三の輪湯
銭湯 - 東京都 新宿区
銭湯 - 東京都 新宿区
(これまたしょうもない前編から続きます)
サ室に入ると「I love you」。一曲目ですか。尾崎豊、早逝のあなた。私だけではないだろうけれど、この国の人たちは土曜日から気持ちがとても重くなっているのだ。そして私たちは、自身が思っていたよりも、あなたに想いを寄せてきたことに気がついたんだ。
「スモーキン・ブギ」。知らない歌だけれど、あなたはきっと授業も真面目だったんじゃないかなあ。ショートピースが初タバコって、ある?なんて思いながら、少年から大人になったあなたに、そして自分自身のことを想ったよ。
「明日がある」(坂本九バージョン)で、目頭が熱くなった。なんだよなんだよ。梅雨だって、晴れ間はあるんだよ。春だけじゃなくて、暑くなって、涼しくも凍えもなるんだよ。あと1日、が、1週間になり、一日千秋、数年が何度か経つと、いよいよ世代を超えていくんだ。明日を、楽しみにでも我慢しなきゃでも、過ごさないとまた次の春には辿りつけないんだ。
「ハイティーン・ブギ」。これも知らない。
と思っていたら、「17歳」(オリジナルバージョン)。私はいま生きている。このサビをいままで適当に歌ってきたけれど、今日はとてもしっかりと唄えた。繰り返し唄いたいよ、いま、生きている。
そして、「春よ、来い」。遠いけれど、必ず来る、春。今年の春は、春らしくなかったかもしれない。芽吹く自然を愛でることもできず、途上だったことも多かったかもしれない。でもさ、生きればこそ、っていうのは薄情だろうか。
「どうにもとまらない」が流れ、そうだよね、まだ私にとっては噂だもんね、と妙に納得してしまう。まだ実感が湧かない。なんで?と安らかに、が心に飛び交うのは、私たちにある距離からか。声も笑顔も、「世界はほしいモノにあふれてる」で見せた民藝や文化への愛も、どれも記憶にしたくない。薄まり、暈され、破かれる。私からは消えないでほしい。
ふと気づくと、「Boys & Girls」が流れていた。そうやって、通り過ぎないように、あなたを作品の中で見返そう。「14歳の母」、本当によかった。
さて、境南浴場Tシャツが届いたよ。これからたくさん着るんだ。どの季節もランニングしやすそう。楽しみだけど、どこまで走れるか。頑張りすぎないように、心折れないように、立ち竦みそうになったら、お風呂入ってゆっくりいきましょう。案内したかったな。白水湯も今日出逢った三の輪湯も。
なんだかスゴイ投稿に圧倒されました!
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