錦江町のサウナ開拓の2軒目にライドオン!
外観から明らかに年季が凄く入っている香りがプンプン。恐らく戦前から営業しているのであろう。always三丁目の夕日の世界が広がる様な外観だ。入口を潜ると番台には誰もおらず。どうしたもんか…と思っていると張り紙が目に入る。番台に不在なら料金を置いてからご自身でジェットバスを入れてくださいとの文字。
とりあえず、入浴料を置くと女湯から「あら、いらっしゃい!ゆっくり入っていってね!」と60くらいの旦那さんが。恐らく店主だろう。凄く風情ある銭湯ですね、写真撮ってもいいですか?と聞くと「うちみたいなボロボロな所なんて良いところ一つもないよ!好きなだけ撮ってよ!」と非常に気さくに接して頂く。
携帯のカメラを構えて脱衣所に入ると昭和、いや大正時代までタイムスリップしたかのよう。常連さんのお風呂セットや古い週刊誌が放置。いいねぇ、こういう雰囲気大好きだ。熊本の田迎サウナに匹敵する味。渋い、渋過ぎる。
浴場は決して綺麗とは言えないが、とにかく味がある。いや、味しかない。黄色の看板にラジウム温泉と赤字でデカデカと書かれた文字に山形屋デパートの看板。円形の浴槽はジェットバス付き。上部にバクレス式オゾン浴槽と看板が。ラジウム温泉は緑色で恐らく人工泉。昔はこういう浴場が地域の人のコミュニティになってたんだろうな。一気に令和から古にタイムスリップした感じだ。
サウナは2人用でメトス製ストーンストーブ。明らかに年季が入り過ぎているが、それが良い。カラカラ低湿で85度ほどの室温。今まで何人の手練がこのサウナで汗を流してきたのだろう…そんなことを考えながら汗を流す。
水風呂も2人用の広さで蛇口から掛け流し。クリアな水質でパキッとした感じ。肌感で18度ほどであり、充分にクオリティの高い水風呂だ。しかしながら、この年季の入り方は一朝一夕では絶対出せない。流行りの映えサウナには確実に無い味であり、こういう施設が未だ営業してるのが嬉しくなる。
セットをこなして風呂から上がり、店主に御礼をしようとしたら既に番台は無人…果たして本当にあの方が店主だったんだろうか…などと考えて店を後にした。
大隈ー薩摩半島サ旅③
サ旅、大隅半島最後は前から気になっていた錦江町の梅の湯。15:30からの営業なのでそれに合わせて来訪。
昭和レトロなのか、いや最早そんな言葉がチープに感じる雰囲気を建屋も浴室も醸し出している。
アシッドな空間だがまたそれも違う。時間と空間を超越してしまったそれがここにはある。
案の定番台には人がおらず、とりあえず脱衣所で着替えて浴槽へ入室。開店早々に行ったのだが既におじいちゃんが2人湯船に浸かっている。
恐る恐るその輪の中に入るとなんとも気さくな方。
ただし、しきりにサウナには入らない方が良いとの言葉を受ける。まるであのサ室の扉の向こうが異世界にでも繋がっているとでも。。。
これまた恐る恐るサ室の扉を開けると中は真っ暗、でも熱は感じるので、目が暗闇に慣れてきたタイミングで着座。10分でしっかり汗が出て暗闇のサ室から現実世界へ帰還。
ぬるい水風呂で心を落ち着かせてたら、何やらおじいちゃんサウナ嫌いだそう。なんだサウナ勧めなかったのはただサウナ嫌いなだけだったんだ。
浴室ではタイムスリップして、サ室では異世界へ連れて行ってくれる時空を超えた素敵なサウナ!
帰りに番台に300円置いて超時空サウナ終了!
サウナ8分
水風呂2分×2
鹿児島県の大隅半島、最南端にある銭湯
激渋の外観の銭湯で一度訪問してみたかった施設です
すぐ近くに、魔王という大人気の芋焼酎を造る酒造会社がありますが、街は静かでお年寄りが多い雰囲気
実は2021.5に訪問したのですが、その時はちょうど改装中でした
今回、外観は以前写真で見たのとは違い、オレンジ色に塗られた壁になっています
とはいうものの、浴室はタイル使いが素晴らしい激渋湯船、時が止まったような脱衣場と魅力たっぷり
湯船のお湯や水はバルブを捻って自由に温度調整できます
小さなサウナ室も素敵な空間で、狭く真っ暗ですが、温度は90度近くあって十分汗が出ます
5キロほど南下すると、薩摩半島の指宿の山川港と、大隅半島を結ぶフェリーの港、根占港があるのですが、お客さんも多くはないと思われるこの施設、入浴料金は300円です
この日は鹿児島市内から桜島へフェリーで渡り、海沿いの素敵な景色を見ながら南下し、ようやく念願が叶いました