釧路銭湯巡り、最後の一軒。
子供の頃に通った銭湯。
あの頃はたぬき湯という名前で、玄関右側に三体の信楽焼の狸が置かれていたと記憶している。
頭を撫でれば学業に良し、身体の悪いところを撫でれば治りが早い、狸の皮袋を撫でれば回春の効果ありだとか、そんな謎の効能書きが添えてある狸だった。
中は昔と変わらないかな。
記憶を辿りながら、夜闇に包まれた住宅街に浮かび上がる星の湯さんへ。
※
20:30頃。
カウンター式の番台で湯代を払い、脱衣所へ。
ロッカー無し。大量の脱衣籠。脱衣所と浴室の仕切りが一面のガラス張り。昔と何も変わっていない。貴重品は車に置かず番台に預けて下さい云々と書かれた張り紙も変わらず。
浴室内も清掃が行き届いている。
うっすら虹色に光る白いタイル壁、明るい照明。
向かって右側に主浴槽→薬湯(柚子)→ジェットの薬湯(柚子)→水風呂と一列に並んで、奥にひっそりとサウナ室がある。
身体を洗って主浴槽へ。
子供の頃は本当に深い風呂だと思っていたけれど、大人になってもまだ深い浴槽だった。
浴槽の縁には金魚が幾つも嵌め込まれている。昔はこれに触るのが大好きだった。
もう一つ変わらないのは男湯と女湯の仕切りのモザイクタイルの壁画。鶴の恩返しが絵巻物仕立てになって描かれている。
お湯はそこそこ熱い。44~5度。大好き。
強めのジェットを挟みながら、あつ湯→水風呂→あつ湯→水風呂……を繰り返す。
水風呂は薄い黄色味を帯びている。そこまで冷たくはないけれど、さっぱりする良い水風呂。
既に温冷でふわふわ。いざサウナへ。
結構色々書かれているけど、女湯はそこまでじゃないんじゃないかなと思いながら、ところどころ塗料が剥げた白い扉を開ける。
三段の広々したドライサウナ。懐かしいなあと思いつつも感じる違和感。
……こんなにすえたような匂いだったか。
座面に染み込んだ汗やら何やらの匂いが取れなくなっているんだろう。常備サウナマットやビートバン無しで、持参タオルで入ったり座面に直座りの人もいたので、そういうのもあるのかもしれない。
少し牛舎の臭いを思い出す。いや、少しじゃないかも。
まあこれはこれでと思いながら3セット。臭いはいつの間にか慣れました。
良い汗が出るだけに勿体ないといえば勿体ない。
サウナ後、再び身体を洗ってから主浴槽へ。
※
ロビーに戻ってコカコーラを飲みながら、キラキラした謎のレトロシャンデリアを眺める。
思い出の中の銭湯が思い出そのままに消えずに残ってくれて嬉しかった。たまには足を運ぼう。消えてしまってから悔やんでも遅いから。
女
- 85℃
- 16℃
久しぶりに釧路に来たので、丹頂湯に行こうかなと思ったものの、水曜日で定休日。
ググってみたら、星の湯を発見。
好奇心に火がつき怖いもの見たさに初訪問。
脱衣場は超レトロ。
お風呂場との仕切りが全面ガラス張り。
懐かしさを感じ、どこかで見たことあるような感覚。
浴場は、確かに結構キレイ。壁のタイルが虹色に輝いている。
さて、サウナ室。
うぉっ!これは! ク・サ・イ!!
汗とお●っこが混ざって蒸されたような、超絶不快な激臭。
酪農で、牛とかの排●物の臭いに混ぜると良い香りになる香水みたいなのがあるらしいので、そういうので中和してほしいと思った。
だが、他のお客さんはあまり気にしてないようなのと、常連の皆さんはサウナ室に入るなり濡れタオルをジャーっと絞って自分が座る所を濡らしているためか、湿度は高く、何気に発汗はいい。
そして、水風呂もキンキンではないが、井戸水っぽく何気に心地よい。常連さんは、サウナ室から目の前の水風呂に掛け湯などせずにダイレクトインがデフォルトの様子。
ついでに言うと、水風呂の隣のジェットバスも、水流がいい感じに強くて結構気持ちいい。
マイナス面とプラス面がカオス状態の、非日常を味わえるかなりのクセ強施設でした。
- 2018.09.15 18:07 かにぱんの国
- 2018.09.16 11:34 yukari37z
- 2018.11.13 19:44 ひろぽん@サウナ愛好家🐸
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