2021.06.06 登録
[ 富山県 ]
「太閤の湯のオートロウリュには気を付けろ」富山県民のサウナー界隈でまことしやかに囁かれているそんな噂。耳にした私はその噂の真偽を確かめるべく、施設へと潜入し、実際に体験してみることにした。
太閤の湯では、18時から22時まで1時間おきにオートロウリュのサービスがある。なんでも、その時に発生する蒸気が火傷するほど熱いのだそう。「火傷するほど熱い」そんな噂を耳にしてしまったら行かざるを得ないではないか。何せ私は高温ジャンキー。熱いサウナが水風呂よりも大好きなのである。
小高い丘の上にあるこの施設へは、町中に突如として現れる坂道を上ると到着する。駐車場は少し変わった配置となっているが、問題なく駐車できる程に広い。館内は清潔な印象である。客層はファミリー層を中心に幅広い。常に混んでいる印象であり、浴室も少し騒がしい。収容人数を抑えたサウナ室は座れる場所が決まっており、現在は13人が定員である。常にほぼ満席状態で、サウナ室へ入室してから踵を返す人が多い。ロウリュサービスの際は余裕をもって入室したい。
無事に席を確保した各々がリジリとその時を待つ。時刻は19時。まだ、始まらないのか。灼熱の時間が指し示す19時1分。時は唐突に訪れた。タワー型のストーンサウナの真上に位置する四角いシャワー。そのシャワーから水がジィー、ジュウーと音を立てて注がれる。注がれた水は法則に則って状態変化し、室内へ、ゆっくりと歩を進めてゆく。
最上段。これが今回、自らに課した縛りである。高温のロウリュ、最上段で受けきらなければ意味がないだろう。
歩み寄る熱気とともに感じる凄まじい熱気。特に送風機もないのに私の肩に、背中に、覆いかぶさってくる。だが、噂ほどではない。この程度のロウリュ、私はいくらでも潜ってきている。やはり都市伝説の類であったか。
その矢先、注がれる第二波。完全に予想外。第一波を吟味している私に迫る第二波。瞬間、私の中にはあの噂が。「太閤の湯のオートロウリュには気を付けろ」私の中で急速に信憑性を増してゆく。なんだこれは。熱い。熱すぎる。皮が、皮膚が、焼かれるようだ。これは体験してきたものとは違う。痛い。もはや、痛い。背中が、肩が、表面の一枚だけ焼かれるようだ。息は、できない。
生命の本能的に従って立ち上がった時に感じるさらなる熱気。室内の高温の水蒸気へと自ら当たりに行くことによって起こる新たな熱交換。いっそう肌が、焼かれる。出口までの一歩を踏み出すごとに、焼かれる。出口が、遠い。
こんなサウナは初めてである。
男
[ 富山県 ]
さようなら。本当にありがとう。そして、お疲れさま。
富山県に来て半年、新しい職場で右も左もわからず、仕事で苦心していた私。新しい環境になかなか慣れず、精神をすり減らす日々。通勤時間が長く、車同士の摩擦にイライラと毎日ストレスがたまっていく。自分で生み出し続ける緊張感から、私の心は家にいるときも、睡眠中でさえも安らぐことはない。そんな状態で眠れるはずもなく、浅い眠りを繰り返す毎日。寝不足の頭の中を常にグルグルと巡るのは仕事のことばかり…
今までの生活とは打って変わって、生活リズムが朝方となり、心を病みそうになったときはいつも近くにあったファボーレの湯で心を、体を、癒していた。よく職場で「友人はこちらにいるの?」と聞かれたが、私にとっては「ファボーレの湯」こそが友人であった。そんな遠方の地でできた最愛の友が、この度2023年1月31日をもって閉館することには身の割かれるような思いである。
初めて聞いたときは自分の耳を疑った。とても信じられなかった。私にとってはそこにあることが当たり前になってしまっていたのだ。明日も、明後日も、数年後も、変わらずに通い続けられるものだと安心しきっていたのだ。
「閉館」この二文字が示す意味はあまりに重い。
地元民から溺愛されているファボーレ様のことだ。きっと打てる手は打ち尽くしたに違いない。それでもなおの判断ということは、相当に経営は苦しかったはずだ。むしろ、今日まで経営を続けてくれたことに感謝したい。
本当にありがとう。心細い新天地での私の憩いの場でした。精神的に何度助けてもらったか、わかりません。唯一、仕事を忘れて心安らぐ場所でした。頭の中に残る、嫌なことがあれば、行きました。仕事が早く終わったら、行きました。土日になったら、行きました。
そんなあなたに、もう私は行けないのですね。
露天風呂に敷かれた畳、最高でした。露天風呂の炭酸泉、最高でした。露天風呂に再現された苗名滝、最高でした。あの露天風呂の風景は、忘れません。
2台の遠赤外線式ガスストーブ、最高でした。サウナ室に入るといつも迎えてくれるドライサウナ特有の焼けつくような熱気、最高でした。6段×2の広いサウナ室、最高でした。いつも清潔なサウナマット、最高でした。絶妙にぬるくて微妙に深い水風呂、最高でした。あのサウナ室の熱を、雰囲気を、香りを、私は忘れません。
いつも清潔な広い館内、最高でした。風呂上がりに自販機で飲むコーラ、最高でした。風呂上がりに連れを待ちながら読む新聞、最高でした。たまに入った岩盤浴、最高でした。
本当に最高の施設でした。今まで、本当に、本当にありがとうございました。
男
[ 富山県 ]
友人のサウナーとともに利用したが…かなりアウフグースサービスのレベルが高い施設である。あの灼熱を一度味わってしまったら…脳のサウナ中枢が焼かれてたちまち中毒になってしまうことだろう。それほどまでに暑いアウフグースサービスをこの店舗は提供する。
