カプセルプラス横浜 サウナ/カプセル
カプセルホテル - 神奈川県 横浜市
カプセルホテル - 神奈川県 横浜市
【フィンランドと昭和ストロングのマリアージュ】
横浜西口から徒歩8分。恋人たちが愛を育むホテル街にそれはあった。
20:15入店。90分900円。
館内に余計なものはなにもない。黒を基調とした落ち着きのあるアーバンホテル。
浴室はもっとアーバン。
壁は黒で統一され、あるのは広々としたジャグジーの浴槽と琥珀色の水風呂。
そんな中、角度を変えられるリクライニングチェアが2脚にノーマルチェアが3脚と、チェアだけは沢山ある。
そして驚いたのはサウナ室だ。
6人で満室になるほど広くはない室内だが、入るなりペパーミントの香りに包まれる。
足元より低い位置にフィンランドストーブ。かたわらには、アロマ水をたたえた水とひしゃくが置かれている。
室内はオール木材であしらわれ、完全なるフィンランドスタイルだ。
なのに、なのにだ、室温は105度。
湿度計は決して高くない数字を指している。いわゆる昭和ストロングの体感温度だ。
なぜセルフロウリュがあるのに、高温カラカラなのか。
まだオープンしたてのためか、サウナセッティングはまだまだ青い感じがある。木の香りも若木の香りだ。
例えるなら、豊作年でポテンシャルは高いが特徴的な味わいはない2008年物のブルゴーニュワインだ。
しかし、このフィンランドストーブは強力なパワーでストーンを熱している。熱々のサウナストーンにアロマ水をかける。ジュワ~と素晴らしい音楽を奏でる。その後、蒸気が痛いほど一気に天井から舞い降り、体感温度は急上昇する。
その瞬間、サウナ室は昭和ストロングから、熱々のスチームサウナに変貌する。
このようなサウナは初めての体験だ。非常に楽しい。
利用者はみな、マナーが素晴らしい。黙蒸の中でも譲りあう紳士達だ。
その後の水風呂は15度。琥珀色の水は柔らかくまろやか。本当に良い。
リクライニングチェアに腰掛け、目を閉じると、私の心臓の鼓動が激しく胸を打ち付ける音がこだまする。心臓はフル回転で血液を体中に送り続ける。体が喜んでいる感覚を久しぶりに味わう。
そして、自分が何者か、どこにいるのかわからないし、重力も感じないほど、深い深いサウナトランスに墜ちた。
これほど深くトランスしたのはここ1年では記憶がない。
サウナに没頭する人には、間違いなくおすすめの施設だ。
男
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