加ト大

頭身体が重い。一人になりたい。そんな時だってある。サウナイキタイ。

二重扉は故障中。心配をよそに、香り高いサウナ室はしっかり熱い。超れいすい風呂でシメる。れいすい風呂につかる。

瞑想風呂に噂の椅子はない。ないんかいとツッコミを入れる。増設されたインフィニティチェア。ふわぁと頭が軽くなっていく。

これだからサウナはやめられない。

夕焼けと飛行機雲。

一日中外で汗を流した祭りの後。いつもよりゴシゴシ洗体。炭酸泉でぐはぁと声が洩れる。

サウナ室では玉汗が滴る。グワっとくる熱さがたまらない。水風呂のキレがよい。手前の狭いスペースがお気に入り。

トトノイイスに腰掛け空を見上げる。薄明の空。さっきまでとは打って変わって薄暗い空に一番星が浮かんでいる。

「みなさまお気づきのように外扉が謎の故障のため、いつもより多めにかけさせていただきます」

サウナ室は80℃そこそこ。ありがたい言葉と共に現れたのは、2人のヒーロー。日々多忙を極める加ト大。本日はトトノイを求めていた。

ジャジャワー。ベリーの甘い香りが鼻腔に広がる。2段目でも侮るなかれ。おかわり前にスタコラサッサ。

当たり前の冷冷交代浴。深さがたまらない。外気浴インフィニティチェアにどっかり。薄目に映るのはヒーローたち。うちわでそよ風。惜しげもなくキマったという。

熱波師交流戦応援しています。

電柱にタケコプター。回れよ回れ。

GWの朝ウナ。狙い通り空いている。サウナ室は96℃で迎えてくれた。ヴィヒタやサウナストーンあったっけ。最上段で猛烈アウフグースを受ける。

超れいすい風呂からのれいすい風呂。インフィニティチェアでギンギンにキマる。

目を開ける。タケコプターに目を奪われる。このためにあるのだろうか。

瞑想ふろを寝湯として活用してみる。顔面ミストを浴びる。サウナハット掛けあったっけ。世界が煌めく。

娘とカヌーポロ。昨日に続き、共に過ごす喜びをかみしめる。ただし身体は正直。本日は、竜泉寺の黄土サウナへ。

埋まる洗い場。若者やちびっ子で賑わう。白髪常連おじさま方も目を丸くする混み具合。

サウナ室温も低空飛行。だがさすが黄土サウナ。汗の出は好調です。体育座りで水風呂に浸かり、炭酸泉の淵に腰掛ける。

みんな風呂が好きなんだな。

滞在時間40分。与えられた中で最高のパフォーマンス。本日のミッションである。

ダッシュで入店。立派な五月人形をチラ見。洗体は高速ゴシゴシ。ちょっこし炭酸泉。最上段であぐらサウナ。ほどほどで水風呂。小雨外気浴。2セットやったらさようなら。

大好きな露天風呂には目も向けない。そんな日もある。そんな日でもサウナイキタイ。

ラドンサウナに一人。

初っ端からラドンロウリュ。タイミングよしとウチワを手に取る。ぐわっ。こんなに熱かったっけ。ウチワはそっとマットに置く。

岩露天外気浴。自然に溶け込み、紅葉がゆがむ。ガサガサ。生き物の気配で我に返る。猿の群れが塀を伝う。それからは一度も現れない。果たして本当に猿だったのだろうか。

もう10年くらい経つのか。

煙突から立ち昇る煙。渋滞する車たち。電車は行ったり来たり。下界は平日月曜日なのである。チャットモンチーの名曲を思い出す。

ハチの巣みたいだ／東京／働きバチの行列だ

ここは天空スパヒルズ。自動ロウリュは2倍になり、水風呂は深くなっている。

鉛色の空の下、まだ冷たい風に吹かれながらととのう。ワイフと約束した帰宅時間が迫る。そうだ。特別な休日を目一杯楽しむのだ、加ト大。

隙間時間においでんサウナ。

日曜昼前は空いている。サウナ室は上段。乳首ヒリヒリ自動ロウリュウ。超れいすい風呂だってインフィニティチェアだって独り占め。

岩風呂が赤紫に染まっている。風呂も楽しめるようになっているんだな。またじっくり浸かりたいな。

いつになったら名物台湾混ぜそばにありつけるのか。後ろ髪を引かれる思いでおいでんの湯を後にする。

古いラジオは伝えている／家を出ることの難しさ

家族旅行で朝ウナ。物足りなさとドライブ疲れを癒すべく帰宅後サウナをめざす。

とは、なかなかうまくいかぬ。それが現実なのである。今日はたまたまサウナチャンスに恵まれる。

昼の緩めセッティングとか、混み混みとか、行けないことに比べりゃそんなの関係ねェ。

サウナ室で待ちながら蒸される。超れいすい風呂に長めに浸かる。コールマンで雲を追う。春風に吹かれながら、アマミに満ちた身体を見つめる。