富山県では「スパ・アルプス」に次ぐアウフグースを提供するサウナであると感じた。ロウリュサービスの熱だけで言えば、間違いなく富山県で一番の施設である。
この施設は岩盤浴でもロウリュサービスを行っており、夫婦やカップルで行っても共に熱波を浴びながら汗を流すことができる。男女でアウフグースを楽しむことができる、富山県唯一の施設である。
浴室はかなり広く、露天風呂、外気浴のスペースも十分である。点在するベンチで休んでよし、石の上に座ってもよし。編込みの寝転がれるリゾートチェアが5脚とコールマンのインフィニティーチェアが2脚。こちらはいつも競争率が高い。
富山県ではインフィニティーチェアを味わえる唯一の施設となっている。未体験の方は、是非体験してみて欲しい。噂に違わぬ無重力の整いが待っている。
サウナ室は広めで、室温は高い。施設はいつも混んでいるが、特にロウリュサービスの時間は大変混む。立ち待ちが発生するほどである。早めに入室しないと入室を拒否されてしまうので、最低でも5分前には入室していたい。ただし、前述のとおりサウナの室温が高いので調整が必要である。
この施設のロウリュサービスは送風機を用いる。サウナストーンにアロマ水をかけ、一気に送風機から風を送るのだ。たちまち蒸気が室内に対流し、体感温度は急激に跳ね上がる。
暑い。暑すぎる。もはや火傷する勢いである。嗚呼、思い出したらまた行きたくなってきた。この高温の蒸気が、熱風が、高温ジャンキーにはたまらない。最後まで受けきるには強い覚悟と決意が必要だろう。受ける際は心したしたほうが良い。灼熱のアウフグースである。
サービス中の入退室は自由となっているため、限界を迎えた人と待っている人が入れ替わり立ち代わり入室するため、室内はやや慌ただしくなる。この入れ替わりの時間がまた、限界を近付けてしまう。ここのロウリュは団体戦というより個人戦である。まさに、自分の限界との闘い。
水風呂の管理された水温は、多少ぬるくはなるが常に一定のラインをキープしてくれる。外気浴中、この施設の最大の欠点が顔を出す。
比較的若い利用者が多いので仕方がないかもしれないが、外気浴スペース会話の声が絶えないのだ。ここまでが高水準であるので余計に悔やまれる。
男
[ 富山県 ]
日本にわずか3カ所しかないという噂のボナサームサウナ。
椅子内に熱源を格納するこの方式は、空気の対流をスムーズにし、上段と下段の温度差を少なくできるとされている。富山県は希少なボナサームサウナを「ゆ~ゆうランド・花椿」とこの「光明石温泉 呉羽の湯」の2か所に有している。
このうち、「ゆ~ゆうランド・花椿」の方は積極的に希少性をアピールしているため、県内のサウナー界隈では有名である。しかし、あまり知られていないがこの「呉羽の湯」のサウナも紛れもないボナサームサウナである。富山県内でボナサームサウナを味わいたいのであれば、南砺市にある花椿よりも富山市内からほど近い呉羽の湯の方がアクセスが容易である。
呉羽の湯の駐車場は広く、余裕をもって注射することができる。館内は開けた待合室のみというシンプルなつくりで、温泉というよりも銭湯といった雰囲気である。シンプルゆえに館内は清潔で居心地が良い。
浴室は日によって入れ替わる方式で、「たてやま」と「つるぎ」の湯がある。どちらであってもボナサームサウナを味わうことができるが、個人的には「たてやま」の湯の方が当たりである。
たてやまの湯では、広い露天風呂スペースの屋根の下に3脚の椅子があり、十分な外気浴スペースが完備されている。対して、つるぎの湯では露天風呂スペースに屋根がなく、整い椅子の数が2脚と少なくなる。整いの精度を上げるのであればたてやまの湯一択となる。ただし、実際に行ってみるまでどちらの湯に入れるかがわからないのが玉に瑕である。
サウナ室に入るとミストサウナかと思うほどの蒸気を感じる(実際私は最近までミストサウナかと思っていた)。ボナサームサウナの構造上、熱源を直接視認できないので、蒸し風呂かと錯覚する。ただ、温度は十分に高いため、不思議な感覚に陥る。脳はそこまで暑くないと知覚するが、実際の室温は高いのだ。そのため、苦も無く長時間、十分な発汗を行うことができる。熱と蒸気はどうやら最上段の椅子の上から出ているようである。サウナ室は余裕を持って入れるほど広い。
水風呂は浅くて広いが、サウナの利用者に対して冷却が追いついておらず、常にぬるい。しかし、足を伸ばせるため、ゆっくりと体をなじませることができる。
全国でも希少とされるボナサームサウナ。その不思議な居心地の良さをぜひ味わっていただきたい。
男
[ 富山県 ]
日本でたった3か所しかないと言われるほど希少な「ボナサームサウナ」。
サウナ―として味わっておかない手はない。希少な方式のサウナ。嗚呼、なんと甘美な響きだろう。まるで光源に集まる羽虫のように、私のステアリングを握る手は花椿へと向かっていた。
ボナサームサウナとは、サウナストーブが椅子の中に格納されているサウナのことを指す。
サウナ室にあった説明文によると「室内の気流の循環がスムースになり、上下の温度差が生まれにくい」ということらしい。なるほど。その説明が本当であれば、画期的な方式である。
