ヨコヤマユーランド緑
温浴施設 - 神奈川県 横浜市
温浴施設 - 神奈川県 横浜市
ロシア極東の島をバイクで旅したのは、7年前の夏のこと。
太古の昔にこの島と北海道とは、きっと陸続きであったのだろう。初めて身を置いているはずなのに、どこか懐かしい気持ちにもなる、蒼と緑のダートロードを紡ぐ。人々は驚くほど親日で、気を抜いて走っていると本気で飛び掛かってきそうな野良犬のほうが恐ろしかった。
夕刻、砂まみれになって湖畔の宿に着くと、「バーニャ」の用意がすでにできていると言う。
ガイドの女の子にされるがままに、バラ柄の大きな布を体に巻きつけ、フェルト製のとんがり帽子を被って案内されたのは、小さな丸太小屋。重い扉を開けて中に入ると、
「うっ、アツイ!」
これが私の、記念すべきサウナデビューの瞬間! しかし、サウナを「地球の裏側の人たちが通う場所」くらいに縁遠いものと思っていた当時の私の目に、ビヒタはただの葉っぱの束に、一緒に置かれた木桶は、レトロなバケツにしか映らなかった。ガイドの女の子がロシア流サウナの楽しみ方を教えてくれるけれど、熱さが邪魔して全然頭に入ってこない。この熱さを、いったいどう楽しみに変えたらいいんだ!?
我慢できずにそそくさと退室。両手を広げて待ってくれていた湖にも当然飛び込まず。見上げた星空があまりにきれいで、しばらくぽかんと見上げていたっけ。数年後の自分が、どれだけ後悔するかも知らずに……。
初めて訪れたYYGのサウナ室で、目をつぶり、列車の音にも似たボイラー音を聴いていたら、「列車」→「鉄道」→「銀河鉄道の夜」→「樺太」ときて、あの、勿体ないにもほどがあるサウナデビューの夜を思い出した。『銀河鉄道の夜』は、宮沢賢治が26歳のときにした樺太鉄道の旅をもとに書かれているんだよね。
あのバーニャを再訪できた暁には、まず、木桶を手にして、サウナストーンにドキドキしながら水をかけるでしょ。少しずつ、好みの湿度に育てていって、たっぷりと汗が出たら、居合わせた旅人たちとビヒタで背中を叩き合う。仕上げは湖まっしぐら!
……えっと、私、このサ室でボイラー音を聴くたびに、連想ゲームからの、この完璧なまでの脳内シミュレーションを繰り返すのでしょうか。コロナと戦争が収束するまで? これまさに、Y・Y・G!(ヤだ、ヤだ、ガまんできないよう~!)
<今日の水分補給:ロンネフェルトのハーブティー「グレープフルーツパンチ」薄め>
女
脳内半端ないっす😅そして実のところサウナデビューは早かったんですね!! それにしても、湖をスルーしてしまったとは。。。
まったくもって勿体ないことをしました😭37トントゥのプレゼントありがとうございます✨私も早くこちら使いこなせるようがんばりまーす♪
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