パール温泉
銭湯 - 大阪府 大阪市
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【母なる湯に抱かれて生まれる】⑤
〜Sauna Room〜
この何日かハラハラしたサ室に入る。
ドアの上には「サウナルーム」とうっすら書いてある、レトロだ。
サウナルームの外装タイルは1970〜80年代の物で、蒸気管式か石英管電気ヒーターを選ぶかの時代だった。
金属管シーズヒーターは金額、生産性、当時のリテラシーもあり、銭湯サウナでは主流ではありませんでした。
しかし、結果的にこの蒸気管(エロフィンヒーター)はサウナを作る上で、このうえ無く上質で日本の気候、気質に合っていたのだと思います。
パール温泉のエロフィンヒーターは低圧金属管ではなくチューブ接続。
ボイラーの種類は分かりませんが、極楽湯などのエロフィンと比べると小振り。
それでも約1.5坪のサ室には十分な大きさと思います。
話は長くなりましたが、平1段の座席は4人で満員。
そこに、往年のサウナー達が再開のうれしさと懐かしさで次々と入ってきます。
まだ15時台で満員のサ室は最高温度78℃、そこから4℃くらい下がって上がるを繰り返す。
正直、もう少し温度が高くてもと思いましたが、
・ドア開閉換気に依存
・乾燥し難い蒸気管ボナ
・二重床よりも低いヒーター位置
・床下循環(結局は逆循環がある)
これらが奇跡的にコラボして
「ビックリするくらい汗が出る!」
座席の蹴込み部分に目透かし開放をしなかった事で、一般的なボナがするその「ふくらはぎ攻撃」が無い。
その熱が二重床下に回るため、床コンクリートのオンドル効果がかなり高いのだ。
時には起こせよ、そんなムーブメントはお父さんが守り続けた奇跡かもしれません。
新しい奇跡は常に新しい人が作るのだ。
〜つづく〜
※画像はパール温泉からお借りした物です。
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