谷地頭温泉
銭湯 - 北海道 函館市
銭湯 - 北海道 函館市
水風呂6度の衝撃。サウナーの方々のあたたかさ。函館山に抱かれた至福のサウナがここにある。
津軽海峡フェリーで函館を訪れた。函館駅近くのホテルにチェックイン後、市電で終点の谷地頭駅で降りた。静けさに包まれた風情に落ち着きを感じる。ゆるやかな坂を下って辿り着く終点の駅、眼前に迫る函館山、そして住宅街の静寂。サウナへ向かうには最高のアプローチ。
駅から徒歩5分、冠雪の函館山を借景に鎮座する谷地頭温泉。1953年創業、昭和の雰囲気が漂う浴室に入ると、想像を遥かに越えた巨大な空間に洗い場が無数に広がる。何だこれは。これほど神々しい内湯は初めて。世界遺産級の浴室。
★サウナ室
13人サイズ、遠赤外線ストーブ、テレビ無し、オルゴールのBGMあり(まるで秋田県横手市クォードインのサ室)。サ室前に席数と同じ枚数のビート板あり。12分計あり。温度計は「株式会社サウナシステム総業」製(初めて知ったメーカー!)。
温度90度の遠赤だが湿度があるため発汗は抜群。
★水風呂
サ室から出て、汗を流し、いざ水風呂へ。
瞬殺だった。10秒で脱水。これまで体験したことがないほどの冷たさ。何だこの冷たさは。先日購入したシンワ測定の水温計で計測したところ、6度。
極上のシングルに歓喜するあまり、蛇口で水を飲んでいるおじさんに「この水は飲めるんですか?」と尋ねたら、「水道水だから飲めるよ。冷たくてうまいよ」と笑顔で教えてくれた。
真冬の雪国の水道水ほど冷たくうまい水はない。
★外気浴
露天スペースにととのい椅子2脚、内湯にととのい椅子2脚とリクライニングチェア5脚、という充実のととのい場。ととのい難民なんてありえない。
露天で雪が積もった木々を眺めながら完璧にととのい、ととのいが全く衰えないので内湯のリクライニングチェアでさらにととのう。
何なのだ、このととのいの持続感は。まるで魔法にかかったよう。6度の水風呂が導いてくれた極上のととのいに谷地頭温泉の実力を知る。
2セット目、サ室の前で汗をふいて入室準備していると、サ室から出てきたおじさんがかけ水で汗を流したビート板を手渡ししてくれた。そして、見る限りすべてのサウナーが汗を流してから水風呂に入っていた。これほどやさしいサウナーが集う施設は初めてだった。
サウナ、水風呂、外気浴という3つのトライアングルが、その中心にある「ととのい」という頂点に向かって全力疾走するような爽快感に満ち溢れたサウナだった。地元の方々のサウナ愛に深く感謝する。
「サウナが好きで本当によかった」と実感した施設だった。
今年のベストニューサウナの筆頭候補である。
男
函館サ活羨ましいです😊街並みもさることながら、色々なサウナを堪能出来るところも魅力の一つですよね。これからも、Mazoさんのサ活楽しみにしています。
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