2024.02.23 登録

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  • プロフィール サウナが好きだ。 走った後でも、疲れた日でも、ただ無心に蒸されるために向かう。 熱いサウナ、冷たい水風呂、ぼんやりとした休憩。 このシンプルな流れが、いつも僕を元に戻してくれる。 好みは静かなサウナ、15℃前後の水風呂。 完璧じゃなくてもいい。ただ、そこにサウナがあればそれでいい。 整った後は、頭の中でお気に入りのボカロ曲が流れている。 空を見上げながら、次はどこのサウナに行こうかと考えている。
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まされん

2025.04.13

3回目の訪問

本日のととのい 55%

(10点満点)
サウナ 6点
水風呂 7点
外気浴 6点
お風呂 5点
休憩所 3点
コスパ 9点
接客 7点



休日の午前、重い体を引きずるようにして家を出た。
昨日の深夜まで麻雀を打っていた。疲れた脳みそが、ところどころうっすらバグを起こしている。雨はしとしと降り続き、傘を持つ手に妙な重さを感じた。

向かったのは、例の近所のスーパー銭湯だ。
20年以上地元に寄り添ってきた、古くて新しい、そんな不思議な場所。

サウナ室は相変わらず広々としていて、遠赤外線ストーブがカラカラと熱を撒き散らしている。
汗をだらだら流しながらぼんやりしていると、ふと、隣のおじいさんがポツリと「雨か……」とつぶやいた。なんだか、いいタイミングだった。

水風呂は今日はやけに冷たく感じた。もしかしたら、僕の魂がどこかまだ東一局に置き去りになっていたせいかもしれない。
長く入ると魂が凍る気がしたので、さっと短めに切り上げた。

外気浴は雨のため、涼み所へ避難。
屋根の下、木製の長椅子が二脚並んでいて、そこでしとしと雨の音を聞きながらぼんやりする。
雨音と、かすかに遠くで聞こえる工事の音が、妙にいいリズムを作っていた。たまにはこういう外気浴も悪くない。

締めに湯船に浸かる。
白くないタイルと、ちょっとだけくたびれた壁が、なんだか親しい友達みたいに感じられた。完璧じゃないけど、そういう場所が好きだ。

疲れた心と体が、少しだけほぐれていくのを感じながら、僕は今日もこの銭湯に感謝する。
ありがとう。ここにあってくれて。

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12

まされん

2025.04.13

1回目の訪問

君津の湯

[ 千葉県 ]

今日のととのい 50%

(10点満点)
サウナ:7点
水風呂:6点
外気浴:5点
内気浴:5点
お風呂:7点
休憩所:未評価
コスパ:8点
接客 :6点



君津の町外れ、パチンコ屋に併設されたスーパー銭湯にやってきた。
パチンコにはまったく興味がないけれど、なぜかこういう組み合わせは日本の風物詩みたいなものだと思う。盆栽と渋い抹茶、パチンコとスパ銭。世の中には不可解なペアがたくさんある。気にしないことにした。

お風呂場に入った瞬間、空気がふっと軽くなる。
明るく、開放感のある浴室。これだけでもう、車を飛ばしてきたかいがあったと思った。
サウナは二種類。フィンランドサウナと、110度の高温サウナ。フィンランドサウナにはオートロウリュウがついていて、静かに蒸気が降りてくる。
今回は時間の都合でフィンランドサウナだけ。一回だけ、短い旅のように1セットして、汗と一緒に小さな後悔を流した。

水風呂は控えめな冷たさ。
脳みそが「びっくり!」と叫んだあと、すぐに落ち着く。
外気浴スペースでは風があまり通らず、内気浴も少し物足りない。でも、きっとそれは今日の僕のコンディションのせいだ。施設のせいではない。

ジェットバスがたくさんあって、湯船に身を沈めると、まるで巨大なミキサーに入ったレタスみたいに揺さぶられた。
その感覚が妙に楽しくて、何度もぶくぶく泡に巻き込まれた。

コスパは文句なし。
このクオリティでこの価格は、財布にやさしい。
接客も飾り気がない分、地元の銭湯らしい親しみやすさがあった。必要なことを、必要なだけしてくれる感じ。それで十分だと思った。

