湯乃泉 草加健康センター
温浴施設 - 埼玉県 草加市
温浴施設 - 埼玉県 草加市
いつもそうだ。その日は突然やってくる。
今日は明らかに人が多い。ベースキャンプ付近にも人が溢れている。
限られたスペースしかない頂上へのアタックは、今日は難しくなるかもしれないな…
直感的にそう感じた。
5:30 7合目付近
見上げると頂はすでに埋まっている。まずは中段中央をアタックポイントとする。
3度のロウリュを無事に乗り切り、室内椅子で休憩。
室内なのに優しい風が身体を包む。うっすら目を開けると赤い大団扇。
大団扇が手招きしている
「さあ、おいで…」
5:56
サ室前の冷水ミストに身を投じる。
体温が下がり、感覚が研ぎ澄まされ視界がクリアに。準備は整った。
5:58
頂へのアタック開始。すでにほぼ埋まっているが、中央ガーさんの横にスペースが見える。
迷うことのない足取りで美しいラインを描き、上段中央に着座。
ついに神々の頂へのアタックが始まる。
6:00
投入される氷がぶつかり合い、水が流れ落ちる音、立ち登る蒸気の熱。
サウナハットで視界を遮っているが感じる。そう全てが違う。
ここが頂の世界か。
しかし、吹き出す汗を感じながら冷静な自分に驚く。
今ここにいることを許されている。そう感じるのだ。
2度目のロウリュ。浴びせられる熱風。背後から回り込むように感じる熱気。
まだ余力はある。行こう、神々の頂きへ。
ついに辿り着いた上段3度目のロウリュ。
手足の先は熱でチリチリと焼け、脛からふくらはぎは動かすことができない。
上半身から流れ落ちる汗を拭うこともできない「ただ耐えるだけの時間」
頭の中には、今まで出会った人達、訪れてきたサウナが走馬灯のように蘇る。
SKCを紹介してくれた宇チダさん、シールドを授けてくれた早朝らっこ師。
ご挨拶頂いた数々の朝メンの皆さんがこちらを見て微笑んでいる。
旅の終わりは近い。
静かに退出される大団扇。その後を追うようにサ室と出て水風呂へ。
何を見るでもなく、何を感じるでもなく、バイブラに全てを委ねる。
ああ…これだよ。この景色が見たかったんだ…
SKC上段登頂編 完
ごちそうさまでした。また頂きます。
コメントすることができます
すでに会員の方はこちら