2024.02.23 登録
[ 千葉県 ]
本日のととのい:85%
(静けさと賑わいのはざまで)
(10点満点)
サウナ 8点(心を溶かす、日曜20時の熱)
水風呂 8点(仕事前夜の覚悟を冷やす)
外気浴 8.5点(椅子が語りかけてくる静けさ)
家族連れの存在感 やや強め
サウォッチ 85%(静かな高揚、そして一滴の不安)
⸻
日曜日の20:00。
週末の終わりが、じわじわと皮膚の裏から染み出してくる時間。
施設にはまだ家族連れが残っていて、
湯気の向こうに浮かぶ父と子、母と娘。
それぞれの物語を連れて、浴槽という小宇宙で漂っている。
僕はというと、いつものように3セット。
1セット目は控えめに。日曜日のサウナは、胃にやさしいカレーのような優しさがある。
2セット目でようやく呼吸が深くなる。
熱が、週の疲れをゆっくり蒸し焼きにしてくれる。
外気浴では、椅子の背に体を預けて夜空を見た。
明日の仕事のことを少しだけ考えた。
でもそれは、すぐに水に流した。
サウナの中では、未来のことはほとんど意味をなさない。
ただ「今」があるだけだ。
そして「今」のなかに、整いがある。
サウォッチは85%。
やや余白を残した数字だが、それでいい。
完璧すぎると、逆に落ち着かないのだ。
施設の方々へ。
今夜もささやかな平和をありがとうございました。
明日からの月曜日に、僕はほんの少し強くなれそうです。
[ 千葉県 ]
本日のととのい:81%
(夜と静寂のサウナ協奏曲)
(10点満点)
サウナ 7.5点(人波をくぐり抜けた後の静けさ)
水風呂 8点(夜の闇のように深く冷たい)
外気浴 9点(23時の風は、ちょっと詩人だった)
静寂度 10点(後半は無音のリリック)
サウォッチ 81%(ととのいは量より余韻)
⸻
土曜日の夜。
21時を過ぎても施設はにぎやかで、
ちょっとした学園祭の後夜祭みたいな空気感だった。
人は多く、湯気の中でいくつもの会話が溶けていく。
でも僕はあまり気にしない。
水の音と遠くのテレビの音が、ちょうどいいBGMになることもある。
3セット。
1セット目はまるで満員電車のような熱気だったが、
23時を回る頃には、その景色が一変する。
誰もいないサウナ室。
僕と、静けさと、座面の木の匂いだけが残った。
これは「深夜のジャズ」みたいなものだ。
誰にも聞かれていない、でも自分だけの演奏。
水風呂も、外気浴の椅子も、僕専用の席に変わる。
たまに遠くで風呂桶の音がするけれど、
それもきっと夜の精霊が拍手してるんだろう。
外に出ると、夜風が優しく額を撫でていく。
星は見えなかったが、
整いの中に一つの「星空」が現れた気がした。
サウォッチは81%。
でも心の中ではもう少し高かったと思う。
数字はあくまで記録、体験は人生だ。
今日も一日の終わりに、
こんな素敵な時間をくれて、ありがとうございました。
[ 千葉県 ]
本日のととのい:92%
(風と雨と、ひと区切りの午後)
(10点満点)
サウナ 8点
水風呂 9点(心臓が2回跳ねた)
外気浴 10点(風の精霊が降りてきた)
空模様 8点(ドキュメンタリーのエンディング)
サウォッチ 92%(記録に残る心の整え)
⸻
月曜の午後2時。
木更津。
雨は朝のうちに去った。
空はまだ濡れていて、雲は名残惜しそうに浮かんでいた。
台風はどうやら方向転換したらしく、
この街からも徐々に気配を消していくようだった。
そんな日だからこそ、風が強かった。
だけどそれは不思議と優しい風だった。
何かを吹き飛ばすような威圧感ではなく、
長く置かれていた本の表紙の埃を、
そっと払うような風だった。
今日は3セット。
サウナに入り、いつもより少し長く呼吸をして、
水風呂では一気に神経が研ぎ澄まされる。
外気浴。
白い金属椅子に身を預けると、
風が僕の皮膚の上を滑っていった。
目を閉じると、風の音と、誰かの足音と、
まだ湿った地面がきしむような音が混ざり合っていた。
上を見上げれば、青空に不規則な雲が漂っていた。
それらはまるで、旅先で偶然出会った老画家のスケッチのように、
ちょっといびつで、でもなんだか魅力的だった。
サウォッチの画面には「92%」と表示されていた。
