労働式石焼サウナ『原始』制作の全記録

労働式石焼サウナ『原始』制作の全記録

サウナマンことまっちゃんと申します。
サラリーマンをやりながら、『サウナマン』という漫画を監修させていただいたり、サウナにまつわる活動をしています。

仕事したんだかしなかったんだかわからない一日の終わりに、いつものサウナの食事処で、常連さんの絡みをいなす店員さんをぬるくなった生中片手に眺めながら「明日はどっか違うサウナに行こうかな。でもあそこもあそこも混んでるんだよな。24時間後にはまたここで同じこと思ってるんだろうな」と、24時間前と同じことをぼんやり考えていると、どこからか声が聞こえた。

《なにか、忘れていないか?》

その刹那、堕落した生活でたるみきった体の奥底の筋肉が、鈍く疼いた。生い茂った枝葉、焼けて赤く鈍く光る石、舞う火の粉、土くれたシャベル、吹き出す汗、立ち上る蒸気。そんなイメージが脳裏を走った。崩れ落ちそうになるのをこらえながら、「そうだ、『原始』のこと、書かなきゃ」と思った。

『原始』とは、日本最大級のモバイルサウナの祭典『Sauna Camp Festival 2019』(通称「サウキャンフェス」)において、当日限定のシークレットサウナとして公開された「労働式石焼きサウナ」のことだ。 

その制作に携わった一人として、どのように作ったかの過程を、思い出せるだけ書き残して置こうと思う。同じものを作ろうとする物好きはなかなかいないだろうが、何かの参考になればというのと、楽しかった思い出の記録として。

発端

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 最初のきっかけは、自分を含む数人のサウナ好きが、どこからか「声」を聞いた事だった。その声は《重労働せよ》と言っていた。

なぜ「重労働」なのか?なぜ自分たちだけに声が聞こえるのか?
心当たりはなくもなかった。

聞こえた者たちはみな、今年5月に行われた伝説的サウナイベント『NF×Sauna Camp. in 森、道、市場2019』において過酷な重労働を課せられ、あげくに狭いタコ部屋に押し込められて団結したサウナ特化型労働者集団、通称「タコベヤーズ」の構成員だったからだ。

私を滅して公(サウナ)に奉じた身体と精神は、大いなる存在と繋がりやすいのかもしれなかった。

それにしたって、《重労働せよ》と言われても、いったい何をどうしろって言うんだ?何のために?なぜ俺たちばかりが辛い目に?ちくしょう、サウナが好きだ!

奇しくも、「サウキャンフェス」の開催が間近に迫っていた。

いきなり「重労働」を命じられた男たちの、戸惑い、怒り、サウナへの愛が、「サウキャンフェスで、”自分たちにしかできないサウナ”を、作ってやろうじゃねーか!」という形を結ぶのに、それほど時間は要さなかった気がする。

計画

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”自分達にしかできないサウナ”って、なんだろう?

 大前提として、ちゃんとアツアツで、汗をかけるものにしたい。少なくとも、サウキャンフェスの名物である玉川の清流に心置きなく飛び込めるくらいには。

モバイルサウナの醍醐味であるセルフロウリュはやっぱりできるようにしたいし、そもそもの起こりであり、自分たちのアイデンティティである「重労働」と密接したサウナにしたい。自分たちが重労働すればするほどお客さんが気持ち良くなる…そんなサウナを作れたら最高だ!

と、盛り上がってはみたものの、そもそも物理的に使える時間は、イベント前日の設営日、本陣の設営が一段落付いてからの実質半日足らずと、職人でもなんでもない素人のサウナ好きが4~5人のみ。

この状況で何ができる?喧々諤々の議論を重ねた。

①「まず、最も大事な”熱源”はどうする?」

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「テントサウナのストーブ使うのが一番簡単で確実だよね」「でもテントサウナはいっぱいあるし、違ったことできないかな…」 

「何らかの労働で発電して、電気ストーブを熱するのは?」「発電装置を作る難度が高すぎるな…」 

「スモークサウナは?サウナ部屋の中で火を焚いて、火と煙で石と部屋を暖めれば」「中で火を焚けて、高熱に耐えて、しかも熱を蓄えるサウナ部屋を作れるかな?」

「外で焼いた石を運んできてロウリュすれば?」「おふろの国とかスウェットロッジ形式だね」「焼き場を作って、石を集めて、焼いて、運び入れて、また運び出して、焼いてを繰り返すわけか」「ロウリュできる量の石を積むには、けっこう大量に焼かなきゃいけないね」「冷めるたびに焼き直してたんじゃ時間かかりすぎるから、ローテでずっと焼き続けなきゃいけないね」「一度に運べる石の量にも限界があるから、石を入れ替えるたびに何往復もしなきゃいけないね」「うーん…できなくはないけど、考えただけで、」

重労働だね!!

