佐吉

2022.10.03

2回目の訪問

サウナについては前回の投稿で語ったので、ここでは富士見湯が起こした革命について述べたいと思う(個人の感想です)。
単純に言うと「サウナ1000円」それだけなのだが、これが起点となり既存銭湯サウナと大きな違いを生み出している。
私は2022/8/11 金春湯のサ活にて「良質なサウナを提供する銭湯は、サウナ代をもっと取っていい」と述べた。
それをここ富士見湯がまさしく体現していたのだ。

入浴料含めて1500円。これが何を意味するかというと、富士見湯のサウナの競合は「銭湯ではなくサウナ施設(主にカプセル系)」ということ。
特に都心のカプセルサウナは床面積が小さいところも多く、何気に「少し広めの銭湯サウナ」と大してキャパが変わらない。
そしてしっかりコンセプトを練って作ったサウナ施設は、旧来のカプセルサウナの出来を超えることが多い。
いいサウナを作れば、金払いのいいサウナーを呼べる。
サウナのターゲットを「銭湯に来る客」ではなく「サウナー」にすることによって、高付加価値高単価の施設を運営することができるのだ。
「サウナー殺すに刃物はいらぬ。良いととのいが、あればいい」である。

それを実感したのが客の入り。月曜夜とはいえ開店3日目。普通ならもっと私のようなにわか客でごった返していてもいいはず。
しかし実際にはサウナ室半分以下。ときには貸切になるタイミングもあるなど、到底おニューなサウナにあるまじき状況。お店的には当てが外れて大変、なのかもしれないが、私はこれでいいと思う。
なぜなら「込々1500円」という単価は、よその銭湯サウナの2倍、銭湯のみの客と比較すれば3倍にあたる。
客が半分でもトントン。なんなら客一人の原価分まだ儲けている。客が大量に来なくても他店より安定した経営になりやすい。
客側は「(銭湯価格で比較した場合の)値段の高さ」にふるい落とされ良質なサウナーのみが残り、快適なサウナタイムを味わえる。Win-Winだ。
銭湯経営など全く不明ゆえあてずっぽうもいいところだが、外側からわかる数字と実際に入ってみた体感で「これぞ新時代だ!」と感じた。
いいサウナは必ず口コミで広がる。私は、富士見湯は必ず今よりも客が入るようになっていると思う。そのとき「客単価倍」は相当いい影響を与えるはずだ。目先の賑わいより着実にファンを増やすことに心血を注いだ方がいい。


銭湯が担う大事な役割としての「公衆衛生」は入浴料500円でキープしつつ、付加価値を高めた高単価サウナによって利益率を改善する。
「銭湯とサウナ」ではなく「銭湯」と「サウナ」。この2面性こそが、これからの銭湯を救うカギになるのかもしれない。

佐吉さんの富士見湯のサ活写真
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2022.10.04 08:17
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佐吉 佐吉さんに37ギフトントゥ

初めまして!シンプルなお風呂でも手抜かりはなく、棲み分けがすごく上手に出来ていると感じました。銭湯として+1000円のサウナ代と見るか、2時間利用のサウナ施設として1500円と見るか、その目線の違いはありましょうが自分は後者として良質な体験をしたなと思ったのと、空いてるうちにまた堪能したいなと思った次第です🙏
2022.10.04 09:18
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私も後者として満足した人です。改良湯や黄金湯の混雑に辟易してしまった身として、これはひとつのアンサーになるうるな〜と感じたんですよね。客層良化と、それでも客数増となったときのモチベ維持として効果的だなと。 地元の銭湯常連さんとも共存できる、いいセグメント分離だと思います。
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