大黒湯
銭湯 - 東京都 渋谷区
銭湯 - 東京都 渋谷区
月曜22時半入店。連日のオサレシティ仕事最終日は、駅の出口からして難易度が高すぎて敷居の高い代々木上原。30分並んで餃子にありつく。着席してもあれこれ待つ。隣の女子たちの会話にひりつく。サウナへ急ごう。
餃子から徒歩3分ほどで大黒湯。露天コインランドリーを潜り抜けると、カラフルな電飾に彩られた男女別の入り口。鶴田浩二主演の任侠映画のポスター。800円払い、大小タオルとサウナバンドが入ったプラスチックカゴ受け取る。女性用はハンドル付き、男性用は深めトレー型。何故。
更衣室のロッカー、鍵がいっぱいぶら下がってる。空いてる。雑然とマッサージ椅子、おかまドライヤー。「銭湯は裏切らない」と書かれた毒蝮三太夫の色紙。そうあって欲しくて自分は町々の銭湯を訪ねるのかもしれないと思う。BGMは石原裕次郎。
さて洗い場へ。ここでも裕次郎の歌声。センターにカラン、左右に立ちシャワーが6面?8面?なかなかの数。奥に赤とオレンジの光を放つ浴槽。サ室はどこ?本丸一周し、立ちシャワーの奥に無事発見。とりあえず体洗うべしとカランの前に座りシャワーのお湯を出してみると、糸レベルの水量。シャワーは立ちを使おう。
ひととおり準備を済ませてサ室へ。ストレート2段。定員6名ってとこだが結局この日は3巡すべて自分一人。ストーン式でじんわりいい汗。下段上段使い分け、寝転んだり長座したりしてくつろぐ。湿度もいい。ドアの向こうから石原裕次郎の歌声が聞こえる。初めて聞く曲ばかりだけど声でわかる。福山やおディーンや菅田の音楽活動とは異なる、演者の歌声。
汗を流し水風呂へ。地下水バイブラ強め、青と緑のライトアップ。入っている時はそう感じないけど、出ようとした瞬間に感じる柔らかいひんやり感が独特で気持ちいい。
屋内の風呂はぬる湯と書かれていて一見人を油断させるが、ボッコボコのバイブラ、その横はでんきらしい。怖いのでスルーします。その隣の引き戸にはあつ湯の文字。あついのも怖い。多忙で心が疲れ切ってる今、過剰な刺激はいらない。チキンと言われてもいい、湯船はお見送り決定。
外気浴場所悩んだ挙句脱衣所へ。若い女の子たちが3人くらい。うち3人がホットパンツを履いてる。街では見かけないが大黒湯では流行中なのか?浴室内にいる3人ほどのお客様含め、今日も自分が最年長。多分。常連さん、人生の先輩たちの姿はない。便利家庭用品や健康や最近のヒット料理についての会話が聞こえてこない。聞こえるのは白い街名古屋と歌う裕次郎の声だけ。
風呂上りのスーパードライ飲み干せず缶片手に昭和銭湯から外に出ると令和のオサレシティ。時空を超える旅から帰ってきたみたいだ。
女
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