実際に入ってみて気が付いたのだが、この方式は富山県民御用達の「光明温泉 呉羽の湯」と同じ方式である。椅子の中から壁を通って熱が循環しているせいか、確かに室内での温度差はあまり感じない。ただ、直接熱源が目で見えないので、心なしか涼しく感じてしまうのがやや難点である。
この施設のサウナ室は狭い。とにかく狭い。懺悔室のようである。常連であろう老人たちは、時間を問わず人生の疲れを癒しに来ているため、サウナ室には入れ替わり立ち代わりで入室する。室内は常に混んでいるような状態だ。サウナ室に入ると優しいラベンダーの香りが鼻孔を刺激する。狭い室内もあってか、常に心地よく香っている。
この施設の最大の難点は休憩椅子の欠如だろう。露天風呂のわきに長椅子があるのだが、冬の外気は休憩にはいささか厳しい。
混雑を掻い潜るスキルと洗い場用の椅子でも問題なく休憩を行える技術を持ち合わせるサウナ玄人にこのサウナを進めたい。狭く独特な空間のサウナが、日本で数か所という希少な方式で芯から温めてくれるだろう。
露天風呂では定期的にボイラーの作動音がするのだが、その音は今にも爆発するのではないかという勢いである。私は露天風呂に浸かりながら咄嗟に死を覚悟した。
男
[ 富山県 ]
このレビューを見ている全富山市民に次ぐ。今すぐに海王へと行くべきだ。
「バケツ水風呂」。この単語を聞けばどうだろう。この最高の贅沢を味わってみたくはないか。
もしもノーベルサウナ賞があったなら、私はこの施設が生んだ画期的な発明こそが相応しいと考える。
店長である津幡真一さんに溢れる感謝と尊敬の念を伝えたい。
「バケツ水風呂」。この発明によってこの施設のサウナは富山県でも頭2つは抜きんでたパフォーマンスを発揮する。
想像してみてほしい。90Lのプラスチックバケツの底に繋がれたホースから絶え間なく出続ける16度の井戸水を。水は常に潤沢に循環し、絶えずバケツから溢れ出ている。そんな夢のようなバケツが4つ並んでいる光景を。
「水風呂とは共用のものであり、入浴の際は細心の注意が必要である。決して自分勝手に利用してはならない。」サウナ憲法第三条の第一項に示されたこの構文は、我々サウナ―達の守るべき常識であり、道徳心である。しかし、いつしかそれは縛りとなっていた。
この水風呂はバケツという名の個室。入った瞬間に余分な水は溢れ、自分の体の体積に合わせた水量へと最適化される。最適化された水はやがて最適な水温へと調整されていく。まるで高級な紳士服を仕立てるかの如きフルオーダーの水風呂。体に、細胞に、なんと馴染むことだろうか。こんな贅沢が、存在していたなんて。
特筆すべきはサウナ憲法からの脱却。この水風呂は法の外側にある。他人を気にする必要はないのだ。縛りは、それが無くなった時に初めて気が付く種類のものがある。例えばそれは空気の重さから生じる大気圧のように、常に我々に影響し続け、あるのが当たり前になってしまったものだ。これが無くなった時、私たちは真の意味で解放されるのだ。
この水風呂がもたらすのは、解放。真の自由を味わった我々の目は自然と虚ろになってゆき、意識は遠くへ。遠くへと。溶けてゆく。この水風呂には、他人からの解放がある。
この素晴らしい発明に、感謝を。
男
[ 富山県 ]
もしも、日本三大絶景サウナを挙げるとしたら、私は是非このサウナに票を投じたい。
絶景。このサウナの魅力はここに尽きる。
これほどまでに開けた視界で露天風呂から望む絶景は私の経験ではない。
この施設の末恐ろしい点はその絶景をサウナ室の大きな窓からも望むことができる点である。
解放感。このサウナには日々の喧騒を忘れされてくれる強烈な解放感がある。
これほどまでの解放感を味わえるサウナは私の経験では「洞爺サンパレス」以来である。
町中のサウナでは決して味わうことができず、その辺の秘境サウナでも味わえない圧倒的な解放感がここにはある。
水墨画。このサウナから望める景色は雪舟がしたためたそれである。冬にこそこのサウナはふさわしい。静止した白黒の世界に、意識を、静寂の中へ、心行くまで浸すことができる。
そもそも我々は何のためにサウナへ行くのか。整うためか?いや、違うだろう。それはあくまでも言葉遊びに過ぎない。
日々の喧騒から逃れるためではないのか。頭を空にしたい。感覚に浸りたい。現実から逃れたい。。。
その為の安息地がサウナではないのか。そんなサウナの持つ本来のポテンシャルを、存在意義を、まざまざと感じることができる。
サウナ室には、絶景が望める広い窓から差し込む自然光。温度は110度と高めだが、なんとも爽やかだ。テレビは、必要ない。景色が見られればいいのだ。
水風呂は絶え間なく注ぐ天然のシングル。針を刺すような感覚から、入った瞬間に感じた。時間が止まる。110度からの急転直下。
外気浴をすると目の前には雪化粧をまとった山々の木々が湖を囲む光景が広がっている。無粋な柵は無いに等しい。この景色はあまりにも贅沢だ。目を閉じるのが、惜しい。静止した景色に意識が溶け込む。私は初めて、目を開けたまま絶えどない幸福感に包まれていた。
このサウナはもっともっと広く知られるべきである。私が富山で一番お勧めするサウナです。冬にぜひ足を運んでみてください。
男
[ 富山県 ]
「サウナ部」
なんと心くすぐられる名前だろうか。
「サウナ部」。もしもこのような部活が学校にあったら、私は迷わず入部するだろう。学生時代にこのような部活が無かったことが悔やまれる。しかし、私は今回縁あって私はこの部に参加することができた。
秘境サウナの響きがふさわしい、町から外れた郊外にこの施設はある。
