やすらぎの湯 ニュー椿
銭湯 - 東京都 豊島区
銭湯 - 東京都 豊島区
ひい、ふう、みい…
年末年始の怒涛の飲み会、上がり続ける税金、それに加えて光熱費や家賃、NHKの受信料、クレジットカードの支払い。
いやほんとは夜遊び代が1番高い。
とにかく、俺の財布の中には3千円しか残っていなかった。
金がないと人の心は荒む。
俺の心も厭世感でいっぱいだった。
そういう時こそサウナで現実逃避したいところだが、サウナというのは決して安い趣味ではない。
もちろんプライスレスな価値があることは知っているが、ここでサウナに使う千円でなにが食えるだろうかと考えると腰が重い。
財布の奥に小銭でも紛れていないかと逆さにしてみると、小銭の代わりに音もなく落ちてきたのは、ニュー椿のサウナ券。
サウナ(1200円)に入るたび1枚もらえ、10枚集めると、手ぶらサウナ(1300円)が一回無料になるというサービス券だ。
もしや、と思った。
床に散らばったサウナ券をかき集めて数えてみる。
ひい、ふう、みい…
ぴったり10枚あった。
時計を見るとニュー椿は開店5分前(拙宅から徒歩3分)
神様のお告げだと思った。
「汝、サウナにて身を清めよ」
いつもはこの時間なら常連のおっちゃん達がいるのに、なぜか貸切なのもますます神聖な力を感じずにいられない。
チンチンに温まった塩サウナを楽しみながら、この場に導いてくださった神様に感謝の念を送った。
いつもよりも長く、回数も多く楽しんだ。
塩サウナ10分×4、ドライサウナ10分×1
途中で入ってきたお兄さんの髪型がイエスキリストっぽかったのと、その後入ってきたお兄さんの刺青が観音様だったのは一体何のお告げだろうか。
脱衣所で鏡を見ると、全身にこれまでにないほど濃いあまみ(赤くまだらになる模様)がでていた。
その姿はインド神話に登場する、火の神アグニに似ているような気がした。
帰り道駅前のスーパー「みらべる」に寄ると恵方巻を売っていたので買って帰ることに。
今年の恵方は西南西。スマホで方角を調べて驚いた。
拙宅より西南西。なんとそこにはニュー椿があったのだ。
誠に暗く、世知辛い時代。
神様達は人間に愛想を尽かしてしまったような気さえするが、少なくともサウナの神様はまだ俺達を優しく蒸し上げてくれている。
そのことに感謝しつつ恵方巻を食べ尽くした。
そうだったんですね😢いまじみちのサバ定💕いただき、申し訳ない気持ちいっぱいなので少しですが🤏進呈いたします😢お2人がはやく戻してもらえますように。
遼くんが涙を流しながら「彼は…誰…俺!(号泣)」と自身に問いかけながらサウナ券を数えニゥ椿に向かったかと思うと、いてもたってもいられなくて……そりゃまたいちゃうよね!
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