【閉店】笑福の湯
銭湯 - 北海道 札幌市
銭湯 - 北海道 札幌市
所用のため珍しく西区へ。
札幌は西と東で全く表情が違う。なので東の人間である私が西側を訪ねるときには、他所の組が仕切るシマに足を踏み入れるくらいの覚悟を要する。
アウトレイジと化した私は発寒南駅に降り立った。「うちのシマに何の用だ?」と言わんばかりの視線が刺さる。
「木村、もういいよ、帰ろう」と言いかけたが、グッと堪えた。木村もいない。
今日のカチコミは笑福の湯。番台の姉御に500円玉を差し出したところ、何事かをゴニョゴニョと言われた。
「"fxxkin' 東札幌"ぐらい分かるよバカ野郎!」
と言いかけたが、聞き直すと「券売機ご利用下さい〜」とのこと。危なかった。そもそも映画が違う。
洗身を終え、まず湯へ。ここの湯がとんでもなく熱いという話は東にも届いていた。
とはいえ、だ。鷹乃湯の叔父貴に比べたらたかが知れている。躊躇せず飛び込んだ。
「ぐうおぉぉおお!」
木村が小指を噛みちぎったときと全く同じ声が出た。
ナメたことを言って申し訳なかった。バッティングセンターで椅子に縛り付けられるかと思ったが、笑福の湯は手打ちにしてくれた。鷹乃湯の叔父貴に引けを取らない強烈さだった。
サウナ室もなかなかに強力だったが、東の看板を背負っている以上、簡単に身を引くわけにはいかない。文字通り、しのぎを削った(ストーブと)
浴後、狭いながらも落ち着きのある休憩スペースでガラナを飲んだ。盃を交わしたということで、これからは兄弟分としてお付き合いいただきたい。
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