ニセコ駅前温泉 綺羅乃湯
銭湯 - 北海道 虻田郡ニセコ町
銭湯 - 北海道 虻田郡ニセコ町
綺羅乃湯のサウナの客層はサウナに初めて入る子どもから歴戦のサウナーまでと、とても幅広い。なのでセルフロウリュができるサウナだからといって、アロマ水があるからといって、高温の蒸気を求めていない無垢な人々を決して邪険にしてはならない。人それぞれに最適な時間の過ごし方があって、常連もなんとなく入ったような人も客という面で平等なのだから。
さて、その中でも私はロウリュをするためだけにカブを半刻走らせて来るような者。1セット目、サ室にはもうお一方が下段に座っている…そう、上段が空いているのに動こうとしないのだ。出入りの激しい綺羅乃湯のサウナはロウリュしなければ体感80度にいくかいかないかくらいの優しいサウナだ。下段でちょうどいい方にロウリュなど暴力もいいところ。
だがどうだろう。久々にじっくりと蒸されるというのもなかなか良いもので、発汗も十分するし呼吸も容易。快適に温まるではないか。これでいいのだ…。
「本当に?」
どこからか声が。
「本当さ。だってこんなに汗をかけているんだもの」
「ふーん」
声は続けて言った。
「じゃあどうしてサウナストーンをずーーっと見つめているんだい?」
「ッッッ!」
こうして私はトントゥこと心の声に自分を偽ることの愚かさを教えられたのだ。
それからサ室に1人になってからの私の喜びは言うまでもない。あまみなのか怪我なのか分からぬ域までロウリュをし、汗と共に耐える。
「これだ…。」
もはや心と1つになった私に整い以外の道はなかった。
サ室とかけまして、20世紀のNBAと解きます。その心は?
お二人の息ピッタリなサウナ大喜利に座布団トントゥを差し上げたくなりました!
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