だけど今日は数字以上に、心のなかでしっかり「区切り」がついた気がした。
天気の区切り、週の始まりの区切り、
そして僕自身のリズムにも。
今日も、整う場所と、風の贈り物をありがとうございました。
また、空が晴れた日に、伺います。
[ 千葉県 ]
今日のととのい:88%
(10点満点)
サウナ 9/水風呂 8/外気浴 なし/内気浴 9/お風呂 6/休憩所 8/コスパ 5/接客 8
再訪。
日曜日の夜というのは、ちょっとだけ非日常が混ざる。
休みの終わりと、始まりの予感のあいだにぶら下がっているような、不思議な時間だ。
そんな夜に、「サウナきさらづ つぼや」へ足を運んだ。
受付で支払いを済ませようとしたとき、静かに真実が告げられる。
「土日祝は夜割引、やってないんですよ」
ああ、そうだったのか。
財布の中の千円札が少し寂しそうに揺れたが、それもまたサウナの道の一部だ。
すべての熱には対価がある。
今夜も4セット。
最後は軽めに。おかわりのつもりで、心と身体を整えた。
サウナは相変わらず絶好調。
特にサウナストーンの近くに座ったときの熱さときたら、もはや会話の通じない古代生物と向き合っているような気分だった。
一分ごとに脳のどこかが溶けて、代わりに無音が満ちていく。
それが心地よい。
クールルームは今夜も頼れる避難所。
20度設定の空気が、すっと肺に入ってくる。
まるで冷気でできた優しい言葉を吸い込んでいるみたいだった。
そのまま椅子に身を預けると、自分がただの生き物になっていく。仕事も家庭も忘れて、ただ心拍と体温だけで生きている。
それが、とてもいい。
水風呂は安定の18度前後。
水の中に沈むと、皮膚から静かに今日一日の思考が抜けていく。まるでUSBメモリを安全に取り外すような感じ。
施設は今日も清潔で、優しい。
あたりまえのように整っていて、でもあたりまえじゃないくらい落ち着ける。
つぼやさん、今日も素敵な夜をありがとうございました。
また熱と静寂のあいだに身を置きたくなったら、伺います。
[ 千葉県 ]
今日のととのい:91%
(10点満点)
サウナ 9/水風呂 8/外気浴 なし/内気浴 9/お風呂 6/休憩所 8/コスパ 6/接客 8
再訪。月曜日の夜。
この曜日の夜には、何かしらの余白がある。電車もゆっくりだし、人々もどこか優しい。
そんな空気に背中を押されるように、僕は「サウナきさらづ つぼや」に向かった。いつもの夜の割引時間、つまり静かなるととのいへの片道切符。
最初は驚くほど空いていた。
ととのい椅子が誰にも使われず、シュールな陳列家具のように沈黙していた。
「これは貸切か?」と胸がざわめいたが、そんな夢の時間は長く続かない。気づけば、室内にはそれなりの熱気とともに、それなりの人数が集まっていた。
今日のメニューは4セット。
前半2セットはプラスチック製のととのい椅子に腰掛けた。
泡風呂の音がジャバジャバと耳をくすぐり、脳が半熟卵みたいにとろけていく。
「このまま溶けて床に染み込んでもいいな」と、少しだけ本気で思った。
後半の2セットはクールルームへ。
20度の冷気に包まれながら、頭の中を整理する。
考えすぎた週末のこと、見なかったふりをしていたメールの返信、冷蔵庫の奥に眠ってる賞味期限切れの納豆——すべてが一旦、どうでもよくなる。
この部屋では、許されないことは何もない。たとえ靴下に穴が空いていても。
サウナ室は今日も激アツ。
130度近い熱は、もはや修行というより昇天。
8分でギブアップしたけど、いい8分だった。
「自分って何だっけ?」と思うところまで追い込まれたので、たぶん今日も成功だ。
サウォッチの数字は91%。自分史上、かなりいい数字。スマホで見るよりも信用している。
水風呂は変わらず18度前後。刺さるような冷たさではなく、ふわりと包まれるような安心感がある。
これが木更津のやさしさなのかもしれない。
帰り道、鼻の奥に残った水風呂の香りをかぎながら、僕はふと思った。
「人生、こういう時間があるだけで、まあまあやっていけるな」と。
つぼやさん、今夜も素晴らしいととのいをありがとうございました。
また、何も考えたくない夜にお邪魔します。
[ 千葉県 ]
本日のととのい:93%
(炎天下と熱気と長椅子)
