄曇りの空には輪郭を滲ませてぼんやりとした月が浮かんでいる。上がる頃には雨になるかな。
F式→水浴び→水風呂→立ち休み
F式→水浴び→水風呂→ベンチで体育座りのまま少しだけ風に吹かれる
F式→水浴び→水風呂→露天で腰湯→寝湯
若い人たちで賑わっていた露天も閑散としてきて、耳をくすぐるのは湯口からなみなみと溢れる熱い湯の音やちゃぷんとお湯が揺れる音、そして誰かの吐息だけ。
長めのF式→頭から水浴び→水風呂でゆらゆら
最後にバイブラ(なでしこ)に浸かってから内湯で温まる。
内湯のベストポジションを発見した。
バイブラと内湯の境に背中をもたせ掛けてくつろぐと、じんわりとバイブラの振動が伝わってきて心地が良い。
難点は赤富士と鶴の銭湯絵が眺められない事ぐらい。
※
すっきりふわふわで脱衣所へ。
ミルージュを手に外に出るとじり雨になっている。でも銭湯帰りだとこんな雨混じりの天気でも気持ちが良い。涼しい風と共に天然のミストが頬を撫でていく。
今夜も良い夜。良いサウナ。
女
[ 北海道 ]
3/7はサウナの日。
混んでそうな気もするなあ、アロマロウリュの日だし。
到着すると駐車場が思ったよりも混んでいない。これは空いているかも。
※
受付で来店サービスのイオンウォーターを受け取り、脱衣所へ。
やっぱりあまり混んでいない。程よい賑わいで少し嬉しい。
内湯→バイブラからすぐに露天へ。
サウナ室前に漂っているのは鼻をくすぐるやや甘さのあるメントールの香り。今夜のアロマはアイスミント。
夜風も柔らかくなってきたから、アイスミントの後に立ち休みしながら風を浴びたら最高だなあと思いながらサウナ室へ。
F式→水浴び→水風呂→手すりに掴まって立ち休み
水気を拭った肌に当たる風が気持ちよい。
見上げれば大喜湯の煙突の右にはふんわりと満月が浮かんでいる。
今夜はワームムーン。雪が緩んだ土の中から芋虫が顔を出す月。
家を出る時に「今日はワームムーンだよ」と父に言ったら「そうか、啓蟄みたいなもんだな、どこも変わらないな」とにこにこしていた。
どの国もどの民族も春を喜ぶ気持ちは変わらない。ましてや冬の気候が厳しいところなら尚更。
サウナ室に戻って春を思いながらしばらく蒸されていると、サウナハットのお姉さんに声を掛けられる。yunapiさんだ。
思ったよりも空いてて嬉しいね、と言葉を交わす。
F式→水浴び→水風呂→座り休み
F式→水浴び→水風呂(!)→露天で寝湯
何だか今日は久々にガツンとした感じに。
目を閉じてゆらゆらお湯の揺れに身を任せるのがひたすらに心地よい。
ととのった、というよりもStoned………という方がしっくりくる。身体から良い具合に力が抜けて沈んでいきそうだった。
ふと椅子を見ると、身体を抱き抱えて微笑んだまま動かないお姉さんがいる。
とても気持ち良さそうにキマッているなあと嬉しくなりながら、私も再び目を閉じる。
F式→水浴び→水風呂→露天で腰湯
露天でしっかり温まってから内湯→脱衣所へ。
※
脱衣所で着替え終わったところにヒロテテさんが。ちょっと話しておやすみなさい。良いサウナを。
イオンウォーターを頂いたけれど、炭酸が飲みたいなと思って懐を探る。
あ!小銭入れを家に置いてきた!
結局、帰り道に車にそっと隠してあるお札を一枚抜いて、ローソンで三ツ矢サイダーストロングを買いました。
窓全開。
身体はさっぱりふわふわ。
今夜も良いお湯とサウナをありがとう。
女
日程や人数、部屋数を指定して、空室のあるサウナを検索できます。