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【閉店】やまびこの湯ベガロポリス仙台南

温浴施設 - 宮城県仙台市

サリー

2023.09.12

150回目の訪問

【ずっと泣いてた】
やまびこの湯の営業終了のお知らせを目にしてしばらく茫然としていた。何かの間違いじゃ…？間違いであってほしいと祈るような気持ちで仕事終わりに直行。受付のアイポンさんのいつもと変わらない笑顔を見て、ホッとしてウルウル。「今日来られるんじゃないかと思ってましたよ」と。
だってだって…。居ても立っても居られず。
16時はトモちゃんのロウリュサービス。今日は絶対に「ナイススタンバック！」を聞くまで残る。サッと数分上段スタンして、水通ししておく。
「16時のロウリュサービスを行いまーす！」という呼びかけの声を聞いてから入室。
トモちゃんのはじめの挨拶で「皆さん、ご存知かと思いますが…」と切り出された。涙声になってしまうのをグッとこらえているのが伝わる。
ああ。もう涙腺崩壊。下を向き、必死で涙をこらえる。これまでどれだけここのサウナ室で、ボロボロになった気持ちを回復させてもらってきたことか。幾多の思い出が走馬灯のように頭を駆け巡る。
アロマは、タンジェリン。柑橘のみかんのような甘い香り。「明るい気持ちにしてくれる香りです」と。そんなこと聞いたらまた泣いてしまう。
おかわりまで残ったのがふたり。「ナイススタンバック！」聞けたー！あと何回聞けるんだろうと、いちいち感傷的になる。
水風呂でクールスイングしてもらっているときも、トモちゃんの愛情たっぷりの風がやさしく顔を撫でるたびに目頭が熱くなり、鼻の奥がツーンとしてくる。
洗面器に水を汲み、顔を浸してごまかした。
外気浴では、ハットを目深にかぶって、誰にも見られないのをいいことに、目尻をツツツと伝う涙をそのままにしてしばらく横たわっていた。
こんなにも、かけがえのない場所がなくなってしまうなんて。この先どうやって生きていけばいいのか。
サウナ室で、トモちゃんに「ありがとうございました」と何度も繰り返し声をかけていたおばあさんがいた。
ほんとうに。何度言っても足りないくらい、感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。
来月末のその日まで、今まで以上に通います。