(10点満点)
サウナ 9点(灼熱モード)
水風呂 8点(神頼み)
外気浴 6点(椅子は空かず)
気温 34度(もはやサウナ前哨戦)
整い椅子との距離 遠い
⸻
午後の木更津、外気温は34度。
文字通り「暑い」というより、「熱い」に近い空気が地面をゆらしていた。
こういう日は、外にいるだけで体力ゲージがじわじわ減っていく。
だからこそ、サウナが恋しくなる。
僕は、水分をしっかり摂ってから、覚悟を決めて施設へと向かった。
今日は3セット。
1セット目、すでに汗が止まらない。
気のせいか、いや気のせいではなく、サウナ室の温度がいつもよりもひとまわり熱い。
遠赤外線ストーブが本気を出してきたのか、僕の体はまるで豚の角煮前夜のような状態に。
水風呂が救世主になる。
思わず「ありがたや…」と心で唱える。
しかし今日の外気浴は一筋縄ではいかなかった。
いつも使っている白い金属製の整い椅子が、ずっと埋まっていたのだ。
まるで人気の屋台のように、誰かが座っては整い、次の人がすぐ座る。
回転率はいいが、僕には一向に順番が来ない。
代わりに使ったのは「涼み所」の木製長椅子。
屋根があるので風は少しこもるが、背中を預けると木の温もりが心地よい。
整いというより、ひとときの静寂。
それでも、風が通る瞬間は確かにあって、ほんのりと意識がふわりと浮いた。
今日のととのいは、少し歪んでいたけれど、確かにそこにあった。
環境に合わせて場所を変え、温度に合わせて段を変える。
それもまた、サウナの楽しみのひとつだ。
今日も、熱くて優しい時間をありがとうございました。
また、椅子が空いていることを願って、訪れます。
[ 千葉県 ]
今日のととのい 97%
(10点満点)
サウナ 6点
水風呂 5点
外気浴 9点
内気浴 4点
お風呂 8点
休憩所 6点
コスパ 9点
接客 8点
⸻
今日は3のつく日、つまり“三日月DAY”。
千円で入れる日だ。三日月ホテルの中の人が、たぶん「月にちなんで3日おきに割引にしよう!」とか言って始めたんだと思う。
いや、根拠はない。あっても困る。
ただし割引券は併用できない。割引に割引は許されない。資本主義の中にもルールはある。そういうところ、嫌いじゃない。
さて、今日はまずプールで泳いだ。ちゃんと泳いだ。クロールを20メートルくらいして、「あ、もういいかな」と思った。誰も僕にメダルを期待していない。それが大人になるということだ。
泳いだあとに3セット。サウナ、水風呂、外気浴。順調なサウナ人生だった。サ室は相変わらず90度前後。湿度高めで、じんわりと蒸される。今日の僕は、ちくわだったらいい感じに煮えていたと思う。
水風呂は変わらず、やさしいぬるさ。相変わらず無口な水。でもそれがいい。言葉のいらない関係って、たまに必要だ。
そして外気浴。風が強かった。素晴らしい風だった。顔を撫で、腕を通り抜け、背中に語りかけてくるような、文学的な風だった。村上春樹の短編集に出てきそうな風だった。もちろんそんなタイトルの短編集はないけれど。
ただ、今日は外気浴に子供連れが多かった。元気な声が遠くから聞こえてきて、風の余韻がちょっとだけ台無しになった。でもそれもまた夏の日の宿命だ。子どもたちは風の中で笑っていて、僕は静かに目を閉じた。
サウォッチの表示は「ととのい97%」。
正直、自分の中ではそこまでじゃなかったけど、まあ、そういう日もある。機械が調ってるって言うんだから、それでいい。もしかしたら僕の「ととのい」は、自分が思ってるより少し進化していたのかもしれない。もしくは、単に風のせいかもしれない。
ありがとう三日月ホテル。
今日もやさしい1日でした。次はまた、3のつく日に。
[ 千葉県 ]
本日のととのい:85%
(夜風とサイレントのはざまで)
(10点満点)
サウナ 8点
水風呂 8点
外気浴の夜風 9点
子供の声→静寂へのグラデーション 10点
日曜夜のゆるやかさ 8点
⸻
日曜の夜8時。
僕は静かに施設の扉をくぐった。
この時間の木更津は、風が湿気を含みながらも少しだけ涼しく、
一週間の終わりに相応しい沈黙が街に落ちていた。
今日は4セット。
最初の2セットは、近くにいた子供たちの声が空間に反響していた。