山道に向かう途中、唐突に現れるためついつい素通りしてしまう。川田温泉の名が記されている手書きの看板を目印に、太い道路から入っていく。味わい深い、施設へと続く角度厳しい下りのヘアピンカーブを慎重に進むと木々の間から姿を見せる。
正面に立つと2つの入り口。「サウナ部」と書かれた入り口と旅館へと続く入り口。どちらに入るのが正解だろうか。迷った末に旅館の入り口を潜るとサウナ部の方から入ってよいらしい。改めてサウナ部へと向かう。
この施設を印象付ける「サウナ部」という名前は館内の「宿泊部」という文字から察するにサウナ部門という意味のようだ。果たして何人のサウナ―が汗臭い部活を想像したことだろうか。悪意のなさが心憎いネーミングである。
肝心のサウナであるが、更衣用のロッカーはまさかの業務用ロッカー。そして館内の明らかな手作り感。古民家を思わせる初めての体験に高まる高揚感。
浴室に入ると、天井から照らすのは元は白色だったのであろう、変色した照明。浮かび上がっている年季の入った楕円の青や灰色のタイル。タイルは所々剥がれている。昔の手作りの風呂はコンクリートの上にこの楕円のタイルが張り付いている。祖父の家がまさにそうだった。広めの個人用風呂といった雰囲気。椅子は2脚。窓から外を見ると真下に流れる川。すべてが手作り感に溢れている。自然の中に、あるのだ。
サウナに入ると聞こえるのはラジオの音。温度は100度を示しているが、それ以上に床に敷かれた「すのこ」の隙間から吹き付ける隙間風が気になる。正直、サウナに関しては「サウナ部」の名前負け感がぬぐえない、お粗末なものである。ただ、かつて山の中にあった祖父の家のように微笑ましい手作り感を味わえる施設は他にはないのではないだろうか。
男
[ 富山県 ]
「まちなか天然温泉」なんと心くすぐるネーミングだろうか。
到着すると見える荘厳な佇まい。白川郷の合掌造りを彷彿とさせる、天高く聳える三角形の屋根。雪国富山にふさわしい外観である。駐車場はとても広く、悠々と駐車することができた。比較的大きい道路に隣接しているため、探しやすいのも嬉しい。
館内に入ってみると、広く清潔な館内が出迎えてくれる。清掃に気が配られているのを感じる。当施設は、日替わりで男女の浴室が入れ替わるスタイルであるため、今回入浴したのは向かって左手の浴室であった。
浴室に入ると、目を引くのは天井のデザイン。外観の三角形の形状を活かした広い吹き抜け。ここまで天井が高い浴室はなかなかないのではないだろうか。ただでさえ広い浴室に一層の解放感を与えている。また、天井のデザインは木目。初めはデザインなのかと思ったが実際の木を使っているようだ。これも珍しい。まるで、ログハウスの中にいるようだ。解放感と自然を感じることができる。
天然温泉の泉質も予想以上であった。赤黒く濁ったお湯は柔らかく、肉体に蓄積した疲れを解してくれる。真ん中に注ぎ口のある広い浴室がまたいい。とても空間を贅沢しているような気分になる。
サウナ室に入ると、えもいえぬ圧迫感を感じる。この施設のサウナは長細いのだ。体を縦にしてようやく通れるような移動スペース。その中に2段、座れる。最大で8人といったところだろうか。テレビはない。聞こえるのは施設が流しているジャズだけ。後は、湯が注ぐ音。入るときは圧迫感があったが、座ってみると狭い空間ならではの高い体感温度を感じる。まるで洞窟の中にいるようだ。ここにはテレビがないので、ひたすらに自分の体と向き合う。長細いサウナ室のせいか、見知らぬ人と不思議な一体感を感じる。吹き出す汗。
水風呂は2人入ると一杯になるほど狭いが、サウナ室の人数が限られているため、スムーズに入れる。やたらと大きなかけ湯の桶の水で汗を流してから入浴。気持ちいい。整い椅子は全部で4つ。これも絶妙のペースで空く。露天風呂に外気浴スペースがないのが残念。
町中に沸いた天然温泉。その泉質で体を癒し、長細いサウナ室で高い体感温度を感じながら自分と向き合うことができる、まさに「ととのいのサウナ」である。テレビ嫌いの方は是非訪れてみて欲しい。
男
[ 富山県 ]
「富山天然温泉 ファボーレの湯」が閉館する。この事件は、近隣住民たちの多くを「サウナ難民」にした。難民となった住民達は新たなホームサウナを求めて、サウナ探しの旅を余儀なくされていた。かくゆう私もその「サウナ難民」の一人である。
このサウナは、ファボーレから最も近いサウナ施設となる。所在地はなんとパチンコ屋の三階。込み入った道の先にあるため、迷わず行くためには慣れが必要だろう。近隣には「まちなか天然温泉 ゆくりえ」があるため検討対象になると思われる。ゆくりえは天然温泉であるため泉質に拘りがある人が選択すべきだろう。プラ座ゆはサウナ室にテレビがあるため、テレビ付きのサウナが好きならこちらを選択するとよい。ただし、こちらには休憩椅子がないため注意が必要である。
パチンコ屋などが入っている複合施設から3階のプラザ湯へ行くには直通のエレベーターか、3階の駐車場から直接向かう必要がある。直通のエレベーターは駐車場のかなり奥まった場所にあるため、初見では探すのが難しい。立体駐車場で3階まで上がってしまうことを勧める。パチンコ屋の前を素通りして向かう際には、何とも言えぬ場違い感を感じる。聞こえてくる電子音とあたりに漂う煙草のような、アンダーグラウンドな匂い。私は正直、苦手である。もしもサウナに入れ墨している人ばかりだったらと不安になりながら歩を進める。
