縄文天然温泉 志楽の湯
温浴施設 - 神奈川県 川崎市
温浴施設 - 神奈川県 川崎市
ゆいるから徒歩15分かけて、大島5丁目バス停近くの『小松湯』さんに訪問するはずが、まさかの店休日。やられた。8の付く日が休日の場合は翌日に振替と書いてあるではないか。お前の目は節穴か!
目の前の公園でガックリと肩を落としていると、夕食どきを待つあどけない子供たちに囲まれる。既に目の前には木の棒で描かれた土俵が完成しており、相撲を取らされそうになる。
いや待て、親御さんに見つかったら不審者扱いされる。人様の大切な子供だ、何かあっては困る。オジサン忙しいからねと、邪心も虚飾も無い真っ直ぐな瞳を見ないようにしてその場を立ち去る。
気を取り直して、帰宅ラッシュの南武線に乗り込む。川崎から二駅の矢向駅で下車。目指すは『縄文天然温泉 志楽の湯』さん。殆ど予習もせずに思い付きで訪れたので、当然のように迷う。Google先生が示すポイントはこの辺りだが、駐車場しか見当たらない。
お!よくよく目を凝らすと、奥へと続く砂利道の先に雅やかな建物があるではないか。公営団地の傍らにふと現れる異世界。喩えるなら、古くから続く高級料亭のような、縄文時代を巧く形容しているかは定かでは無いが、確かに叙情があり、滋味深く、味わいと趣のある佇まいなのである。
栃木県の小山思川温泉に良く似ている。キシキシと音を立てて軋む長廊下も歴史を感じさせる。縄文土器のオブジェなんかもあったりして、飽きさせない。
浴室はもはや温泉宿の大浴場。まるで縄文杉のような大木が大黒柱となり、天井を支えている。仄暗い照明もあり、古色蒼然たる趣を放つ。一幅の絵のような素晴らしい世界観。
♯サウナ ★★★☆☆
浴室に比して照明が明る過ぎる...。サ室が館内で一番明るいとはこれ如何に。L字型の二段掛け。ここにも立派な支柱がある。室温は96℃とあるが、そこまでの熱さは感じない。扉正面の席に座ると分かるが、人の出入りの度に外気の侵入を許し易い構造のようだ。
♯水風呂 ★★★★☆
勾玉型の岩造りの水風呂。贅沢にも冷水を掛け流している。循環良く、肌触りもキリッとしている。水温は15℃を指すが、もう少し高いか。身体を冷やすには十二分。
♯休憩 ★★★★☆
導線は芳しく無いが、露天風呂のあるスペースでは外気浴が可能。流木のような木のベンチに腰掛けてみたり、岩に身を委ねてみたりして休息を取る。自分が都会にいることはとっくに忘れている。
サクッと2セット。89点。サウナ施設としての利用と言うよりは、都会の喧騒や日常のストレスから離れたいけど、旅行に行く時間はない...という人に是非チェックして欲しい施設。都心なのにまるで郷里の街にワープした気分を味わえる。
男
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