にぎやかだ。悪くない。にぎやかさは、元気の証だ。
ただ、外気浴の椅子で耳をすませると、鼓膜の上をマリオがジャンプしているみたいだった。
しかし、サウナ3セット目。
ふと気づくと、子供連れの家族たちは帰っていた。
空気が変わった。音の粒子が細かくなった。
それはまるで、パーティーの後に訪れる静寂。
僕は心の中で「ありがとう」と呟き、深く息を吐いた。
夜の風は、期待以上に優しくて、冷たくて、少し塩っぽかった。
たぶん、海が近いせいだ。あるいは僕の汗のせいかもしれない。
風は、何も言わずに、僕の背中をそっと押してきた。
まるで「整ってもいいんだよ」と囁いてくれているようだった。
4セット目を終えたときには、心がすっかり水のように澄んでいた。
ととのい85%。数字にするとそれだけど、実感としてはもう少し高かった気もする。
でも、それは風に運ばれてどこかへいってしまった。
今日も静かな整いをありがとうございました。
また、夜風のなかでお会いしましょう。
[ 千葉県 ]
【総合ととのい率:89%】
サウナ:7点
水風呂:7点
内気浴:8点
お風呂:7点
コスパ:8点(風呂の日、風呂に行かずにどうするのか)
接客:7点
⸻
千葉県木更津市から車を出す。
ナビは無言で市原を指した。僕はうなずき、ハンドルを握る。
今日は26日。風呂の日だ。これはもう、定められた儀式のようなものだ。
夜勤明けの脳は少しぼんやりしていたが、胃はしっかりラーメンを欲していた。
一杯食べてからの温浴施設訪問。
サウナ前のラーメンは良いのか? そんなことは知らない。心がそう決めたからだ。
平日の木曜、昼どき。
普通の施設ならガラガラのはずだが、ここ薬湯市原では人が多い。
皆、知っているのだ。26日は、風呂が、得だと。
身体を洗い、まずは薬湯へ。
生薬が染み出す湯に沈み込むと、世界が茶色く色づく。
「なんだこれは?」と一瞬思うが、すぐに脳が「薬だよ」と答える。
なるほど、薬なら仕方ない。むしろ歓迎だ。
そして3セット。
サウナはいつものように灼熱。
100度近い熱気に包まれ、頭の中の余計なものが焼き払われていく。
やがて、何も考えられなくなったころ、水風呂に飛び込む。
地下130メートルの天然水。バイブラの泡が、すべてを赦してくれる。
だが、今日の主役は「ととのいスペース」だった。
サウナと水風呂のあと、脱衣所の隣にあるその聖域へと向かう。
インフィニティチェアに沈み、扇風機の風を受ける。
もうどこにも行きたくなかった。ずっとここで、風と同化していたかった。
椅子の角度と風の強さが、この上なく絶妙だった。まるで誰かが僕の心拍を読み取っているかのように。
最後は再び薬湯で締めた。
ヒリヒリのあとのリラックス。
これはもう、人間を煮て冷やして戻す、高度な料理法のようなものだ。
⸻
薬湯市原さん、今日も“ととのう”という芸術をありがとうございました。
また26日に、風に会いに行きます。
[ 千葉県 ]
本日のととのい:91%
(静寂と汗の交差点にて)
(10点満点)
サウナ 7点
水風呂 8点
外気浴 9点
滝汗の疾走感 10点
施設内の静寂度 9点
⸻
土曜の朝。
高校生の娘を車で学校に送り届け、帰りにランニングコースへ身を投じた。
気温は高め。湿度もそこそこ。
走っている間、僕の身体からは大人らしからぬ量の汗が噴き出していた。
たぶん、漫画だったら背景に“ドワーッ!”って書かれるやつだ。
そのまま施設へ。時刻は午前。日差しは高く、脳内はやや低血糖気味。
サウナに入る前から心拍数は高めだった。サウナウォッチの数値も、いつもより元気だった。
だから今日は控えめ。いつものように攻め込まず、少し引いた姿勢でサウナと向き合った。
3セット。すべて「無理をしない」をテーマにした、柔らかいサウナ時間だった。
今日は意外とお客さんが多かったけれど、不思議なほど静かだった。
あの静けさはどこから来るんだろう。全員が音声をオフにしているような、そんな不思議な空間だった。
水風呂もきっちり冷たく、外気浴では椅子に深く沈み込み、雲の動きばかりを追いかけた。
整いとは、たぶんコントロールの手を緩めることで見えてくるものなのかもしれない。
攻める日もあれば、流される日もある。