エレベーターで上がると、不安を打ち消すように清潔で明るい店内。新しくできたコインランドリーを思わせる清潔さだ。サウナは別料金で利用できる。カウンターでサウナマットを受け取ってから浴室へ。
浴室は写真からは想像できないほど広い。また、洗い場の数が非常に多い。浴槽はお湯と水風呂のみ。タイル張りの浴室から漂う機能美も備えたこのシンプルさがなんとも銭湯らしい。
サウナ室はテレビ付きの典型的なドライサウナである。別料金ということもあってか、サウナには常連のサウナーしかいない。じっくりとサウナを楽しむことができる空間である。壁の腰が当たる部分の「ささくれ」と2段目の座る部分の変色した木の痛みが気になるが、私はギリギリ許容範囲内。正直、綺麗好きの方には厳しいだろう。
水風呂は足を伸ばせるほど広いので、スペースを気にせず悠々と浸かることができる。ただ、この施設最大の欠点ともいえるのが休憩用の椅子がないことである。浴槽の淵に座って休憩する必要があり、自分で調整できる玄人でないとなかなか厳しいだろう。
銭湯独特の雰囲気の中で整いたい玄人の方は是非利用してみて欲しい。
男
[ 北海道 ]
豊富温泉郷が誇る現状唯一のサウナ施設である。
また、豊富温泉とサウナを共に味わうことのできる日本唯一の施設である。
温泉の質自体は流石に泉質を売りにしている「豊富町ふれあいセンター」や「川島旅館」に劣っていると言わざるを得ない。特に、豊富温泉に特有の「油」の面では先に挙げた2つの施設に大きく劣る。
しかし、それが逆に癖の強い豊富温泉の入門編としては完璧であるかもしれない。当施設の温泉でも豊富温泉特有の香りややわらかで素晴らしい肌触りの泉質の片鱗を味わうことができる。
また、恐らくであるが豊富温泉の油分とサウナとは相性が悪い。油を肌に纏った状態では汗が出難くなってしまうことは想像に難くない。その点を考慮して、あえて油分少なめの温泉を提供しているのかもしれない。
肝心のサウナだが、6人でいっぱいになりそうなほど狭い。照明はやや明るめの白色光と、風情に欠ける印象。室内にはテレビはもちろん、12分計もなければ砂時計もない。温度計の表示は90度だが、上段でももぬるく感じる。ドアの立て付けが悪いせいか、熱が外へと逃げて行くのを感じる。
照明やドアの立て付け以上に気になるのが木の「ささくれ」である。サウナ室の床にはささくれによってできた長細い木の破片が散在しており、裸足の足にくっついて不快である。
幸い、足に刺さったりすることはなかったが、もしも当施設の方が見ておりましたらサウナ室清掃への心配りをどうかお願いしたい。水が湯船に注がれる音のみのぬるいサウナ室での10分はとても長く感じる。
明るいサウナ室ではついつい椅子や壁に目が行ってしまう。長年にわたる汗が固まった白い塊。汗を吸い込んで痛み、オレンジ色に変色し、柔らかくなった木の板。幸い、カビ臭くはないが、清潔好きには厳しい環境かも知れない。
このサウナはまるで、古びた牛舎の一角のようだ。木造の、本当に昔からながらのサウナ室。ひょっとしたらあまり関心を払われていないのかもしれない。しかし、ここのサウナは豊富町で唯一となったサウナ。昔からサウナ好きはここで汗を流して疲れを癒してきた。その蓄積を、気配を、感じることができる。ある種実に豊富町らしいサウナである。酪農家たちの汗が滲み込んでいるせいか、不思議と牛の気配を、牛舎にいるような錯覚を感じるのだ。
この施設はサウナを目的に来るところではないのかもしれない。
ただ、現在は日本で唯一サウナと豊富温泉を同時に楽しむことができる施設である。
男
[ 北海道 ]
コロナウイルス蔓延拡大防止措置のため、暫くの間サウナは閉鎖されているので注意。また、サウナといっても脱衣所に個人用のサウナがあるのみ。サウナを楽しむというよりも温泉を楽しむための施設という感じである。
サウナも温泉も楽しみたいという場合は「ホテル豊富」へ行くことを勧める。ただ、豊富温泉に特化した温泉の泉質や設備の面でみると圧倒的に「豊富温泉ふれあいセンター」のほうをお勧めする。
豊富温泉は、世界に2か所しかない稀有な泉質を持つ温泉だ。その温泉の匂いは独特で、よくガソリンの匂いに例えられる。実際、匂いが苦手な方もいることだろう。しかし、その効能は素晴らしく、日本で唯一アトピー性皮膚炎に効果がある温泉である。
皮膚炎を持っていない方でもその温泉の泉質の良さに驚く事だろう。疲れがお湯に溶けるとはまさにこのことで、入浴後は不思議と体が軽くなる。湯船に浮く油分が肌を包み、湯船を出た後でも体は芯から暖かい。温泉を手ですくい、顔に打ち付けると化粧水のように肌に滲みる。これほど素晴らしい泉質を持った温泉を私は他に知らない。
豊富温泉は、名湯百選にも選出されており、温泉総選挙でも審査員特別賞の受賞や3位に輝いた実績がある。それほどに素晴らしい泉質である。近隣に立ち寄った際はぜひ味わっていただきたい。
当施設には「湯治用」と「一般用」の2種類の浴室が用意されているが、2つの違いはお湯の温度のみである。常連はその日の気分に合わせて選択する。どちらも素晴らしい温度と泉質なので、立ち寄った際は入り比べてみることを勧める。
当施設に露天風呂はないが、近隣の「川島旅館」には露天風呂がある。露天風呂好きの方は検討してみてもいいだろう。川島旅館には、豊富温泉の水風呂もあるため、温冷交代浴によって贅沢に豊富温泉を堪能することができる。
