トド湯
銭湯 - 青森県 青森市
銭湯 - 青森県 青森市
COVIDワクチン2回目接種の2日目、統計的に副反応が発生するほぼ限度の24時間を経ても身体に異変がないため、トド湯へ。7年前に買った回数券がまだ残っていた。
トド湯。
まず名前がよい。動物の名前を冠した温泉さえ珍しい。さらに、猫でもライオンでもペンギンでもない、トドだ。トド!
トドの生育域を検索すると、アメリカの西海岸からカムチャッカ半島、北海道らしい。青森市の銭湯でなぜトドなのか?
薄暮の住宅街、17:40に入湯。入浴客は8名程度。
★サウナ室
2段の4人サイズ。
テレビなし、BGMは演歌。演歌といっても、昭和20〜30年代と思われる日本の歌。知らない曲ばかりだ。
ストーンが約20個載る小型のサウナストーブも、古ぼけた温度計も、砂時計も、すべてMETOS。日本にサウナが普及し始めた1970年代頃から使われているのだろう、どれもレトロな趣がある。
室温は96〜104度。板柳町ふるさと温泉と同様、いつまでも入っていたいストーンサウナ。壁は木ではなくレンガか石。
サウナストーブには「SN 005779」という型番らしい文字(帰宅後に検索したがサウナに関連するものはなかった)。
上段に座ると砂時計がちょうど目の高さにある。ガラスが室内のオレンジ色の照明を反射して輝いている。木目の渋み、歴史の重み。実に美しい砂時計だ。
テレビがないのが何よりもよい。ああ、このサ室は素晴らしいではないか。
★水風呂
1人サイズ。放水口と放出口がバランスよく設計されており、十分な還流だ。
マイ水温計で16.6度。冷たい冷鉱泉がとても気持ちよい。
★休憩
外気浴スペースがないため、内湯で休憩。床にマイサウナマットを敷き、外壁側のカランの蛇口の間にもたれる。そして、タイル絵を眺める。
約3m x 10m、タイル絵には海の岩でやすらぐトドが描かれている。遠くに小島と陸が見える。壁越しに見える女湯の部分を含めると、計4匹のトド。場所はどこだろう、アリューシャン列島か。構図も遠近も緻密さも十分に鑑賞に耐えうる。エルミタージュ美術館に展示したいくらいの見事な風景画だ。
世にも珍しいトドの壁画を目にしながら、とどのう。
自然を眺めながらととのうのも素晴らしいが、絵画を眺めながらとどのうのは何と贅沢なことなのだろう。
18:50に脱衣所へ。土曜の夜だが男湯のお客さまゼロ。
経営に微力ながら貢献するため、また来よう(回数券が残っているのでまずは消化しないと/笑)。
外気浴がないのが最大の弱点だが、(檀密さんの声で)「青森のサウナ施設、なかなかやるではないか」。
男
おお!トド湯行きたくなってきました💡我が家からクルマで5分です😊
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