今日の僕は、ただ流されることを選んだ。それが正解だったと思う。
朝から静かに、心をほどく場所をくれてありがとうございました。
また、走って、汗を流して、寄らせていただきます。
[ 千葉県 ]
今日のととのい :90%
(10点満点)
サウナ 8/水風呂 8/外気浴 なし/内気浴 9/お風呂 6/休憩所 8/コスパ 6/接客 8
再訪。
なぜだろう、ここに来ると、時計の針の音がいつもより静かになる気がする。
「サウナきさらづ つぼや」——夜の21時30分を過ぎると料金が割引になる、まるで夜だけが知っている秘密の招待状のような時間帯だ。
今日はその“夜割”を使って、4セット。
いい夜だった。
1セット目はおなじみのプラスチック製のととのい椅子。泡風呂のジャバジャバ音が背景に流れ、目を閉じれば、南の島のリゾートにいるような、そうでもないような。
まあ、だいたいそんな感じ。
2セット目はクールルーム。20度設定のエアコンが効いた小部屋に腰を下ろすと、すべてが一時停止する。
空気が冷たいわけじゃない。静かなんだ。
思考の輪郭が曖昧になり、「考える」という作業を一時的に返却できる。
3セット目は再び椅子。
汗はちゃんと出るし、心もちゃんと解ける。
この頃には、すでに言語は必要なくなっていた。言葉よりも、椅子の温度や泡のリズムのほうが大事になっていた。
4セット目はもう一度クールルームへ。
何もないのに、満たされていた。不思議な感覚だ。あの部屋は、木更津のどこかに開いた異次元ポケットだと思っている。
そして今日も、サウナ室は激アツだった。
入った瞬間、思考が焼き切れる。130度近い熱が皮膚を超えて、魂まで熱くする。
「もう何も考えるな、ただ汗になれ」と誰かに言われた気がした。
水風呂は相変わらず快適。18度前後のやさしい冷たさ。
この世で最もやさしい“無”かもしれない。
休憩所の広さも相まって、全体として昭和のノスタルジーと現代の快適さが、うまく手を取り合っていた。
そして変わらず丁寧な接客に、帰り道の気持ちも少し整う。
つぼやさん、今夜も深くととのわせていただき、ありがとうございました。
また夜の招待状を手に、ふらりと戻ってきます。
[ 千葉県 ]
今日のととのい 91%
(10点満点)
サウナ 7点
水風呂 4点
外気浴 9点
内気浴 4点
お風呂 9点
休憩所 6点
コスパ 6点
接客 8点
⸻
暑い日だった。
天気予報は「猛暑日」とはっきり言った。何の迷いもなかった。僕もまた、迷いなく16時の三日月ホテルに向かった。夕方から料金が安くなるこの魔法の時間帯を、僕は最近すっかり信仰している。信仰とはたいてい、静かで、ささやかで、汗をかいている。
サウナに入ると、いつもより熱く感じた。外の気温が高いせいだろうか。サ室は変わらず90度くらい。でも今日の僕の体は、「これは灼熱のロンドンだ」と言っていた。ロンドンが灼熱になるかはさておき、発汗はスムーズだった。体から出た汗が、僕に代わっていろんなことを考えてくれているようだった。
水風呂は相変わらずぬるい。でも、それがいい。変わらないというのは、安心を与える。僕はあのぬるい水に足を入れながら、「水よ、お前は今日もお前だな」と小さくつぶやいた。水は答えなかった。水は基本、しゃべらない。
陽が落ちると風が吹いてきた。海からの風だ。音もなく、でも確かに吹いている。僕は外気浴の椅子に深く腰をかけ、身体が風と一体になっていくのを感じた。あれはもう、限りなく植物に近い状態だった。僕はたぶん、観葉植物としてもやっていける。たぶん。
ふと視線を上げると、小学生たちの集団がいた。修学旅行らしい。浴衣姿の子どもたちが「アイス!」とか「カニいた!」とか叫んでいた。サウナとアイスとカニ。共通点はない。でも、全部いい。全部夏だ。
三日月ホテルは今日も、日常と非日常の境界線で、やさしく迎えてくれた。ロビーに流れる謎のBGMも、いつの間にか身体に馴染んでいた。たぶん脳の深いところに直接届く音域なのだと思う。
ありがとう三日月ホテル。今日もちゃんと、ととのいました。
また来ます。たぶん16時ちょうどに。
[ 千葉県 ]
本日のととのい:87%
(夕暮れ、混雑、そして涙のメロディ)