満場一致の決定となった。

②「サウナ”部屋”の部分はどうする?」

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「木とかでイチから小屋を組む?」「技術も時間も無いし、素人が下手に作ったら危ないよ」 

「物置とかプレハブみたいな既製品を買って運んでくる?」「予算もそんなに無いし、運搬も組み立ても処分もハードル高い…耐熱性もわからないし」 

「運搬組み立て耐熱性考えると…やっぱりサウナテントか」「どうにかオリジナリティ出せないかな…?今まで見た事ないような…」「周り森だし、枝葉をいっぱい持ってきてテントにかぶせれば?トライブ感あって良くない?」「かぶせるってどうやって?」「まずは網かなんかをかぶせて、そこに枝葉を引っ掛ければ」「うーん…サウナテントって意外とデカいから、それをすっぽり覆うだけの枝葉を集めてくるのもかぶせるのも、そこそこ…」

重労働だね!!

満場一致の決定となった。

③「運用はどうする?」

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「石はどれくらい必要?」「どうやって焼く?」「時間はどれくらいかかる?」「薪はどれくらいいる?」「焼き場はどう作る?」「石はどうやって運ぶ?」「焼け石はサウナ室のどこに置く?」「冷めた石はどうやって出す?」「1入れ替えにどれくらいかかる?」「1入れ替えで何セットできる?」「1セット何人入れる?」「労働は何人必要?」「そもそも可能な労働量なの?」「…」 

やってみなきゃわかんないね!!

満場一致の決定となった。

サウナテスト

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全ての「やってみなきゃわかんないね!!」をイベント当日にぶつけて全然ダメでした、ではどこからかの声に背く事になるので、テスト日を設ける事にした。

集まれるメンバーだけで、当日の会場である玉川キャンプ村に集合。
まずは装飾のテスト。

いそいそとサウナテントを張り、いつも通りストーブを入れて火入れ…はしないで、張ったテントに鳥除けの網をかぶせる(俺達は何をやっているんだ?という違和感がすごかった)。

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そこらへんから枝葉をかき集め、かぶせた網に引っかけてみる。

引っかけるのにコツがいるし、次を引っかけた振動ですぐ落ちるし、網もすぐ切れる。黙々と枝葉を引っかけ続け、ようやく四面のうち一面がうっすらと枝葉で覆われ始め、誰もが「これは果てしないな…」「いったいどれほどの枝葉と時間を…」と絶望しかけたところで、日が傾き始める。枝葉引っかけ地獄からは一旦逃避し、肝心要の熱源をテストしなければならない。

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日が暮れる前に急いで石を集め、穴を掘り、石を敷き、その上で薪を組んで火を起こす。

どれくらい焼けばいいのか、ちゃんと焼けているのかはわからないが、だんだん薄暗くなってきたのでとりあえず見切りで灰をかき、石を掘り出し、火バサミでシャベルに乗せ、テント内に運び込む。熱い、煙たい、重い。かなりの量を積んだと思ったが、水温一桁に飛び込めるほどのロウリュに耐えうるのかという目で見ると、なんとも心もとない。 

だが、薄暗くなってきた外よりもさらに少し薄暗いテントの中で、積み上げられた焼け石たちが幽かに、でも確かに、ジジジ…という音とともに、その中心部に赤い光を孕んでいた。この光の美しさを、僕は忘れないと思う。

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いつしか額に汗が浮かび、Tシャツが湿っていることに気づく。焚き火をして、石を運んだから?いや、確かにテント内の温度が上がっている。思わず顔を見合わせると、皆ニヤニヤしてしまっている。

今日はあくまで「やれそうか」を見極めるテスト、実際に「やる」つもりは無かったのだが、でもまあ何かあったら困るし…と一応水着を履いてきていた。誰からともなく服を脱ぎ捨て、全員が水着姿に。