寒い朝／僕は思う／家を出ることの難しさを。

家族旅行で朝ウナ。

90℃サウナ室。2人入れる。ビート板ある。立ち上がると熱い。METOS製砂時計。水シャワー。椅子もある。外の天気がよい。

できないことより、できることを数える。

そんな考え方ができる自分でありたい。晴天の春空を眺めながらコーヒーを飲む。

唸りを上げる157㌔のストレート。すっと落ちるフォーク。打者を見下ろすような堂々とした佇まい。JAPAN守護神・大勢に固唾を飲む。

地元の紳士たちは、もちろん中日ファン。ゲームセットの瞬間、加ト大はひっそり拳を握る。

気付くとチャンネルはゴルフへ。そんなところもプラザホテルが好きな理由なんだ。

LINEクーポンにサウナイキタイ特典。それだけで十分魅力的。しかし、夜のおいでんはこんなもんじゃなかった。

二重扉を開ける。昼セッティングとは違う。初90℃超え。ロウリュウでもアウフグースでも焼け付く乳首。超れいすい風呂の効果は抜群である。

インフィニティチェアにもたれ、春の夜空に浮かぶ月を眺める。すぐに揺れ始める。二つに割れ、離れて行く。半月だったはずが、満月になる。そう。加ト大はキマっている。今宵おいでんでキマっているのだ。

「人生の中でもそんなにあることじゃない」

劇的なサヨナラゲームで決勝進出を決めたJAPAN。仕事で見逃した加ト大は、ダイジェスト目当てにサウナ室にいた。WBCへの思いを聞かれた大谷翔平の、この言葉が頭に残る。ストロングロウリュウを浴びながら。

外はついに雨が降り出していた。空いていた奥の椅子に寝転ぶ。この椅子だけ雨を遮るパラソルはないが、かまわない。春と小雨は相性がよい。

ぼんやりと正面の壁の模様を辿る。和田ラヂヲタッチの見返りボサボサおじいライオンが浮かび上がる。おじいはこちらに微笑みかけているようだ。ふふっと鼻から息が漏れる。

おじいは、ぐにゃんぐにゃんになりながらも、確かに僕を見つめている。急に雨が強くなってきた。そろそろお別れの時が来た。

一刻も早く暖をとりたい。そんな加ト大にうってつけなのが竜泉寺浄水店。

黄土サウナは苦しくなくたっぷり汗が出て気持ちがよい。キリリと締まる水風呂。落ち着くデッキチェア。アカミさんも出現される。


雨の中がんばった自分へのご褒美として、この上ないワンコインの使い方である。

さんま御殿がおもしろい。NHKアナウンサー全員のキャラを立てて、笑いの渦に巻き込む。明石家さんまこそ最強の人。

未だ張り替えた板の香りが残るサウナ室。今夜はすべて最上段。水風呂はキリリと締まり、デッキチェアにありつくこともできた。

寝湯で漆黒の夜空を見上げる。今年も無事に末娘の誕生日を迎えることができた。さて。ラストスパートをきめるでごわす。

「移動時間も考えると、3セットは厳しい。これはじっくり2セットだな」

隙間サウナはプラザホテルに限る。混み具合やミニマムな動線など、時間を計算しやすいのだ。

久々に水風呂のオーバーフローに出くわす。施設の方が水質等をチェックしている。聞くと17℃だそう。いつもよりだいぶ緩く感じたわけだ。キレ味抜群の水はどうしたのかな。

伝えきれない／言葉の端が／海の底に沈むんだろうな

3月の花曇り。曇天同様心は晴れない。トゲついた自分をリセットすべく、足向くままに朝ウナへと向かう。


そこはかとない／心の隙間／太陽が射してくるだろう

太陽は顔を出さぬが、おいでんのおかげで心に太陽が灯る。サウナ室内の茶色動線やコールマンチェア導入と、常にサウナーのために変化を続ける姿勢に私の心は解けてゆく。

途は続く／ただそれだけで／歩いて行ける
／愛の太陽

球春到来。WBC日本代表観戦サウナ。

豪華メンバーに心踊る。時折流れる過去大会の映像。イチローのヒットやダルビッシュのガッツポーズがたまらない。加ト大の涙腺を刺激する。

本日は風呂の日クーポン。60分ではなくても1000円で入泉できる。

いつものルーティンを壊す喜び。そうしていつの世も新たな楽しみを見出してきたのである。

答えは／どこいったの／寒いなら待ちましょう／花暦

冬風が吹き付け、思わず縮こまる。くるりの名曲を口ずさむ。ラドンロウリュに照準を合わせる。

この熱さがあるから、シングル水風呂が際立つ。くふわぁと声が漏れる。サナゲサウナがあるから冬も悪くない。

ただ春を待った／ただ君を想った／ただいまを言った／ひとりで