(10点満点)
サウナ 8点
水風呂 8点
外気浴の静寂度 4点(泣き声エコー付き)
感情の揺れ幅 やや大きめ
ととのい深度 浅瀬〜中層
⸻
土曜日の夕方というのは、たいてい人でごった返している。
それは知っていた。僕の中では知識として保存されていた。
でも、実際に体感すると、混雑というのは記憶よりも圧倒的に「密」だった。
今日もサウナは満員御礼状態で、汗と人の熱気がゆらゆらと混ざり合っていた。
3セットやった。最初のセットは比較的穏やかで、体と心がじわじわとととのっていく。
水風呂もほどよく冷たく、季節の移り変わりを肌で感じる程度の快さだった。
2セット目、なんとなく集中が乱れ始めた。周囲の声の粒子が耳に引っかかる。
そして3セット目──それは事件だった。
外気浴に移った瞬間、どこからか聞こえる嗚咽。
風と共に流れてきたのは、哀しみのバイブレーションだった。
号泣する子供の声が露天エリアの空気を震わせた。
そう、彼は世界に何かを訴えていたのだ。僕はそのメッセージを受け止めきれなかった。
僕の内なる整いの海は、やや波立った。
それでも、整いとは揺らぎの中に見出すものだ。
誰かの涙が、誰かの汗が、誰かの熱がこの場所に重なっていく。
そういうサウナも、悪くない。
今日も貴重な時間と空間をありがとうございました。
泣き声もまた、癒しのBGMになる日が来るかもしれません。
[ 千葉県 ]
本日のととのい:86%
(賑やかなる木曜日の青春と僕)
(10点満点)
サウナ 8点
水風呂 8点
外気浴の静寂度 5点
学生たちの声のボリューム 11点(スピーカーかと思った)
ととのい深度 やや浅瀬寄り
⸻
夕方18時。木曜日。
空はまだ明るさを残しながら、しだいに紺色へとフェードアウトしていく。
木更津の街も、なんとなく疲れているような、まだ働いてるような、そんな顔をしていた。
僕は夜勤明けではないけれど、そういう顔をした気分だった。
今日のサウナは、混んでいた。
学生の団体がやってきて、あちこちで笑い声が弾けていた。
まるで浴場全体が「部活の打ち上げ in 湯」になったような雰囲気だった。
これもまた人生だ。静けさだけが美ではない、たぶん。
3セットをやった。
1セット目、サウナ室ではまだ平穏だった。汗が流れ、心拍数が上がる。
2セット目、ちょうど外気浴で椅子に座ったタイミングで彼らがやってきた。
談笑、笑い声、わずかな水しぶき。たぶん水風呂がラグビーの試合会場だった。
でも風は心地よく吹いていて、それが全てをちょっとだけ赦した。風は偉大だ。
3セット目、僕は内気浴を選んだ。
サウナは個人競技だと、改めて思う。誰とも戦わない。でも、静寂だけは大切にしたい。
とはいえ、86%のととのい。悪くない。サウォッチは正直だ。
静けさも、ときに喧騒によって照らされる。
そういう木曜日があっても、僕はまたここに来るだろう。
今日も整える場所を与えてくれて、本当にありがとうございました。
若さと湯気と、ととのいに、感謝を。
[ 千葉県 ]
本日のととのい:91%
(火曜日と2倍ポイントと僕)
(10点満点)
サウナ 7点
水風呂 7点
外気浴の椅子の質感 9点
ポイント2倍の喜び 10点
トリップ感 やや幻覚気味で9点
⸻
午後3時、火曜日。
昼ごはんは何を食べたのかもう思い出せないが、なぜかポイントが2倍だったことだけはよく覚えている。
どうやら毎月「10・20・30・26」は、宇宙的にお得な日らしい。知らなかった。これは人生における秘密のボーナスステージかもしれない。
今日は、例によって3セット。
1セット目、外の白いプラスチックの椅子に身を預けると、脳がちょっとだけ浮いた。
ああ、これはトリップだ、と思った。別に薬はやってない。ただの熱と風と水だ。合法的トランス。
2セット目は内気浴。
室内は静かで、誰も喋らない。ときおり響くのは、誰かが落としたシャンプーボトルの「ポン」という音だけ。
それが妙に心地よかった。シュールな効果音として僕の記憶の中でループしている。
3セット目は再び外。今度は風のほうが主役だった。
まるで「おかえり」と言わんばかりの柔らかさで、僕の肌をくすぐってきた。
