湊湯
銭湯 - 東京都 中央区
銭湯 - 東京都 中央区
歳を重ねた時「あの頃は大変だった」と語るのは簡単だが、今が大変な人間から言わせてもらえばこれほど辛いものはない。
ストレスに押し潰されそうになりながら、終わりの見えない日々を過ごすというのは相当に堪える。
入社して丸5年を営業部で過ごし、その後他部署に異動したのは今から7年半前のこと。
仕事内容が一変し、慣れるまでが非常に辛かった。出張が多かったが見知らぬ土地を楽しむ気持ちの余裕が無いことも多く、ため息ばかりの毎日に心底落胆した。
出張先のホテルは、極力大浴場付きに泊まる。地方のホテルの浴場は、深夜になると人一人居ないことも多い。湯船に浸かり見える光景というのはなんとも不思議で、終わりの見えない辛さと束の間の休息をどちらも同時に感じたものだ。思い返してみると、風呂に入ってる時くらい仕事を忘れられれば良かったがそれも出来ず、同居していたのかもしれない。
ここ湊湯の浴場はまるでホテルの浴場のような清潔さだった。
湯船に浸かりふと前を見ると、当時の記憶が思い出される。
ああ、辛かったな。
そう思いながら誰も居ないサウナ室に入る。当時の自分と2人でサウナに入ってるような気がした。もし当時の自分と会えても、あの頃は大変だったなんて言わないだろう。風呂でも入りに行こうぜ。そう声をかけれたらそれで良い。
首から下げたサウナキーを見て、見知らぬ初老の男性が声をかけてきた。
「今日はサウナ空いてるよ。いつも混んでるから、早めに入ってきなよ。」
まるで、あの頃の自分に優しく声をかけられた気がした。
男、岩渕そべお迷走中🤣
🤣🤣🤣🤣🤣🤣
運営に制限されてるの笑った
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