湯どころ みのり
温浴施設 - 岐阜県 羽島郡岐南町
温浴施設 - 岐阜県 羽島郡岐南町
〜連続 ハードボイルドサ活小説〜
探偵 根 刈男
「みのりという名の女」
「今日も雨か。」
男は小さな声で呟いた。
男の名は根 刈男(こん がりお)。
なめんなよでおなじみの学ランを着た猫の看板の探偵所で探偵のノウハウを学んだ私立探偵である。
根は今日はとある老人の依頼で人を捜している。
人=老人の初恋の女性らしい。
今回はかなり難しいケースだ。
依頼人の老人は痴呆が進んでおり、おぼろげな特徴だけを頼りに女性を捜しださなくてはならない。
女性の名前は「みのり」。
老人の話では変温動物かというくらい体温がアチアチに高い日もあれば、冷え冷えに冷えている日もあり、若かりし頃の老人を虜にしたらしい。
そして、毎日違う香水を身に纏い、ある時はちんぴの香り、ある時はうんこの香りと、これまた老人を虜にしたそうだ。
これだけを頼りに雨の街で片っ端から聞き込みを続けていたが、雨の中の聞き込みで服がびしょびしょになってしまった。
「パンツまでびしょびしょに濡れているぜ。」
根は卑猥な笑みを浮かべながら呟いた。
仕方ないので、根はコインランドリーでコートとパンツ(女性もの※根は軽い変態なのだ)以外は洗濯をし、その間に岐南にある「湯処 美濃里」に行くことにした。
「入浴のみで。」
根はスマートに受付を済ます。
まさか若い店員の男も、根がコートの下はパンツしか履いていないとは思うまい。
根はコートとパンツを秒で脱ぎ、かけ湯をしてまずは変わり湯に入った。
「今日はちんぴの湯か。」
ここの変わり湯はどうやら日によって香りが変わるらしい。
そして、次に根はサウナに入ってみた。
こう見えて根はかなりミーハーなところがある。
ブームに乗ってサウナーを気取ってみたかったのだ。
「こ、これは熱い。熱いというよりアチアチじゃないか!」
根は10分保たずにサウナを出て水風呂に飛び込んだ!
これは冷たい!いや、冷え冷えだ。
根はサウナで火照った体を水風呂で十分に冷やして脱衣所に戻りパンツを履いてから扇風機の前の椅子に腰掛ける。
側から見れば女性もののパンツを履いているおっさん、ただの変態である。
体がぽかぽかとしてくる、そして脳に血液が送られるのを感じていたときに根の中でシナプスが繋がった。
美濃里ーアチアチ冷え冷えーいつも違う匂い
まさか!「みのり」=「美濃里」だったのか。
根は依頼人にそれを伝える為に駆けた!コートを着るのを忘れるくらいに興奮して。
俺は誰よりも速い!
そして、根はその道中で職質を受けるのであった。
〜fin〜
酔っぱらってるからあげる♥️
探偵 神宮寺三郎 危険な二人じゃないですか🤣 センス👍 今度パクろう💨
昨日ajiさんに聞いた恵みの話に似てる気が💦
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