ひなたの湯
温浴施設 - 大阪府 大阪市
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出勤前にひなたの湯のサウナに入りながら、
先日放送されたドラマ「サ道2024」について考えてみました。
今回は驚きました。
ドラマとしての凄みが格段に増しているように思えました。
アロマロウリュのはちみつの香りに包まれながら、文芸評論家の江藤淳の「成熟と喪失」を思い出したのですね。
人は何かを失うことでしか成熟することはありえないと。
今回のサ道では、ツルピカさん、蒸し男くん、偶然さん、伊達男くん、ナカちゃんさん、
みんなある種の喪失感と向き合うことになります。
特筆すべきはナカちゃんさんの原田泰造です。
母の死への向き合い方が静かで素晴らしい。
凡百の演出だと、どこかのタイミングで号泣をさせていただろうに、
ナカちゃんさんは静かに思い出のあんみつを口にして、
いつもの北欧にむかいます。
外気浴でじっと前を見据える表情。
これが全てを物語っているのですね。
結局のところ、
人生は理不尽であっても、前を見据えるしかない、と。
さらに、芸人を諦めそうになっている、
伊達男くんへの言葉にも凄みがあります。
「続けたいんでしょ」とやさしく語りかけるナカちゃんさん。
ネプチューン結成以前の不遇時代を乗り越えた原田泰造本人の血の通った生々しい声に聞こえます。
他にも語りたいことはたくさんあるドラマでしたが、
出勤時間が迫ってきたので、これまでで。
ちなみに私も曲がったことが大嫌い、とお茶を濁しつつ。
男
何度も観ちゃいますね。ナカちゃんさん編(「恋人の有無の確認」「死期の近い母の言葉」)と、蒸し男くん(恋人との別れ)と伊達男くん(母からの言葉)の話が対になってたりするので、繰り返し観ると早い段階で落涙してしまいます。 あと、ひなたの湯に徒歩でいける距離に住んでたりします。
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