休憩所は、今回は見送り。
たぶんそこでは、パチンコ帰りの誰かが戦いの記憶を癒しているのだろう。僕はただ、お風呂の湯気に包まれているだけでよかった。



素敵なととのいの時間を、ありがとうございました。
また近いうちに、今度は時間をたっぷり取って、サウナ2種類フルコースでととのいに行きます。

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19

まされん

2025.04.11

1回目の訪問

今日のととのい 60%

(10点満点)
サウナ 7点
水風呂 6点
外気浴 7点
内気浴 4点
お風呂 7点
休憩所 8点
コスパ 7点
接客  7点


袖ヶ浦駅の改札を出る。
信号も歩道橋もない。駅に隣接する建物が、今日の目的地だ。
迷う暇すらない。

外観はすっきりとした箱。
中に入れば、そこはスーパー銭湯。
広すぎず、狭すぎず。誰かの生活に、普通に馴染んでいそうなサイズ感だ。

サウナ室は小ぶりで、湿度が高め。
熱風が吹き荒れることはないが、しっとりと汗がにじむ。
オートロウリュウは毎時00分と30分にやってくる。静かに蒸気が広がるさまは、どこか無言のアウフグースみたいだ。

水風呂は小さいけれど、温度はしっかり冷たい。
キュッと肌を引き締め、目が覚める。

外気浴エリアには、プラスチック椅子とたくさんのデッキチェア。
好きな椅子に座り、何も考えず空を見上げる。
駅前なのに、世界から半歩だけずれたような、不思議な静けさがある。

露天風呂は黒い湯。
鼻を近づけると、ふわりと薬のような香りがする。
好きかどうかは人それぞれだが、妙に記憶に残る匂いだ。

休憩所にはビーズクッション、ソファ、ソファベッド。
好きな姿勢で転がり、だらだら過ごせる。
座るとすぐに立ち上がれなくなるやつもある。

コスパは悪くない。
接客も、必要なところでさりげない。
全部がちょっと控えめで、ちょっとちょうどいい。

ここは、がんばりすぎない人のための場所。
ととのうかどうかは、その日次第。
でも、それでいい。

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10

まされん

2025.04.11

2回目の訪問

本日のととのい:50%

(10点満点)
サウナ:6点
水風呂:6点
外気浴:5点
お風呂:5点
休憩所:3点
コスパ:9点
接客:7点



夕方6時、ふらりとまたあのスーパー銭湯へ向かった。
仕事の疲れが体にまとわりついて、そろそろ溶かしてやる頃合いだった。

いつもの金属ロッカーに荷物を詰め込み、タイルの床を歩く。あいかわらず白くない。あいかわらずいい。お客さんは今日も少なめで、施設全体がゆったりしたリズムで呼吸していた。

スタジアム型の木製サウナ。遠赤外線ストーブが乾いた熱を撒き散らしていて、すっと座るだけで皮膚がピリリと目を覚ます。
今日は気合いを入れて4セット。1セット目でじんわり汗、2セット目で思考停止、3セット目で宇宙旅行、4セット目はほとんど魂だけが残っていた。

今日の水風呂はいつもより冷たく感じた。季節の変わり目だろうか。少し短めに肩まで沈み、冷たさをぎゅっと抱きしめて出た。あまり粘らないのも大人の判断、たぶん。

白い金属のととのい椅子に体を預ける。風がぬるく吹き抜け、空はすっかり暮れていた。
パチンコ屋の音はやっぱり聞こえない。ただ、遠くでカラスが一声鳴いた。

お風呂で軽く温めなおし、休憩所へ。今日も椅子とテーブルだけの、無駄のない静けさ。何も起こらないことの贅沢に、しばし身を浸す。

回数券を握りしめて帰る。
500円台で、今日もきちんと整った。
「完璧じゃないけど、悪くない」
それくらいが、ちょうどいい。

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25

まされん

2025.04.05

1回目の訪問

本日のととのい:50%

(10点満点)
サウナ:6点
水風呂:6点
外気浴:5点
内気浴:3点
お風呂:5点
休憩所:3点
コスパ:9点
接客:7点



ふと思い立って、近所のスーパー銭湯へ向かった。
20年以上そこにある施設。流行りの設備はないけれど、地元の空気にすっかり溶け込んでいて、こういう日にはちょうどいい。