北海道が誇る最高の温泉を少しでも多くの人に味わっていただきたい。
[ 北海道 ]
「ヤムワッカナイ」とはアイヌ語で「冷たい水ある沢」の意味。現在の「稚内」の由来になった言葉である。
地元民に愛され続けている温泉「ヤムワッカナイ温泉 港のゆ」。
稚内市では「童夢」と双璧をなす温泉で、若い人は「港のゆ」。年寄りは「童夢」のような印象がある。
「滝のゆ」はとても清潔な施設で、2007年当時のデザインは今も色あせていない。贅沢に檜をあしらった広く四角い浴槽は、帰省の度に私の疲れを癒し、懐かしさと安心感を与えてくれる。
浴槽は大小合わせて五つあり、洗い場も十分に広い。
浴室スペースも広く、天井が高いため、とにかく開放感がある。
露天風呂からは船でにぎわう日本海が望める。「副港市場」にふさわしい眺めだ。潮風が心地よく、カモメの鳴き声も聞こえる。檜で作られた櫓に覆われた露天風呂には威厳すら感じる。
サウナ室は広い浴室に対しては狭い。店員は9人といったところか。サウナ室の窓は外に面しており、先にも述べた景色を楽しむことができる。典型的なドライサウナである。入り口には、自由にとれるサウナマットがあり、ここにも清潔感を感じる。温度は95度と、このあたりのサウナだと温度が高い。このあたりの施設だと比較的新しいので、サウナ室にも清潔感が漂う。
水風呂は4人ほどでいっぱいになるだろうか。水温は時期にもよるが真冬であれば天然のシングルを味わうことができる。水道から出る冷水は、数値以上に冷たく感じる、まさに「ヤムワッカナイ」の水風呂である。
休憩用の椅子は浴室内の贅沢なスペースにふんだんに並べられている。
ここでは、人目や人のペースを気にする必要がない。
木製のリクライニングで、思う存分思考を彼方へ、彼方へと巡らせることができる。
広い空間でまるで貸し切りのように錯覚する。なんという贅沢だろうか。
ここは、私にとってたくさんの思い出が詰まった大切な場所。
いつも変わらぬ木の温かみと清潔感で迎えてくれる。
この度、リニューアルオープンしたことは心から喜ばしく、本当に嬉しいニュースである。私はこれまでと同じく帰省の度に入りに行く。私の人生の節目で大切な思い出を振り返る場としてこれからもあり続けてほしいと強く強く願っている。
男
[ 北海道 ]
日本最北端のサウナ施設。
稚内民がサウナを楽む施設は「港のゆ」とここ「童夢」の2か所である。
地元出身の私ですが、最後に行ったのは中学一年生の時。
「ジジ臭い場所」…これが私の童夢へのイメージであった。
しかし約15年の時を経て訪れた私が抱いた印象はまるで違う。
旅行者や地元民に愛される素晴らしい施設であった。
施設は稚内市総合体育館に隣接している。市内から距離があるため、レンタカーがないと訪問は難しいだろう。しかし稚内市へ来たサウナ好きにはぜひ味わっていただきたい。
施設は大きく、浴室も広い。昔からあるしセルのため、真新しさはないが、よく清掃されている印象を受ける。浴槽は全部で6つ。寝湯やジャグジー、日替わりなど様々で温泉だけでも楽しめるだろう。中でも海を見ながら入れる露天風呂は素晴らしい。ただ、吹雪の日は露天風呂に入れないので注意してほしい。
水風呂はとても狭く2人入るのがやっとといったところ。タイミングを図る必要がある。また、人の入れ替わりが激しいため、混んでいるときほどぬるくなる。
休憩の椅子の数は十分。ここは心配なさそうだ。
サウナ室に入ると思ったよりも広く、驚く。詰めれば15人は入れる。入り口近くの棚にはサウナタオルがあり、毎回贅沢に使えるようだ。
古いタイプの小さいサウナストーブ。昔ながらのドライサウナで変わらない安心感がある。地元の人が多く、いかにこの温泉が、サウナが愛されているかがわかる。
昔から変わらずに地元民に愛される、最北端のサウナ。
想像以上に快適である、是非一度訪れてみてほしい。
男
[ 富山県 ]
この施設は、舟橋村という富山県唯一の村にある。
話を聞いたときは、どんな秘境温泉かと思ったが、想像以上。
温泉もよいが、何よりロウリュが素晴らしかった。本当に。
富山市から40分程度と少し遠く感じたが、足を運ぶ価値は十二分にあった。
施設についてだが、思った以上に大きい。駐車場にはまず困らないだろう。
辺りに電灯が少ない中、異様な存在感を放っている。
浴室に入ると、大きな露天風呂に圧倒される。
本当に広い。周りに施設がないからこそ許されている贅沢な使い方。
庭園スペースには大きな石。岩。そして木。それが奥の方まで広がっている。
休憩椅子の数は少ないが、ベンチで横になる人、岩の上で寝転がる人…
みんな思い思いに過ごしている。
それほど自由に過ごせる空間が広がっていた。
肝心のサウナだが、何といっても30分に一度のロウリュ。
毎回サウナに入るたびにロウリュを浴びることができる。
こんな贅沢なことがあるだろうか。
セットのたびに毎回ロウリュを浴びることができるのだ。
しかも毎回熱波師の方が来てくれる。
頭が下がる思いでしかない。
サウナーとしての夢がかなった瞬間である。
何という贅沢。
最高の体験となった。
サウナを出ると心地よい外気が体を包む。
露天風呂についているサウナならではのすぐに外気。
レバーを捻ると頭から冷水を被れるシャワーがなんとも心地よい。
露天風呂についている水風呂はこの時期だととても良い塩梅。
水温と外気温。何と心地よいことか。