外気浴って、たぶん小さな恋愛だ。毎回ちょっとだけ違う感情が湧いてくるから。
最後は露天風呂でフィナーレ。
湯のぬくもりが、今日の出来事すべてを包み込んでくれるようだった。サウナで汗を流し、風で魂を乾かし、湯で人生を閉じる。完璧なサイクルだ。
ポイント2倍だけが良かったわけじゃない。
でも、そういう小さな偶然が一日の色合いを少しだけ濃くすることは、確かだ。
今日もととのいの宇宙に連れていってくれて、ありがとうございました。
また来ます。できれば、次もポイント2倍の日に。
[ 千葉県 ]
本日のととのい:94%
(風と階段と、夜勤明けの優しさ)
(10点満点)
サウナ 7点
水風呂 7点
外気浴 7点
気温と風の調和 10点
3日連続の自分に ご褒美9点
⸻
「3日連続でサウナに行くなんて、まるで老舗喫茶店の常連みたいだ」と妻に言われた。
いや、違う。これは自己との対話なんだ、と言いかけてやめた。彼女にとってサウナはただの蒸し風呂でしかない。
今日も夜勤明け。11:30に施設に着いた。
昨日とは違い、身体が妙に落ち着いている。心拍数も静かだ。おそらく、内臓が昨日より成熟しているのだろう。いや、知らんけど。
サウナでは、まるでエレベーターのように一段ずつ上がってみた。
1セット目は控えめな2段目で自己紹介、
2セット目は中段で「あ、こいつ本気だな」と思わせる立ち回り、
そして3セット目で最上段。そこはもはや別世界だった。太陽の匂いがした。いや、たぶん気のせいだ。
水風呂は、今日も冷たいけれど昨日ほどではない。
この施設の水風呂は、朝と昼で性格が違う。朝はツンデレ、昼はデレ。そう思うと、少し愛おしい。
外気浴では、風がずっと僕の耳たぶをなでていた。
あの風、名前があるとしたら「やる気のないタケシ」って感じだ。
でもその緩さが、ちょうど良い。ととのいとは、戦いではなく調和だ。
3セット終えて、気分は透明だった。
3日連続の訪問。それでも、まだ来たいと思うのは、ここが「帰る場所」になっているからかもしれない。
今日も静かに、豊かな時間をありがとうございました。
また明日も来るかもしれません。その時もどうか、風が心地よい日でありますように。
[ 千葉県 ]
本日のととのい:96%
(朝の水風呂、刺すような冷たさ)
(10点満点)
サウナ 7点
水風呂 8点
外気浴 7点
ジェット風呂 7点
走り疲れと夜勤疲れの融合度 10点
⸻
木更津から、朝の空気をまとって施設へ。
昨日も来たのに、なぜかもう来たくなっていた。そういう日があってもいい。
夜勤明け、ランニング後。体は「何してんの?」と問いかけてきたが、耳をふさいで僕はお風呂へ向かった。
朝の9:40。開店直後の施設は、まるで図書館のように静かだった。
ジェット風呂で、膝の裏あたりを重点的に泡でほぐす。これはなかなか良い。
そのあと、サウナ室へ。今日はなぜか熱が強く感じる。精神的なものだろうか?
心拍の上がりが早いので、下段に座ることにした。何も悪くない。選択だ。
水風呂が冷たい。いや、冷たいを超えている。
体感14〜15度。朝の水って、どうしてこうも鋭いんだろう。
一瞬で膝が哲学的になる。これは一種の真理に触れている感覚。
外気浴は静か。風が優しくて、木の匂いがした。
僕は木製ベンチで少し目を閉じて、軽く寝そうになった。
でも寝なかった。なぜなら、それもまた選択だからだ。
今日は3セット。どれも静かで、深いセットだった。
温度、湿度、身体の疲れ。いろんな要素がととのいのグルーヴを奏でていた。
この静かな朝を提供してくれた施設に、深い感謝を。
また、行きます。たぶん、すぐに。
[ 千葉県 ]
本日のととのい 81%
(by たぶんカレーと気温のせい)
(10点満点)
サウナ. 7点
水風呂 7点
外気浴 7点
お風呂 7点
ととのい余韻 8点
カレー後遺症 5点
⸻
水曜日の午後3時。
気温は高め。湿度もそこそこ。空の青さは、まるで何かを許してくれているようだった。
昼は走った。けっこう真面目に走った。そしてインドカレーを食べた。ナンを2枚。無言で。
満腹のままロッカーで服を脱ぐと、「今日は戦いだな」という謎の気配を感じた。もちろん僕の脳内の話だ。
サウナ室に入ると、あれ?いつもより熱い?
