宝泉湯
銭湯 - 東京都 北区
銭湯 - 東京都 北区
【東京サウナ探訪記29】
若き日の思い出の銭湯は?と聞かれた場合あなたは何処の銭湯を思い浮かべるだろうか。
私の場合は宝泉湯であり、当時貧乏学生だった頃はこの近隣で風呂無しアパートに住んでいた。汗を流すには共同のシャワーしかない生活を送っていたのである。
足を伸ばしてゆっくりお風呂の浸かりたいなと思っていた時にアパートの住人から教えてもらったのがきっかけで時々通うようになった。
当時は別料金だったこともありサウナに一度も入ったことがなかった。むしろ追加料金を払ってまでサウナに入る事に対して理解に苦しむとさえ思っていた。
それが今では進んで料金を払ってサウナに入るのだから人間わからないものである。
浴室や脱衣所は当時のままの面影を残していたが、天井や壁などに所々老朽化していたのを見て相当の年月が過ぎていたことを実感する。休日の夜でも人が少ないのは変わらなかったけれど。
サウナは銭湯でよく見かける遠赤外線ガスストーブで温度計は100℃を指していた。照明1つで室内は薄暗くジャズが流れている。壁板も黒く煤けているので時代を感じる良きサ室だった。
ちなみにジャズが流れるサ室に出会ったのは境南浴場以来で非常に好きな空間だ。
多少カラカラ系ではあるが輻射熱が結構強いので発汗は早い。銭湯サウナによくある独特な匂いも直ぐに慣れた。
体育座りをしながら頬杖をつき天井を見上げる。最近定着したサ室内でのスタイルだ。俯いていると知らない人から心配されるので逆に見上げることにした次第である。
水風呂も初めて入った。これも当時は存在理由を見出せなかったが、今じゃ必須とも言えるくらいにはなったなと思う。
地下水を蛇口からかけ流している水風呂は柔らかく非常に気持ちが良くて一発で好きになった。20℃でもバイブラのおかげで十分冷たく感じる。
なおジャバジャバとかけ流している蛇口付近に貼られてる「節水」の札が何の冗談だろうと思って微笑ましかった。
休憩スペースとしてそんなに大きくないけれど岩風呂がある露天スペースもあってここは前も利用していた。一人用の石のベンチも今では何故そこにあるのかが理解できる。
自分が何故銭湯の露天スペースを特別視しているのかがここに来て答えを見つけたのが今日の収穫だった。それだけでも来てよかった。
いずれまた
王子に住んでた時期あったんすね… 地元北区なので勝手に親近感トントゥ…
昔の話し良いですねー♪(^^)
行ってみたくなりました~。
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