バケツに清流の水を汲み、ラドルに一杯すくい、焼け石の上でゆっくりと傾ける。これでロウリュできなかったら企画倒れ、全てが白紙だ。全員が固唾を飲み、時が止まった、次の瞬間。

「ジョワァァァァァッ」力強い音とともに、熱い蒸気の塊が足元から立ち上り、全身を包む。

「うおおおおッ!!」細胞から湧き上がる原始的な喜びに、思わず雄叫び(プライマルスクリーム)があがる。 

通常のロウリュは、いったん天井に昇った蒸気がゆっくり上から降ってくるもので、特にアウトドアでは足元が冷えがちなのが難点だが、足元から全身に蒸気がぶつかる新感覚、これは画期的なサウナ体験だ。

そうだ、石は大丈夫か!?と見ると、何事も無かったかのように、「どうした?来いよ」と言わんばかりに、幽玄な光を放っている。その後はもう無我夢中でロウリュし、気がついたら清流に飛び込んでいた。

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いける。

とんでもない枝葉の量と時間が必要そうだけどどうしよう?とか、1セットだけでもこの労働量なのに1日続けたらどうなっちゃうんだろう?とか、細かい懸念は色々あるが、がんばればなんとかなるだろう。何事もがんばりだ。できるかなじゃない、やるんだよ。

ととのった頭でそう結論付け、念のため施設サウナで〆て東京に戻ったのだった。

設営

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本チャンの設営日。早朝に玉川キャンプ村へと集合、本陣設営を一段落させ、畳敷きの小部屋でカップ麺の昼食を済ませ、枝葉引っかけ地獄と正面から向き合う。

現地を仕切ってくださっていた方のご厚意で軽トラ1台分はあろうかという大量の枝葉をご用意いただき(石坂さん、ありがとうございます!)、まずは引っかけやすいサイズにひたすらちぎる。

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ナイフは持ってきたものの文字通り刃が立たないほど固い生の枝葉を、逆関節の要領でひきちぎり続ける。早くも手のひらが破壊される。

テントサウナを組み立て、網をかぶせ、ちぎった枝葉を引っ掛けていく。引っ掛けるそばからポロポロ落ちていく枝葉との一進一退の攻防を通し「枝をちょっとまとめて握りこんでから網に通すと広がる力で引っかかりやすい」といった技術も熟練してゆく。

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アートディレクタータコのこだわりにより、裏表で色味が違う葉はなるべく表側に向ける、枝葉に付いている花はかわいらしくなってしまうので間引く、といった細密な作業要件が次々と追加されていった。 

半分が覆われてきたところで早くも枝葉が底をつき、設営当日にも関わらず軽トラもう1台分を追加で伐採いただく事に(石坂さん、ありがとうございます!!)。

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先ほどよりも葉ぶりの大きな植物をハントしていただき、覆うスピードが劇的に加速したこともありがたかった。

石を運びこむため入り口は開けっ放しにする運用だったが、蒸気の逃げを少しでも防ぐべく立てかけ式のドアを作ろうという話になり、ドア材の調達にタコメンバーがナタを片手に山へ分け入る場面もあった。 

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アートディレクターは最後の最後まで仕上がりにこだわり続け、覆った枝葉の上からさらに細かい葉をふりかける、どこからか流木と鹿の角を持ってきて設置するなどしていた。鹿の角は本番でメガネ置きとしても活用されていた。

ちなみにベースのサウナテントはアートディレクター個人所有のものを使用したのだが、最初は気を使っていたものの次第に黒ひげ危機一髪のごとく枝葉を突き差す、またあまりに大量の枝葉の重みでフレームが歪む、などめちゃくちゃな事になっていたと思う。怖くていまだに点検していないらしい。 

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”草飾”に約4時間を費やし、目処がついてきたところで、ようやく石焼きの準備に取り掛かる。

まずは膨大な量の石を集めるところから。石と言っても適当な石では駄目で、小さすぎず大きすぎない、ひび割れの少ない石でなくてはならない。

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近い場所から取り尽くしてしまうのでどんどん遠くの採掘スポットまで、石で満載の手押し車を引きずり、もしくはビールケースを抱え、往復を強いられることになる。ふだん目にも止めない石コロが、レアメタルのように思えた。

