サウナグランシャトー
温浴施設 - 大阪府 大阪市
温浴施設 - 大阪府 大阪市
平成初期、健全な青少年は、土曜深夜にテレビの前へ座った。
グランシャトー提供の天気予報が流れると、いよいよ「おとなの子守歌」だ。
ああ、今週も新聞の見出しにダマされた。行ってみたいな「もしもしピエロ」。
グランシャトーのテーマソングを歌える関西人は99%だそうだが、つまりほぼ全員がこの通過儀礼を経てきたのだろうか。
京橋といえば、今やグランシャトーよりも「立ち飲みストリート」だという。
行かねばならぬ。梅田の洞、難波の味園と並んで「知ってるけど行ったことない」御三家のグランシャトーへ。
京橋には甘酸っぱい思い出がある。
20歳の頃ラグビーをしていて、試合が時々大阪城公園の東側、今はお堀に沈んでいるグラウンドであった。
ある日の試合後、「グランシャトーの歌はキダタローちゃうで」と衝撃の事実を知り、「じゃあ京橋で飲も」と4人でキダタロー・メドレーを歌いながら京橋へ向かった。
どこをどう通ったのか記憶にないが、一人が「風呂入ってこか」と一軒の古い建物の前で止まった。
「男性専用サウナ」とある。平然と軽い足取りでオトナの世界へ入っていく姿がまぶしかった。
フロントのおっさんがジロッと見て「休憩室使う?パンツはいといてや」と言う。
サウナの作法なのだろうか?適当に真似すりゃいいか、と服を脱いで浴室へ。
突如現れた4人の細マッチョに、一斉に注がれる熱い視線。
フレンドリーな微笑み。さりげないボディータッチ。
股間を隠したタオルが引っ張られる。
おっさんが目の前で堂々とシゴキだしたとき、さすがに、自分たちが性欲の対象にされている状況を理解した。
「あかん、出よ・・・」一人は、奧でとんでもない光景を見たらしい。
こうして私の人生サウナ初入店は、シャワーだけで終わった。
グランシャトーのゲーセンには何度か行ったが、エレベーターがあるのは知らなかった。5階へ行き、昭和のサウナを満喫し、何万杯も飲まれたであろう名物「健康ドリンク」を飲み、この店の貫禄を味わった。
グランシャトーはグランシャトーだった。それ以上でも、それ以下でもない。
賑わう立ち飲みストリート、安定の七津屋でジャパンカップの祝杯を上げる。
グランシャトーへいらっしゃい♪
相変わらず思い出が濃すぎるよ!笑 馬連おめでとうございます!すごっ!
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