金属製のロッカーに靴を入れ、ややくたびれた脱衣所を抜けると、浴室にはほんのりレトロな匂い。白くないタイルに、ほどよく抜けた照明。お客さんは少なく、空間が静かに呼吸している。

広めの木製スタジアムサウナは、遠赤外線ストーブがしっかり熱を放ち、入るとすぐに汗がにじむ。乾いた熱は、考えごとをゆっくり燃やしてくれる。
続けて水風呂。きちんと冷たくて、体も頭もしゃっきりする。冷却というより再起動。思考がスムーズに戻ってくる。

外気浴は、白い金属製のととのい椅子で。風がそっと肌を撫で、音は少ない。パチンコ屋が隣とは思えない静けさ。目を閉じると、いつの間にか心がゆるんでいるのに気づく。

お風呂も派手さはないけれど、必要な役割をきちんと果たしてくれる。肩の力が抜け、呼吸が深くなる。
休憩所にはテレビも雑誌もない。ただ椅子とテーブルだけ。でも、それが心地いい。

そして何より、回数券を使えば500円台という驚きのコスパ。贅沢じゃないけど、確かな“癒やし”がここにはある。

何もない場所で、少しだけ自分に戻れる。そんな時間が、今日はうれしかった。

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15

まされん

2025.03.29

1回目の訪問

今日のととのい 60%

(10点満点)
サウナ 6点
水風呂 4点
外気浴 8点
内気浴 4点
お風呂 9点
休憩所 7点
コスパ 3点
接客  8点



三日月ホテルの温泉に行った。

千葉の海沿いにある、有名な温泉ホテルだ。僕は千葉県民なので、三日月ホテルの名前はよく知っている。なにしろ、テレビCMで「ゆったりたっぷりの〜んびり♪」と何度も聞かされている。脳の奥深くにまで刷り込まれているといっても過言ではない。これは一種の洗脳なのかもしれないが、まあ、それはそれで悪くない。

最近、新しいサウナを作ったという話を聞き、僕は好奇心に駆られてやってきた。新しいものには、とりあえず触れてみるのが僕のポリシーだ。もっとも、触れてみて「これは違うな」と思うことも多いのだけれど。

サウナ室は90度ほど。湿度が高めで、予想以上に発汗が早い。僕の体は、自分の意志とは関係なく汗をかき始める。オートロウリュウは毎時0分。何事にも規則正しさは大事だ。規則正しいサウナは信用できる。

水風呂は……ぬるい。20度くらいだろうか。僕はじっくりと冷やされる。氷水のような衝撃的な冷たさではない。人生にもこういう水風呂みたいな時間が必要なのかもしれない。知らんけど。

外気浴は素晴らしい。海を眺めながら風に吹かれる。サウナから水風呂、そしてこの外気浴にたどり着くまでの動線が長いのは玉に瑕だが、景色がいいので許すことにする。海沿いの温泉の景色が悪いというのは、カツ丼のカツが薄いのと同じくらいの罪深さだから、ここはきちんとポイントを押さえている。

露天風呂のロケーションは最高だ。湯に浸かりながら、水平線をぼんやりと眺める。海と空の境界線が曖昧になり、世界がぼやける。僕はこのまま温泉と一体化してしまうのではないかと思う。そんなわけはないのだけれど。

料金はやや高めだが、夕方16時からは安くなる。まるで「早めに来た人はお金がかかりますよ」と言われているようだ。でも、そこにあるのは悪意ではなく、ただの経済合理性だ。僕は経済合理性には寛容でありたいと思っている。

接客は丁寧で気持ちがいい。こういう施設は、スタッフの対応ひとつで印象が変わる。ここは、その点において隙がない。

総じて、悪くない体験だった。いや、むしろ良い体験だったと言ってもいい。

水風呂の冷たさがもう少し際立っていたら、僕の「ととのい」もさらに深まったかもしれない。でもまあ、それはそれ。三日月ホテルの温泉は、きっとまた誰かを癒やしている。

そう考えると、僕の「ととのい」も、なんだかもう少し上がったような気がした。

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