石が集まったら、砂利と岩交じりの堅牢な地面にシャベルを突き立て、大穴を掘って焼き場を作る。

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常にどこかの石が焼けている状態を作るため、「1番」から「4番」までつごう4つの焼き場を用意した。それぞれ約50kgの石を焼ける大きさだ。

石や地面が湿っている事もあり、定期的に熱波甲子園さながらの扇ぎをしないと火勢が弱まってしまう。

1番から4番それぞれ風向きや湿り気の具合で絶妙な個性が生まれ、自分の担当している炉を育っていくのを眺めながら、「俺は◯番のこういうところが好き」という謎の感情が生まれていた。

テント内に焼け石をそのまま転がすのはさすがに危険だろうということで、大きな岩石で囲むような形で炉を2つ作った。それぞれ焼き場と同じ50kgを積む炉で、左右交互に入れ替えを行うことでスムーズな運用を目指した。

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炉を大きく取りすぎて椅子的なものを置くスペースが無くなり、スタンディング形式が確定となったが、このプリミティブなサウナにはいっそ相応しいだろう。

また、労力と時間と薪を湯水のように浪費するわりにどう頑張っても1時間に1~2セットが限界という超非効率も表面化してきたが、いっそ相応しいだろう。 

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この日の長時間にわたる枝葉引っ掛け、キャンプ場の隅々まではいずり回っての大量の石運び、穴掘り、扇ぎと、ピラミッド建設もこれほどまでという過重労働により、イベント前日にして腕肩腰のあらかたが破壊される事となった。

それでも、スタッフへのお披露目運転で沸きあがる蒸気と歓声、焼き場の炎に照らされ闇夜に浮かび上がるその威容に、「すごいものを作ってしまったかもしれない」という手応えを感じた。

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加齢により遅れてやってくるだろう本格的な苦痛の予感に慄きながら、食事用の火起こしをし、初めて見るブランドのカップ麺を回し食べし、一人当たり持ち時間数分のクイック入浴を済ませ、気絶した。

当日

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バキバキの身体を無理やり引きずり起床。いよいよサウキャンフェス当日だ。

他のテントサウナの運用に回るメンバーもいたので、動けるメンバー3~4人で4つの焼き場の管理と石交換を回す、極限のシフトを組む。

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既に満身創痍の身体で今日一日、ひたすら焼いて運んでを繰り返し続けるのだと思った瞬間気が遠くなり、そこからは「熱い」「煙たい」「重い」以外の記憶がほとんどない。 

思い出せるとすれば、

石の入れ替え時に入り口を広げる役割や、お互いの安全のための掛け声が自然発生する、焼く石のサイズが次第に均一化される、焼き場が「二層焼き」構造に進化するなど、当日現場の中でオペレーションが洗練されていったこと。

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草飾が背後の森と同化しすぎて、目の前で「こっちにもサウナあるって聞いたんですけどどこですか?」と聞かれたこと。 

たくさんの取材が来てくださり、その度にアートディレクターが「労働により…怒りの発露が…」と必死にコンセプトを説明していたが「想いが強すぎて記事にできません」と言われていたこと。 

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サウナの名称は特に決めていなかった(とりあえず「タコサウナ」と呼んでいた)のだが、予想外にたくさんの人に「名前はなんですか?」と聞かれ、タコサウナではわかりにくいとその場で案出しをし、「原始」の名前が決まったこと。

枝葉が少しずつ水分を失って風景に馴染んでいき、最後には焚き上げられて空に還っていく様、役目を終えた石たちが地や川に還っていく様に、自然の理(ことわり)を感じ、思わず手を合わせたくなったこと。

そして何より、枝葉を被せたドアから漏れてくる真っ白な蒸気と「うわー!!」という歓声、湯気を上げて走り出てくるお客さんの笑顔で、ボロボロの身体に何度でも力が甦ったこと。

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意外と思い出せた。

おわりに

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振り返れば、楽しい思い出ばかりだ。

こんなに楽しく重労働ができたのは、運営のSauna Camp.、石坂さん、スタッフの皆さん、お客さん、関わったすべての方々のおかげです。ありがとうございました。

それでは、またどこかのサウナで…ん、ちょっと待って?また、声が聞こえる。

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