この最高の環境を毎回ロウリュで味あわせてくれる。
間違いなく、値段以上の価値が、ここにはある。
手ごろな石の上で横になり、整う。
野性的。解放感。周りの静けさ。
富山県有数のサウナがここにはあった。
是非30分に1回のロウリュを3回受ける贅沢を皆さんにも味わっていただきたい。
男
[ 富山県 ]
泉質ランキング9年連続一位。
その肩書に相違ない素晴らしい泉質の温泉に入ることができる。
いかにサウナーといえども、温泉の泉質が良いに越したことはない。
館内の様子は祭りを思わせる賑やかさ。暖色のライトに彩られた鮮やかな情報量。響く民謡のBGM。
なんだか懐かしいような、ワクワクするような…
私はすでに管内の雰囲気が気に入ってしまっている。
浴室に入ると十分すぎるほどの洗い場の数。
男くさい主張激しいポスター。そして多数ののぼり。浴室内にも情報があふれている。こういう雰囲気は好きだ。なんだか、ニコーリフレを思い出す。
大袈裟ともとれる宣伝文句。大いに結構ではないか。
目に飛び込む「バズーカロウリュ実施中!」の文字。是非堪能したいが、実施時間が書いていない。どうやら、不定期開催らしい。
サウナ室は8人も入ると一杯いっぱいになってしまう。泉質の人気からか、かなり混んでいる。休憩用の椅子の数は十分だが、外気浴スペースは4人しか座れない。
サウナと外気浴、どちらも激戦である。
サウナ室に入ると、ストーンサウナのタワーがお出迎え。昔は典型的なドライサウナだったのだろう。ストーブを一新したような形だ。ロウリュも可能なようだが、やはり不定期開催の様子。
セルフロウリュはなし。ああ、蒸気が欲しい。
天井付近に設置されている室温計は100度を指しているが、体感温度は上段で90度、下段で85度といったところ。正直、ぬるめの設定である。
必然、みんなの滞在時間も長くなる。サウナ室の窓から、サウナを狙う人がチラチラと顔をのぞかせている。サウナ室に一度入り、一杯なので退出する人が続出。外気がとりこまれ、サウナ室の温度が下がる。滞在時間がまた延びる…
水風呂の水温は15.8度。井戸水のかけ湯を行ってから堪能する。しっかりと水温にこだわっている施設なのが伝わってくる。素晴らしい水風呂。3人入ると一杯になるが、特に問題なし。
激戦の外気浴へ。やや直角気味の椅子しかないのがネックだが、流れる民謡と香りだけで良質な泉質が伝わる匂いで十分にリラックスできる。
小学生のころ、祖父とよく通っていた洗い場と浴槽しかない地元の温泉を思い出す。ここにあるもので十分に楽しめるのだ。
総評を述べると、ロウリュの時間を是非もっとアピールしてほしい。あの施設で私は、是非ともロウリュを受けたいのだ。
素晴らしい施設なので、是非、是非お願いします。
湯上りスペースの漫画も充実しており、二階のロフトに上れたりと遊び心十分。大人は童心に帰れる、素晴らしい施設でした。
男
[ 富山県 ]
友人のサウナーとともに利用したが…正直かなりレベルが高い施設である。
特にロウリュ。暑い、暑い。富山県では「アルプス」に次ぐロウリュを提供するサウナである。いや、熱だけで言えば、アルプスをしのぐともいえる。
岩盤浴でもロウリュを行っており、男女で行っても楽しむことができる。
総合的に、粗削りだがかなり力が入っている施設である。
サウナ好きならぜひ足を運んでほしい。
浴室スペースはかなり広く、外気浴のスペースも十分。編込みの寝転がれる椅子が5脚とコールマンのインフィニティーチェア。噂には聞いていたが、まさかここで座れるとは。
サウナ室は広めで、温度は高い。ロウリュの時間は大変混むので、早めに入室しないと座ることができない。ここロウリュサービスは手持ちの送風機を使うのだ。暑い。暑すぎる。火傷する勢いである。思い出したらまた行きたくなってきた。高温ジャンキーにはたまらない。ロウリュをわずか2セットで出てしまったのはこの施設が初めてである。受ける際は覚悟したほうが良い。
ロウリュが耐えられない理由には、開始時間の遅さもある。時間になってから5分後、ようやく始まるかと思いきやそこから5分の口上。我慢の限界である。そこに送風機を使っての灼熱のロウリュ。たまらない。次行く際はもう少し計画的に行きたい。少なくとも、一セット目に受ける内容ではない。
外気浴は寝転がって良し。富山県で唯一配備されているインフィニティーチェアで整ってもよし。なんとも至れり尽くせりではないか。インフィニティーチェアは2脚しかないが、空いていたらぜひ座ってほしい。少しコツがいるが、腰のあたりに体重を預けると後ろに倒れ、重力を忘れる。。。
誰がこんな素晴らしい椅子を作ってくれたのだろう。
富山県でもかなりレベルの高いサウナ施設である。灼熱のロウリュにはぜひリベンジしたい。
男
[ 富山県 ]
富山県では最近何かと話題のサウナ施設。
どうやらサウナに力を入れているらしい。
富山県在住のサウナーとして行かないという選択肢はない。
車で向かったのだが、途方に暮れた。一体どこにあるのか。駐車場がとにかくわかりにくい。入りにくい。また、場所も分かりにくい。道路わきに立っている旗を頼りに何とか施設に到着する。
施設に入ってみるまではわかりにくい立地から全く期待していなかったが、入ってみるときれいな内装。清潔感あふれる自然系の最近流行りの作りだ。二階のスペースはラウンジになっており、たくさん並んでいる押し入れの中のような部屋で漫画を読むことができる。