いや、これは気温のせいか、それともチキンカレーのせいか。
心拍数の上がりが早い。早送りの映画を見ているように、身体のリズムが急いている。
そういうときは無理しない。僕は静かに、しかし迅速にサウナ室を出た。
水風呂は、すっと入って、すっと出る。考えすぎると余計に冷たく感じるものだ。
今日は3セット。いずれもやや短めだったけれど、密度は濃かった。
外気浴では、足の裏だけで風の方向がわかるような不思議な感覚があった。
ナンの呪いかもしれない。
こういう不安定さもまたサウナの魅力。
毎回ちょっとした実験であり、発見でもある。
素晴らしい時間と空間を今日もありがとうございました。
また、走って、食べて、来ます。
[ 千葉県 ]
今日のととのい 84%
(10点満点)
サウナ 7点
水風呂 8点
外気浴 4点(雨)
内気浴 5点
お風呂 8点
休憩所 今日は使ってない
コスパ 6点
接客 6点
雨が降っていた。火曜日の午後3時、僕と妻はIKEA船橋で無駄にでかいクッションを買った帰り道、稲毛の「蘭々の湯」に吸い寄せられるように入っていった。天気が悪くても、風呂は裏切らない。それは人生で学んだ数少ない真理のひとつだ。
中に入ると、平日にもかかわらずそこそこ人がいた。サラリーマンらしき男、何かを諦めたような目をした年配の男、そしてとびきり元気な主婦たち。彼らはそれぞれのペースで湯を楽しんでいた。僕たちもその中に自然と溶け込む。風呂に入ると、年齢も職業もだいたいどうでもよくなる。素っ裸で平等、それが銭湯の哲学だ。
まずは炭酸泉でぽこぽこと心の泡を抜いていく。そのまま洞窟風呂へ。洞窟の中でひとり黄昏れていると、現実の湿度とは違う、心の湿度が少しずつ整ってくる。まるで無職のマーモットになった気分だった。
さて、塩サウナ。身体に塩を塗りたくり、プラスチックの椅子に座る。なんだか中学校の美術室にいた頃を思い出す。室温はやや低めで、しばらくしても汗は裏切り気味だ。まあ、塩サウナってそんなもんかもしれない。僕は塩よりも醤油派だし。
次に入った高温サウナは、正統派だった。しっかり熱くて、途中でオートロウリュウが発動。ジュワ〜っという音とともに蒸気が僕の内側まで侵食してくる。これはもう、サウナというよりひとつの事件だった。すばらしい。
外気浴は雨がしとしと降っていて、残念ながら全集中とはいかなかったが、3セット目の整いは屋内のベンチでちゃんと来た。となりのおじさんがなぜかずっと目を閉じて微笑んでいたのが、気になった。
風呂の種類は壺湯、ジェット、電気風呂とまるで温泉界のデパート。水風呂は強めのバイブラが効いていて、足の裏から過去の後悔まで洗い流してくれる。
千葉県木更津市からちょっと足を延ばすにはちょうどいい距離感。IKEAとセットで、妻も満足してくれた。
蘭々の湯さん、心と体をほぐしてくれてありがとう。また雨の日にでも、お邪魔します。
[ 千葉県 ]
本日のととのい 89%
(10点満点)
サウナ 7点
水風呂 6点
外気浴 6点
内気浴 6点
お風呂 6点
コスパ 9点
接客 7点
⸻
水曜の夕方。空はよく晴れていて、まるで“今日はととのう日です”という天の意思表示のようだった。
僕はその意思に従って、静かにロッカーの扉を開けた。金属製のロッカーは、今日も無言で僕の私物を引き受けてくれる。ありがたい。
今日は4セット。いわゆる真剣勝負モード。
1セット目から絶好調で、風の音も、隣の誰かの息遣いすら音楽のように感じた。
2セット目は夢中でやった。3セット目に入った頃、僕は4段目に座っていた。
だが、熱が物足りない。ぬるい。まるでぬるま湯の哲学書を読んでいるような気分。
「こういう日もあるさ」と自分に言い聞かせて汗を拭いた。
そして4セット目、ついに登頂。5段目へ。
高みは常に風景を変える。視点も変わる。熱も変わる。
そこにあったのは、心拍と呼吸の絶妙なハーモニー。これは、うん、かなりいい。
サウォッチがそれを見逃すはずもなく、数値は89%。
どうやら今日は、僕と機械のセンサーが同じリズムを刻んでいたらしい。
毎回違う顔を見せてくれるこのサウナと、その舞台を用意してくれる施設の皆さまに心からの感謝を。
今日も素敵な時間をありがとうございました。
男
日程や人数、部屋数を指定して、空室のあるサウナを検索できます。