枝幸に勤務して早3年。
毎週近隣ののサウナに日々の疲れを癒してもらっていた。
そんな私だが、4月から内地への転勤が決まった。
もう、このあたりのサウナに来ることはないだろう。
おそらく一生。
最後に、日ごろの感謝の意味と私自身の記憶の断片として、忘れないように記録を残す。
ニュー幸林はこのあたりでは一番大きく、立派なホテルだ。
外観、内観ともに豪華で、特に内観に関しては丁寧に清掃が施されており、居心地が良い。中に入っているレストラン「海朱」の料理はどれも安くておいしい。
私のお勧めは1200円の帆立サーモン丼。新鮮でなめらかな帆立とサーモンの舌触りがなんとも心地よい一品。値段以上の価値がある。
サウナに関してだが、ニュー幸林は今年の2月から3月にかけて大規模な改修が入った。期待していってみたが、風呂場は以前のまま。サウナもそのままだ。
サウナ室の定員は5名と狭い。
温度管理もいまいちで下段では足元が寒いほどだ。サウナーなら10分では物足りず、15分~20分ほどかかるのではないだろうか。上段は比較的ましだが、体感温度85度ほど。ぬるいの一言である。個人的にはカビ臭いのが一番つらい。
ただ、私が昔、子供のころに入ったサウナはこんなサウナだったような気がする。暑くてカビ臭くて息苦しい。正直、こんなところに入っている意味が分からなかったが、親父の真似をしてサウナに入っていた。今では立派なサウナーだ。そんな昔懐かしい初心を子のサウナは否応なしに思い出させる。
水風呂は2つあるがどちらも16度~20度程度。ぬるい。ぬるい。
しかし、昔入った水風呂もやはりこんな感じだった気がする。あの頃はそれでも冷たくてひーひー言っていたのに。
特筆すべきは寝られる椅子。これは満点である。天井の景色が回る。回る。
天井から水滴が落ちてくる。うっとおしい。回る。回る。
ここは、昔親父と通っていた小さな浴場の小さなサウナ室を思い出させるサウナだ。サウナ目的で来るとがっかりすると思われる。ベテランサウナーなら、自分で楽しみを見いだせると思う。露天風呂もないので注意されたし。

男
-
92℃
-
17℃
男
-
96℃
-
17℃