これで入館料880円。破格の安さではないか。
浴室に入ると脱衣所とのギャップに驚く。浴室はかなり年期が入っている様子だ。外気浴スペースもあるが椅子が5つと少ない…これは激戦になりそうだ。
サウナは2種類。ドライサウナとフィンランドサウナ。
フィンランドサウナは浴室の中に小屋が立っているような佇まい。秘密基地のようで少しワクワクする。入ってみると一階に2人。二階に3人がやっとの狭いスペース。二階建てのサウナに入るのは初めてだ。中央にはストーンストーブ。二階には水桶が置いてあり、セルフロウリュが楽しめる。まるで子供部屋のよう。人が少なかったらプライベートサウナのように楽しめそうだ。子供のようにはしゃいでしまう。
壁にはビヒタ。経営者はかなりサウナ押しの様子。流石に使えないけれど。
二階から水をかけると、二階にすぐ蒸気が上がってくる。体感温度はかなり高い。受付で売っているアロマオイルも合わせれば、かなり自由度が高そうである。通うことで見出す楽しみが多いのかもしれない。
2セット目はフィンランドサウナが混んでいたのでドライサウナへ。かなり暑い。広さは十分。しかし熱い。水風呂へ。水風呂は18度とぬるい。もう少し下がるととてもうれしいのだが…
外気浴の休憩スペースは人でいっぱい。仕方なく室内で寝転がる。
3セット目はフィンランド式があいたのでそちらへ。外気浴はできず。
施設は大変人気で、サウナ目当ての人が多い。そのため、外気浴スペースとフィンランドサウナなどが時間によっては人でいっぱいになってしまう。水風呂も水道水を流すだけでは冷却能力が追い付いていない印象である。
しかし、この施設がやろうとしていることは正しい。古くなった銭湯をサウナ特化に変化させている最中という印象だが、私はそれを心から応援したい。
男
[ 富山県 ]
富山県ではかなり有名な大衆浴場である。
着いた時の印象は、広い。とにかく広い。おそらく、
富山県内で一番広いのではないだろうか。駐車場へはやや入り難かったが、入ってみると十分に広い駐車場が確保されていた。
浴室もかなりの広さ。
特に露天風呂。浴室から吹き抜けになっており、かなりの広さである。浴槽は全部で8個。それぞれの広さも十分である。
富山県でも有名な入浴施設ということもあり、かなりファイリー層が多く、老人も多い。サウナは、高温サウナと薬草蒸し風呂の2種類がある。高温サウナのほうは一時間に一度ロウリュを行ってくれるが、2つあるサウナストーブに水をかけるのみであり少し物足りない。また、室温も最上段で90度程度と、ぬるめの設定である。時間帯にもよるが基本かなり混んでおりサウナ室も人でいっぱいである。
十分な広さの水風呂に入ると、ぬるい。水温は20度。真夏ということもあり、2分ほど
のんびりと浸かる必要がある。願わくば、もう少し水温が下がってくれるとよいのだが…
休憩は広い露天スペースで石の上や椅子などで思い思いにとることができる。スペースは狭いが、板の上に寝転がれるスペースも完備されている。
寝転がると、瀬戸物の豚の中で蚊取り線香が燃えていることに気づく。夏にふさわしい香り。天井には風鈴。駐車場の木々からはセミの声が聞こえる。差し込む夕日の光。
今は、夏休み。
全体的にぬるい設定ではあるが、とにかく広い露天スペースで蚊取り線香の匂いと風鈴の音とセミの声で夏を全身で感じることができる。
また、石の上で瞑想することもできる。富山県でこれだけの広さで、これだけ自由度が高い施設はほかにないだろう。
薬草蒸し風呂もかなり本格的で〆に楽しむことができた。
近いうちにまた行きたい。そう思えるサウナだった。
男
[ 北海道 ]
「ここはお風呂の遊園地。なんてったって宇宙一」
北海道民であれば誰でもこのフレーズを口ずさむことができる。道民にとってはかなり有名なホテルである。ファミリー層向けということもあり、サウナ目当てに行く人は少ないだろう。
私は声を大にして言いたい。このサウナは素晴らしいと。
私のサウナ史にその名前は深く刻まれている。今まで訪問したサウナで一番のサウナである。少しでも多くの人にこの素晴らしいサウナの存在を知っていただきたい。
このサウナを最高足らしめている要素はいくつかある。まずは浴室の清潔感。何度か内装工事したであろう浴室は清潔そのものであり、旅の疲れをしっかりと癒してくれる。北海道の浴室はとにかく広い。圧倒的な解放感があるのだ。
この浴室の解放感は、景色にも秘密がある。見える景色は、一面の洞爺湖。圧倒的な大きさに自分という存在の小ささを再認識させられる。立ったまま入れる露天風呂も最高である。
このサウナをお勧めしたい理由にファミリー層向けの施設ということが挙げられる。サウナ目当てで来ている人が少ないため、サウナが非常に空いているのである。サウナ室は十分な広さがあり、セルフロウリュができる。新しめの清潔なサウナ室には窓がついており、これまた洞爺湖を望むことができる。
水風呂は大きな壺湯。北海道の水道水はとにかく冷たいため、十分に冷えている。そして外気浴。都会では到底設置できないであろう編込みの大きなリゾートチェアに贅沢にも寝転がると、目の前には洞爺湖。北山。西山。思い出すだけでうっとりする光景である。
サウナに隣接されているレモン水も非常においしく、ありがたい。
景色、清潔感、サウナ室の込み具合、解放感。
本当に素晴らしいサウナなので、北海道に来た際は是非足を運んでいただきたい。
男